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INTERVIEW

2022.02.24

【インタビュー】「絶対に歌はやめられない」――劇場版「DEEMO サクラノオト」主題歌を含む1st EP『nocturne』で全世界デビューを果たすHinanoへ、今の想いを聞く

【インタビュー】「絶対に歌はやめられない」――劇場版「DEEMO サクラノオト」主題歌を含む1st EP『nocturne』で全世界デビューを果たすHinanoへ、今の想いを聞く

スマートフォン用音楽ゲーム「DEEMO」の劇場版アニメプロジェクトが始動したのが2019年。それから2年以上の月日を経て、ついに劇場版「DEEMO サクラノオト -あなたの奏でた音が、今も響く-」が2月25日に全国公開される。

主題歌を歌うのは、本作の歌姫オーディションにより、世界中の1400名の応募の中から選ばれた高島一菜・15歳(当時14歳)。アーティスト名・Hinanoとして、全世界デビューを果たす。2月23日(水)にリリースされるデビュー1st EP『nocturne』について話を聞いた。

声だけでも気持ちや歌っている姿が思い浮かぶように

――デビューを控えての今の気持ちを教えてください。

Hinano 歌姫オーディションが終わってデビューが決まったのが2020年なんですけど、そこからはコロナ禍でファンの方々と会う機会やライブもできなかったので、デビューするというのがまだ信じられない気持ちです。

――「DEEMO」の歌姫オーディションの動画はYouTubeでも観ることができますが、Hinanoさんはアニメ好きなのですか?

Hinano アニメはそんなに見たことがなかったんです。でも梶浦由記さんが審査員で、『鬼滅の刃』だけは死ぬほど見ていたんですよ(笑)。ずっと『鬼滅の刃』のことで頭がいっぱいだったくらい好きな作品だったので、梶浦さんの曲が歌えるなんて夢のようでした。

――オーディションを受けるきっかけはなんだったのですか?

Hinano 歌手になりたくて応募をしたんですけど、力試しで受けてみようというのが最初だったんです。でも、このオーディションがきっかけで「DEEMO」という作品に触れていくなかで、作品がすごく好きになりました。ゲームもやったのですが、音も良くて、1曲1曲が素敵だなと思っていました。「DEEMO」の音楽って、あまり突き詰めて聴いたことがなかったジャンルなので新鮮でしたし、作品自体が不思議な世界観を持っているので、今回の「nocturne」もそういう雰囲気を想像しながら歌っていました。

――元々、音楽はどんなものでも聴くのですか?

Hinano 割とどんなジャンルも聴きますが、今は海外のミュージカルが好きですね。なのでそれを聴いて、自分で歌ったりしています。

――オーディションの三次審査での「私を選んで絶対に後悔をさせません」という言葉がすごく良かったです。覚悟と、そこまでやってきたんだという自信が感じられました。

Hinano あれは絶対に言おうと思っていた言葉なんです。そのほかに言いたかったことは全部忘れてしまったんですけど……(笑)。

――絶対に伝えたいという強い想いがあったんですね。

Hinano 後悔をさせないという気持ちがあったというか、それしか説明はできないんですけど……30秒という自己PRの時間だったので、何か印象に残る言葉を言わなければと思ったんです。

――そこで最終オーディションも勝ち抜き、1st EP『nocturne』でデビューするのですが、映画の主題歌と「DEEMO」のカバー曲が6曲収録されています。レコーディングはいかがでしたか?

Hinano カバー動画はYouTubeに上がっているのですが、それとは別にレコーディングをしているんです。なので動画撮影とレコーディングで分けて考えていたんですけど、歌で伝えるときは声だけで気持ちや歌っている姿が思い浮かぶように、表現力を上げていこうと頑張っていました。

――「あいたい」のレコーディングの模様も動画で上がっていますが、ディレクションに応えている姿が、とてもしっかりしているなと思いました。

Hinano ありがとうございます。ただあのときはすごく緊張していました(笑)。レコーディングに撮影が入っていたこともあり1秒も気が抜けなくて、しかも最後に動画撮影もあったので緊張しっぱなしでした。レコーディングは、自分と違う目線で「あいたい」を見ているディレクターの方と、どうやって一緒にこの曲を仕上げていくのかというところを相談しながら行いましたね。実はレコーディングは1年前くらいにしていて、中学3年生の自分が歌う「あいたい」なので、今聴くと幼く聴こえるんです(笑)。でも、それはそれで味があっていいのかなとも思っています。

――カバー曲で大変だった曲はありますか?

Hinano 動画撮影のほうで大変だったのは「Re:you~彼の地を知りえたとして~」です。激しめの曲なのですが、1コーラス目と2コーラス目で歌詞が微妙に違うんですよね。アップテンポなのでリズムに乗れずにもう一度お願いしますと、何度か撮り直しました。ただレコーディングは30分かからずに終わったんですよ。短い曲ではあるんですけど、ハモリも入れて30分くらいだったので、ディレクターさんが驚いていたのは、よく覚えています。

――それはすごい。逆に大変だった曲は?

Hinano 「YUBIKIRI-GENMAN」ですかね。ハモリも多く、歌も難しいんですよ。歌っていくうちに慣れて歌えるようにはなったんですけど。

――Hinanoさんの難しいって、どういう曲ですか?

Hinano 低いところから高いところまで、音程の幅が広くて、リズムの置きどころが難しい曲というか。途中でテンポが変わったり、そこにどうノれるのかというところが特に大変でした。

――でも難しい曲のほうが燃えそうですよね?(笑)。

Hinano 確かに、やってやろう!という気持ちにはなりました(笑)。

次ページ:「nocturne」は何度聴いても“きれい”というところに持っていきたいと思っていた

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