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INTERVIEW

2022.01.19

【インタビュー】常に「アイドリッシュセブン」は近くにあった――七瀬 陸を演じる小野賢章へ、2ndアルバム『Opus』リリースについての想いを聞く

【インタビュー】常に「アイドリッシュセブン」は近くにあった――七瀬 陸を演じる小野賢章へ、2ndアルバム『Opus』リリースについての想いを聞く

スマホ向けアプリ「アイドリッシュセブン」に登場するアイドル・IDOLiSH7。2015年のサービススタート以来、アニメ化、そしてメットライフドームでのライブ開催など精力的に活動してきた彼らが、実に5年半ぶりとなるアルバム『Opus』をリリース。この5年半の集大成でありつつも新曲も収録し、「アイドリッシュセブン」の未来へと繋がる本作について、七瀬 陸を演じる小野賢章に話を聞いた。

IDOLiSH7らしさが詰まった2ndアルバム『Opus』

――1stアルバム以来、実に5年半ぶりのリリースとなりますが、2ndアルバム『Opus』の収録曲の並びをご覧になってどんなことを感じられましたか?

小野賢章 まず5年ぶりというところに驚きました。ずっとシングルはリリースしていましたし、この5年間楽曲は録っていたんですよね。アルバムをそんなに長い期間、出していなかったのか!?という感覚でした。1stアルバム『i7』からこんなに時間が経過していたのか、というところが正直なところです。盤面で見ても「この曲はアルバムに入っていなかったんだ」というのは、結構意外な感じでした。

――この5年半はどういう時間でしたか?

小野 ずっと「アイドリッシュセブン」を続けていたような印象です。コロナ禍でライブはやれませんでしたが、IDOLiSH7としての稼働はアニメや、ゲームの音声収録、レコーディングなど、常に動いてはいたので。IDOLiSH7としての楽曲をリリースすること自体に「久しぶり」という感覚はないですし、常に「アイドリッシュセブン」は近くにあったんですよね。振り返ってみても色濃い時間だったんです。だから本当に、アルバムを楽しみにしてくださっていた人にとっては、『i7』を出してからまだ次の1枚については情報が出てこないのかな、と感じていたんじゃないかと思います。待っていてくださって、ありがたかったです。

――新曲も数多く入っていますが、既存の楽曲で印象的だった曲はありますか?

小野 「ナナツイロ REALiZE」はライブでも歌ったので、思い出深いです。ただ、どの曲もアニメの主題歌だったりもしたので、そのときそのときのことを思い出しますし、ライブでの景色も浮かんできますね。

――ライブで向き合ってこられた曲にはどこか懐かしさもあるかと思いますが、出会いのタイミングで新しさを感じた曲を教えてください。

小野 「Everything is up to us」です。この曲はすごく新しいなって思いました。視野が広がったという印象がすごくあって……。その5年半の月日があって、アイナナのメンバーたちも色々なことに巻き込まれたり、様々なことを経験したうえでないと歌えないような曲なんですよね。歌詞にしてもすごく壮大ですし。こういう曲がきたときに、アイナナが成長したということなんだな、とすごく強く感じますね。

――そして、話題を呼んだアニメ『アイドリッシュセブン Third BEAT!』の第1クールOP主題歌「THE POLiCY」が収録されています。こちらの曲を最初に聴かれたときの印象を教えてください。

小野 むずっ!って思いました(笑)。本当にそれが最初の印象です。EDMっぽい感じですし、電子音がたくさん入っているのが印象的な曲ですが、こういう感じの曲はIDOLiSH7よりもむしろTRIGGERが歌いそうな感じかなぁ、と思ったんですよね。これまでIDOLiSH7では歌っていないというか、新鮮だなと。最近の曲に対して、IDOLiSH7が一歩一歩階段を登ってきたんだなということをすごく感じるんです。もちろん王道の曲は王道の曲としてあるんですけど、それ以外の、今までのIDOLiSH7の曲とは系統の違う曲も徐々に増えつつあるなっていう感じがしますし、新たな「アイナナ」の一面を引き出してもらえたように思いました。

――新曲というと、スガシカオさんが作詞作曲をされた「Boys & Girls」があります。こちらの楽曲の印象と感想を教えてください。

小野 受け取ったときの印象で言うと、こちらの楽曲のほうがIDOLiSH7っぽいなって感じました。曲もそうですし、歌詞についても。しかもその1曲をスガシカオさんが作ってくださっているというところにも驚きがありましたし、楽曲とIDOLiSH7の親和性の高さに「スガさん、『アイナナ』を全部観てくださったのかな」って思ってしまうくらいでした。歌詞から感じる、IDOLiSH7の解釈の仕方もそうですし、楽曲の構成としてもIDOLiSH7っぽさがあって。それでいてサビはスガシカオさんっぽいんですよね。スガさん節があって、素敵な曲です。

――これまでの系譜とは違うクリエイターさんからの1曲ではありますが、小野さんのおっしゃる「アイナナっぽさ」を特に強く感じられたのはどんなところでしたか?

小野 歌詞が前向きなところがIDOLiSH7っぽいなと思いました。「前を目指そう」とか「未来へ一緒に行こう」という感じがあって。すごくポジティブなところですね。

――その1曲に7人の声が入ったときにはどんなふうに響きましたか?

小野 そうですね。7人の声が入ったことで、IDOLiSH7の曲になったなって感じましたし、「これこれ!」って思えました。絶妙な、「IDOLiSH7」ならではのバランスが楽曲のなかに生まれていて……この音で、このユニゾンで、この響きで、となった感じがしましたね。

――新曲を収録していますが、ファンの皆さんにとってはずっと聴いてきた楽曲や思い入れのある楽曲も一気に聴けるので、改めてこの5年半のベストアルバム、という感じもありますよね。

小野 たしかに。このアルバムに至るまでに、すごくたくさんの楽曲を作ってきたんだなと僕自身も感じました。

次ページ:“IDOLiSH7 LIVE BEYOND “Op.7″”、『Third BEAT!』への想い

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