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INTERVIEW

2021.12.25

【インタビュー】「STATION IDOL LATCH!」饗庭紡麦(恵比寿駅)役・高橋英則、伍代 晃(五反田駅)役・三浦祥朗、羽振寿里(田町駅)役・小山剛志、大崎新市(大崎駅)役・菅沼久義 スペシャル座談会

山手線各駅の駅員のキャラクターが、業務時間を終えるとアイドルとして活躍するという、ほかに類を見ないコンセプトのアイドルプロジェクト「STATION IDOL LATCH!」(通称ラッチ)。現在“運行中”のYouTubeのボイスドラマほか、音楽、ライブなどで、個性豊かな駅員アイドルがそれぞれの街を盛り上げ、パッセンジャー(ファン)を魅了している。

リスアニ!WEBでは、それぞれのユニットのインタビューをお届けしているが、今回は CD第3弾『STATION IDOL LATCH! 03』に参加している饗庭紡麦(恵比寿駅)役の高橋英則、伍代 晃(五反田駅)役の三浦祥朗、羽振寿里(田町駅)役の小山剛志、大崎新市(大崎駅)役の菅沼久義の4人へインタビュー。ほかのユニットよりも少し“大人”な4人による大爆笑必至のトーク。お乗り遅れなきよう、ご注意を──。

STATION IDOL LATCH! それぞれの役に決まるまでの秘話

――今回『STATION IDOL LATCH!』のお話をいただいたときはどのような印象がありましたか?

菅沼久義 まずみんなオーディションを受けているんですよ。元々違う役を受けていた人もいるんじゃないかな?

三浦祥朗 僕は何個か送ってます。

菅沼 でも伍代は受けてないんだよね?

三浦 そうなんですよ。

小山剛志 えっ、そうなんだ!俺は逆に羽振と伍代を受けてる。まあ、こんなのインタビューで喋っていいのかわからないけど(笑)。でも俺は断然こっち(羽振)だなと思ってたので。

菅沼 当て書き感ありますよね。オーディションなかったんじゃないかってくらい。顔立ちも似てるし。

一同 (笑)。

小山 オーディションはあったから(笑)。でも俺、受けたときの年齢53歳だし、183センチだし。体重は違うけど。でもほぼ一緒だった。

菅沼 だって、一人称も“おれっち”だよね?

小山 そう!おれっちはさ~……って生まれてこの方、言ったことないわ!(笑)。

菅沼 実際バブルも経験したんですか?

小山 バブルの恩恵を受けたのはもう少し上の世代かな。

菅沼 そうなんだ。でも我々は全然通ってきてないですから。

小山 そうか。ところでお前たちはいくつなの?

高橋英則 自分は38歳になります。

菅沼 43歳です。

三浦 僕は44歳。だからバブルは通ってないんです。

菅沼 全員バブルを知らない。でもバブルを(知ってる体で)やらなきゃいけないっていう。

小山 あの頃はディスコとかすげぇ流行ってて、俺もすげぇ行ってたから。ちょっとしたオイニーは嗅いだかなってくらい。20代のころって夜遊びしてましたもん。(三浦さんに向かって)なぁ!

三浦 「なぁ!」って言われても(笑)。知らないですよ!

小山 でも出会ったのは15年前くらいだよね?俺らはすごく古い仲なんですよ。

三浦祥朗

伍代 晃(五反田駅)

――そうなんですね!

三浦 当時まだ僕は20代でしたね。

菅沼 あ、そうか。2人は麻雀仲間ですよね!

小山 そうそう!俺が「J-1グランプリ」っていう麻雀のDVDをプロデュースして出してたんだけど。そこに出てもらったことがきっかけでね。俺が「真・三國無双」が好きで、(三浦さんが)甘寧の役をやってて、「敵将、討ち取ったぜぇ!」の声がすごく好きで……。

三浦 インタビューでは伝わらないと思うんですけど、今のは僕のセリフをモノマネしてます(笑)。

小山 それで呼んだのが最初だよね。

三浦 バブルを体験している男から見て、羽振役をもらったときはどうだったんですか。

小山 その時代を生きてるから、ある程度は語れるかなと。だから「やったぜ!」って。その時53歳でしたけど、まさか自分の一生のうちにアイドルをやる日がくるなんて思いもしなかったですから。「来世に期待」くらいの勢いだったのが、まさか今世でできることになるとは……。

菅沼 (烏鷹 鉄路役・新橋駅の井上)和彦さんもそういったことをおっしゃってましたね。がっつりアイドルってことは初めてらしいですよ。

小山 あ、そうなの!和彦さんは若い頃にやってそうだったから意外だな。

三浦 (小山さんから)10歳下の僕でも「アイドルなんておこがましいので、もう少し若い子のほうが……」って思ってたんですよ。でもキャラ表を見たら46歳とか、53歳とかの駅員もいて。「だったら受けさせてもらってもいいですか?」って話をしました。嬉しかったですけどね。アイドルできる可能性があるっていうのは。

菅沼 アイドル=20代ってイメージがあるけど、2人とも実年齢が近いよね。

小山 いや、もう俺はラストチャンスだと思ったから。マジで本気で、神頼みしてね。

三浦 兄貴の中のラストアイドル。

菅沼 正直、どっち(羽振or伍代)がくると思いました?

小山 羽振だろうなとは思ってた。だって、絶対こっち(伍代)じゃないもん。こんなキラキラしたキャラできない(笑)。

菅沼 昔アイドルをやってるって設定だしね(笑)。

小山 イケメンキャラは難しいと思う。

三浦 いや、(羽振も)同じくらいイケメンだと思いますよ。年齢が高いだけで。

小山 え、そうなの?ひげも生えてるけど。

三浦 いや、こっちも生えてるし。

小山 老眼でよく見えねぇや(笑)。

菅沼 (笑)。高橋さんは、受けた役に一発で?

高橋 そうですね。でも実は、僕も伍代さんを受けてるんですけど……。

菅沼 えっ、そうだったの!っていうか(三浦さんに)受けてないのに受かってるってすごくない!?

小山 本当だよ。通り抜けて受かってるって。俺ら3人(三浦さん以外)は意中の役をゲットしてるのに、受けてもない役をもらってるって……。

三浦 ごめんなさいね。どうしても僕がほしいということだったので……(と天狗の鼻を手で作りながら)。

菅沼 才能があるのかないのか。だってセリフを読んだものは全部落ちたってわけだよね?

小山 そういうことだよな。いくつも受けて他は全部落ちてるんだから。

三浦 ちょっと!(笑)。せっかくユニットを組んでこれからやってこうっていうのに、マイナスから入るようなこと言わないでよ!(笑)。というか、高橋くんの話の途中だから!

高橋 (笑)。

高橋英則

饗庭紡麦(恵比寿駅)

――しかも駅の擬人化じゃなくて駅員アイドルですもんね。

菅沼 ね。最初擬人化なのかなと思ってたんです。僕は大崎と他の役をもう一つ受けてたんですよ。大崎駅は大崎 新市という名前だったから、最初は半分擬人化だと思ってたんですよね。で、よく話を知っていったら「普段は駅員で、業務時間を終えるとアイドル」。これは新しいなと思いました。あと、大崎くんは「しりとりをいつも自分の番で終わらせてしまって、影でそれを“大崎止まり”と揶揄されている」そうなんですけど、そのエピソードを見て「これだ!」って。僕もそうなんですよ。

小山 菅くん、言いそうだもん(笑)。

菅沼 以前イベントでサッカーボールを蹴りながらしりとりしたことがあるんですよ。うちの事務所の竹本英史さんと、三浦くんの3人で。僕がトップバッターだったんだけど「いくよ〜」って言って、最初に「うどん!」って言ったの。

三浦 一発目だったからね(笑)。

小山 「うどん」って言うことも計算だったのね。

菅沼 そうなんですよ!ってそんな計算できるか(笑)。だからすごくシンパシーがあって「受かるかもしれない!」と思ってました。高橋さんもやっぱり饗庭だなって感じするもんなぁ。

――なんだか運命的ですね。さきほど小山さんと三浦さんの出会いの話がありましたが、ユニットのこのメンバーのお名前を見たときはどのような印象がありましたか?

三浦 いや〜。いまこのインタビューでもお分かりいただける通り、めんどくさいなぁって思いましたよ(笑)。僕はもう「お願いだから高橋さん、頑張ってこれをまとめてくれ!」って。今でも思ってますから。

高橋 あははははは!

菅沼 僕は嬉しかったですけどね。ここの3人はなんとなく予想がついたんだけど、あとは高橋くんが溶け込めるのかなって一抹の不安だけ(笑)。

高橋 頑張ります(笑)。年齢的に一番下なので安心するなというメンバーでした。引っ張らずにいけるというか……。

菅沼 (真顔で)いや、引っ張る立場なんですよ。

一同 (笑)。

菅沼 でも高橋くんの言ってることも分かるなぁ。20代前半の方とご一緒するよりも、落ち着ける部分はありますよね。

三浦 ね。色々言いつつも、兄貴(小山さん)はしっかり締めてくれるので。

小山 TPOはわきまえてますから。(取材前に)まだ明かされてない詳細な設定も教えてもらって、さらに責任感が増したところがありましたね。

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