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INTERVIEW

2021.12.09

【インタビュー】小倉 唯、最新ライブを収めたBlu-ray&DVD『小倉 唯 LIVE 2020-2021「LOVE & Magic」』リリースインタビュー

【インタビュー】小倉 唯、最新ライブを収めたBlu-ray&DVD『小倉 唯 LIVE 2020-2021「LOVE & Magic」』リリースインタビュー

声優・アーティストとして幅広く活躍する小倉 唯が、最新ライブBlu-ray&DVD『小倉 唯 LIVE 2020-2021「LOVE & Magic」』を12月8日にリリースする。2枚組となる本作、Disc1には今年7月に開催された約2年ぶりの有観客ライブ“小倉唯LIVE 2021「#Re♥LOVEcall」”の模様を収録。Disc2には、昨年12月24日に行われた配信ライブ“小倉唯ONLINE クリスマス ライブ2020 ~Winter Twinkle Magic~”の映像が収められる。映像特典も盛りだくさんで、見どころ満載となった本作のこだわりについて、小倉本人に話を聞いた。

“LOVE=愛”を直接届けるために!小倉 唯が語るライブのこだわり

――まずはDisc1に収録される“小倉唯LIVE 2021「#Re♥LOVEcall」”についてお聞かせください。ライブタイトルや全体の方向性はどのように決めていかれたのでしょうか?

小倉 唯 2020年に開催予定だったツアー“#LOVEcall”がコロナの影響で中止になってしまったので、そのツアーでやりたかった世界観を引き継ぎ、新しく1つのライブとして再生するという意味を込め、タイトルは“「#Re♥LOVEcall」”にしました。当初はお客さんとのコール&レスポンスを想定し、ツアー名に“call”と入れていたのですが、今は声援が難しい状況なので、“call”は電話として、距離は離れていても繋がっているよ。しっかりと“LOVE”を伝え合おう、という意味合いをもたせています。

――ライブ当日のMCで、今回のセットリストはかなり悩んだとおっしゃっていましたね。

小倉 昼夜2公演だったので1公演あたりの曲数も限られましたし、お客さんが声を出せないなかで、どうやって会場を盛り上げるのか?とセトリや曲順はすごく悩みました。ライブタイトルの“LOVE”に沿って、かわいらしい“愛”や“LOVE”にちなんだ言葉が入っている楽曲を中心に選んでいったので、そういった意味では楽しく選定できました。

――小倉さんにとっては約2年ぶりの有観客ライブだったこともあり、ファンの方に直接“LOVE=愛”を伝えたい気持ちが、いつも以上に募っていた部分もあったのではないでしょうか。

小倉 はい。このライブタイトルの裏テーマとして、“愛”をみんなで再確認しよう、という意味があったので、当日は同じ空間の中で“LOVE”の気持ちを送り合うことを意識しました。この日のライブは会場全体が温かく、本当に愛に溢れた空間だったと思います。

――それは映像からも十分伝わってきました。では、ここからはライブ本編の見どころを各ブロックごとに聞いていきます。最初のブロックは、小倉さんが全身ハート柄の衣装で登場。「pyu♥a purely」に始まり、「Baby Sweet Berry Love」「アップル・ガール」「バレンタイン・キッス」とかわいらしい楽曲が続きました。

小倉 「pyu♥a purely」は当初からコロナ禍でのライブを想定して作詞していて。「声は出せないけどアイコンタクトで繋がっているよ」というメッセージが込められています。「バレンタイン・キッス」は時期外れの選曲ですが、この衣装で歌ったら絶対にかわいいだろうなと思って。少し昭和っぽさを感じるような演出に、ダンサーズの衣装もスクールメイツのように装ってもらいました。

――続く幕間映像では、“「#Re♥LOVEcall」”というコンセプトにちなみ、小倉さんが、日高里菜さん、前島亜美さん、お母さまと電話で会話するレアな企画も。

小倉 直接会って話すのとは違う、嬉しさと恥ずかしさがありました(笑)。普段なかなかああいった姿を見せる機会はないですし、家族との愛も表現できた、素敵な企画になったと思います。

――そこからパステルカラーのワンピースに衣装チェンジして、「いつだってCall Me!」「A Lovely Tea Break」「Love Me × Love Me」を歌われたのが次のブロック。

小倉 後にダンスメドレーが控えていたので、そこに向けて期待感を高めていくようなセットリストにしました。このときの衣装は私もお気に入りです。紫・黄色・白の配色も素敵ですし、シルエットもきれいで、デザイン画で見たときよりも、実際に着たときのほうが魅力が増したように感じました。

――そしてダンスコーナーを挿み、次のブロックへ。「エンジョイ!」「ガーリッシュエイジ」「ドキドキラビリンス」の3曲をメドレーで披露したあと、最新シングル「Fightin★Pose」をパフォーマンス。小倉さんもスポーティな衣装とヘッドセットマイクに着替えて、歌でもダンスでも魅せました。

小倉 「Fightin★Pose」はライブ初披露でした。ダンスの難易度が高く、ダンサーズと動きを揃える振り付けも多いので、今までの曲とは比にならないくらい練習を重ねました。一番の見どころは高速ラップの部分だと思いますが、歌唱に加え高速の振り付けも入るので、「これをこなせるのは、私しかいないかも!」と、あえて自分を過信し強い気持ちで挑みました(笑)。今振り返ると、よくこのセットリストで歌いこなせたな~と思うくらい。とてもハードでしたね。

――続く幕間の映像企画「ユイユイメモリアル」は、小倉さんとの疑似恋愛を楽しむことができる、某恋愛シミュレーションゲーム風のショートムービー。しかも客席のペンライトの色によって選択肢が変わる、ファン参加型の企画になっていました。

小倉 以前からやってみたいなと思っていた企画だったんです。声援が送れないなかでも、一体感を楽しんでもらえたらと思い、提案しました。Blu-ray盤では、映像特典として実際に自分で操作して楽しむことができます。ぜひ色んな選択肢を楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

久しぶりの有観客ライブで改めて気付いた、自分の中の想い

――続いてのブロックでは、花飾りのついた白いドレス衣装に。「かけがえのない瞬間」「ハートフォレスト」と、ゆったりと聴かせるナンバーを続けて披露。そこからスカート部分を外してカラフルな衣装にチェンジし、「PON de Fighting!」で盛り上げる、メリハリの効いた演出が印象的でした。

小倉 ライブも後半戦。特に「ハートフォレスト」はLEDとの演出も相まって、幻想的な世界観をお届けすることがでました。「PON de Fighting!」は、声は出せないけれど、振付があり、みんなで一体感を作れる曲ということで選びました。

――そして終盤は「Happy Strawberry」「ずっとふたりで」「I・LOVE・YOU!!」でラストスパート。特に「I・LOVE・YOU!!」は今回のツアータイトルにも重なりますし、小倉さんご自身が作詞した曲でもあるので、ライブ本編を締め括るのにぴったりのセレクトですね。ラスサビ前の小倉さんがセリフっぽく「大好き!」とおっしゃる箇所、このライブではマイクを通してではなく、生の声で気持ちを届けていたのがグッときました。

小倉 せっかくのリアルライブだったので。これはあとからスタッフさんに聞いた話なんですが、そこのセリフを聞いて会場で涙を流していた方もいらっしゃったと伺い、とても嬉しかったです。終盤は特に会場のボルテージが上がっているのを感じましたし、私もラストに向けて気持ちがどんどん高まっていきました。リアルライブをやるのは2年ぶりとでしたが、私は歌って踊ることが好きなんだな、と改めて実感しました。

――そのあとのアンコールでは、昼公演にて「ハピネス*センセーション」、夜公演では「Look@Me♡」を歌唱。この選曲は?

小倉 「ハピネス*センセーション」は、これから先のまだ見えぬ未来に向かって前向きに歩んで行くという、まさに今届けたいメッセージだと思い、セレクトしました。「Look@Me♡」は「これからも私のことを見て応援してね」というメッセージが詰まった曲で、最後に披露する楽曲としてはぴったりかなと思い選曲しました。

――アンコール後の小倉さんの名残惜しそうな姿も印象的でした。感極まった表情もされていましたが。小倉さんとしてはどういうお気持ちでしたか?

小倉 無事開催できた喜びや、感謝の気持ちもありましたし、ファンの方からの愛をたくさん感じられたので、すごく名残惜しく感じたんですよね。またいつライブを行えるのかわからない状況下でもあったので、このステージに立っていられることのありがたみ、奇跡を体感していました。

――また、今回の映像作品には、配信向けに披露された「Raise」の映像も収録されます。会場のパシフィコ横浜は小倉さんが初めてソロライブを行った場所でもあるわけですが、そこで改めてデビュー曲を歌ってみていかがでしたか?

小倉 歌うたびに、自分自身の成長を感じさせられる楽曲ですね。昔はすごく力を込めて歌っていたのですが、今では余裕をもって歌えるようになった感覚があります。

次ページ:神カメラワーク連発!の配信ライブ、そしてソロデビュー10周年に向けて

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