――それでは『Winter Cocktail』の楽曲についてお伺いします。まずは冒頭の「ふれてみたい」。
諏訪 最初に聴いたとき、すごくキャッチーなメロディだなって思いましたね。今回のアルバムは曲順がそのまま収録順になっているので、アルバムの制作自体もこの曲からスタートしました。
――メロディも非常にキュートな一曲になっていますが、歌ってみていかがでしたか?
諏訪 これが「溶けるみたい」「揺れていたい」から続く三部作の最後の曲になるのでその2曲につづく、楽曲の主人公の物語の成長も感じられたのではないかな、と思います。
――続いて「記憶ファンタジック」。シングル「コバルトの鼓動」のカップリング「突風スパークル」に続いてmarbleのサウンドプロデュースになりました。
諏訪 ディレクターさんとmarbleさんでコンセプトから練っていただきました。marbleサウンドがありつつも、そこに+冬というテーマで作っていただきました。
――かねてからmarbleファンを公言する諏訪さんですが、改めてご自身が感じるmarbleの音楽の魅力はなんだと思いますか?
諏訪 やっぱり、温かみですかね。
――そこは「記憶ファンタジック」にもよく表れていますよね。レコーディングはいかがでしたか?
諏訪 今回はmiccoさんにレコーディングディレクションをしていただいたんですよ。各ブロックごとに歌い方を教えていただいて録っていったんですけど、miccoさんもボーカリストなので、分かりやすく教えていただきました。
――ちなみにそのとき作編曲を担当した菊池達也さんもいらっしゃいました?
諏訪 もちろんいらっしゃいました。達也さんは私に直接ディレクションするというよりかは、時々miccoさんに囁いていましたね。私はブースにいるので何とおっしゃっているかはわからなかったんですけど(笑)。
――miccoさんを通してコミュニケーションをとっていたと(笑)。ちなみにこの曲はリードトラックとしてMVを撮られましたね。お家のなかでグランピングするというか、曲調と同様に温かみのある仕上がりになっていますね。
諏訪 そうですね。家の中でクリスマスを存分に楽しんでいる映像になっています。
――そこからお次はジャジーなテイストの「DATE-ALAMODE」です。
諏訪 この曲だけはコンペではなく、「こういう曲がいいです」って私からオーダーさせていただきました。でもあがってきたものを聴いてみたら、思った以上にジャジーでしたね。
――諏訪さんの、こうしたジャジーな楽曲へのアプローチが絶品だなと思いましたが、もともとレコーディング前にボーカルの方向性は練ってくるほうですか?
諏訪 まあまあ練ってくるほうかなって思います。なので今回もレコーディングが長引いた曲というのはそこまでなかったかもしれないですね。
――そういう意味では各曲の声の当て方などが素晴らしいなと。そこが諏訪さんの音楽の魅力でもあるのかなと。
諏訪 いやあ、そうですかねえ……(笑)。
――(笑)。さて、後半に入って、アルバムのなかでも異色な、ハードなサウンドが印象的な「ノスタルジック・キネマ」へと進みます。
諏訪 今回、アルバム用にコンペで曲を集めたなかでも異色の曲でした。やっぱり冬をテーマにするとダークな曲調ってなかなかないじゃないですか。
――そうですね。ちなみにこうしたダークなテイストは得意なほうですか?
諏訪 私の曲ってどちらかというとかわいい曲が多いんですけど、個人的にはこうしたダークな曲も自然に入れる気がします。「ノスタルジック・キネマ」も難しい曲ではあると思うのですが、スッと自分に入ってくるメロディというか。自分にとっては難しい曲というよりかはしっくりくる、という曲でした。
――そしてアルバム最後の曲は、クリスマステイストも感じさせるモータウンビート調の「Holy holiday」となります。
諏訪 数あるクリスマス曲のなかから選ばせていただきました。でもいわゆるよく聴くクリスマスソングではないクリスマスソングなのかなって思います。個人的にも冬の曲のなかで、こういういわゆるクリスマスソングっぽくないものほうが好きなんですよね。なのでレコーディングも歌っていて楽しかったです。
――まさにクリスマスシーズンに聴くにはぴったりな一曲になりましたね。
諏訪 アルバム全体でも、やっぱり冬と言ってもいろんな冬があるので、クリスマスだけじゃない冬の曲を詰め込むことができた一枚だと思います。このアルバムが発売されてちょうど1ヵ月後がクリスマスなので、「Holy holiday」を含めて1ヵ月たっぷり聴いていただきたいですね。
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