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INTERVIEW

2021.11.17

リスアニ!連載陣の異端児? クラムボン・ミトによる本誌連載がリスアニ!WEBに出張!!

リスアニ!連載陣の異端児? クラムボン・ミトによる本誌連載がリスアニ!WEBに出張!!

名言“ワンチャンできないおじさん”の現在は

馬嶋 過去の連載でも名言が生まれてきています。ワンチャンできないおじさん(*7)とかね。

ミト でもワンチャンできないおじさんって言えない時代になってきましたから。

澄川 たしかに最近また多いですよね。

ミト これもコロナでクローズになって人と会う機会がなくなってきたからこそ、そういう傾向になっていくのもあるのかなあと。

馬嶋 「画声人音」でも音楽雑誌にめずらしくゴシップも扱ってきましたね。

ミト 基本的にはワンチャンできないおじさんとして帰結するために出さなくていい議題を挙げているだけですけどね。

澄川 わははは、話のオチとして「ま、でも我々はワンチャンできないおじさんなんですけどね」ってつくという、いわゆる(戒め)みたいな。

ミト でもエゴサするとその手の話をしたほうがレスポンスはあるんですよ。「画声人音」はいわゆる時節柄を粋にまとめるというよりかは、時節柄の俗をごった煮にしてモツ煮として出すという。

澄川 まあモツ煮が一番美味いですから、しっかり味が入ってて。

ミト 脂も入っているし。結局雑な脂なほうが美味いんですよ。そういう方向になってきたのは個人的にもクリエイターとして、クリエイティブな発想だなと。クリエイティブなのかな、これ。

馬嶋 わかりません!

ミト でも色恋ものだったりを時節にぶち込んでくると私たちの会話も若くなってくるんですよ。いうならばアニメって若者のものですからね。そうやって話していくうちによくわからない話になっていって、ワンチャンできないおじさんみたいな話になっていくんですよ。

*7 ワンチャンできないおじさん/初出は連載第四回。中年なのにタレントと仲良くなれると思いこんでいる業界人、通称”ワンチャンおじさん”に対して、思想上・立場上からそんなことはできないと宣言したときに生まれたスラング。

パラリンピックにツアー、駆け抜けた3ヵ月

ミト そういえば(神前)暁さんと家が近所になった話ってしましたっけ?

馬嶋 第九回連載のときにお引っ越しして、という話をしましたね。

画声人音 第九回 リスアニ!Vol.45掲載

澄川 最近は神前さんと会ってますか?

ミト 最近というか、明後日うちに来ますよ。なんか外に飲みにいくより、家で取り寄せとかしてワインもセットで買ってみんな呼んでやったほうが安いし、安全というのもあって。

澄川 たしかにそうですよね。

ミト もちろん外でも飲みますけど、そういう世間の風を感じると、アクティブにいこうかなというふうにはなかなかならないですよね。で、たまに外で飲むかってなってお店にいくと、だいたい知り合いがいる。先日仕事終わりで軽く飲もうかなって店に入ったところで、クリス・ペプラー氏が飲んでて。

馬嶋 「TOKYO HOT 100」が!

ミト クリスさんって、実は私と古くて。私がクラムボンを結成した頃にOjasというラウンジでバイトしていて、そこで仕事終わりの夜にクリスさんが来て、いつもワインを飲んでいたんですけど、それを注いでいたのが私なんです。当時から「今度デビューするから聴いてください」とか、それこそ「HOT 100」のゲストにも何度か出させてもらったし。会うたびにプロモーションしに来ているのに、「ミトとはさ、長いよね」って昔話になるという。

澄川 ひえー!それはすごい話だ。

ミト で、彼ってベース弾きなんですよ。それこそ11月11日にある“The Bass Day”(*8)で、5年前に私とハマ(・オカモト)くんとKenKenと吉田一郎くんと亀田(誠治)さんとでイベントがあったときも、クリスさんが司会をやっていて。まあとにかく、大体遅い時間にお店に入るとタレントと遭遇するのが最近は多いですね。

澄川 そうしたものも徐々に緩和されつつある時期になったというか。それこそ前回の収録時がもっともピークで、オリンピック直前で感染者数もどんどん増えていってという状況で。それからおよそ3ヵ月でこうなるのかと。

馬嶋 そのときは小山田(圭吾)さんの話をして、そしたらそのあとにパラリンピックでミトさんが(*9)……。

ミト そうか、そう考えるとすごい速度感だね。

馬嶋 でもまさかクラムボンの曲がパラリンピックの開会式で流れるという、あれには鳥肌立ちました。

澄川 ちなみにパラリンピックの話ってどこまでできるんですか?

ミト えー、全く話せません!それこそ星団歴が終わるまでくらいずっと。銀河の果てまでというか。それは「星間飛行」か。

澄川 わははは、抱きしめて!という。

ミト でもそれもわかるんですよ。世界で400ヵ国以上の国で放送されるイベントなわけで、そこにはそれぞれ違った思想や宗教などがあるから、そうした個人の思想などを表に出すことはできないんですよね。その責任をIOC・IPCが被るわけだから。だからそれはわかってねっていう話なんです。

澄川 ああ、それは小山田さんや小林賢太郎さんの話に通じますね。

ミト それって丁寧な発想であるわけですよ。

*8 ”The Bass Day”/11.11というルックスが、4弦の楽器であるベースに似ているということから生まれた、ベースという楽器を知ってもらうための記念日。この日はイベントが行われるほか、さまざまなベーシストがSNS上などでの発信しているのを楽しむことがきる。
*9 パラリンピックでミトさんが/今年行われた、”東京パラリンピック2020”開会式にて、聖火点灯の瞬間にクラムボン「KANADE Dance」(新録)が使用された。

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