【インタビュー】ORESAMA、3年半ぶりニューアルバム『CONTINEW WORLD』が照らし出す“新しい世界”と“続いていくこと”への覚悟

ボーカルのぽん、サウンドクリエイターの小島英也による音楽ユニットのORESAMAが、待望のニューアルバム『CONTINEW WORLD』を10月27日にリリースする。CD2枚組の豪華ボックス仕様で届けられる本作は、DISC 1に「ホトハシル」「OPEN THE WORLDS」「CATCH YOUR SWEET MIND」「Gimmme!」などのアニメタイアップ曲と新曲6曲を含む全12曲を収録。DISC 2には、YouTubeで人気を集めるセルフリメイク音源“Dressup cover”シリーズが全曲収録され、ボリューミーかつ濃厚な作品に仕上がっている。時代の変化をしっかりと見据えつつ、ORESAMAらしいダンサブルで前向きになれる音楽を満載した本作に込めた想いを、二人に聞いた。

“変わり続けていく世界”のなかで、ORESAMAが届けたい音楽

――新作『CONTINEW WORLD』は、前作『Hi-Fi POPS』以来、約3年半ぶりのアルバムになります。どんなコンセプトのもと制作を進めましたか?

ぽん 『CONTINEW WORLD』というタイトルは、“続く=CONTINUE”と“新しい世界=NEW WORLD”を掛け合わせた造語なんですけど、自分としては、(新型コロナウイルスの影響による)長い自粛期間で、時間の流れを今まで以上に強く感じたんです。ライブやイベントが延期・中止になって、ファンの方と面と向かって話す機会も減ったなかで、どれだけもどかしい思いをしても時間は止まらないし、世界は日々、新しく変わり続けていく。そんなどうしようもない状況を、ORESAMAとしてポップに昇華したいと思ったときに、自分の中では“命ある限り、私たちの人生は続いていく”というメッセージ性と、変わり続けていく自分たちの世界を恐れず、背筋を伸ばして生きていけるように”という願い、それと“時間の移り変わり”というテーマがありました。

小島英也 今はライブでみんなと音楽をリアルタイムで共有する時間が本当に少なくなってしまったなか、音楽を作ることが僕らと聴いてくれる人を繋ぐ架け橋になると思うので、今回はできるだけ多く新曲を入れたくて。しかも新曲は全部アルバムを作ることが決まってから制作したので、その意味でもタイムラグなく今のORESAMAの音楽を届けられると思います。

ぽん 曲順に関しては、もちろん全体の流れも意識しつつ、アルバムのテーマとして“変わり続けていく”というメッセージ性があったので、私はどうしても表題曲の「CONTINEW WORLD」を最後にしたくて。

――ここからはアルバムの新曲を中心にお話を聞いていきます。まずは3曲目に収録の「パラレルモーション」。ORESAMAらしいポップでポジティブなディスコファンクですね。

小島 これが新曲の中では最初にできた楽曲で、実は僕的にはアルバムの表題曲にするつもりで制作したんです。なので今のORESAMAとして表現できる最大のものをここにぶつけていて。今までの楽曲との違いとしては、生音の要素が強くなっていることで、ギターやベースなどの生楽器の質感を前に押し出しています。

――全体的にリズミカルで、すべての楽器が有機的に絡み合ってグルーヴを形成しているような印象を受けました。

小島 これはほかの新曲にも言えることですが、今回はライブにすごく影響を受けていて。この曲もベースとギターのユニソンから始まって、楽器同士によるセッション感、まるでライブレコ―ディングしたかのような質感にこだわりました。6曲目の「ロマネスク」もそういう意識で作っていて、自分のライブをやりたい願望が反映されているのかもしれないです。

――サウンドだけでなく、ぽんさんの歌と歌詞もリズムに上手くハマっていますよね。

小島 歌に関してはかなりリズミカルに遊んだ部分があって。特に2Aの後半のリズムは僕的にも「これは歌詞をつけづらいかな?」と思いつつ作ったんですけど、ぽんちゃんが書いてきた歌詞は最初から完璧にハマっていて。

ぽん 「音のハマりがすごくいい」って言われて、その日は今まで活動してきたなかで一番チームに褒められました(笑)。

――ぽんさんは、リズムに合わせた歌詞の書き方について、以前よりもコツを掴んだ実感があったりしますか?

ぽん 自分では上手くなったかはわからないんですけど……上手くなってるんですかね?

小島 いや、上手くなってますよ(笑)。

ぽん 私の書き方が上手くなったというより、小島くんのやりたいことを以前よりもわかるようになってきたのかもしれないです(笑)。

――歌詞からは、思い悩むよりも先にまずは新しい世界に飛び込もう!といったようなメッセージ性が感じられました。

ぽん この曲は元々「ポジティブで広がりのある曲を作ろう」という漠然としたテーマがあったなかで、ORESAMAのパラレルワールドをもっと広げていきたい、という願いを込めて歌詞を書きました。今はみんなとなかなか会えないからこそ、ネットやMV、配信ライブ、各々の電波で開かれるORESAMAの世界を大切にしていきたくて。この曲はMVも制作したのですが、そちらもいつもお世話になっているうとまるさんではなく、イラストレーターのはなぶしさんにキャラクターをデザインしていただいて、今までとは一味違ったパラレルな世界観に挑戦しています。

――ORESAMAのMVでは毎回、小島さんがどこで登場するかも見どころになっていますが、今回は冒頭から登場しますね。

ぽん 小島くんが最初からいるのは珍しいよね。

小島 たしかに。毎度のことながら、僕の撮影時間は非常に短くて(笑)。いいところで使っていただいてありがたいです。

――ぽんさんも、サビの振り付けがいつも以上にかっこよくキマっていました。

ぽん ありがとうございます。今回もELEVENPLAYのNON先生に振りをつけていただいたんですけど、ノリがある曲なので、妥協せずそこに振りをハメていきたいということで、今までのなかで一番難しい振り付けでした。

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