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INTERVIEW

2021.08.25

【スペシャル対談】『電音部 ベストアルバム -シーズン.0-』発売記念、各エリアインタビュー!【第三弾】アキバエリア:天音みほ(東雲和音役)×TAKU INOUE

【スペシャル対談】『電音部 ベストアルバム -シーズン.0-』発売記念、各エリアインタビュー!【第三弾】アキバエリア:天音みほ(東雲和音役)×TAKU INOUE

バンダイナムコエンターテインメントが送る音楽原作キャラクタープロジェクト『電音部』。このプロジェクトが1周年に際して、5月29日から40週連続リリース企画をスタート。また、6月30日には初のアルバム『電音部 ベストアルバム -シーズン.0-』がリリースされた。

リスアニ!WEBでは、「DJ」と「キャラクター」をテーマに、アキバ、ハラジュク、アザブ、シブヤの4エリアに分かれてトラックメイカー、声優陣、イラストレーター、エンジニア、動画クリエイターなどが集結するこのプロジェクトの魅力を紹介するべく、各エリアの担当クリエイター&声優陣の対談企画を実施。

今回は第三弾として、アキバエリアのメンバー・東雲和音役の天音みほと、彼女のソロ曲「Mani Mani(Prod. TAKU INOUE)」を手がけたTAKU INOUEに、このプロジェクトならではの魅力や楽曲制作時のエピソードを聞いた。

【第一弾】ハラジュクエリア:小坂井祐莉絵(桜乃美々兎役)×音楽ユニット・Neko Hacker
【第二弾】アザブエリア:秋奈(黒鉄たま役)×ケンモチヒデフミ
【第四弾】シブヤエリア:健屋花那(鳳凰火凛役)×Masayoshi Iimori

「みんなと一緒に成長していきたい!」。アキバエリアの魅力は王道の主人公感

――まずはお二人が電音部を知った際の第一印象について教えてください。TAKU INOUEさんは元々バンダイナムコスタジオの出身ですが、2018年6月の退社後にバンダイナムコさんから電音部への参加の打診がきた、という形だったんでしょうか?

TAKU INOUE そうですね。最初に話をもらったのは、2020年の始め頃だった気がします。実は統括N(電音部 統括プロデューサー・子川拓哉)を含めて電音部の制作スタッフとは僕がバンダイナムコスタジオにいた頃からの知り合いなんですが、まずは素直に「楽しそうじゃん!」と思いました。キャラクターデザインでMika Pikazoさんが参加されていて、トラックメイカーとしてもtofubeatsさんやケンモチヒデフミさんのように、普段はあまりこういうフィールドの作品には参加しない方々の名前もあって、「やるなぁ」と思ったのを覚えています。

――一方で天音さんをはじめとしたキャストの皆さんは、CVだけでなく、DJとしてもプレイされていますね。

天音みほ とにかく新しいことに挑戦させていただけると思って、すごくワクワクしました。それこそ、私はプロジェクトが発表された日に、“ASOBINOTES ONLINE FES”というイベントで初めてDJをさせていただいて。

TAKU ああ、そうでしたよね!

天音 元々音楽は好きでしたけど、DJについては電音部で初めて勉強して「すごく大変なものなんだな」と知りましたし、そうやって色々なことを知った結果、より音楽が好きになって、「もっと色んなことが知りたいな」という気持ちが強くなっています。「ドロップ」という言葉も、私は電音部にかかわるようになってから初めて教えてもらいました。

天音みほ

――音楽のこれまで触れていなかった側面に触れられる機会になっているんですね。

天音 あとは、私が担当している(東雲)和音ちゃんのグッズなどもたくさん出ているので、それを買いに行ってニヤニヤしたりしています(笑)。音楽についてはエリアごとにそれぞれ雰囲気が違いますし、同じアキバエリアでも、ソロ曲はそれぞれ雰囲気が違っていて。私はTAKU INOUEさんがつくってくださった和音ちゃんの曲が一番のお気に入りです。

TAKU ああ、ありがとうございます。電音部って、音楽的には、トラックメイカーがやりたいことを確実にやらせてくれるような環境で、懐が広いプロジェクトだな、と思います。みんないい意味で「好き勝手やっているな」という印象がありますよね。

――なかには「こんな曲、出していいんですか?」と思うほど攻めた曲もあるといいますか。

TAKU はい。「これを大企業がやっていいのかな?」と(笑)。

天音 でも、だからこそ新しいことがどんどん起きていて、私たち自身もそうですし、応援してくださっている皆さんも、常にワクワクできるプロジェクトなのかな、と思います。

――この取材の前にほかのエリアの方々にもお話を聞いてきたのですが、皆さんが離されていたのは、エリアごとに色々な違いがあって、その様子を見るのも楽しいので、「キャラクターだけでなく、自分たちも部活をしているような感覚になる」ということでした。

TAKU やっぱり、僕も周りの人たちのことは気になります。統括Nに横流ししてもらって、ほかのトラックメイカーの方々が手がけた電音部の新曲をいち早く聴かせてもらったりもしていますし……。

天音 (笑)。声優陣の場合も、公式イベントをさせていただいても、「みんなはDJでどんな曲を選ぶのかな?」ととても気になったりするんです。私たちキャストがDJをするイベントでも、(AI技術を使ってキャラクターが自動でDJパフォーマンスをする)「電音部 1st GAME -αテスト」でも、4つのエリアそれぞれに魅力があって、お互いに高め合っていけるような雰囲気を感じています。私も、ほかの皆さんに触発されて、「負けないぞ」とDJ機材を買いました。自分でエアイベントを開催しながら練習しています。

TAKU エアイベントは僕もよくやりますよ(笑)。どんなDJも同じですね。

TAKU INOUE

――皆さんが担当されているアキバエリアに感じる魅力を教えてください。

TAKU 僕としては、ほかのエリアに比べてポップスの要素というか、普段クラブミュージックを聴かない人でも聴きやすい要素が必要なのかなと感じていて、その辺りは結構意識していますね。

――アキバエリアは「元々はDJが下手だったキャラクターたちがだんだん上手くなっていく」という意味で、4エリアの中でも王道の主人公感がありますね。

TAKU なので、最初のきっかけになりそうな雰囲気というか、間口の広い雰囲気が魅力なのかな、と思ったりしています。

――天音さんを含むアキバエリアの声優陣の方々は、秋葉原との縁も深いディアステージ所属の歌手/アイドルの皆さんが担当していますね。

天音 そうですね。例えば、マンガに出てくる場所を見ていても、「あれ、ここはもしかして?」と思ったりする場所がすごく多いです。そういう意味でも嬉しい気持ちがありますし、私は声優を担当させていただくのは電音部がほぼ初めてなので、キャラクターに重ねて自身も成長して、その結果、キャラクターと一緒に成長していけたらいいな、とも思いますね。みんなが応援して、育てていただけるようなエリアになったらいいな、と思っています。

TAKU アキバエリアのキャラクターたちは、ほかのエリアに比べて平和な雰囲気ですよね。一番部活っぽさを感じるというか。

天音 そうですよね。三人ともDJに対する熱い気持ちがあって、でもまだそれほど上手くはないので頑張っている、という状態で。そういうところが愛しいなって思います。お互いの絆はすごくあるんですけど、まだ技術的には「好き」という気持ちのほうが出ている段階で、そこを見守ってあげたくなる三人なのかな、と。自分もDJは初心者なので、見守るというより頑張らないといけないんですけど……!

次ページ:和音の内面に深く潜る曲。「Mani Mani(Prod. TAKU INOUE)」の制作秘話

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