INTERVIEW
2021.08.10
――ところでこの曲で、二人のボーカリストの歌い分けはどういうふうに考えたんですか?
ANCHOR 歌い分けで言うと、どちらの方もソロで全部録っていただいて、そこから強い部分というか、イメージするものを考えて作りました。ただ、大森さんの歌は迫力とアタック感がめちゃめちゃ強いので、大森さん(のパート)は前衛的に攻めていただいていて。15才ちゃんはちょっと守り的な、どっしりと構えてもらっている感じですね。なかには、歌詞とリンクさせている部分もあります。“歳取ることは偉いのか?”のところは絶対、15才さんに言ってほしいと思っていたので。
大森 ギャップのあるところを15才ちゃんに当てたいっていう感じですよね?
ANCHOR そうそうそうそう(笑)。すごい! ありがとうございます。それです!
大森 私も完成したのを聴いて、「あ、ここ、ここ!」って思いました。「だよね」って(笑)。で、“嫌い嫌い”は私だよな、って。「キ」という言葉のアタック的に。
ANCHOR そう!「キ、強い!」と思って。
大森 「キ」が強いから、ここでいくのは私。で、“うざい”は15才ちゃんかな?って。
――なるほど、歌い分けではなく、それぞれのボーカルを通しで録音して、どの部分を採用するかはあとで考えながら構成したんですね。
ANCHOR そうです。調和を気にしながらも、お二人の良さがぶつかり合ってほしいな、と。その先にいいものが生まれるんじゃないかなって思っていたので。ちょっと変わった作り方ですよね。
大森 うん。でも結構ユニゾンがきれいで気に入ってます。
ANCHOR ね? ユニゾン、きれいですよね。じゃあ大森さんは、曲の中でどこが一番好きなんですか? 歌詞でもメロディでもいいですけど。
大森 えっと、サビがいいです。“嫌い嫌い嫌い嫌い”が一番好き!(笑)速くて、連打しているみたいな気持ちで。
ANCHOR そうそう! 同音連打系ですからね、僕(笑)。タカタカタカタカッ!
大森 うん。コントローラー壊れそうな感じがあって(笑)。
ANCHOR 僕はね、えーと……(歌詞を見ながら)E的なセクションかな? この辺りが好きですね。
大森 あ、ここも好き! “やれば出来る 為せば成る”のところでしょ?
ANCHOR そうですそうです。この歌詞も自分で気に入っています。
大森 ここはきれいに(声を)出せたなって思います!
ANCHOR きれいです! 二人のユニゾンもきれいだしね。ソロの歌唱も個性が違うんですけど、こうして1曲になると、それが調和しているのがすごく面白いですね。
――実際のレコーディングの現場はどんな雰囲気だったんですか?
大森 レコーディングはね……機材が壊れて、大変そうだったなって(笑)。
ANCHOR SSL(レコーディング卓)の電源がドン!って落ちてしまって。僕と大森さんは1時間ぐらいブースの中でトークしてました(笑)。
大森 「まだ直らないね」って。直らなかった、結局(笑)。
ANCHOR そうそう、それで簡易システムを作ってくれて。でもそこで歌詞の説明もできたから、ちょうど良かったというのはあります。
大森 (笑)。結果的に良かったです。その1時間にわたって、狙いとかを聞くことができたので。曲で表現しようとしてる人が、1時間も説明してくれることないじゃないですか。すごく丁寧に説明してくれたので、わかりやすかったです。
ANCHOR レコーディングは和気あいあいとしていましたよね?
大森 いつも和気あいあいです!(笑)
――そのときの15才さんはどうでした?
ANCHOR 15才さんは最初、緊張されてましたね。すごく大人びた方なんですけど、その前にうちの制作スタジオでプリプロ的なレコーディングをしたことがあったんですよ。そのときとはまた違って、堂々としているけど、15才らしい、かわいいところもあったりとかで。
大森 うんうんうん。
ANCHOR ずっと凛としてしゃべっていたのが、ブースに行くときにボソッと「ああ~、緊張する」って(笑)。
大森 かわいいー!(笑)
ANCHOR かわいい!(笑)。それであの歌声だから、すごいですよね。
――それだけ15才さんは、歌うと入り込んじゃうような人なんでしょうか?
ANCHOR 入り込みますねー。なんだかキャリアが長いボーカリストさんのような貫禄すら感じましたね。
大森 うん。あんまり、日本の歌手っぽくない。
ANCHOR ですよね!?
大森 たまにいるじゃないですか。出で立ちが海外アーティストっぽいというか、階段から降りてきそうな……ステージから降りてきそうな人って(笑)。
ANCHOR そうそう! ドレスで、みたいな(笑)。
大森 そう、ドレスで! そういう風格のある感じ。カッコいいな!って思うような15才ちゃんでしたね。
ANCHOR 15才ちゃんはこういう曲調自体、歌ったことが初めてというお話だったんです。ご本人はロングトーンがすごく映える歌声で……。多分洋楽とか得意で歌っているイメージでした。
大森 そう。洋楽が好きじゃないかな。
ANCHOR 洋楽好きそうですね。発声方法も、曲に合わせてかなり練習してきてくださったな、という感じはしました。
――(笑)しかしこうして二人のボーカルが入ることで、ストーリーのゲーム的なバトルの感じも出るし、アニメの足並みとテンションが合っている気がしますね。
ANCHOR ありがとうございます! 正直、僕も完成形は想像できてなかったと言いますか。各々の歌声は想像できたんですよ。ただ、二人が合わさるって……結構混ぜるな危険だな、って。歌い方的にはちょうど逆くらいですよね?
大森 逆ですね。15才ちゃんの声は倍音がない、ローが幅広いタイプ。私は倍音バキバキの、ハイがすごいタイプなので(笑)。それがきれいになっていて、エンジニアってすごいんだなって思いました。
――オンエアを観てみて、どうでした?
大森 やっぱり(曲が)かかると普通に嬉しいっていう気持ちになっちゃう(笑)。
ANCHOR 嬉しいですよね! 実はANCHORでエンディングを担当するのは初めてなんです。だからオープニングかかって、エンディングもかかるという、この贅沢さは、すごく良いですねえ。
大森 そうか。全部俺だ!
ANCHOR 「始まりと終わり、俺!」と思って(笑)。
――で、ここでCDが出て、またどんな反応が返ってくるか楽しみですね。
大森 (曲自体が)自然すぎて、私のファンが、私が作ったって思っています(笑)。ANCHORさんとの組み合わせはよくあるから、「JUSTadICE」のときと同じみたいにやったんだ、くらいに思ってたみたいで。でも、「あれ?よく見たら作詞作曲違うんだ?」って(笑)。
ANCHOR 作っているときにずっと大森さんの声で再生されていたので、これは大森さんのことを思いすぎたメロディでもあったのかもしれない(笑)。それは勘違いされてもおかしくないな、みたいな。“大森靖子節”が出てるとこあるな、と。無意識で(笑)。
大森 それは嬉しい(笑)。
――こうして馴染んでいる同士のお二人の新しい形のコラボで、そこに15才さんという才能が加わることで、さらに化学反応が起こってますね。これ、ぜひライブで聴きたいなあと思いました。
ANCHOR 僕も歌ってほしいです。
大森 私も歌いたいです! ソロで歌うことは全然できますよ。バンドは大変そうですけど(笑)、そこは頑張ってもらって。
――で、もちろん、15才さんも一緒に、ね?
ANCHOR そうですね。ポニーキャニオンさんの大きなイベントとかライブがあれば、呼んでいただけるんじゃないかなって(笑)。そういう場で、僕は見たいなと思っています!
大森 うふふ。私も呼ばれて、歌いたい!
INTERVIEW & TEXT BY 青木 優
●リリース情報
15才と大森靖子
「負けイベ実況プレイ」

発売中
価格:¥1,320(税込)
品番:PCCG.02057
【スタッフ】
漫画:みやこかしわ(小学館「マンガワン」連載中)
総監督:内藤明吾
監督:新井宣圭
シリーズ構成:待田堂子
キャラクターデザイン:永作友克、山門郁夫
制作:小学館集英社プロダクション、Studio A-CAT
アニメーション制作:シナジーSP、ベガエンタテインメント
製作:出会って5秒でバトル製作委員会
【キャスト】
白柳啓 :村瀬歩
天翔優利:愛美
魅音:新谷真弓
大森靖子 公式サイト
https://oomoriseiko.info/
大森靖子 公式Twitter
https://twitter.com/oomoriseiko
ANCHOR スタッフTwitter
https://twitter.com/anchor_stafff
TVアニメ『出会って5秒でバトル』公式サイト
https://dea5-anime.com/
SHARE