JAM Project 反撃の狼煙あがる!アニメ『ゲッターロボ アーク』用新曲「Bloodlines~運命の血統~」発売記念インタビュー

アニメ『ゲッターロボ』シリーズに、これまで「HEATS」「STORM」「DRAGON」といった楽曲を提供してきたJAM Project(「HEATS」のみ影山ヒロノブソロの楽曲)。そんな彼らが7月からスタートしたアニメ『ゲッターロボ アーク』のオープニングテーマ「Bloodlines~運命の血統~」を収録したニューシングルが7月14日に発売される。そんなリリースを控えた彼らに、2年ぶりのアニメ主題歌、そして2年半ぶりのライブツアーについて話を聞いたところ、並々ならぬ意欲があることがわかった。

――まずJAM Projectと『ゲッターロボ』シリーズの関係をおさらいさせてください。みなさんは『アーク』のエンディング用にこれまで歌ってきた楽曲を2021年バージョンとして歌われましたが、改めてどういう曲と感じたのかお聞きしたいです。まず影山さんのソロ曲「HEATS」(OVA『真ゲッターロボ 世界最後の日』オープニングテーマ)はいかがでしょう?

影山ヒロノブ 「HEATS 2021」は4月の「スーパーロボット魂2021 ~stage terra~」というイベントで一足先に披露したんです。みんなマスクを付けてのライブでしたが、ステージから見ても目が輝いているのがわかりました。ロボットアニメのファンって「HEATS」を滅茶苦茶好きなんですよ。すごく喜んでくれました。

――原曲からどういった部分に変化が?

影山 ストリングスのアレンジが変わって、すごくドラマチックになっているのがウリですね。あと以前と同様、遠藤君がコーラスをやってくれました。

遠藤正明 前回と同じ布陣なんですよね。

――続いて「STORM」(OVA『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』オープニングテーマ)です。

遠藤 以前はアニキ(水木一郎さん)と兄さん(影山さん)がメインで歌っていた曲だったので、それを今の5人……奥井ちゃんとか女性もいる中で譜割りするのが難しかったです。

きただにひろし 元々は低音が魅力の曲でしたけど。新鮮な「STORM」になってます。

遠藤 あと今回は投げ込み(※編集部注:歌の途中で技名や武器名などを叫ぶ歌唱法)を入れました。

影山 元々の「STORM」にはなかったけど、アニキがライブで入れてるところをオマージュして、今回は代わりに遠藤君に入れてもらいました。

――最後に「DRAGON」(OVA『新ゲッターロボ』オープニングテーマ)です。これは2004年のリリースでした。

福山芳樹 確かにわりと古い曲ですけど、毎年ではないものの影さんや遠ちゃんと一緒に「スーパーロボット魂」というイベントで3人で歌うことが結構多かったので体には入ってました。

影山 確かにそうだね。

福山 須藤賢一さんに編曲してもらったわりと初期の曲なので、改めて歌うと「ザ・須藤賢一」と感じられて懐かしかったです。あと意外と難しい曲でしたね、コーラスとか。

奥井雅美 最初に呪文みたいなものが入っていますけど、私はああいう系が好きだし、「DRAGON」くらいのキーのレンジの中で歌うのも「歌ってるな~」という感じがするので、改めて歌ってみてもいいなと思いました。

――ファンとしては、これらの新録曲の音源のリリース情報が気になるところです。

影山 アルバムとか出るのかな?

きただに どうなんすかね。

遠藤 もしかしたら「2022」も歌うかもしれない。

きただに 毎年かい!

――(笑)。さて本題の「Bloodlines~運命の血統~」です。『アーク』にはこれまで触れていただいたエンディングテーマや、オープニングテーマとなる本作で深く関わられていますね。

影山 プロデューサーから「久しぶりに『ゲッターロボ』のアニメの音楽をやるよ」と言われたんです。それでまずこれまで歌ってきた「HEATS」などを再録し、「やっぱり久しぶりに歌うといいな」と感じていたところで新曲の制作に入りました。

――ほかの『ゲッターロボ』曲もそうですし、先ほど奥井さんが「DRAGON」くらいのキーのレンジが歌いやすいと仰っていましたが、本作もキーが高過ぎません。過去作を意識したのでしょうか?

影山 というより『アーク』が大人っぽいタッチなので、あまり高すぎない方がいいかなと。

奥井 『ゲッターロボ』の世界観が暗くてドロッとしているからってこと?

影山 そうだし、特に『アーク』は謎が多いから。人類はゲッター線という宇宙からの強大なパワーに頼っているけれど、これは救いのパワーなのか滅びのパワーなのか……みたいな。しかも原作が途中で終わってるというね(笑)。

――作詞・作曲ともに影山さんですが、どんな風にイメージを広げていきましたか?

影山 基本的には原作マンガを読んで、あと昔『ゲッターロボ』に関わられていたプロデューサーにLINEで相談したりして。やっぱり『アーク』は初期の『ゲッターロボ』と比べて謎だらけですが、その中で印象的だったのは受け継がれてる血筋や血統だったので、それを前に持ってきた曲にしました。

遠藤 最初に歌詞を見た時に「歌詞が日本語だけ。久しぶりだなあ、さすが兄さん」と思ったらタイトルが「Bloodlines」で。

一同 (笑)。

遠藤 「そこは英語なんだ」って思いましたね。でも難しい曲だけど『ゲッターロボ』という作品の世界観を描きながら歌えて楽しかったです。

きただに それほどキーが高くはないので、『ゲッターロボ』っぽさを表現することに注力できました。

奥井 女からするとすごくキーが低いんですよ。でも普段は男の子たち、特に遠藤さんがめっちゃ高いところを歌ったりするので、逆に今回は私が頑張りました。聴かれる人も「キーが高い、激しい曲を歌ってるだけのおじさん達じゃない」「音を低くして作品に合わせた表現もできるんだ」ということがわかってもらえるんじゃないでしょうか(笑)。

――『スーパーロボット大戦』や『ワンパンマン』の曲とは違う魅力ですよね。福山さんは歌ってみていかがでしたか?

福山 最近、全員でユニゾンさせて歌う時の威力がすごいと感じるんですよ。

――「Bloodlines~運命の血統~」だとサビの最初とかですよね。

福山 そうそう。なんでもかんでもハモるんじゃなくて、ユニゾンしても威力はあるんだと今回わかりました。だからみなさんもカラオケで歌う時はみんなで声を合わせて歌うと楽しいんじゃないでしょうか。

――2番終わりの重厚なコーラスも聴き応えがありますが、あそこは福山さんがリードされて作られたんですか?

奥井 あれは(編曲した寺田)志保さんです。

福山 「DRAGON」にあったおどろおどろしい感じを引き継いで頂きました。

きただに あと「Bloodlines~運命の血統~」だと、MVもかっこいいものができました。本当の炎を使ってて。

――炎はライブのステージでもあがりますけど、その場合は前面だけです。ただ今回のMVはCMで少し拝見したところ前にも後ろにも炎があがっていて……暑かったですよね?

きただに 本当に焼けましたよ! 前も後ろもプロパンで炊いて、強火の遠火で中までおいしくしっかり焼ける感じでした。最初に1曲通しで収録したんですけど、「これじゃ体が持たない」ということでその後は1コーラスごとに撮りました。

――どこかでじっくり観られるのを楽しみにしています。カップリング曲の「戦友よ」も『ゲッターロボ』を強くイメージさせるバラードでした。

影山 「戦友よ」はバラードということは決まっていて。それと歴代の『ゲッターロボ』のヒーローには力尽きていた人もいるし、悲惨な状況に陥った人もいる。そうしたハードな戦いの中で諦めかけていても、まだ戦っている人がいるなら一人にはさせはしない、といったイメージをまとめました。

――一番サビラストのきただにさんの高音など、迫真の歌声が印象的でした。

きただに ありがとうございます。メロディーはブルースロック的な感じで、歌うのはすごく難しかったですけど、いい歌が録れたと思います。

影山 バラードと言ってもいろんな形があって、アニソンでバラードと言うともう少し歌謡曲的なものが多いと思うんです。でも最近はJAM Projectのメンバーはみんなロックシンガーだと感じることが多いので、ロックなコード進行でギターが前面に出るようなバラードがいいんじゃないかと思ってこういう曲になりました。このほうがオリジナリティが出るんじゃないかなと。

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