ChouChoが子供たちに伝えたかった想いの種とは――。特撮ドラマ『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』第1クールEDテーマ「なないろのたね」ChouChoインタビュー

デビューから10年、7月21日にシングル「なないろのたね」を発売するChouCho。この楽曲は、特撮ドラマ『ウルトラマントリガーNEW GENERATION TIGA』第1クールEDテーマとして流れている。彼女が「なないろのたね」に込めた想い。そして、10周年を迎える今の気持ちを語ってくれた。

子供たちが持つ無限の可能性を表現したいなと思ったときに出てきたのが、「なないろのたね」という言葉でした。

――ついに、10周年YEARへ突入した今、どんな気持ちで日々を過ごしていますか?

ChouCho 6月にバースデーライブも兼ねて、1年4ヶ月ぶりに「ChouCho Acoustic Live “naked garden” vol.11~Birthday Special~」と題したアコースティックライブをやりました。そのときに、ファンの方々から誕生日を祝う言葉に加え、「10周年おめでとう」というメッセージもいただいたときに、「もうすぐ10周年を迎えるんだなぁ」という実感を徐々に噛みしめだしていました。ただ、今もそうですけどデビューから10年経ったとは思えなくて。本当にここまであっと言う間に日々が過ぎたという感覚のほうが強いです。

――それだけ、充実した日々を過ごしてきたということなんでしょうね。

ChouCho そうなんだと思います。5周年のときにもベスト盤『ChouCho ColleCtion “bouquet”』をリリースするなど、5周年を祝う活動をいろいろやりましたけど。あの当時からの5年間を振り返っても、より楽曲作りへ力を注げる環境を作り出せているように、表現していくうえでの充実度は増していると思います。

――10周年を迎えるタイミングでChouChoさんは、特撮ドラマ『ウルトラマントリガーNEW GENERATION TIGA』(以下、『ウルトラマントリガー』)の第1クールEDテーマ「なないろのたね」を担当、7月21日にシングルが発売されます。いただいた資料には、「『なないろのたね』は子供たちの“無限の可能性”をテーマに作った」と記されていました。子供たちへ向けてという視点が、嬉しい意外性でした。

ChouCho そこは、私自身にとっても新たな試みでした。これまでも数多くアニメのテーマ曲を歌い、制作してきましたけど、これまでは、学生さんから大人たちをターゲットに楽曲を作ってきました。でも今回は、子供たちも多く観ている『ウルトラマントリガー』ということもあって、子供たちの心にも響く歌を作りたいなと思い、今までとは視点を変えて詞曲を作り始めました。

――ターゲット層を子供たちへも向けたことで、表現の仕方も変わりましたよね。

ChouCho 歌詞の面では、子供たちにでも理解できる言葉選びをしています。もちろんメロディも覚えやすいというか、子供たちでも口ずさみやすいようにとも意識していました。

――『ウルトラマントリガー』の世界観ともリンクしていますしね。

ChouCho もちろんです。ただし、『ウルトラマントリガー』の世界観をそのまま出すのではなく、作品の中で重要な意味を持つキーワードを用いながら歌詞にしています。植物に関わる言葉は、主人公のマナカ ケンゴがもともと植物学者で、草花を愛する青年というところから持ってきています。そして『ウルトラマントリガー』の大きなテーマになる「光の戦士」になぞらえ、「夢」「希望」「未来」など“希望の光あふれる曲”にしたいと思い、そこに関連した言葉もいろいろ詰め込みながら歌詞を書きました。

――ChouChoさんは、「希望の光あふれる」というところに強く惹かれたわけですね。

ChouCho 楽曲を作るにあたって、台本をいただいて読んだのですが、その中に何度も「希望の光」という言葉が出てきました。その言葉が『ウルトラマントリガー』の中で一番強いメッセージにもなっていくんだろうなと感じたので、それにまつわる言葉を入れようと決めました。

――「なないろのたね」は、歌声もサウンドもとても温かみを持った楽曲です。そこにも、ChouChoさんの子供たちへ向けた想いや愛情を感じました。

ChouCho 私自身、子供たちに温かい楽曲を届けたいという想いを持っていましたし、制作陣の方々からも「温かみある楽曲で」とリクエストがあったので、そこは皆さん同じ想いを抱いていたと思います。

――優しく温かみを感じる楽曲にバイオリンの音色が重なることで、想いが華やぐように大きく広がっていく。そこもすごく魅力的ですよね。

ChouCho Ayasaさんのバイオリンの音色が加わったことで、より世界観が広がりましたよね。じつは、「バイオリンの音色も入れてほしい」というのは、最初からオーダーをいただいていたんです。私が作ったデモトラックの時点ではシンプルな、素朴という言葉が似合う曲調だったのですが、そこへバイオリンの音色が重なったことで、より色がカラフルに、華やかでドラマチックになりました。

――歌詞も子供に向けたと言ってたように、あえて難しい表現は抑えめにしていますよね。

ChouCho これまでは、抽象的なワードもいろいろ用いながら、聴いた人たちの解釈に委ねるというか、聴いた人それぞれの想像力で補ってもらう歌詞を書いてきました。でも今回は、今までの書き方とは間逆になる、聞いてすぐに理解できる歌詞であり、絵が浮かんでくる言葉をチョイスしています。「青い空」「虹が架かる」「黒い雨雲」「太陽は君に微笑む」など、子供たちでも理解してもらえる言葉を「なないろのたね」の歌詞にはたくさん散りばめました。

――「なないろのたね」というタイトルには、ChouChoさんのどんな想いが込められているのでしょうか?

ChouCho 子供たちが持つ無限の可能性を表現したいなと思ったときに出てきたのが、「なないろのたね」という言葉でした。子供たちに「どんな色も自分で選んでいけるんだよ」「どんな色にも君はなれるんだよ」ということを伝えたくて、このタイトルにしています。

――その言葉に、ChouChoさんの子供たちへの愛を感じます。

ChouCho コロナ禍以降の子供たちは、体育祭や遠足など年に一度しかない大切な想い出となる行事が中止になるなどすごく残念な思いを経験してきたし、今もみんな我慢をしながら学校生活を送っている日々だと思います。そういう制限された中でも、「未来は夢や希望にあふれてるんだよ」と私は言いたかったんです。きっと『ウルトラマントリガー』を観る子供たちも、ウルトラマントリガー自身へ自分の希望を重ねながら観てると思うんです。だからこそ物語を観終えたときに、子供たちにエンディング曲を通して、君たちは希望の光を持ってるし、無限の可能性があるんだからと伝えたかったんです。この取材時点では放送前で、エンディングの映像もまだ観れていませんけど、映像が重なったうえで「なないろのたね」を聴いたとき、子供たちや観てくれる人たちがどんなふうに感じてくれるのかとても楽しみです。ぜひ、みんな口ずさんでくれたら嬉しいですね。

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