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INTERVIEW

2021.07.14

22/7、待望の1stアルバム『11という名の永遠の素数』リリース記念!ユニット別撮りおろしインタビュー!Part 3:蛍光灯再生計画(白沢かなえ・河瀬詩・宮瀬玲奈)

22/7、待望の1stアルバム『11という名の永遠の素数』リリース記念!ユニット別撮りおろしインタビュー!Part 3:蛍光灯再生計画(白沢かなえ・河瀬詩・宮瀬玲奈)

7月14日に待望の1stアルバム『11という名の永遠の素数』をリリースするデジタル声優アイドル・22/7。ユニットごとに新曲の内容について迫る連続インタビュー企画。ラストは蛍光灯再生計画(白沢かなえ・河瀬詩・宮瀬玲奈)だ。「11」という素数をアルバムタイトルに冠することへの三人それぞれの解釈を聞いた。

▼Part 1:晴れた日のベンチ(海乃るり・倉岡水巴・高辻麗)
▼Part 2:気の抜けたサイダー(天城サリー・西條和)

「ファンの方々に恩返しできるものにしたい」

――記念すべき1stアルバムがリリースされます。お三方はそれぞれ“アルバム”というものに対して、どのようなイメージを抱いていましたか?

白沢かなえ ライブだと定番曲というものが決まっているのですが、アルバムはバリエーションが豊かな曲の集まりという認識です。これまでほかのアーティストさんがアルバムを出されているのを見ると、それだけご自分の曲をお持ちなんだと思っていたのですが、私たちも活動を始めて4年。今回アルバムをリリースすることで、自分たちもアルバムを出せるほど曲を持っているアーティストになれたのだと思いました。それがとても嬉しいですし、自分たちを再認識した思いです。

白沢かなえ

河瀬詩 私の中ではシングルがどんどん積み重なって、ある程度したらアルバムを出すという意識ですので、一区切りというイメージですね。小説で例えるなら第1章、みたいな。何十年も活動されているアーティストさんはアルバムも本当に何十枚も積み重ねていって軌跡を作られていくので、私たちもまず1枚目のアルバムという形で一つの大きな結果を残せたことがとても嬉しかったです。

河瀬詩

宮瀬玲奈 まずはアルバムを出せることへの驚きが一番大きくて、そのあとに嬉しさがやってきた感覚でした。私の中では日向坂46さんがアルバムを出されている姿を見て、「自分たちもいつか出せたら」という感覚でした。「ファンの方々に恩返しできるものにしたい」と強く思って制作に臨みました。

宮瀬玲奈

――『11という名の永遠の素数』というタイトルについて、最初にこのタイトルを聞いたときにどういった印象を受けましたか?

宮瀬 私は素数が大好きなんです(笑)。1とその数字でしか割り切れないという神秘性があって、映画でも素数をモチーフとした作品がたくさんあって、そうした作品も何作も観ています。そうしたなか、「11」という、私たちが大事にしてきたこの数字を含んだアルバムタイトルをいただけたので、秋元(康/総合プロデューサー)先生も「11」という数字を大事に見てくださってるんだと思うと嬉しくなりました。

白沢 素数って、ある意味で孤立した数字だと思っていて、だからこそ「11」は私たちを表す唯一性みたいな使い方だなと感じました。22/7の世界みたいなものを「11」で表してるのかなと思っています。

河瀬 このタイトルを初めて聞いたのは、2月28日の「僕が持ってるものなら」の発売記念イベントの開始直前でした。このアルバムからリアルメンバーが十人になることもわかっているなか、こちら側から確信的に「11」という数字を入れたタイトルで出すことで、ひとつの覚悟に繋がった気がしています。

――では、アルバムに収録されている新曲「ヒヤシンス」についても伺いたいと思います。タイトルや歌詞の内容についてはどんな印象を受けましたか?

河瀬 ヒヤシンスの花言葉「悲しみを超えた愛」は、最初、主人公のことだと思ったんです。でも改めて考えてみると、メンバー十一人にもそれぞれ辛かったことや悲しかったことがあって、それを乗り越えた先に今があると思ってるので、歌詞の主人公だけに限らず、歌っている私たちや聴いてくれる人たちにも当てはまる言葉なのかなと思いました。

白沢 私は曲に対して自分と重なる部分があると、それを思い浮かべながら歌うのですが、「ヒヤシンス」は未来への希望を歌っているので、その物語の世界に自分が入る感覚でした。主人公として歌詞の世界で何か悲しいことがあって、それを歌っているイメージとして伝えています。

宮瀬 「ヒヤシンス」は大切な人を忍耐強く思い続ける愛を、冬の寒さを超えて春先に咲くヒヤシンスになぞらえた曲だと思いました。私は今の自分を歌詞にすべてを一致させて主人公になって歌うタイプで、歌詞の1つ1つがとても心に刺さる気がしました。セリフパートもメンバーたちがまっすぐに届けているので、聴いてくださる皆さんにもそれを受け止めていただきたいと思います。私が好きなのは“どんな季節も永遠じゃない”というセリフで、これまでの4年間で同じ日なんて1日もないし、この瞬間も今しかないという実体験を歌わせていただいています。

――この曲は皆さんのセリフで繋がるという構成になっていますが、皆さんはどのような印象を受けましたか?

宮瀬 1stアルバムのリード曲として、メンバー一人一人を表しながら、個性も出しつつみんなで作り上げる曲だなと感じました。このメンバーで歌うべき、このみんなじゃないと歌えない曲だなと、すごく思いました。

白沢 新しいなと思いました。最初はスローテンポで悲しい歌なのかと思わせるような伴奏ですが、サビで一気に爽やかになって、それがずっと続くので、勢いも感じます。これまでのシングルの表題曲に比べて前向きなので、私達も前に進んでいかなきゃという気持ちになりました。

河瀬 こんなにセリフパートでサビを構成する曲は聞いたことがなかったので、最初に聞いたときはどう表現していくのが正解なのかと考えてしまいました。完成した音源を聴いたところ、本当に一人一人の声が特徴的で誰の声かすぐわかるのが22/7ならではだなと思えて嬉しかったです。個人的に好きなのが、1番のサビ終わりの“愛を絶対忘れはしない”のあとの、ピアノ伴奏の爽やかなリズム。そこから2番のAメロに続くところが1番と伴奏がガラッと変わって軽々になっていて、サビの爽やかさを引き継いでいるんです。歌詞は切ないのですが、希望をもって明るい気持ちでパフォーマンスできる曲なので、救われている部分がたくさんあります。

次ページ:蛍光灯再生計画の新曲「交換条件」について

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