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INTERVIEW

2021.07.12

22/7、待望の1stアルバム『11という名の永遠の素数』リリース記念!ユニット別撮りおろしインタビュー!Part 1:晴れた日のベンチ(海乃るり・倉岡水巴・高辻麗)

22/7、待望の1stアルバム『11という名の永遠の素数』リリース記念!ユニット別撮りおろしインタビュー!Part 1:晴れた日のベンチ(海乃るり・倉岡水巴・高辻麗)

7月14日に待望の1stアルバム『11という名の永遠の素数』をリリースするデジタル声優アイドル・22/7。ユニットごとに新曲の内容について迫る連続インタビュー企画。まずは晴れた日のベンチ(海乃るり・倉岡水巴・高辻麗)が登場。タイトルに込められた「11」から「集大成」への想いを語る――。

▼Part 2:気の抜けたサイダー(天城サリー・西條和)
▼Part 3:蛍光灯再生計画(白沢かなえ・河瀬詩・宮瀬玲奈)

これまでの様々な思い出も、すべてこのアルバムタイトルに含まれている

――このたび、記念すべき1stアルバムのリリースとなりました。皆さんは“アルバム”というものに対して、どのようなイメージを抱いていましたか?

海乃るり 私は好きなアーティストさんの曲を買うときはシングルよりもアルバムを買う派で、過去の曲を含めて1枚でじっくり楽しめるので、アルバムとはそのグループやアーティストをより深く知ることができるものだと思っていました。22/7も人気曲やキャラソンも入っているので、最近知ってくださった方もこのアルバムで過去の曲やアニメ作品のことも知っていただけたら嬉しいなと思います。

海乃るり

倉岡水巴 私は、アルバムはリスタートのきっかけみたいなものなのかなと思っています。22/7は八人でしか歌えなかった曲もあったなか、今回はアルバム新曲の「ヒヤシンス」に十人全員にセリフがあり、そこでは一人ずつの個性が生かされています。これまでは八人でしかできなかったことが、「今は全員揃って22/7なんだぞ」と宣言しているのがこのアルバムなのかなと思います。

倉岡水巴

高辻麗 私はこのアルバムは22/7の第1章の終わりと捉えました。新曲の「ヒヤシンス」によって、1stシングルの「僕は存在していなかった」に答えを出したんだなと思いました。「僕は存在していなかった」では、自分に自信がなくて閉じこもっていた主人公が、本当はそれぞれ特別な花だったんだと「ヒヤシンス」でわかる。それを今はメンバー全員で伏線回収できたことを嬉しく思います。

高辻麗

――『11という名の永遠の素数』、このタイトルについてどんな印象を受けましたか?

海乃 「11」という私たちが大切にしてきた数字が、4年間の集大成になるアルバムの名前に入っていることにまず驚きました。曲も11人で歌いたいし、そのものズバリな「11人が集まった理由」というタイトルの曲もあります。今まで「11」という数字にこだわってきた私たちなので、このタイトルによってそれが永遠に残ります。そして区切りのリスタートという意味で「11」という数字がタイトルに入っているのかなと思いました。

倉岡 るーりー(海乃)が言ってくれた通りで、初期の頃から私達は「11」にこだわってきたので、必ずしもすべて「11」ではなかったこれまでの様々な思い出も、すべてこのアルバムタイトルに含まれているのかなと思いました。

高辻 同じく、これから22/7にどんな変化があるかはわからないけれども、十一人で過ごしたこの4年間を永遠にこの中に閉じ込めているのかなと思いました。

――アルバム新曲の「ヒヤシンス」について伺います。まずこのタイトルについてどんな印象を受けましたか?

海乃 様々な色があるとても綺麗な花で、小さな花びらがたくさん集まっているところが22/7らしいなと思いました。

倉岡 花言葉を調べたときに「悲しみを超えた愛」とあって、これは確かに失恋の話ではあるけど、希望もしっかりと描いていて、そこに次のステップへ踏み込んでいく主人公の気持ちが垣間見えるので、ピッタリだなと思いました。

高辻 赤いヒヤシンスの花言葉は「嫉妬」。私は趣味でタロットをやっていて、少し前に22/7のこれからを占ったときに、未来のカードとして「嫉妬」が出たことがあって、そのときは「どういうこと?」と思っていたら、この曲をいただけたので、「このことだったか!」と、曲名を初めて見た時に思いました。

――歌詞の内容についてどのような印象を受けましたか?

海乃 今までは「愛なんかどうだっていい」みたいな歌詞が多かったのですが、“愛を絶対忘れはしない”とサビに出てくる曲がアルバムに入ったことで、これからを歩んでいく前向きな明るさをもった22/7らしい曲になったなと思いました。

倉岡 失恋して悲しんでいるだけではなく、自分の中に落とし込んで次のステップにいく。“悲しみの季節が巡ったら 太陽は戻ってくるんだ”という歌詞からは、悲しみだけで終わらない主人公の心情の変化や成長が見える、希望の曲だなと思いました。私たち自身、悲しいことともあったけれども次のステップに進んでいこうとしているので、そことぴったり重なるなと思いました。

高辻 歌詞は全部好きなんですけど、特にわかるなと思ったのは2番の“しあわせだったとふと気づく 日常がいいってふと気づく 愛されてたってふと気づく”。自分自身、色々悩んでいたこともあって、辛い原因って自分の中の幸せに気づけないことだなと思ったんです。どこか遠くにあるものや違う方向を向いていて、日常の幸せを見落としていた。ご飯が美味しいとか、メンバーとしゃべって楽しいとか、そういうところもあるとわかったうえで、やっと頑張れるんだと最近気づいたので、自分がそのフレーズを歌わせていただけたことがとても嬉しいです。

――曲の構成も独特です。こちらについてはどんな印象でしたか?

海乃 収録は一人ずつだったので、セリフの言い回しやニュアンスがほかのメンバーと合っているか、そしてキャラクターではなく自分の言葉として発することが不安だったのですが、仕上がりを聴いたらきれいにまとまっていたし、それぞれの声の特徴も出ていて、とても良い曲になったと思っています。

倉岡 最初は、こんなに多くのセリフがありつつ、主旋律もあるので落ち着いて聴けるのかなと思ったのですが、セリフがそれぞれのメンバーの性格にピッタリな歌詞をもらっていて、だからこそスッと入ってきました。(武田)愛奈っちの“悲しみの季節が巡ったら 太陽は戻ってくるんだ”とか、明るい彼女にピッタリです。声優アイドルとしての個性が活かされている曲だなと思いました。

高辻 私が歌う“いつしか芽が出たヒヤシンス”も、自分と重なるな思えました。4年間活動を続けていても、思うように上手くできないことがあって、今年に入ってからようやく少しずつ芽を出せて成長していけるような気がしていたなかでのこの歌詞だったので、ここを歌えたことがとても嬉しかったです。

――もう1つのアルバム新曲「空を飛んでみよう」についての印象を聞かせてください。

海乃 「僕らの環境」の路線のとても力強い楽曲です。かっこいい曲にかっこいいダンスがドンピシャでハマっているので、歌っていても踊っていても楽しいです。ぜひともダンスと合わせて見て、聴いていただきたいなと思います。

倉岡 私はこのタイトルを、「自分ができないことだって頑張ればできるんだぞ」というメッセージだと受け取りました。一番好きな部分は最後の“真実は未来だ”。今できないことが真実なのではなく、頑張って未来にできるようになることが真実だと思ったんです。私自身、今はできないことがたくさんありますが、それが未来にできるようになればそれが真実になる。「何事もチャレンジしなきゃいけないぞ」という秋元(康/総合プロデューサー)さんからのメッセージだなと思いました。歌ったりダンスしたり、もっと頑張らなきゃと思える曲になりました。

高辻 私は“希望とは誤解だ”の部分がすごく好きです。人生で100%上手くいくなんて確証はどこにもないけれども、何かすがれるものを見つけたときに人は強くなれるし頑張れると思うんです。それは確かなものじゃないけど信じて飛び込んでみて、その結果上手くいかなくて「何度目だろう失敗したのは」と笑われても、チャレンジした結果は何か繋がる先があるよと言われている気がしました。やるだけやってみようと思わされました。

次ページ:晴れた日のベンチの新曲「To goでよろしく!」

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