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INTERVIEW

2021.06.22

“七変化ユニット”の魅力とは――? ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会・A・ZU・NA(上原歩夢役:大西亜玖璃、桜坂しずく役:前田佳織里、優木せつ菜役:楠木ともり)「Maze Town」リリースインタビュー

“七変化ユニット”の魅力とは――? ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会・A・ZU・NA(上原歩夢役:大西亜玖璃、桜坂しずく役:前田佳織里、優木せつ菜役:楠木ともり)「Maze Town」リリースインタビュー

『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』A・ZU・NA 2ndシングル「Maze Town」がリリースされた。これまで様々な楽曲を歌ってきたように、「七変化」が特徴のA・ZU・NAらしい“驚き”をくれた「Maze Town」と、多幸感溢れる「フォルクロア ~歓喜の歌~」について、A・ZU・NAの上原歩夢役・大西亜玖璃、桜坂しずく役・前田佳織里、優木せつ菜役・楠木ともりに語ってもらった。

家族のような安心感がある――ライブをするごとに育まれる絆

――メットライフドームで行われた“ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 3rd Live! School Idol Festival ~夢の始まり~”はいかがでしたか?

大西亜玖璃 初のドーム公演で会場の大きさに圧倒されて緊張しましたが、マスク越しにもわかる皆さんの笑顔ですごく楽しくライブをすることができました。TVアニメの世界観そのもののライブになって本当に良かったなと感じています。私たちがTVアニメで伝えたかったことを直接皆さんに伝えることができましたし、それを受け取ってもらえて嬉しかったですね。

前田佳織里 メンバーの個性が今までより色濃く爆発して、ファンのみんなとも直接会えて、しかもトロッコで近くまで行けたりして、夢のような1日でした。TVアニメの曲をアニメの映像の繋がりとともに披露させていただいたのですが、本当にアニメの世界が忠実に再現されていて、贅沢で感動に溢れた2日間でした!

楠木ともり TVアニメを背負った初めてのライブで、いつも以上に気合いが入っていたと思います。これまで応援してきてくださった方にも、TVアニメから虹ヶ咲を知ってくださった方にもお楽しみいただけたみたいで、喜びと達成感がありました!

――ライブ内で最も印象に残っているシーンはどこでしたか?

前田 すべて印象的ではあるのですが……。ソロ曲でいうと、2日目の「Solitude Rain」のラストサビ前で偶然夕日が差し込んで、ステージがMVと全く同じような金色に染まっていたのがとてもすごくて、あとでアーカイブを観てびっくりしました。歌っているときは気づいていなかったのですが、桜坂しずくちゃんが奇跡を起こしてくれたんだなという気がして、なんだかすごく嬉しかったです。あと、「夢がここからはじまるよ」の前にひなきちゃん(高咲 侑役:矢野妃菜喜)がピアノを弾くんですけど、なかなか演奏が始まらなかったときがあって、そのときにあぐぽん(大西)が「頑張れ」と呟いたんです。私たちの耳中にはそのあぐぽんの声は返ってきていなかったのですが、気持ちはみんな1つで、「ひなきちゃんと一緒だよ! 頑張れ!」と支える気持ちで待っていました。それからひなきちゃんの気持ちを受け取っての「夢ここ」は、本当に感動的でした!

大西 私も「夢がここからはじまるよ」の歌唱シーンです! ソロ曲(「Awakening Promise」)のパフォーマンスからの侑ちゃんのピアノ、そしてこの曲の流れが本当にTVアニメを観たときの感覚と同じで自分でも感動してしまいました。曲前のセリフは緊張しましたが、ちゃんと言えてよかったです!(笑)

楠木 ひなきちゃんがピアノを弾くところは本当に胸がいっぱいになりました! TVアニメでみんなで積み重ねてきたすべてを、ピアノの音に乗せて受け取ったような気持ちでしたね。

――ステージ裏でのエピソードなどはありますか?

楠木 (中須)かすみのソロ曲のとき、ポップアップで舞台の下にいたので、一番近くで見ることができて幸せでした。虹ヶ咲はソロでの活動が中心なので、練習でほかのメンバーに会うことが少ないのですが、そのぶんステージ裏ではとても賑やかなんです。

前田 ゲネプロが終わったあとなどの移動中に、バスの中でみんなでゲームをしたことです。やっぱり虹ヶ咲のみんなは仲が良くて家族のような安心感があるので、辛いときも支え合えうことができるし、何気ない日常でも笑い合うことができるので、本当に幸せだなと思います。

大西 リハーサルや本番で疲れているはずなのに、ホテルに帰るバスの中でみんなでスマホゲームをして、かなり盛り上がってしまうんですよね。あとはやっぱり虫の多さにみんな驚いていました。初めて見るような虫がたくさんいて、私もずっと怯えていました(笑)。

衝撃の曲調! ゴシックメタルの「Maze Town」をどう歌ったのか

――A・ZU・NAの魅力は、どんなところにあると思いますか?

前田 三者三様で個性が際立っていて、それでいてみんな好きなことやスクールアイドルとしての方向性がしっかりしているんです。それに「七変化ユニット」というキーワードがあって、歌で何にでもなれるようなパーティ感というか、次はどんな歌が来るのかな、といつもワクワクしています。

楠木 「おもちゃ箱/七変化」がキーワードとして挙げられているように、楽曲や衣装の幅が広いんです。楽曲に合わせて歌い方も変えていますし、新たな発見がある聴き飽きないユニットだと思います!

大西 私も「七変化」できるところだと思います。この2ndシングルを収録するまでは七変化ってどんな感じかな?と、私自身も未知な部分ではあったのですが、ここまで楽曲の振り幅を大きくできるのはA・ZU・NAだからこそで、それが魅力なのだと思います。

――2ndライブ(ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2nd Live! Brand New Story)で初めて、ユニットとしてのパフォーマンスもありましたが、どんな思い出がありますか?

大西 振付を最初に見せてもらったとき、細かい振りが多くて覚えられるか不安だったのですが、三人で協力しながら練習してたらいつの間にかできるようになっていて驚きました! そしていつもソロということもあってか、三人だとリラックスしながらパフォーマンスできたんです。衣装や曲もポップでかわいかったので自然と笑顔になれるし、とても楽しかったです。

前田 本当にダンスが難しくて体力的にもすごくハードで、私も最初は不安だったのですが、無事パフォーマンスできて、自分の自信にも繋がりました。自分の壁をまた1つ越えられた気がして、ユニットメンバーとの絆もより深まって本当に楽しかったです!

楠木 とにかく振付が細かいので、いつも脳トレをしているような気持ちになるんです(笑)。全員集まって練習する機会がなかなかなくて、三人だけで自主練習する日を設けたんです。そこでライブに対する三人の気持ちがまとまったような気がします。

――大西さんがおっしゃってくれた通り、「Maze Town」はこれまでの印象からガラッと変わっていて驚いたのですが、受け取ったときどう思いましたか?

大西 「曲のはじまりから何語だ……?これはいったい……なんだ!?」と思うほど、とても強い雰囲気の曲で驚きました。メタルとゴシックが融合しているような曲で面白いです。

前田 まずはゴシックメタルな曲調が意外すぎて、聴いた瞬間「え!?」とびっくりしました(笑)。そのあと思わずヘドバンをしたくなる癖になるリズムと世界観がすごく好きで、歌うのが楽しみでした!

楠木 「A・ZU・NAがこれを歌うの……?」と思いましたし、カップリング曲とのテンションの差もあり、とにかく驚きました。低音がしっかりと聴こえるゴシックメタル系でとても好きです! メロディーの動きやリズムも曲調に合わせる形で徹底されているので、ライブで歌うのが大変そうだなとも思いました。

――歌詞もいいですよね。

大西 タイトルの通り、A・ZU・NAランドのお化け屋敷に迷い込んだ人はもう出られない、というちょっと怖い雰囲気もあるのですが、こういうのもA・ZU・NAだからできるんだと思って楽しんでもらえたら嬉しいです。

前田 個人的には歌の最初の“月明かり 闇を睨む今宵も 午前零時 時計の針 震わす”という歌詞を聴いた瞬間、お化け屋敷の古い洋館に迷い込んだ序章というイメージが思い浮かんで、すごく好きだなぁと思いました。

――レコーディングの感想をお願いします。

前田 古い屋敷を守る幽霊三姉妹の歌と聞いていたので、しずくちゃんというよりは、しずくちゃんがその物語の登場人物になりきっているという解釈で歌いました。なのでAメロやBメロは曲の雰囲気に合わせて妖しく誘い込むように、サビは激しく吹き荒れる嵐のようなイメージで歌いました。私が三人の中ではレコーディングが一番最初で、世界観をうまく作り上げなければ!と身が引き締まる思いでした。

大西 歌うときに言葉のアクセントを強めに出すところが多く、かなり難しかったです。1stシングルのときは、歩夢ちゃんのソロ曲を歌うときよりもパワフルさや元気さを意識して、A・ZU・NAならではな感じを出したいと思っていましたけど、今回はちょっと不気味な雰囲気を出すところやかっこいい、大人っぽい雰囲気など、この曲に寄り添うようなイメージで歌いました。

楠木 低音がしっかり効いているオケだったので、せつ菜としては今までで一番太めのかっこいい声で歌いました。リズムがかなり難しい曲だったので、休符やアクセントもかなり意識して歌っています。キーが高いので、難易度は一番高く感じました。

――ここが特に好き、という部分を教えていただけますか?

前田 サビ終わりの“そこにいるのは 誰?”の“誰”が三人続くところです!ここはゾクっとするような妖しさや闇の雰囲気を出したかったのでこだわって歌いました。完成した曲を聴いたら三人のバランスが絶妙で、何回も聴きたくなります!

大西 2番のBメロの“変わらずに あるもの 絶対 壊さない 過去から 未来まで 信じてきたこの思い ココロに”の部分が好きです。スクスタの歩夢ちゃんのセリフにありそうな雰囲気があって、セリフだと思って聴いてみると面白いと思います。

楠木 今までの曲はコーラスパートでもメインと同じような歌い方をすることが多かったのですが、「Maze Town」は曲の雰囲気を出すために、あえて息成分多めのしっとりとしたコーラスにしているんです。特に最後のフェイク部分の途中で一瞬聴こえる半音下がるコーラスが、強さの中に不気味さと儚さを出してくれていて最高です!

――三人の声が合わさって完成した楽曲を聴いて、いかがでした?

大西 かおりんが言ってくれた、サビ終わりの“誰”と何度も歌うところは、いつものメンバーの雰囲気とはまた違う歌い方をみんなしていて、この曲ならではの感じがしたので、とても好きです。

前田 三人それぞれのゴシックな歌い方が、聴いていてすごく新しくて楽しかったですね。 またDメロから後半のラストサビにかけてどんどん盛り上がっていくところや、最後のシャウトというか、声を張り上げて歌い上げているところが聴いていて気持ちいいです!

楠木 矢継ぎ早に動くメロディとコーラス、それを支える重低音の音圧が堪らないと思います!メンバー三人の、いつもとはまた違う個性が出ている歌声にも注目してほしいです。

次ページ:コーラスワークも必聴のカップリング、聴きどころなどをたっぷり紹介

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