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INTERVIEW

2021.03.23

AKINO from bless4 デビュー15周年記念アニバーサリーアルバム『your ears, our years』リリース記念インタビュー

AKINO from bless4 デビュー15周年記念アニバーサリーアルバム『your ears, our years』リリース記念インタビュー

そこにいるのはチャレンジが大好きな自分

――一転、Disc2に収められているのは、さまざまクリエイターによって作られた、さまざまなアニメの主題歌です。どのようなAKINOが見られると感じていますか?

AKINO 多分、大人になって音楽を楽しんでいる自分がいますね。いろいろなジャンルの楽曲があって、自分のスタイルを決めていこうとするところがあったかもしれないです。自分もbless4もチャレンジするのが大好きなので、そういうチャレンジが感じられるDiscになっていると思います。どんな曲が来てもテンションが下がるとかはなくて……、あ、ごめんなさい、「ドキドキするから」だけは、来たときに「おおお」と思いました(笑)。「私のイメージと合わないな」「どうやって歌ったらいいのかな」ってすごく悩みましたね。

――「ドキドキするから」はKANASAさんの作詞ですね。

AKINO こう見えて自分は、「ドキドキするから」の歌詞と似ているんですよ。クールに見えるけど、恋愛になると変わってしまうんですよね。そういう、皆さんが見えないところをお姉ちゃんが、自分の経験と合わせて歌詞にした曲でもあります。お姉ちゃんには10代のときはよく恋の相談をしていました。例えば、好きな人が私の方に近づいてきます。そうしたら、すれ違うのがすごく嫌で自分は反対側に歩いていってしまう、そういう感じでした。恥ずかしくて、私が彼のことを好きというところを絶対見せたくなかったんです。だから、好きな人に嫌いと勘違いされることも多かったし、お姉ちゃんにも、今の行動を続けてたら彼は嫌いになっちゃうよ、と言われました(笑)。

――では、姉であるKANASAさんでないと書けない歌詞でしたね。

AKINO 曲も(AKASHI)お兄ちゃんが作ったんですよ。きっと、今までにないAKINOを出そうと思ったんじゃないですかね。

――「Genesis of Aquarion」もそうですが、「EXTRA MAGIC HOUR -International Edition-」のように英語詞の曲もありますね。日本語詞を歌うときとは気持ちが変わりますか?

AKINO 歌の練習をするときは外国の曲が多いんですよ。やっぱり楽しく歌える感覚がありますね。英語で歌うと自然に気持ちが盛り上がるかもしれないです。

――母国語に近いので素の自分が出るような?

AKINO そうですね。あと、英語と日本語の発音は違うからかもしれないです。英語の発音だったらこういう歌い方ができる、日本語の歌詞では入れられないテクニックを入れられる、というのもあるので。

――「The End begins」からAKINO with bless4としての活動に変わり、その時期の楽曲が多いのもDisc2だと思いますが、from bless4から気持ちの変化はありますか?

AKINO 基本的にはあまり変わらないです。CDでは、fromはAKINO一人、withはbless4と一緒、という感じで区別してますけど、どこの会場に行ってもステージではいつも一緒なので。「月光シンフォニア」ではAIKIと一緒に歌っていますし、レコーディングにお兄ちゃんやお姉ちゃんやお母さんが来てもいました。菅野さんも、私がわからない日本語があれば、お兄ちゃんに「英語で通訳してあげてね」みたいに言ってくれていたんですよ。私のこともお兄ちゃんのことも信頼してくれていたので、自分だけではなく、お兄ちゃんに「どう思う?」って意見を聴くこともありましたね。

――それでは、4人で歌えた「Genesis of Aquarion」「Genesis of LOVE~愛の起源」は嬉しかったのではないですか?

AKINO 嬉しかったですね。それにどちらの「Genesis of-」にも4人のハーモニーがあるから出せる壮大さがあって、じわじわと来るエネルギーを感じます。海外でもハーモニーをとても喜んでくれます。でも、そう考えると「創聖のアクエリオン」って本当にすごい曲ですね。英語バージョンが出て、しかも兄弟で歌って、そして15年後にはPVが作られる。すごく不思議な感じがしますし、奇跡のような流れになっていますね。

――bless4として兄姉たちと声を合わせることは多くても、他のアーティストとデュエットすることは少なかったと思います。新居昭乃さんと声を合わせた「月明かりのMonologue」はいかがでしたか?

AKINO 2人ともAKINOで名前が一緒という、なかなかないコラボレーションだったんですよね。新居昭乃さんは実際に会ったら本当に優しい方で、とても癒される声と雰囲気でした。だから、自分のパワフルボイスを合わせることができるのか、心配もありましたけど、近づけようと工夫したのを覚えています。だから、CDを聴いたときは嬉しかったです。2人の声がとても合っていたので。これからもいろいろな人とデュエットやコラボレーションをしていけたらいいなと思います。

――そして、Disc3は多彩なAKINOさんに触れることができますね。特徴的な曲が集まっていて。

AKINO ですね。多分、皆があまり聴いたことのない歌い方やジャンルが多いと思います。ロック調の曲も、本当にsoothingな曲も入っていて、ビックリする人も多いかもしれません。でも、AKINOがいろいろなジャンルにチャレンジしていて、「こういう曲も歌えるんだ」っていうところを知っていただけるんじゃないかと思います。

――「The End begins」など初音源化の曲も多いですね。

AKINO 「The End begins」は曲調が面白いですよね。「合わせられるかな?」というところもあったんですけどたくさん聴いて、不思議なメロディラインを生かせるように歌いましたね。それから、初収録ですと個人的に気に入っているのが「Soccer Spirits」です。ちょっとAmbientテイストのロックで、自分が入れたいと思ったコブシも出せている感じがします。

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