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INTERVIEW

2021.02.16

熊田茜音×畑 亜貴 スペシャル対談!「熊田茜音のくまだいありー」最終回:配信アルバム『Colorful Diary』

熊田茜音×畑 亜貴 スペシャル対談!「熊田茜音のくまだいありー」最終回:配信アルバム『Colorful Diary』

2020年に“共感系声優アーティスト”としてデビューした熊田茜音の魅力を、様々な角度から紹介するリスアニ!WEBの連載「熊田茜音のくまだいありー」。今回は連載最終回!ということで、デビュー1周年を記念したデジタルアルバム『Colorful Diary』のリリースに合わせて、同アルバムの全楽曲の歌詞を手がけた畑 亜貴との対談企画を実施! デビューのキッカケとなったオーディションの審査員だった畑が、今回のアルバムを通じて表現したかった“熊田茜音の成長”、そして熊田自身が受け取った思いについて、たっぷりお届け!

一生懸命すぎてハラハラする!?――畑 亜貴から見た熊田茜音の姿

――畑さんは、熊田さんがグランプリを受賞した2017年開催の声優アーティストオーディション“ANISONG STARS”でゲスト審査員を務めていたわけですが、当時の熊田さんの印象はいかがでしたか?

畑 亜貴 すごく一生懸命な子だけど、ちょっと一生懸命すぎて危なっかしいかな?と思いました(笑)。見ていて少しハラハラしてしまうようなところがあって。ただ、これから面白いものを見せてくれそうな印象もあったので、ほかの審査員の皆さんを含め、将来性や伸びしろを感じてグランプリに選ばれたんだと思います。

熊田茜音 オーディションを受けた当時、私は高校3年生で、将来の進路を決めなくてはいけない時期だったので、背水の陣の気持ちで臨みました。しかもゲスト審査員の皆さんがその場にいらっしゃるとは思ってもみなかったので、畑さんや影山(ヒロノブ)さんが目の前にいらっしゃって驚いたことはすごく覚えています(笑)。

――畑さんはその後、熊田さんのデビュータイミングに、1stシングルのカップリング曲「First Step, Fun Step!」(2020年)の歌詞を提供されました。そして、今回のデジタルアルバムでは、全曲作詞を手掛けられていますが、熊田さんと接するなかで印象に変化はありましたか?

 お話ししてみると、当初思っていたよりも情熱的な方だということが伝わってきたので、それなら歌詞を提供するにあたって、ふんわりしたことを書くよりも、もうちょっと本人のパーソナリティが浮かび上がるようなことを書いたほうがいいのかなと思いました。自分が感じた印象にプラスして「こうであってほしいな」という部分、元気さやかわいさを盛り込んでみたいなと思って。それに対してどう表現してくれるのかな?という期待がありましたね。

熊田 たしかに対面でお話しした後にいただいた歌詞は、私の中でも少し印象が変わっていたので、なるほどと思いました。

――畑さんは熊田さんのどんなところに情熱的な部分を感じましたか?

 今までどういうふうに生きてきたか、何を感じてきたか、この先どうなっていきたいか、そういった結構具体的なお話をしたんですけど、そのときに「この子はかなり頑張れるんじゃないかな」と思ったんですね。歌うことは、すごく楽しくてキラキラした世界ですけど、それに伴う色々な影の努力が必要で、なかなか辛いことが多いと思うんです。特に歌をうたって表現する人は、みんなが頑張っているので、自分の頑張りがどう報われているのかがわかりにくい世界でもある。茜音ちゃんは、そこをちゃんと見つめながらも頑張っていけるだろうし、頑張ってほしいという希望がありましたね。

熊田 畑さんにお会いできたことは、自分の中で喜びの気持ちが強かったのですが、やはり直接対面すると、いい意味でも悪い意味でも色々伝わってしまうので、ドキドキする気持ちもありました。でも、畑さんと最初にお話をさせていただいたとき、すごくオーラを感じて、「この方なら素直にしゃべっても受け止めてもらえるはず!」と感じてしまいまして(苦笑)。「初対面の人にそこまで話す?」というぐらい、色んなことをお話しした記憶があります。

初のデジタルアルバムを通して描かれた“熊田茜音の成長”

――今回のアルバム『Colorful Diary』には、1月から12月までの各月と季節感をイメージした全12曲を収録。その全曲の歌詞を畑さんが書かれています。制作するにあたって、畑さんが軸にしたポイントをお聞かせください。

 まず成長をリアルタイムで描きたいというところがありました。ただ、最初の成長だけを描いて「新鮮だよね」という切り口だけでは終わらせたくなくて。この先、さらに成長して、この楽曲たちを歌ったときに、今とはまた違った深堀りができたり、何年も新鮮な気持ちで歌っていけるようなもの、成長した自分として何年も歌っていけるような楽曲を作りたいなと思っていました。

――そういった表現が一番上手く形に出来た楽曲を選ぶとしたら、どの曲になりますか?

 「透明なパラソル」は自分でも好みという部分もあるんですけど、激しい感情をぶつけるのではなくて、自分の気持ちを静かに見つめて、自分の中の光であったり闇であったりを全部受け入れたうえで、自分のこの先のことを進めていきたい、そして進んでいきたい――ということが、歌詞と曲と歌声を含めてマッチしたと思うのですが、どうかな?

熊田 私もインタビューで「透明のパラソル」について、そういうお話をさせていただいていたので、今、お話を聞いてびっくりしました。この曲をレコーディングしたときは、本当に真っ直ぐな気持ちで歌ったんです。この歌詞は(自分を)作って歌うのは違うと感じたし、ありのままの自分でしか表現することができなくて。自分がどんな気持ちで世界を見ているのかをちゃんと考えるきっかけになったし、今も将来も、初心を忘れずちゃんとそこに戻してくれる歌だと感じたばかりだったので……今の畑さんのお話を聞いて「ウワーッ!」ってなりました(笑)。

 そういう気持ちで歌ったことが聴いてくれる人にも伝わるだろうし、自分の迷いが晴れたり、スッキリしていくような、本当に心に寄り添える曲になったんじゃないかなと思います。

熊田 私は歌詞をいただいたときから、ずっと「透明のパラソル」という言葉の意味を考えていたのですが、今の私は“心の傘”のことなのかなと思っていまして。心は強いけど壊れやすいものでもあるから、パラソルをさして守ってあげたいし、そのパラソルが透明であれば世界はいつも真っ直ぐに見える。そう思いながら今の自分は歌ったり聴いたりしています。

 その解釈は素晴らしいと思います。茜音ちゃんの今らしさが表れていて嬉しい。自分も好きな仕事をして、好きな音楽をやっているけど、ふとしたときに「なんで自分はここにいるのかな?」「何をやるためにいるのかな?」ということを、いまだに考えるんですよ。色々と思い悩んだりしていて。人はみんなそういう部分があるんじゃないかなと思ったら、そういう気持ちにぜひ、私も寄り添いたいし、茜音ちゃんに寄り添ってもらいたいなって思いました。

熊田 ありがとうございます……!

――では、熊田さんの中で特に自分らしさを感じた曲は?

熊田 「ネムルトビラ」と「Everybody, JUMP&JUMP!」です。きっとファンの方は「Everybody, JUMP&JUMP!」のほうが私らしいと感じると思うんですけど、「ネムルトビラ」をいただいたときに、すごく私らしいなと感じたんです。常に自分の中に存在している「やってやる!」という思いと、「でも、私には何があるんだろう……」とふと思ってしまう自分、両極端の感情ですけど、どっちも本当に私らしくて。

――「ネムルトビラ」は自分自身に対する不安、自信のなさといった、それまであまり表立って表現していなかった熊田さんの気持ちが形になった楽曲でした。

熊田 まさにその通りで、すごく直接的な歌詞だったので、心にドン!と突き刺さりました。この曲で描かれている気持ちは、ありのままの自分すぎて、逆に表に出すことを恐れていた部分でもあったんです。それがすごくストレートに歌詞になっていたので、いただいた瞬間に思わず泣いてしまって。でも、最後はちゃんと希望に向かっていて、私が今までその感情を抱きながら「どうしたらいいんだろう?」と思っていたものに対する、優しい答えを、畑さんからいただいた気がしました。

 茜音ちゃんは1回弱音を吐いちゃったほうがいいだろうなと思ったの。そういう気持ちを一度ストレートに言うことで、自分でも「私はこういうことを思っていたんだ」とわかるし、1回向き合うと、実体がわかるから怖くなくなると思うんですね。で、その感情を抱きながらも先に進みたい気持ちが生まれるはずだから、その先に「Everybody, JUMP&JUMP!」があると思うんですよ。「できないことあるけど、できることもあるよね。だったらみんなで楽しく飛ぼうよ!」っていう。

――「ネムルトビラ」があるからこそ、「Everybody, JUMP&JUMP!」の内容がより際立つわけですね。

 まず自分の気持ちや弱さを見つめたあとに、バーン!と飛ぶということをやりたかったんです。「飛ぶ前に心が折れちゃってたらどうしよう?」ということもちょっと考えていたんだけど(笑)、いやいや、ここは(茜音ちゃんの)強さを信じなくちゃと思って。結果しっかりジャンプできたと思います。

熊田 本当に「ネムルトビラ」で思いを吐き出したことで、体重が減ったのかなと思うぐらい気持ちが軽くなりました(笑)。自分にはできないことがたくさんあることを自覚したからこそ、それを1つずつできるようにしていこうと思いましたし、いい意味で吹っ切れることができたんです。「自分のことを信じる」というのは、何をもって信じるかが難しいので、今も答えは見つかっていないのですが……でも自分がいいなと思ったり、いつかみんなと一緒に楽しい未来を見れたらいいな、という気持ちだけはちゃんと信じてあげたいなと思っていて。なので(「Everybody, JUMP&JUMP!」の)“「信じたいから信じる」で、いいね?”という歌詞は、心から歌うことができました。

――「Everybody, JUMP&JUMP!」はアルバムのラストを飾る楽曲ですが、それまでの楽曲の流れを踏まえたうえで、最後にこの突き抜けたポジティブ感のある楽曲を聴くと、一層意味が増すように感じます。

 そうなんですよ。自分の中に色々な悩みを抱えているときに、このアルバムを最初から聴くと、最後には昇華されると思うんです。「そっか、飛んじゃえばいいのか」って(笑)。

熊田 「Everybody, JUMP&JUMP!」は私もすごく自由に、気持ち良く歌うことができました。落ちサビのフレーズ(“なにかわかってる?なにもわかってない! それがわかるのが成長と 思ってみようか だってそんな気がする 君もそう感じてるかな?”)にもさらに救われましたし、「そうか! わかっていなくても成長してるんだ!」と思えたら心からジャンプすることができて。ファンの皆さんに向けて「これからも楽しみにしててね!」という希望と熱い思いを込めて歌うことができました。

色々な感情と成長に気づけた“宝物”のようなアルバム

――熊田さんは畑さんが書かれる歌詞にどんな魅力を感じますか?

熊田 畑さんの歌詞は、「ネムルトビラ」みたいに感情の深いところまでいっても、必ず希望がありますし、楽しい曲も楽しいだけではないと思うんです。私も歌わせていただいて、「こんなふうに考えられたらもっと楽しいだろうな」と思いますし、性別や年齢に関係なく誰もが思ったことのある感情、自分自身そう感じていたことに気づかされる言葉が、すごく優しくストレートに描かれていると、毎月楽曲をいただきながら感じていました。

 そう、毎月だったもんね(笑)。

熊田 私は毎月、畑さんからお手紙をいただくような気持ちだったんです。私が今思っていることの答えというか、まだわかっていないこともたくさんあるなかでヒントみたいなものをたくさんくださっていて。それは多分私にだけではないというのが、畑さんの書く歌詞の魅力だと思います。

――それは“共感系声優アーティスト”として活動する熊田さんにとって大切な要素でもありますね。

熊田 それと畑さんの歌詞にはキュンとするフレーズが結構散りばめられていて、恐れ多いんですけど、歌詞をいただいた瞬間に「あっ!畑さん、かわいい!」と思うことがよくありました(笑)。

 え~! ありがたくも、恥ずかしいですね(笑)。

熊田 私は「Summer Jump YYYY!」の2番の歌詞にある“つめたい ソーダ水の海で”のところがすごく好きなんです。それと「Everybody, JUMP&JUMP!」も熱いサウンドのロックな楽曲ですけど、途中で“君もそう感じてるかな?”とか、ちょっとキュンとなる要素が入っていて。歌詞を受け取りながら幸せな気持ちになっていました(笑)。

 アハハ、時おり心の中の乙女が暴れ出すんですよ(笑)。

――また、熊田さんは今回のアルバム収録曲を通じて、色んな自分と向き合うことができたかと思います。そのなかで「新しい自分」を発見したり、新たな気づきはありましたか?

熊田 「夏空クロール」を歌ったとき、自分も少し大人になったなと思ったんです。今思い返すと、学生時代の夏はすごく青春していたなと思えますけど、例えば制服を着て夏を過ごしていた最中はそんなことを考えていなかったですし、「この制服を着ている今がいつか大切な思い出になるだろう」なんて思わないじゃないですか(笑)。そのときはそのときで精一杯生きてきたからこそ、今思い返すと、あの夏にはもう戻れないし、その当時は青春だと思っていなかったものが青春だったことに、この曲を通じて気づくことができて。少し大人になった気がしました(笑)。

 「夏空クロール」では、夏の大人の絵本みたいなことをやりたかったんですね。茜音ちゃんには、その語り部として、夏を語ってほしいと思っていて。それって一歩大人になって、少し俯瞰しないと歌えないことなんですよ。きっと少し大人になった自分で曲に向き合って歌ったから、そう感じてるんじゃないかなと思います。

熊田 大切なものが自分に刻まれていることに気づけたきっかけの曲でもあります。

 私もこの曲、大好きですね。「夏が終わっちゃうな」という雰囲気で、9月辺りにずっと聴いていたい感じですね。

――以前の取材で聞いた話によると、熊田さんはクロールを泳げないというお話でしたけどね。

熊田 でも息継ぎができないだけで、ノンブレスで泳ぐことはできます!(笑)。

 まあこの曲は空のお話なので、気持ち的にクロールしてください(笑)。

――(笑)。さて、改めて今回のアルバムはどんな作品になったと感じていますか?

熊田 12曲も畑さんに歌詞を書いていただけて、一生の宝物になりました。こんなにも自分のことを考えていただけることなんてないと思うんです。季節ごとに熊田を考えてくださるなんて、本当にありがたすぎて……。

 毎月考えてました(笑)。

熊田 アルバムを通じて成長できたなと思える部分もありますし、しかもこのアルバムは今だけのものじゃないと思うんです。どの曲に対しても、将来、感じ方が変化していくと思いますし、それは聴いてくださる方も同じだと思っていて。アーティスト・熊田茜音としての一生の宝物をいただけて、感謝の気持ちでいっぱいです。

 ほぼ1年間、毎月茜音ちゃんのことを考えて、ちゃんと時間をかけて作れたことが良かったですし、それによって成長がよりわかりやすくなったと思います。でも、この作品はファーストステップなので、このアルバムの曲たちを歌いながら、どんどん次の世界に進んでいってほしいですね。

――この先もご一緒する機会があるとすれば、お二人でどんな楽曲を制作してみたいですか?

 もう一歩進んだところに行きたいので、もちろんガーンと弾けた曲や面白い曲、ふざけちゃった曲もやってみたいですけど、今度は誰かを包み込んであげるような曲もやってみたいですね。

熊田 すごく嬉しいです! “包み込む”というのは、その人に身を委ねても大丈夫と思わせることだと思うので、それこそ私が畑さんと初めてお話ししたときの「この方ならきっと私の話を受け止めてくれるんじゃないだろうか」と感じた印象、それが包み込める人だと思うんです。そう思うと自分はまだまだだなと思います。今後、畑さんに誰かを包み込む歌詞を書いていただける機会が来た時に、その歌詞をしっかりと表現できる自分でいたいです。

畑 亜貴が熊田茜音に伝授する、人生を楽しむためのコツ

――最後に、せっかくなのでこの機会にお互い質問したいことがあればどうぞ。

 昨今は閉塞感を感じることが多いと思うけど、茜音ちゃんはストレス解消できてますか?

熊田 私は元々外に出るのがすごく好きで、すぐお散歩に行きたくなるし、外で色んなものを見たいタイプなので、最初は家にずっといることがストレスだったんです。でも、時間ができたので、これを機にギターを始めまして、それまでできなかったことを1個1個こなしていくのが、すごくストレス解消になっています。

 いいですねー。これは弾き語りの未来が見えましたね。それじゃあ次はギターの弾き語りで包み込む系の曲にしましょうか。

熊田 が、頑張ります!(笑)。

 コードは3つぐらいでお願いしとこうね(笑)。

――熊田さんから畑さんに聞きたいことはありますか?

熊田 2つお聞きしていいですか?

 どうぞどうぞ。

熊田 1つは、4月曲の「Start up *DREAM*」から始まって最初の頃にいただいた楽曲に、“休んでみよう”や“ゆっくりで大丈夫”といったニュアンスの歌詞が多いなと感じていまして。それは私へのメッセージだったりするのでしょうか?

 そうですね、やっぱり気持ちが先に先に行ってしまいがちなのかな?という印象があったので(笑)。それで息切れして倒れちゃったら大変なので、「一息入れても大丈夫なんだよ」ということは言いたいなと思っていましたね。

熊田 私、この歌詞をいただいたときにびっくりしたんです。「えっ!休んでもいいの?」「なんで休むの?」と思って(笑)。

 でも、筋肉も休めると成長するっていうじゃないですか。

熊田 なるほど! 心に留めておきます。もう1つ、畑さんの歌詞を読ませていただいたり、ブログやインスタグラムを拝見したり、歌を聴かせていただくなかで、私から見た畑さんは、人生を楽しむ天才と思っていまして。

 え~!(笑)。

熊田 実際にお会いしたときも、すごくキラキラされていたんです。女性らしさ・美しさはもちろんですけど、何でも楽しんで取り組もうとする、気持ちの熱さみたいなものを、初めてお話させていただいたときから感じていまして。人生を楽しむコツ、普段はどんなことを意識して生活されているのかを教えてほしいです。

 それは、人生は思い通りにならないことばかりだと思っているからだと思います(笑)。ほぼほぼ上手くいかなかったり、「なんでそれが起こっちゃうの?」みたいなことが立て続けに起こったりするけど、そういう外的要素はコントロールできないじゃないですか。コントロールできるのは自分の気持ちと、ほんのちょっと目先のことだけなので、なるべく自分がコントロールできることは楽しんで生きたいなと思っていて。楽しむ力を自分で高めていかないと、嫌なことが起こったときにしょげてしまうから。

熊田 なるほど!

 1つ何か出来事があれば、それには良い面も悪い面もあるじゃないですか。例えば、自分で料理を作って、それがまずかったときに、「まずかったけど面白い味だな」とか、「二度と作らないリストに入れることができたので良かった」と考えることもできる(笑)。悪い面と良い面の両方を見るようにしています。

熊田 悪いことを悪いで終わらせないということですね。

――ちょっと話が変わりますけど、熊田さんは畑さんが作詞した「God knows…」(TVアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』挿入歌)がカラオケの十八番なんですよね。

熊田 そうなんです! 学生時代、オーディションに受からなくて悔しい思いをしていたときも、カラオケで「God knows…」を歌うと気分が晴れやかになって。あの曲も歌詞が飛び込んでくるんですよね。もう、走っちゃおう!って。

 嬉しいですねー。乾いた心で駆け抜けちゃおう!って(笑)。

熊田 そうなんです! そう考えると私は、畑さんに直接お会いする前からずっと助けていただいているんです。それは本当に皆さんにとってもそうなんだろうなと思いますしそんな畑さんと対談させていただけて、本当に夢みたいでした。

 そう言っていただけると嬉しいですね。私もすごく楽しかったです!

INTERVIEW & TEXT BY 北野 創(リスアニ!)

●「熊田茜音のくまだいありー」連載一覧はこちらから


●リリース情報
熊田茜音 デジタルアルバム
『Colorful Diary』

発売中

【配信盤】
品番:LZC-1830
配信リンクはこちら

<INDEX>
01. Start up *DREAM*
作詞 : 畑亜貴 作曲・編曲:日比野裕史
02. 何人目の私でも
作詞 : 畑亜貴 作曲・編曲:福田淳平
03. 透明なパラソル
作詞 : 畑亜貴 作曲・編曲:服部祐希
04. Happy project U&M
作詞 : 畑亜貴 作曲・編曲:川崎智哉
05. Summer Jump YYYY!
作詞 : 畑亜貴 作曲・編曲:TAKE(FLOW)
06. 夏空クロール
作詞 : 畑亜貴 作曲・編曲:本多友紀(Arte Refact)
07. カコ→イマ→ミライ→?
作詞 : 畑亜貴 作曲・編曲:園田健太郎
08. ネムルトビラ
作詞 : 畑亜貴 作曲:矢吹香那 編曲:前口ワタル
09. Pure White Love
作詞 : 畑亜貴 作曲:ArmySlick, Giz’ Mo(from Jam9) 編曲:ArmySlick
10. My way, find a way!
作詞 : 畑亜貴 作曲・編曲:睦月周平
11. Chocolate Mint Magic
作詞 : 畑亜貴 作曲・編曲:塚田耕平(Dream Monster)
12. Everybody, JUMP&JUMP!
作詞 : 畑亜貴 作曲・編曲:黒須克彦

<5ヵ月連続デジタルシングルリリース>
第1弾:2020年8月21日「Summer Jump YYYY!
第2弾:2020年9月18日「夏空クロール
第3弾:2020年10月16日「カコ→イマ→ミライ→?
第4弾:2020年11月20日「ネムルトビラ
第5弾:2020年12月18日「Pure White Love

●番組情報
熊田茜音アシスタントMCで出演中
「Lantis Info Station」
内容:音楽レーベル・Lantis のホットな情報をお届けする音楽バラエティ番組
放送日:毎月1回放送
配信:YouTube Lantis Channel
出演:遠藤正明(MC)熊田茜音(アシスタントMC)

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