みんなが大好き!――2度目の日本武道館ワンマンで見せた最高の笑顔。“CHiCO with HoneyWorks ONLiNE LiVE @BUDOKAN 「COME! COME! ONiON」”最速レポート!

今から約2年9ヵ月前の2018年3月16日。CHiCOは、チケット完売となった初めての日本武道館ワンマンライブ「i contact」のステージで、「私、本当に武道館に立ってるんだなと、歌いながらひしひしと実感しています」とファンに語り、「ライブが始まる前は、皆さんを楽しませられるか不安しかなかったですけど、笑顔で迎えてくれたから、そんな悩みが吹っ飛びました。いつも背中を押してくれるみんなが大好きです!」と、喜びの涙を堪えながら、晴れやかな笑顔を見せていた。それは、CHiCO with HoneyWorksだけでなく、あの日、あの場所で幸せを共有したファンにとっても、忘れられない景色だった――。

そんな素敵な思い出を抱いての2度目の武道館ワンマンは、事前収録による無観客ライブ配信。デビューから6年、毎年必ず、アーティストとして新しいチャレンジを続けてきたCHiCO with HoneyWorksにとって、あの日観た風景とは違う武道館を体験することは、まさに今までにないチャレンジであり初めての経験だ。“いつも背中を押してくれるみんな”が、すぐ目の前にはいない日本武道館への凱旋は、ファンにとってもCHiCO自身にとっても、再び、忘れることのできない経験になったことだろう。例えいる場所が違っても、時を隔てていても、歌とそこに込められた想いは、ちゃんと形のあるものとしてみんなで共有し、思い切り楽しむことができる! そんな歌の力、チコハニの音楽の力を改めて感じさせてくれるステージがそこにあった。

暗いステージから流れてくる美しいバンドの音色にのせて、スポットライトに照らされたおなじみのチコハニバンド……AtsuyuK!(ds)、Hiroki169(b)、中西(g)、宇都圭輝(key)、Oji(g)の姿が浮かび上がる。静かにスタートしたバンドの音がアップテンポになると、いよいよ始まる!というワクワクした気持ちが加速する。鮮やかなブレイクのあと、ピンクのライトを浴びたCHiCOがステージの中央に現れ、いつも通りの伸びやかな声を放つ。記念すべき1曲目は「今日もサクラ舞う暁に」。みんなは覚えているだろうか? これは、前回の初武道館公演で本編ラストを飾った曲。あの日の武道館が、今日の武道館に繋がっていることを、この1曲にも感じ取ることができる。サビにくれば、あの日、客席にくるくると舞い踊っていたタオルの波が(客席には誰もいないにも関わらず!)、ピンクに染まった客席に今日も確かに見えた気がした。

チコハニのワンマンでは普段会場にはモニター画面が設置されないので、ライブビューイングを除けばCHiCOやバンドメンバーの顔や姿をアップで観る機会はとても少ないが、今回は別だ。歌うCHiCOの口元や仕草の1つ1つ、久しぶりのワンマンライブを満喫しているバンドの楽しそうな表情を画面越しに観ることができるのは、オンラインライブならではの楽しさだ。そしてサウンド。リアルな客席では、会場全体にかかるリバーブ効果やオーディエンスの声があっての音響の臨場感は楽しめるが、今回は生のサウンドがスピーカー越しではなく、耳に直接クリアに入り込んでくるのが実に新鮮だ。軽快なドラムに支えられるベースやギター、キーボードの繊細な音の動きと鮮やかなアンサンブル、そしてCHiCOの生々しい歌声に「ライブでこの曲は、こうやって歌い、演奏されているんだ!」という新しい発見がある。

さらに驚かされたのが、会場全体の光の演出だ。なんと1階、2階のスタンド席すべてにコンピューター制御で光の色や光るタイミングが変化するペンライト型の「FreFlow(フリフラ)」を設置。すり鉢状になった武道館全体を映し出すカメラが捉える映像は、まるでそこにオーディエンスがいてペンライトを振っているよう。フロアを照らし出す照明効果と相まって、壮大な光景が広がっていく。何台ものカメラが捉えるステージ上のメンバーの姿と、会場全体の光景が刻々と切り替わりながらシンクロする様は、無観客オンラインライブだからこそ楽しめる映像美だ。

「CHiCO with HoneyWorksです! 今日は楽しんで行きましょう!」と拳を振り上げて呼びかけるCHiCO の声に、モニター越しだというのに一緒に手が動き、思わず声が出る。オープニングからテンションを上げるセットリストの2曲目は「ハートの主張」。ステージ後方に2段に設置されたLEDビジョンにかわいいハートマークが踊り、アリーナ席には「FreFlow(フリフラ)」で飾られたCHiCO with HoneyWorksのロゴが輝いている。

「皆さーん、こんにちはー!」とクルクル回りながらCHiCOが挨拶し「2回目の武道館ということで、みんなも大きな声でちゃんと返してね!いくよー!ただいまー!!」と両手を広げて呼びかける。離れていても、いつも通りのライブの風景が広がっていることが何より嬉しい。CHiCOのボーカルが激しさを増す「アイのシナリオ」では、ビジョンに炎が舞い上がり客席の光も赤に染まる。そんなロックなステージから一気に空気を変えたのは、ピョンピョンと跳ねるCHiCOの表情にも和まされる「ミスター・ダーリン」と「私、アイドル宣言」の華やかでキュートな2曲。「私、アイドル宣言」は、オーディエンスノイズをBGMにペンライトが輝く客席を背景にCHiCOの後ろ姿をカメラが捉えて始まったイントロにもわくわくさせられる。激しいロックからかわいい振り付きでアイドルソングまで、声色と歌のスタイルを自在に変化させていくCHiCOのボーカリストとしてのポテンシャルの高さも、オンラインというじっくり音楽に没入できる環境だからこそ、改めて感じることができる。

オンラインライブだからこその自分の楽しみを見つけて欲しいと改めて語り、次に放たれたのは記念すべきデビュー曲「世界は恋に落ちている」。イントロを歌い終わると、真っ白いライトを浴びてCHiCOがメインステージを降りて、アリーナ中央に作られたセンターステージに歩みを進める。いつもと同じように客席全体を見渡しながら、頭の上で手を振りながら歌うCHiCO。“だって 好きだから”の声は、ここにはいなくても確かに繋がっているファンの全員に伝えられたメッセージだ。

前回の武道館、集まった全員が大合唱してくれた「世界は恋に落ちている」で感動して泣いた思い出を語るセンターステージのCHiCOの元に、アコースティックギターを抱えたOjiが歩み寄り、二人きりで演奏されたのは、ライブ初披露となる「私を殺さないで」。生きづらさを抱えた人たちに向けて、優しく、力強い熱を帯び、切々と放たれるCHiCOの“大丈夫 大丈夫”の歌声が、繊細なギターにのせて強く心に突き刺さった。「なかなか緊張するものがあるね」と笑いながらメインステージに戻るCHiCOとOjiをバンドが笑顔で迎え、わちゃわちゃと仲良しトークが始まるのもチコハニらしい。そして「次の曲は私から皆さんに届ける歌です」と続いたのは、CHiCO自身を歌い、ファンへの感謝を込めた「BGM」と、卒業ソング「贈り歌」だ。前回の武道館では杉並児童合唱団と一緒に歌った「贈り歌」の感動が、ビジョンに流れるMV映像とともに蘇った。

CHiCOの着替えタイムを挟んで、セットリストは後半戦に向かう。「私を殺さないで」がセンターステージで歌われたことを羨ましがっていたAtsuyuK!(これまでのチコハニライブでは、ドラムのAtsuyuK!だけがメインステージから離れて演奏することができませんでした!)の願いをサンタが叶えてくれたよう。CHiCOの先導でバンド全員が、ドラムとキーボードが設置されたセンターステージに上がり、楽しそうに言葉を交わす。他のアーティストのライブを観て、センターステージでの演奏に憧れていたというCHiCOも嬉しそうだ。ここで披露されたのは、「決戦スピリット」「ぐる恋」「プライド革命」の3曲。かつてBOØWYの氷室京介はこの場所を“ライブハウス武道館”と称したが、疾走感溢れる楽曲を全員がコンパクトに集まり、背中合わせになって演奏しているバンドらしい姿には、まさにその“ライブハウス”を感じることができた。メインステージとは違う雰囲気でメンバー全員を一人ずつ間近に捉えた映像もフィーチャーされ、ライブハウスの最前列にいるような気分にさせられる。MVでも披露されていた「ぐる恋」のCHiCOのキュートなダンスにも目を奪われた。「センターステージ気持ちいいですね! 最高! 次はみんなを連れて、一緒にこの素敵な風景を楽しみたいですね!」のCHiCOの言葉に、未来の幸せな風景が胸に浮かんだ。

そして再びメンバーはメインステージへ。スピード感ある「幸せ。」から迫力溢れる「ヒカリ証明論」へと、クライマックスを繋いでいく。“伝えれば一人じゃない”“弱さを武器に変えろ”……「ヒカリ証明論」の歌詞の一言一言が、世の中が不安に打ちのめされている2020年だからこそ、無観客で迎えたオンラインライブだからこそ、心に響く。CHiCOの歌声も今まで以上に力がこもり、熱いメッセージを武道館の空間を超え、モニターの前のみんなにぶつけていた。黒い曇天が訪れても雲間には光が差す。こうしてオンラインでライブを開催できた先には、またみんなが一緒に集まる未来が願えるはず。そんな心強いメッセージが、たしかに伝わってきた。

オンラインライブならではの趣向を、数々織り交ぜて届けてきたこのライブだが、ここでCHiCOが「次の曲に行く前に、配信ならではのことをやろうかなと思ってます。せーの!」と言って、メンバーと一緒にジャンプ!床に降りると、みんなの衣装がCHiCOがイラストを描いたCOME! COME! ONiON Tシャツに変わっている。「ずっと前からこれ、やってみたかったんですよね」とCHiCOが笑う。「COME! COME! ONiON」というライブタイトルも、玉ねぎに例えられる武道館の形にひっかけて、1回目の武道館公演のときにTシャツ名にしていたものを、また復活させたのだという。セットリストにもライブタイトルにも、初の武道館公演と繋がる想いが込められたようだ。

ここで、初解禁の重大発表が! 2021年3月7日の名古屋を皮切りに1ヵ月間に渡って札幌、東京、大阪、福岡でのZeppツアーを行うことを発表。「楽しみ!ライブハウスツアーは本当に久しぶり。無事開催できますように」と発表を喜ぶCHiCOとメンバーたち。そしていよいよ最後のナンバーへ。ピンクのフラッグを持ったCHiCOが、イントロでバンドメンバー一人ずつを紹介して歌われたのは、ハッピーな「ホーリーフラッグ」。2021年、新しい年の始まりを目前に、何があっても止まない歌声で笑い飛ばし、立ち止まらずにゆけ!という歌詞に勇気づけられ、「画面の向こうのみんなもジャンプできたらジャンプしてね!」の言葉にも元気をもらった。

「観てくださってありがとうございます。やることはいつもと変わらず、CHiCO with HoneyWorksの今まで通りのライブをお届けすると心に決めてパフォーマンスさせてもらったんですけど……正直言えば、本当は皆さんと一緒に武道館に立ちたかったです。大きい声援を浴びて、みんなとコール&レスポンスして、ペンライトを振って」と話し、「でも希望を持って、一緒に過ごせていけたらいいなと思っています。来年もCHiCO with HoneyWorksは変わらず、みんなと一緒に音楽を楽しむつもりです。これからも来年も、応援よろしくお願いします!」と明日を語るCHiCO。次は春のZeepツアーが待っている。深々とお辞儀をし、手を振りながらステージを降りていくCHiCOに、また会える日を楽しみにしよう。

TEXT BY 阿部美香



本公演は2021年1月1日23:59まで視聴可能!

チケットの販売は2021年1月1日(金・祝)22:00まで!
詳しくはこちら

●配信情報
初の無観客ワンマンライブ配信「COME! COME! ONiON」配信スタート記念生放送
12月26日(土)20時スタート
視聴はこちら

●ツアー情報
CHiCO with HoneyWorks 春の全国Zeppツアー決定!

〈開催会場/日時〉
■3月7日愛知県/Zepp Nagoya
・1回目 OPEN 13:30/START 14:30
・2回目 OPEN 17:30/START 18:30

■3月14日 北海道/Zepp Sapporo
・1回目 OPEN 13:00/START 14:00
・2回目 OPEN 17:00/START 18:00

■3月21日 東京都/Zepp Tokyo
・1回目 OPEN 13:00/START 14:00
・2回目  OPEN 17:00/START 18:00

■3月27日 大阪府/Zepp Osaka Bayside
・1回目 OPEN 13:00/START 14:00
・2回目  OPEN 17:00/START 18:00

■3月28日 福岡県/Zepp Fukuoka
・1回目 OPEN 13:30/START 14:30
・2回目 OPEN 17:30/START 18:3

チケット超速先行受付中!
チケット受付はこちら

●リリース情報
「鬼ノ森/醜い生き物」
2021年2月3日発売

【CHiCO with HoneyWorks盤(CD)】
価格:¥1,270+税
品番:SMCL-695

【アニメ盤(CD】
価格:¥1,270+消費税
品番:SMCL-696

<CD(CHiCO with HoneyWorks盤)>
01. 鬼ノ森(映画『樹海村』主題歌)
02. 醜い生き物(TVアニメ『裏世界ピクニック』OP主題歌)
03. 鬼ノ森【Instrumental】

<CD(アニメ盤)>
01. 醜い生き物(TVアニメ『裏世界ピクニック』OP主題歌)
02. 鬼ノ森(映画『樹海村』主題歌)
03. 醜い生き物【Instrumental】

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