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INTERVIEW

2020.09.29

22/7、6thシングル「風は吹いてるか?」倉岡水巴・海乃るり・高辻麗・武田愛奈にインタビュー!話題の「半チャーハン」にも注目!

9月20日に開催されたデジタル声優アイドルユニット22/7の “Anniversary Live 2020”において、「皆さん、お久しぶりです。いろいろご心配おかけしましたが、今日も1日頑張ります!」と、 元気な声で復帰の喜びを伝えた倉岡水巴、そして海乃るり、高辻 麗、武田愛奈に集まってもらい、9月30日に発売の6thシングル「風は吹いてるか?」と収録曲の聴きどころを聞いた。また、22/7の中で組まれたこの4人のユニット「晴れた日のベンチ」が歌う「半チャーハン」は、同ライブ直後にTwitterでトレンド1位(東京地区)を獲得するなど、早くも話題沸騰。さらなる多展開を進める22/7から今後も目が離せない!


――まずは倉岡さん、活動復帰おめでとうございます。お休みになっていた時間は、どのような思いで過ごしていましたか?

倉岡水巴 休業中もメンバーみんなが連絡を絶えずくれていたので、22/7を離れているという実感はありませんでした。とにかく、みんな「いつでも帰っておいでね」と声を掛けてくれて、帰る場所を空けておいてくれたので、心強かったです。本当に良い子ばかりでありがたいです。いつも、メンバーには助けてもらってばかりなので、これから恩返しできるよう頑張りたいです。

――ありがとうございます。さて、このたび 6thシングルとしてリリースされる「風は吹いてるか?」ですが、タイトルや歌詞の内容ともメッセージ性が高い楽曲ですね。皆さんは特にどのような方に聴いていただきたいと思いますか?

海乃るり 進路や就活などで悩んでいる状況の方に特に聴いていただきたいと思います。この曲は歌詞の最後に、“嫌だ 嫌だ 反対だ”と、あるように、力強く自分の意思を伝えている曲だと感じました。例えば、何か決断を迫られたり違った環境に飛び込もうとするときって、いろんなアドバイスを貰ったりすると思うのですが、最終的に決めるのは自分だし、それが後悔しない道だと思うんです。この曲はそういう自分の意志を貫き通したいと思ったときに、背中を押してくれる曲だと思います。

武田愛奈 「いい子ちゃん」しすぎる人に特に聴いてほしいなと思います。私は子供の頃から、例えば「スポーツを習いたい」と言っても「怪我をするからダメ」と言われたりして、「怒られることは言わないにしよう」と、意見を言わず個性を押し殺して常に「いい子ちゃん」でいなければ、と思っていたんです。だからお仕事を始めてから「個性を出して」と言われても、それをどう出していいのかわからず、苦しくなったこともありました。でも、この歌詞を読むと「自分の好きなようにしていいのかも」と思えてきて、自分に素直に生きることが個性に繋がるのかなと思いました。

高辻 麗 学校や会社など社会的な集団の中で、周りの顔色を伺ったりして、波風を立てずに生きるのが難しいと思いながら過ごしている方っていると思うんです。私はそういう方にぜひ聴いていただきたいと思います。私は主張するタイプだったから、言わないことのほうがむしろ苦しくて、影響力のある人間になりたいと思っていました。ただ、社会に出るとそれも言えなくなってきて、そこに「私らしくないな」と感じることが増えてきたのですが、また最近言えるようになりました。それはこの曲によって力をもらえた側面もあるのではないかなと思います。

倉岡 この歌詞の主人公は「納得できないことがあるなら、声を上げるべきだ」と、自分の考えを持っていて、かっこいいんですよね。自分ができないので、私もちょっと勇気持ってみようかなって思いました。私も話し合いをしているなかで、自分の意見によって相手の意見を打ち消してしまわないかとか、他人からどう思われるのかを考えてしまうがあり、自分の意見を言い出せなくて、後悔してしまうことがあります。同じような苦しさを覚えている方に「少しぐらい意見を言っても周りは大丈夫だよ」って、この曲で少しでも勇気を与えられればと思います。

「ひぐらし」から世界が広がる甘酸っぱい恋愛ソング

――カップリングの「ポニーテールは振り向かせない」は、22/7の楽曲の中でも恋愛要素が際立って前面に出ている楽曲です。率直にご自身が好きな部分を教えてください。

海乃 この曲は片思いの方に特に響くのではないかと思います。私にとってはゲームやアニメの世界などでしか見たことがないような、憧れの世界。こんなにも爽やかで疾走感のある甘酸っぱい恋愛ソング歌えることがとても嬉しかったです。甘酸っぱい夏の感じや、“蜩(ひぐらし)が下校時刻 教えるだろう?”という部分も夏らしくてとても好きですね。歌詞で特に好きなのは、サビの最後の“もう少し勝手に好きでいさせて”の部分。叶わなくてなくていいから、勝手に好きでいさせてという思いにキュンキュンします! ここでの振り付けは手だけではなく視線を残す感じで、目でも感情を込めつつ歌っています。

倉岡 疾走感があってリズムもあって楽曲自体がとても覚えやすくキャッチーなのですが、歌詞も良いんですよ。読んでいくと、ストーリーが進んでいって、さっきの“ひぐらし”なんて、夏っぽくあるけど夏の終わりにしか現れないセミで、ノスタルジーを感じさせる言葉。ひぐらしが鳴いているなかで商店街で自転車を二人で押しているようすを思い浮かべたりして、想像が深まるんです。ぜひ歌詞も深く読みこんでいってほしいなと思います。

武田 涼しげなメロディで、疾走感あるとても爽やかな曲だなと思いました。歌詞とメロディもとてもマッチしていて、二人が言っていたような青春感がありつつ、私はちょっとだけ寂しさを感じられるところも好きです。“君を遠くから 遠くから好きでいる”という箇所の振り付けでは、さっきるーりー(海乃)が言っていた、「目で語る」思いが伝わってくる振り付けで、練習中に鏡越しで見てキューッってなりました(笑)。“好き”のところで爪先立ちになるので、思いが引っ張り出されて、そこがダンスからも伝わる曲です。あと、個人的にはラスサビ前の“片想いでいいんだ”というセリフパートをいただけたのも印象深いです。この遠くから見つめている感じも青春らしくて、片思いだからこそ伝わる感じがあります。

――セリフ一言に思いを込めるのは難しかったですか?

武田 はい。“今の自分が楽しいからそれでいいんだ”という言葉は、ちょっと片思いが楽しいみたいな気持ちも入れつつ、寂しいような辛いような思いも入れつつ、どうすれば伝わるか考え、家で何度も“片想いでいいんだ”と練習しました。このセリフのあと、ラストで盛り上がれるように、暗くなりすぎず、100%ふっ切れるわけでもない感じを探していきました。

高辻 曲についてはみんなが言ってくれたように、夏の曲らしい感じなのですが、個人的には「ナナオン」(アプリゲーム「22/7 音楽の時間」)の夏のイベントのメインの曲に使われていたということもあって、カップリングでもキャラクターの息吹を感じながら歌えたのが楽しかったです。レコーディングにしてもダンスにしても、東条悠希ちゃんだったらどうやるかな?と考えながら参加した曲になりました。「ナナオン」の中で、悠希ちゃんは以前ポニーテールをしていたという情報が明かされて、これは私の妄想ですが、「中学生の頃ポニーテールでサッカーをしていた悠希ちゃんを遠くから見つめてる男の子の姿」まで想像できて、自分がその子の気分になりました(笑)。テンポが速い曲なのでダンスも難しくて、これまでで最も練習しました。1日50回練習して、もう意識失う感じで寝るくらい。でも起きると前の日にはできなかったことができたりして、とても前向きになれるくらい元気をもらえる曲でした。自分の努力の気持ちって、ダンスをする上でとても大事なんだなと感じられて、とても楽しい経験になりましたね。

“ハッピータイプ”の4人が歌う話題曲「半チャーハン」は新境地

――そして皆さん4人はユニット「晴れた日のベンチ」を組まれて、その初めての曲「半チャーハン」がカップリングとして収録されます。まず、22/7の中でユニットが組まれることについて、どんな思いを抱きましたか?

高辻 アイドルには大人数の良さもありますが、少人数で一人ひとりに見せ場があるスポットライトが当たるような曲も好きなんです。私は「きらりんレボリューション」の3人組に憧れていたので、少人数のユニットを組めることがとても嬉しかったです。

武田 AKB48さんのような大人数のパフォーマンスも迫力があって好きなのですが、私はPerfumeさんの3人のフォーメーションに憧れていました。今回、自分自身が少人数のユニットに参加できることがとても嬉しかったです。しかも、キャラクターごとに、「ハッピー」「セクシー」「ゆるふわ」と、それぞれの個性を塊として表現するユニットで、アイドルアイドルらしい歌を歌えることが楽しみに思えました。

倉岡 私もユニットとか憧れだったんですよ。声優さんのライブで、「この3人が出てきたっていうことはー?」みたいな感じでワーッて盛り上がったりするじゃないですか? 私たちもそんな感じで「この4人ということは~?」「ハッピーチーム!」みたいなワクワクをお客さんに感じていただきたいなって思いました。

海乃 「ラブライブ!」でも個性が近いメンバーで固めたユニットがあって、私はそれがすごく好きで、私たちもハッピーでみんな明るいキャラクターなので、もう本当に個性を爆発させられるんじゃないかなと思っています。

――「半チャーハン」の楽曲についての印象はいかがでしたか?

高辻 歌詞がついてない状態で曲をいただいたときに、すごく明るい曲だなと思いました。キャラクターがわちゃわちゃしているシーンを想像して、どんな歌なんだろう?と思っていたら、「半チャーハン」!?って(笑)。この曲、私たち自身を出して歌ったらたぶん笑っちゃうと思うんですけど、キャラクターたちが学校帰りに「お腹減ったね~。そうだ、半チャーハン食べに行こう」ってしているが様子パッと浮かんで、とても歌いやすかったです。あと、個人的に最近ヒップホップを聴いているので、Bメロのラップパートを歌えるのが嬉しかったです。

武田 まさにハッピータイプでユニットを組ませていただいたからこそ歌える曲だなと思います。キャラクターって何をしても可愛いじゃないですか。歌詞の内容も、恋をするとお腹が空いちゃってもっと食べたくなるってところが可愛い。コールも多くて、これまでで一番ライブで盛り上がれる楽曲になると思います。

倉岡 深く考えずに聴けて、聴くだけで楽しい曲ってあるじゃないですか? 明るいだけが取り柄みたいな(笑)、私たちのキャラクターが集まって「半チャーハン」を連呼する。朝、何か用意しながら、この曲をかけたら、すごく楽しい気分になれると思うんです。チャーハンを題材にした曲って、たぶん今までなかったので、TVでチャーハンの場面になったときに、この曲が流れたらいいなと思います(笑)。

海乃 私も、キャラとしてこの曲を歌った方が何倍も良いものにできあがるだろうなと思ったので、キャラクターに寄せて歌えてよかったです。今までの曲もどれも好きなんですけど、こういった曲もあったらいいなと思っていたので、今回いただけて嬉しかったです。あと、コールの部分は私たち自身が、ファンの方のように収録したのですが、そこでは想像していたよりも海乃るりのヲタク声が響いていたのが面白かったです。

高辻 あの部分、結構野太い声だったよね(笑)。ディレクターさんも「まず、るりちゃんのヲタ声を流すから、それに合わせて」って(笑)。

――今後、このユニット「晴れた日のベンチ」でやってみたいことは?

海乃 本当に願望で言えば、みんなで実際にチャーハンを作る企画とか、新しいチャーハンを作ったりといったチャーハンにまつわることを何かしてみたいですね。

倉岡 王将のイメージキャラクターになりたいです!

武田 ハッピーチームは食べ物縛りで、ほかにもいろんな食べ物の曲を出したいですね。ジュンちゃんはお菓子大好きキャラなのでお菓子の国に行く歌とか歌えたら楽しいかも。

高辻 私は女児向け作品が好きなので、幼稚園~小学校低学年の子が一緒に楽しめる曲が歌えたことが嬉しいです。そういった子たち向けのTV番組に出て、「憧れのお姉ちゃん」的な存在になれたらと思います!

INTERVIEW BY 日詰明嘉


●リリース情報
22/7 6thシングル
「風は吹いてるか?」
9月30日発売

【完全生産限定盤(CD+Blu-ray)】

品番:SRCL-11547~49
価格:¥5,980(税込)

【初回仕様限定盤(CD+DVD)】

品番:SRCL-11536~37
価格:¥1,850(税込)

【通常盤(CD only)】

品番:SRCL-11538
価格:¥1,250(税込)

<CD/完全生産限定盤>
01. 風は吹いてるか?/22/7
02. ポニーテールは振り向かせない/22/7
03. 半チャーハン/晴れた日のベンチ(河野都、東条悠希、戸田ジュン、柊つぼみ)
04. 風は吹いてるか? off vocal ver.
05. ポニーテールは振り向かせない off vocal ver.
06. 半チャーハン off vocal ver.

<CD/初回仕様限定盤>
01. 風は吹いてるか?/22/7
02. ポニーテールは振り向かせない/22/7
03. タトゥー・ラブ/蛍光灯再生計画(斎藤ニコル、佐藤麗華、立川絢香、丸山あかね)
04. 風は吹いてるか? off vocal ver.
05. ポニーテールは振り向かせない off vocal ver.
06. タトゥー・ラブ off vocal ver.

<CD/通常盤>
01. 風は吹いてるか?/22/7
02. ポニーテールは振り向かせない/22/7
03. ソフトクリームを落としちゃった/気の抜けたサイダー(神木みかみ、滝川みう、藤間桜)
04. 風は吹いてるか? off vocal ver.
05. ポニーテールは振り向かせない off vocal ver.
06. ソフトクリームを落としちゃった off vocal ver.

<Blu-ray>
22/7 5thシングル「ムズイ」発売記念スペシャル無観客ライブ(2020.2.27 Zepp Tokyo)
ムズイ/僕らの環境/韋駄天娘/地下鉄抵抗主義/足を洗え!/未来があるから/願いの眼差し/Rain of lies/空のエメラルド/Making of LIVE at Zepp Tokyo

<DVD>
風は吹いてるか? -music video-

●作品情報
「22/7 音楽の時間」
ジャンル:アイドル育成リズムゲーム
対応端末:iOS/Android
価格:基本プレイ無料(アイテム課金制)
開発/運営:株式会社ハ・ン・ド

<22/7(ナナブンノニジュウニ)とは>
秋元康総合プロデュース、Sony MusicとANIPLEXがタッグを組んだアイドルプロジェクト22/7(ナナブンノニジュウニ)。
日本を代表する有名クリエイターがてがけたキャラクターを演じる声優アイドルを募るオーディションで結成された。
メンバーは、滝川みう、佐藤麗華、斎藤ニコル、立川絢香、神木みかみ、東条悠希、藤間桜、戸田ジュン、河野都、柊つぼみ、丸山あかねからなる。
現在、TOKYO MX、BS11にて毎週土曜日23:00から「22/7 計算中」の第2シーズンも放送されている。

©22/7 APP

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