INTERVIEW
2020.09.09
――カップリングには「フライングヒューマノイド 2020 Ver.」が収録されます。歌詞の“十年先の未来が見える魔法があったらな…”が収録のきっかけだったかとは思うのですが?
中川 最初は、元気な曲を入れようかなって思ってたんですけど、「「フライングヒューマノイド」の10年先って今年じゃね?」ってスタッフさんみんなと気づいて。「それってすなわちエモくない?」って感じで決まりました。10年先の未来を歌った10年先でこうして歌い続けられているというのは相当な奇跡だと思いますし、「しぶとい」を体現してるのでは、って思うんですよね。10年ってあっという間ですけど、ものすごくいろんなピンチを乗り越えてきてもいて。だって10年前ってまだ(東日本大)震災も起きてなかったですし、私も25歳ということで結構イケイケでした。
――初主演映画をこなしたり、「中川翔子物語~空色デイズ~」という漫画連載が始まったり。
中川 そうなんですよ。あと、幕張メッセでライブ(『中川翔子 超貪欲☆まつり IN 幕張メッセ』)をやったりとか。
――前年の武道館ライブの勢いそのままに。
中川 「人生楽しいねー」ってときでもあったから、先のことは考えないようにしてたところがありますね、歌い始めたときからそうですけど、ライブするたびに「これで終わりかもしれない」って思っていたので、先のことを考えるのが怖くて。でも、考えてなかった未来の先でたくさんの夢が叶っていて、もちろん大変なこともあるんですけど、楽しいし嬉しいし、夢の続きの中を走れているのが本当にありがたいです。次の「十年先の未来」には何かレジェンドみが出てたらいいですよね。自分で言うことじゃないですけど(笑)。でも、子どもの頃から聴いてましたっていう声が最近すでにありますし、そんなかっこいい女の人になってきたなら、「十年先」も楽しみにできますね。
――どんな未来が待ってるかは本当に分からないとは思います。
中川 そうですね。昔は本当に「一日ずつ死に近づいている」って思ってて、「一日一日死に近づきたくない」って感じだったんですけど、今は、長生きすることによって絶対新しい夢がまた見つかるに違いない、と思えるようになったので。でもそうだなー、10年前かー。まだガラケーで絵文字を使ってたような……。YouTubeとかもまだ浸透してなかったですよね。でも根本的に、絵を描いたりとか美味しいものを食べたりとか猫といたりとか、好きなものをしてるのは変わらないんですけども、忙しいことが超楽しくなりましたね。10年前は忙しいとすぐ体調悪くするし、「ああ眠い」ってなってました。今の方が「生きるの楽しい!」になりましたね。それにヲタクって絶対、長く生きた方が得なことが多いじゃないですか?好きなアニメやゲームの続編が急に出るとか。新しい夢やいいことがいっぱい見つかるから生きていられる、ってところはありますよね。あと、思い出たちが味方してくれるっていうのもあります。この間、ファンクラブの皆さんとオンラインミーティングをやったんですけど、10年前の幕張メッセライブの話になって。あのときは学園祭みたいなことをやっていて、縁日や屋台が出たり、コスプレコンテストがあったり、すんごいエネルギーですんごい楽しかったんですよ。いっぱい失敗もしてるけど、それも意味があるんだよな、みたいな思いに至りました。「まるでRPGだな」って思うことが最近は多いですね。
――では中川さんの、今から「十年先」の目標や夢は?
中川 年齢をレベルで表現するとしたら、(LV45なら)ラスボスに挑むことも可能ですよね。私は慎重派だからもっとレベル上げてから挑みたい派ですけど。そういう仕上がってきた年齢だからこその楽しさがあるとは思いますね。でも、10年前だったら「楽しみ」とか絶対に言えてないよな。「楽しみ」なんて言える自分にビックリです(笑)。でも、そうやってレジェンドになっていけるよう頑張りたいです。また世界が平和になって、また海外でも歌えるようになってたらいいですし……。うん、だから声が変わらないようにします。堀江美都子さんがラジオ(『アニソンアカデミー』)に来てくださったとき、すごく印象的だったんですけど、「アクビ娘の歌」を歌ったら当時(12歳の声)とまったく同じ声なんです。「えーっ!?」ってなったんですけど、身体的に年々低くなっていく声を声帯から出たら口の中で手術して出しているらしいんですよね。「どういうこと?」って思うんですけど、でもそれって、「リアルタイムで聴いていた感動にひたるファンに心を寄せてくださってるんだな」「そこに向けて鍛錬してくださってるんだな」って思ったらすごく感動しちゃって。歌い方が進化するのも素敵だけど、私もなるべくアンチエイジングしよう! と。ラプンツェル(の役と主題歌)をやっていても思うんです。健康に長生きして、悪いことをしないように、そしてなるべく声が変わらないようにがんばりたいな、って。
――イラストもさらに幅が広がりそうですしね。
中川 ゾーンに入るとガーッて筆がのっちゃうんですよね。去年、アルバム(『RGB ~True Color~』)で「ちび太の聖火ランナー ~2020 ver.~」って絵本を作ったとき、一気に80枚くらいのイラストを描きました。あれの延長で、描きためて書籍か何かの作品を発信する人になりたいな、とか。あとは、油絵の個展をやりつつ、ジャズとかシャンソンのライブもやりたいな、とか。さらにその「十年先」だったら、孫とポケモンバトルしてたいな、とか。あははは、それはずっと思ってますね(笑)。でも、『ハクション大魔王2020』が決まったときもアルバムリリースが決まったときも、レコード会社のスタッフさんに「意外としぶといな、中川翔子」って言われたんですよね。新陳代謝が激しい中、しれっといさせてもらっています(笑)。でも、チャンスをいただけているからにはきっと何か意味があるに違いない、と思うから、今できることの中で精一杯あがいて、息をし続けていたいですね。世界が大変なときですけど、子ども達が喜んでくれたなら、それは「本当に尊いな」って思います。でも、オンラインライブにも挑戦したし、いろいろと「あきらめたくないな」って気持ちではいます。
INTERVIEW & TEXT BY 清水耕司(セブンデイズウォー)
●リリース情報
中川翔子ニューシングル
「フレフレ」
9月9日発売
【完全生産限定盤(CD+DVD+グッズ)】

品番:SRCL-11540~42
価格:¥4,980(税込)
【通常盤(CD only)】

品番:SRCL-11543
価格:¥1,300(税込)
<CD>
1.フレフレ
2.フライングヒューマノイド 2020 Ver.
3.フレフレ -Anime edit-
4.フレフレ -Instrumental-
5.フライングヒューマノイド 2020 Ver. -Instrumental-
<DVD>
1.「フレフレ」Music Video
2.TVアニメ「ハクション大魔王2020」エンディング映像(ノンクレジットver.)
<グッズ>
中川翔子とBEAMSが共同プロデュースする「mmts(マミタス)」 中川翔子描き下ろし“アクビちゃん”イラストTシャツ(全3種のうちランダム1種封入)
●作品情報
読売テレビ・日本テレビ系
TVアニメ『ハクション大魔王2020』
毎週土曜日夕方5時30分~放送中
©タツノコプロ・読売テレビ
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