亜咲花 ショートアニメ『へやキャン△』主題歌シングル「The Sunshower」インタビュー

インタビュー後の話で、オタクは絶対に卒業したくないから、今でもチケットを取ってイベントに行っていると話していた亜咲花。アーティストの気持ちとファン側の気持ち、両方を持っているのは彼女の強みでもあるだろう。これからもそのマインドを持ち続けて、このアニソン界を駆け抜けて行ってほしい。そんな彼女に、最新シングルとなるショートアニメ『へやキャン△』の主題歌「The Sunshower」について語ってもらった。

――ツイッターを見ていると、すごく仲良しな方が多いんですね。

亜咲花 やっぱりラジオをやらせていただいてから、アーティストさんだけではなく声優さんとも会う機会が増えて、そこで仲良くさせていただいているんですよね。

――人見知りはしないんですか?

亜咲花 それがまったくないんですよ(笑)。周りからは「コミュ力お化け」と言われてて、自覚はないんですけどずっとしゃべっているから、マネージャーさんは結構疲れていると思います。

――声優さんは人見知りが多いので、むしろ喜んでいる気がします。そして今回はTVアニメ『ゆるキャン△』の続編シリーズである、ショートアニメ『へやキャン△』の主題歌「The Sunshower」のインタビューになりますが、TVアニメ『ゆるキャン△』のOPテーマ「SHINY DAYS」は、大きなきっかけとなる曲でしたね。

亜咲花 この曲を歌うまで、どちらかと言うとダークな世界観の歌を歌うことが多かったので、新しい亜咲花の顔を自分で見つけることができたし、アーティストとしての転機になった曲だったと思います。

――自分でも気づいてなかったんですね!

亜咲花 こういう洋楽チックな、70年代ベースの洋楽が自分の声にマッチしているんだなって、ここで知ることができたんです。それまでアニソンは演じるもの、仮面をかぶってその世界に入り込んで、自分を消して歌うものだと思っていたんですね。自分を出してしまったら、それは“アニソン”ではなくてアーティストの楽曲になってしまうのではないかと思っていたんですけど、もっと自分の個性を出していったほうが、ひとつの曲としても味が出るんだなって思いました。ただ染まるだけではダメなんだって。そこからは英語とかも表に出すようになりましたね。

――ソウルフルな歌い方があまりに似合うから、もともと洋楽が好きなのかなって思ってました。

亜咲花 洋楽も好きなんですけど、カラオケ行くと、洋楽よりかは歌謡曲とかアニソンとかを歌っていましたね(笑)。歌い方とか元からの声質が合っていたのかな。バラードとかミドルテンポの曲は元から好きでしたけど。ただ、やっぱりアニソンといえばロックで、転調が多かったりするじゃないですか。だから「SHINY DAYS」を歌ったときは、こういうアニソンもあるんだなって思いました。そういう意味では自分の中のアニソンの常識を覆すような曲でした。

――ライブで「オイ!オイ!」叫ぶ感じではないですからね。

亜咲花 自分の中では、「オイ!オイ!」言って盛り上がりたいし、ロックも歌いたいんですけど、自分の歌い方としてはソウルフルなほうが合うから、本当にいろんなやりたいことが出てきちゃって、今ちょっと迷走中です(笑)。

――「The Sunshower」はMVがまず良かったです。ソロキャンしてますよね。

亜咲花 初めてキャンプをさせていただいたんです!これまでインタビューでキャンプのことを聞かれてもやったことがなかったので答えられなかったんですが、ついに念願のソロキャン!私も『ゆるキャン△』を見て、キャンプに対する期待値が上がっていたんですよ。それで、今回やってみて、思ってた以上にめちゃめちゃ楽しかったです。何で早くやらなかったんだろうって思いました。

――何が楽しかったですか?

亜咲花 テントを張るのが楽しかったです。今回ロゴスというブランドから出ているキャンプグッズを使わせていただいたんですけど、テントの柄もかわいくて、女性もこだわれそうな感じでした。お皿もすごくかわいかったし、これは沼が深いなと……。

――本当に『ゆるキャン△』という感じのMVでした。

亜咲花 今回は一人で思い出に浸りながらキャンプを楽しむという視点で描きたかったので、それは出せたのかなと思います。だから髪型はリンちゃんを意識してます(笑)。

――そして「The Sunshower」は、TVアニメ『ゆるキャン△』のEDテーマを歌っていた佐々木恵梨さんが作っているんですよね

亜咲花 これはコンペで選んだ曲が佐々木さんの曲だったんです。すごいですよね!気持ちよく歌えそうだなというのと、『へやキャン△』の主題歌ではあるけどアニメの最後に流れるから、盛り上がりすぎると雰囲気に合わないなと思ったんですね。この曲は程よくて、ちょっと哀愁感が漂っているのがすごく良いんです! 終わっちゃうのは寂しいけど、来週もあるしっていうバランスが絶妙で。

――ショートアニメではサビしか流れないんですよね。

亜咲花 それもポイントで、CDとしてはひとつの作品なんですけど、サビだけでも成り立つ楽曲が良かったんです。始めから聴いたときと、サビから聴いたときで違う印象になる曲がいいなって。なのでサビはほぼ『へやキャン△』のことを考えて、それ以外は『ゆるキャン△』のことを考えつつ、学生の時の放課後もイメージしながら、自分の経験や思い出も考えながら歌ったんです。

――たしかにイメージが変わりますし、ラストにもう一段階変化がありますよね。

亜咲花 どんどんソウルフルになって、みんなで楽しむみたいになるんです。「Lalala」のところは、恵梨さんも参加してくれたんですけど、私は上も下もハモを録って重ねています。でもすごくライブは意識していて、何千人もの前で歌っているイメージだったので、ライブで歌うのが楽しみです。それとこの曲は「SHINY DAYS」と同じくらい自分の声に合っているなと思いました。

――それを言ったら、2曲目の「Isn’t It Fun?」も、ソウルフルでぴったりでしたよ。

亜咲花 この曲も私向けでした!このシングルは3曲すべて私向けかも。「Isn’t It Fun?」は『ゆるキャン△ 活動記録映像』というYouTubeのダイジェスト映像のバックに流れている「ゆるキャン△」シリーズのイメージソングなんですけど、めちゃめちゃいい曲なんですよ。これは劇伴を担当してる立山秋航さんが作・編曲してくださっているんですけど、これもコンペで選んだ曲が、たまたま立山さんの曲だったという……。

――作品への愛が結びつけるんですかね。それにしてもこういう曲が『ゆるキャン△』のイメージに合うのも不思議です。

亜咲花 この曲はゴスペルをすごく意識して歌ったんですけど、私的にもこういう声の使い方のほうが好きなんですよ。丸みの帯びたゴスペル風の声質で歌っているんですけど、この曲の声のベースが私の声のベースと思ってくださっても良いのかなって思います。アニソンの場合は、アップテンポのロックに合うように声を近づけていくことを意識するんですけど、この曲はまったくそんなことを気にすることがなかったので、素の自分です。

――3曲目の「1000miles」は、最初の「Radio」の発音がもう最高でした!

亜咲花 うれしいです。この曲もこだわった1曲なんです。自分で作詞をしたんですけど、このシングルのイメージって特別な時間なんです。「The Sunshower」は学生のときの放課後の特別な時間なんですけど、放課後って大人になると味わえないと思ったんです。だったら大人になっても作ればいいじゃんということで、何もない休日に、何年かぶりに会った友達と車でどこかに行ったりして、子供の頃とはまた違った、大人だからこそ味わえる特別な時間があるんだよってことをテーマに歌詞にしようと思いました。そこに一瞬一瞬を大事にしてほしいという私のメッセージも込めたりして。

――友達と一緒にドライブしている景色が浮かびますよね。

亜咲花 これまで恋愛をテーマに歌詞を書くことが多かったんですけど、初めて友情ものを書いてみました。しかも勝手な裏テーマとして、なでしことリンちゃんが大人になった10年後にドライブに行ったらどんな風になるんだろうって勝手に妄想して作ってみたんです。

――たしかになでしこのお姉さんは車を運転してますしね。

亜咲花 免許を取ったらどっちが運転するんだろうとかも考えました。

――それだとリンちゃんが運転してる可能性が高いですね。

亜咲花 そうですよね。そういうことを考えたら楽しくて……。でも私は免許を取ってないので、マリオカートでしか運転手の気分は味わえてないんです(笑)。だから周りの車を運転する人に気分を聞いて書きました。イメージとしては土日のちょっと空いた真夏の高速を走っている感じ。海も見える道で、オープンカーですかね。

――高速でオープンカーは結構大変そうですけど、言いたいことは分かります(笑)。でも青春っぽくていいですね。

亜咲花 青春感っていうのはどうしても外したくなくて、大人になっても子供心とか無邪気さって残っていると思うんです。会社とかだと上司や同僚がいてなかなか出せないけど、久しぶりに会った友達といるときだけは、昔の自分に戻れるみたいな。大人になっても味わえる青春というのを入れたくて、サウンドも若干軽くして、学生の淡い青春を感じるようなものにしているんです。なので、いつかこの歌詞の意味を本当に理解できる日が来るんじゃないかなって思ってます。あくまでこれは妄想で作っているので(笑)。

――作詞はどうでしたか?

亜咲花 やっぱり楽しいです。自分の気持ちがあるから、意図的にこういう歌いまわしにしようとか、こういう歌詞にしようとか変幻自在にできるんです。自分が正解だから好きなように歌えるし、すごく楽しかったのでもっともっと作詞をしたいなって思いました。

Interview & Text By 塚越淳一


●リリース情報
亜咲花 7th シングル
「The Sunshower」
1月29日発売

【通常盤(CD)】

品番:USSW-0229
価格:¥1,600(税抜)
※初回生産分限定ランダム封入:亜咲花直筆サイン入り CD(盤面に本人サイン)
※亜咲花撮り下ろしジャケット

<CD>
1.The Sunshower(ショートアニメ『へやキャン△』主題歌)
作詞/作曲:佐々木恵梨 編曲:中村ヒロ
2.Isn’t It Fun?(TVアニメ『ゆるキャン△』シリーズ イメージソング)
作詞:雨野どんぐり 作曲:立山秋航、宮原康平 編曲:立山秋航
3.1000miles
作詞:亜咲花 作曲:Yocke
4.The Sunshower -off vocal-
5.Isn’t It Fun? -off vocal-
6.1000miles -off vocal-

【へやキャン△盤(CD+DVD)】

品番:USSW-0230
価格:¥2,200+税
※ショートアニメ「へやキャン△」描き下ろしジャケット
※ショートアニメ「へやキャン△」オリジナルミニドラマを収録《出演:各務原なでしこ(cv.花守ゆみり)、鳥羽美波(cv.伊藤静)》

<CD>
1.ショートアニメ「へやキャン△」オリジナルミニドラマ「AFTERSCHOOL」《出演:各務原なでしこ(cv.花守ゆみり)、鳥羽美波(cv.伊藤静)》
2.The Sunshower【ショートアニメ『へやキャン△』主題歌】
3.Isn’t It Fun? 【TV アニメ「ゆるキャン△」シリーズ イメージソング】
4.1000miles
5.The Sunshower -off vocal-
6.Isn’t It Fun? -off vocal-
7.1000miles -off vocal-

<DVD>
「The Sunshower」Music Video、メイキング

●作品情報
ショートアニメ『へやキャン△』
放送中

AT-X:毎週月曜 20:55~
(※リピート放送:毎週(水)12:55/毎週(金)28:55/毎週(日)23:55)
TOKYO MX:毎週月曜 21:54~
BS11:毎週月曜 21:54~

【STAFF】
原作:あ f ろ(芳文社「COMIC FUZ」掲載)
監督:神保昌登
シリーズ構成・脚本:伊藤睦美
キャラクターデザイン・総作画監督:佐々木睦美
スーパーバイザー:京極義昭
制作プロデュース:DeNA コンテンツ企画部
アニメーション制作:C-Station
主題歌:亜咲花「The Sunshower」

【CAST】
各務原なでしこ:花守ゆみり
大垣千明:原 紗友里
犬山あおい:豊崎愛生
志摩リン:東山奈央
斉藤恵那:高橋李依
ナレーション:大塚明夫

©あfろ・芳文社/野外活動委員会

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