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INTERVIEW

2019.11.29

芹澤優 が2ndシングルをリリース!アニメ『魔入りました!入間くん』EDテーマ「デビきゅー」インタビュー

芹澤優 が2ndシングルをリリース!アニメ『魔入りました!入間くん』EDテーマ「デビきゅー」インタビュー

芹澤 優の2ndシングル「デビきゅー」がリリースされた。表題曲は、NHK Eテレにて放送されているアニメ『魔入りました!入間くん』EDテーマ曲となる中毒性の高い楽曲。またカップリングには彼女自身が作詞をした楽曲を収録!現在開催中の1stソロライブツアー“Yu Serizawa 1st Live Tour 2019 ~ViVid♡コンタクト!~”でも歌われているようだ。楽曲やライブのことについて聞いた。

――シングルは2枚目になるんですよね。

芹澤 優 前作の「最悪な日でもあなたが好き。」は、曲を作る段階から「HoneyWorksさんにお願いしたい」とか、「こんな曲にしたい」とか、熱い思いを込めて作っていったんですけど、今回は楽曲制作に関わるスタッフ陣はすべて決めていただいた段階で、タイアップのお話を伺ったので、一体どんな楽曲があがるのか前情報ゼロの状態でした。でも、「デビきゅー」を聴いたとき「わっ!すごい!芹澤っぽい!」って思いました(笑)。

――タイアップで、作家さんや曲があらかじめ決まってるときは、よくありますからね。

芹澤 だから、どんな曲が来ても精一杯歌おうと思っていました。今回、原作である『魔入りました!入間くん』の西 修先生が作詞をしてくださったんですけど、私のことを調べてくれたのかな?ってくらい、私にぴったりの歌詞だと思って、「ありがとうございます!」という気持ちでいっぱいでした。

――芹澤さんなら、かわいく歌ってくれるはずと、この歌詞になったんだと思います。

芹澤 アニメのタイアップですし、私っぽさがなくても構いません!という気持ちで待っていたんですけど、ちゃんと私でしたね(笑)。

――とても個性的な歌詞ですよね(笑)。

芹澤 “デビデビデビ級! デビCute!”って何だろう?あっ!“悪魔級にかわいいってことか!”ってすぐに気づきました。「悪魔のおにぎり」とか流行ってるじゃないですか。そういう今っぽさもあるんですけど、ちょっと懐かしい感じもあるんですよね。アニメが土曜日の夕方放送なので、子供が歌ってくれたらかわいいなぁって思いました。とりあえず私の姪っ子が歌っている動画は届きましたけど(笑)。

――子供は繰り返しが好きですからね。何回“デビきゅー”って言っているんだろうという曲ですけど、どう料理するかは腕の見せ所かなと。

芹澤 それはまぁ、“準備は万端”でしたよ。

――少し懐かしいアイドルっぽさとかは、意識したのですか?

芹澤 レコーディングに作曲のak.hommaさん(※本間昭光。日本の名音楽プロデューサーで『関ジャム 完全燃SHOW』にもよく出演している)も来てくださって、細かくディレクションをいただきました。なので、その瞬間瞬間の課題に一生懸命取り組みました。

――そのなかでも、自分でこういうかわいさを持っていこう、みたいなところもあったのではないですか?

芹澤 やっぱり声優をやっているので、一つひとつにニュアンスを付けるというか。“キュンとする?”のところとか“ソワっとするかしら?”の「ソワっと」とか、そういうところのニュアンスはいっぱい付けて歌ったんです。最初に歌ったときに、本間さんから「いっぱいニュアンスを付けてくれてありがとうございます」とお言葉をいただいたのですが、、何度も出てくる“デビきゅー”という言葉に対する圧が少し足りないとアドバイスをいただいて。何回も出てくるからだんだん平凡になっちゃうんですよね。それを毎回全力でお願いします!みたいな。曲の最後にもたくさん出てくるんですけど、全部本気でと言われました。

――その繰り返しも、芹澤さんがこれまで培ってきたアイドル要素が思う存分詰め込まれている感じはしました。

芹澤 それはもう7年ですから(笑)。この曲はもはや迷いはなかったです。

――それと今回の衣装もすごかったですね。

芹澤 子供が見て、まずわかりやすい!羽根とかツノとかも付いてるし。私、声優界でもいちばんアイドルに振り切っていい存在なんじゃないかと思っていて。もうすぐ25歳だけど自重しません!と。

――NHK-BSプレミアム『アニソン!プレミアム!』で、この衣装で出てきたときも、芹澤さんさすがだな!と思いました。

芹澤 舞台裏でも、この衣装で歩いていたら目立ちますからね(笑)。すごくパーツ多いお姉さんが来たなぁ……みたいな。

――MVでは、この悪魔の芹澤さん以外にも白服の芹澤さんが出てきましたね。

芹澤 歌詞の中でも、“もはや天使? いや悪魔級にキュート!”と出てくるので、それにちなんで天使と悪魔が登場しています。

――天使の芹澤さんもかわいらしかったと思います。

芹澤 やっぱりみんな清楚が好きだから、そこは入れとかなければ!と思って(笑)。

――それは、ありがとうございます(笑)。

芹澤 だから、悪魔の服を着てるときによぎるんですよ。ゴテゴテなビジュアル、意外に刺さらないんだよな(笑)。でも、みんなと一緒のことをやるよりは、わたしは振り切って行くぞと思って。

――そうですか?

芹澤 そうですよ!だからMVの中でも、天使だけど、悪魔がメイクの仕方を教える“デビきゅーチャンネル”動画を見ながらそっちに染まっちゃおうかなぁ~と思ってるんです。純度が高くない天使なので(笑)。

――さらに今回は、ダンスも注目だそうで。

芹澤 パパイヤ鈴木さんが振付をしてくださったので、ダンスがしっかりわかるMVにしようと思いました。

――ダンスのレベル的にはどうなんですか?

芹澤 難易度はそんなに高くないです。サビとかも同じ振り付けなので、子供から大人まで、たくさんの人に踊ってほしいんです。

――DA PUMPさんが歌っている『入間くん』のOPテーマ「Magical Babyrinth」もいい曲なんですよね。

芹澤 オープニングもキャッチーですよね。オープニングもエンディングも同じワードを繰り返してるんですよ(笑)。子供も覚えやすい歌詞ですし、きっと歌ってくれると思います。

――めちゃめちゃ頭に残るんですよね。でもかわいいMVでした。

芹澤 子供が見てわかりやすい。お菓子いっぱいでダンスいっぱいのお姉さんみたいな感じで撮りました。

――一方、カップリング曲では、2曲とも作詞をしてますね。「Revelation」がすごくいい歌詞で。芹澤さんの、わりと知られていたであろう内面が見られた感じがしました。

芹澤 そうそうそうそう(笑)。隠してたつもりなんですよ、私は!でもみんな知ってたんだ……っていう。ライブで歌ったときに、「芹澤だわ、わかるわ!」みたいな感じになってて、「あれ?意外じゃなかったの?」みたいな。ファンにもバレてたみたいで。

――最初に曲をもらったのですか?

芹澤 実は詞先でつくりました。今回のツアー(“Yu Serizawa 1st Live Tour 2019 ~ViVid♡(アイ)コンタクト!~”)が、昼はポップで夜はクールといったように昼夜違うテーマになっていて、1曲ずつ新曲を歌おうとなったときに、「何かありますか?」と言われて。最初「何もないです」って答えたんですけど、「実はあるでしょ?」って言われ、渋々出したんです。私、自分の詞とか見られるのイヤなんですよ。恥ずかしいし、葛藤とか歌うキャラじゃないからってお伝えしたんですけど……。なので、「Revelation」は提出するのに抵抗はありましたが、自分のライブだしなぁと思ってすーっと出したら、すごく良いメロディが付いて返ってきました。

――歌詞はそのままで?

芹澤 そのままです。歌詞の雰囲気そのままに、曲になってることに感動しました。

――歌になることを想定して、音数も決めて書いていったんですか?

芹澤 そこはあまり意識しなかったです。ただ、A、B、サビで長さはなんとなく意識して合わせて書きました。

――歌詞の反応はどうでしたか?

芹澤 「良いじゃん」って褒められました!私が歌詞を書いてることを秘密にして、音源だけ聴いてもらったんです。そしたら、サビの歌詞いいねと言ってくれて。

――すごく良い歌詞だと思いました。“真っ黒な体”とか、なかなか出てこないワードだなって。

芹澤 私、自分のこと真っ黒だと思っちゃってるから……(笑)。「芹澤さん、キャラブレだぞ?」って感じですけど。

――たしかに(笑)。それと内面を歌っているのに、急にマンションの情景描写が入って、現実の景色が見えるんですよね。

芹澤 なんで出てきたんでしょうね(笑)。ここ、ひとり暮らし感出てますよね。嫌なことも、玄関までは我慢できるんです。でも、ドアを開けたらもう号泣(笑)。しかも結構かっこ悪く泣くんですよ。この1番の歌詞を書いたのって1~2年前なんです。そこから今回歌うことになって、続きを書いて。

――だから2番で急に「君」が出てくるんですね!

芹澤 そうなんです。1番は完全にひとりぼっちなんですよ。2番で今回のライブで歌うことをイメージして、君に届ける方向になるんです。

――それがエモいですよね。ボーカル録りは何を意識しましたか?

芹澤 レコーディングがバンドメンバーとリハを始めた頃だったので、ライブで歌う練習をしてからのレコーディングだったんです。だからマイクに向かって歌ってる感覚はあまりなく、ステージそのままっていう感じでした。演奏もツアーを回ってくれているメンバーの演奏だったので、激エモです!

――そしてもう1曲の「ハイハイハイハハイテンション」もライブ映えする曲ですね。

芹澤 これも歌詞を先に提出して、歌詞に合わせて楽曲を作ってくださいました。

――個人的には“地道に生きてりゃいいことあるよ”と思うタイプだったんですけど、いきなりそんな考えはナンセンスだと言われたのが面白かったです。

芹澤 あははは(笑)。地道に生きてるみんな、ごめんなさい!この曲は、サビではみんなで踊れる振り付けがあって、ライブではみんなにマストで踊ってもらってます。

――ライブで楽しめる要素は、基本的に全部入ってますよね。

芹澤 台詞もあって、掛け声もあって、コール&レスポンスもあって、ラップもあって……。ラップ部分は、作曲の宮田‘レフティ’リョウさんが手伝ってくださいました。全然韻が踏めなくて。韻ってどうやって踏んだらいいんですか?って聞いて。フリースタイルの人すごいなって思いました。

――歌で韻を踏むのも、結構難しいですよね。メロディじゃなくリズムだから。

芹澤 他はすーって録ったんですけど、ラップは難しい!って思いながら、何回も歌いました。上手そうに聴かせるので精一杯だったというか。

――あと、台詞部分で、自分で語尾にハートを付けてるところがアイドルだなぁって。“「まだまだ帰さんぞ♡」”とかすごくかわいく歌っていて。

芹澤 うれしいです!セリフはレコーディングで何パターンか録って、その場にいたスタッフの挙手制で、票が多かったものを採用しました。自分では、どれが良いのかがわからないから選べないんですよね。

――そんな2曲ですけど、作詞は楽しかったですか?

芹澤 なんでこんな詞を書けたのか、自分でも覚えてないんですよ。「ハイハイハイハハイテンション」に関しては、私のメモにあったんです。これも1年以上前に書いてるんですけど。昔のいい気分だった私が書いたんでしょうね。

――さて、ツアーも、残るは12月22日(日)Zepp Divercity公演を残すのみですが。

芹澤 これまでの公演ではハイテンションな昼とクールな夜とテーマを分けていたんですけど、、東京は千秋楽のスペシャル公演ということで、どっちの要素も入ることになりそうです。なのでこれまでとはガラッと雰囲気も変わります。

――ツアー自体はどうでしたか?

芹澤 毎回全然違いましたね。最初の宮城公演はものすごく勢いがあって、自分でもほとんど覚えてないくらい、終わったあとは灰になるくらい燃焼しました。回を重ねるごとに、ファンのみんなとちゃんとキャッチボールしてる感じも出てきたので、毎公演違った楽しみ方になりましたね。例えば名古屋は人口密度がすごく高くて、みんな肩と肩が触れ合ってて。みんなはもしかしたら息苦しかったかもしれないけど、一体感をすごく感じました。余裕がある会場だと、みんないっぱい飛べたり踊れたりができたりとか。

――それと、バンドもいいですよね。

芹澤 バンド、めちゃめちゃいいです!私5人兄弟なので、ひとりは実は苦手で。でもバンドメンバーのみんながいれば、ソロだって寂しくない。今後、バンド以外できるのか?ってくらいバンドが好きになっちゃいました。今回は昼と夜でセットリストが全然違ったので、毎回2公演で、バンド的にも険しいんですよ。しかも2日連続で計4公演のときもあって、あまりに過酷すぎて、乗り越えてきた仲間感がすごいんです。「こんなに険しいのも久々だし、愛着が湧くのも久々」と言ってくださって、とてもうれしかったです。

――これまで声優とi☆Risもある中で、ソロ活動も慣れてきました?

芹澤 ソロ活動は充実してるし、今を楽しんでます。でも、ソロをやればやるほど、i☆Risの芹澤 優でいたいなって思うんですよ。。声優とソロとi☆Risの3つが良いバランスでやれているのかなと思います。

Interview & Text By 塚越淳一


●リリース情報
芹澤 優 2ndシングル
「デビきゅー」
11月27日発売 

【初回生産限定:アニメ「魔入りました!入間くん」盤】※アニメ描き下ろしジャケット

品番:EYCA-12753
価格:¥1,300+税

<CD>
01 デビきゅー
作詞:os.nishi / 作曲:ak.homma / 編曲:MEG.ME
02 Revelation
作詞:芹澤 優 作曲・編曲:宮田‘レフティ’リョウ
03 デビきゅー -TV ver.-
04 デビきゅー (Instrumental)
05 Revelation (instrumental)

【CD+DVD盤】

品番:EYCA-12752/B
価格:¥1,800+税

<CD>
01 デビきゅー
作詞:os.nishi / 作曲:ak.homma / 編曲:MEG.ME
02 Revelation
作詞:芹澤 優 作曲・編曲:宮田‘レフティ’リョウ
03 デビきゅー (Instrumental)
04 Revelation (instrumental)

<DVD>
01 デビきゅー -Music Video-
02 デビきゅー -Off Shot Movie-

【CD ONLY盤】

品番:EYCA-12754
価格:¥1,300+税

<CD>
01 デビきゅー
作詞:os.nishi / 作曲:ak.homma / 編曲:MEG.ME
02 Revelation
作詞:芹澤 優 作曲・編曲:宮田‘レフティ’リョウ
03 ハイハイハイハハイテンション
作詞:芹澤 優 作曲・編曲:宮田‘レフティ’リョウ
04 デビきゅー (Instrumental)
05 Revelation (instrumental)
06 ハイハイハイハハイテンション (instrumental)

●ライブ情報
Yu Serizawa 1st Live Tour 2019 ~ViVid♡(アイ)コンタクト!~
12月22日(日)【東京】Zepp Divercity
13:15 / 14:00
17:15 / 18:00※SOLD OUT

チケット:全席指定 6,980円(税込)

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