主演アニメで主題歌も担当!TVアニメ『トライナイツ』遥馬理久役&OPテーマ「無限のトライ」阪本奨悟インタビュー

シンガーソングライターとして精力的に活動中の阪本奨悟。近年では「ミュージカル 刀剣乱舞」で堀川国広を演じるなど、役者としても注目を浴びている彼が、今夏はアニメ『トライナイツ』で声優として主人公・遥馬理久を演じている。沈着冷静でありながらも胸に熱い想いを抱く理久をていねいに表現している彼が、その『トライナイツ』のオープニング主題歌「無限のトライ」も担当、このたびCDもリリースされた。阪本自身が作詞作曲した1曲を、今回、大石昌良のサウンドプロデュースで描く爽快チューン。そのニューシングルについて、そしてアニメの主演声優としても向き合った『トライナイツ』について話を聞いた。

――ワールドカップで盛り上がるラグビーですが、ご覧になっていらっしゃいますか?

阪本奨悟 初戦のロシア戦も観ましたし、アイルランド戦はリアルタイムでは観られなかったんですが、逐一チェックはしています。そもそもラグビーを知ってはいたんですが、詳しいルールを知っているわけではなく本当にド素人だったんですが、『トライナイツ』との出会いもあって今はすごく楽しんでいます。

――そのアニメ『トライナイツ』。オープニング主題歌の「無限のトライ」を歌われているだけではなく、声優として主演もされています。このラグビー作品との出会ったときにはどのような想いがありましたか?

阪本 最初にお話をいただいたときには、阪本奨悟がラグビー作品をやることができるのかな?と思ってしまいました。僕、ひょろひょろでガリガリですし。そんな僕がラグビーをやるとどういうふうになるんだろうって思っていたんですけど、原作マンガを読ませてもらったなかで言うと、ラグビーは、もちろん体型といったフィジカルも大事だけれど、それをどう使うか、どうコントロールしてどういう戦術を立てるかが大事なんだ、ということが描かれているんです。これなら僕でもできるんじゃないかと思わせてくれました。演じる「遥馬理久」という役柄も、フィジカルに恵まれない部分をどう補っていくかというところで戦っているキャラクターでもあるので、自分にとっても共感できる人物だったんです。それもあってこの作品に携われて、ラグビーという競技がより近く感じられるようになったと思います。自分とは違う世界のことだとそれまでは思っていたのが、身近に感じられるようになりましたね。

――今回これまでと違うのは、アニメタイアップというだけではなくご自身が主人公として携わる作品の楽曲を歌うということ。これまでとは作り方も変わったこともあったのではないでしょうか。

阪本 作り方自体は今までと変わらないです。自分が声優として主演を張っていることはそれほどには影響はしなかったんです。自分の意識よりも作品のテーマにいかに向き合うか。そこは変わらずにやらせてもらった感じではあるんですけど、今までのタイアップ曲に比べると、少し違っていたこともあって。それは、遥馬理久という人物が、阪本自身にとてもリンクしていたことです。すごく似ているところがたくさんあるなと感じたんですね。一度ラグビーを辞めた理久が、高校で狩矢 光という、自分にはない、フィジカルの強さを持っている人物に出会ったことでラグビーをもう一度頑張れるんじゃないかという希望を抱いて志すことになる。僕の場合それが音楽なんです。僕自身、自分の進む道に迷って17歳のときに一度芸能界を離れたんです。でも音楽が大好きで、音楽をやりたい、という気持ちがあった。自分にとっては希望でもある音楽に出会ったことで、(芸能の仕事を)また頑張ろうと思えた。その当時の気持ちを書けたことで今までのタイアップ曲に比べて、僕自身の純度100%を投影した楽曲にすることができたんです。とても素直に出てきた言葉や、本当に自分がリアルに感じているものをそのまま曲にできたこともあって、本当に気持ち良く作れた曲ですね。

――第一話の冒頭では始まったばかりの高校生活も楽しくなさそうだった理久が、光に出会いラグビーを再び始めたことで今や目を輝かせていますよね。

阪本 本当に無我夢中になっていますよね。そういったところでも共感できる部分はたくさんあります。理久の気持ちを強く理解できたことはとても大きかったです。主題歌を作るうえでも、アフレコ現場でも。しかも過去の挫折があるからこそ出てくるような言葉もセリフにはいくつもあるんです。そういうキャラクターと向き合うと自分の過去のことを思い出すことも多いですね。阪本も芸能活動を休止して地元に帰って、路上ライブを始めたけれどまったくうまくいかなかった時期もあったな、と蘇ってくるなかでアフレコもさせていただきました。

――そんな「無限のトライ」。このタイトルはどのようにして出てきたのでしょうか。

阪本 はじめは「何度でもトライ」みたいな感じの言葉にしていたんです。でもありふれていて、引っ掛かりがないな、と思って。それでも「トライ」という言葉は挑戦する、という意味もあるパワーワードだし、ラグビー作品だし、どうしても使いたかったんですが、さらにフックになる言葉を、と探していって見つけました。終わりのない感じや無限大というイメージにも繋がる。無限の可能性を信じて挑戦する、何度でも立ち上がって挑戦し続ける。そういう意味を込めてチョイスしました。

――作詞・作曲はご自身でやられていますが、サウンドプロデュースは大石昌良さんにお願いされています。大石さんとの作業はいかがでしたか?

阪本 まさかこうしてお願いできると思っていなかったので、とても光栄なことでした。本当にうれしくて。大石さんと言えば僕よりも本当に長い時間、音楽活動をされていますし、アニソンとしても僕より全然、大先輩にあたる方。いろんなアドバイスをいただきましたし、その視野の広さには本当に助けていただきました。楽曲制作のうえで「こういう音を入れるとフックになる」という知識であったり、楽曲のことも本当にいろいろと考えてくださったので、ご一緒させていただいた時間は本当に充実していましたし楽しかったです。

――作業をされていく中での大石さんの印象と、出来上がったものについての感想を教えてください。

阪本 打ち合わせの際にも実際にギターを演奏しながら話し合いましたし、プリプロもご一緒したり、電話でも何度もお話を重ねていきながら作ったんですね。本当に親密に寄り添って、僕のイメージを汲み取ってくださって、僕の表現したいことを本当に大事にしてくださったんです。そんなふうに出来上がった楽曲の、今までと違う点としては、やっぱりエレキギターの存在だと思います。今までの楽曲はアコースティックギターが軸になっている曲がすごく多かったんですけど、今回はエレキギターがドカンと主役になっていて、そのサウンドは編曲をしてくださった大石さん、そしてもうひとりのアレンジャーでもある奈良悠樹さんの存在が大きいです。おふたりにアイディアをいただいたことで、楽曲がより若々しくなったし、今の時代にフィットする曲にしてもらえたなと感じました。編曲された曲が手元に届いたときにはすごく興奮しました。いつかエレキギターが軸になる曲をやりたいなと思っていたんですけど、この曲をそういった曲にできて本当に良かったと思いました。自分だけでデモを作ったときにはエレキギターの方向になっていなかったので、いい方向に導いていただいたように感じています。

――実際にその楽曲がアニメのオープニングで流れているのをご覧になってどのような感想がありましたか?

阪本 自分の歌詞にとても寄り添ってくださっている画だなと思いました。制作サイドの方たちも僕の曲を受け取ってくださったんだ、と感じてうれしかったです。

――カップリングで収録されている「永炎」ですが、こちらも聴いていてどこか理久と光を彷彿とさせるような雰囲気がありますね。

阪本 実は「無限のトライ」に出てくる「君」と「僕」の5年後をイメージして書かせてもらいました。「無限のトライ」が挫折から立ち上がる瞬間を書いているんですが、僕で言うとそれは地元兵庫県で歌っていて、大阪に路上ライブをしに行っていた時期。シンガーソングライターとして走り始めた瞬間について、今の、26歳になった阪本奨悟が思うことというのを描きたいとずっと思っていてできたのが「無限のトライ」であり、あの頃の自分をパッケージするなら同時に今の自分もカップリングで描きたいと思っていたんです。書きたい自分が明確にあった中で作った1曲です。

――その「無限のトライ」が主題歌となったアニメ『トライナイツ』。なんとTVアニメでは声優初挑戦作品だそうですが、声優というお仕事はいかがでしたか?

阪本 本当に貴重な経験をさせていただいたとすごく感じています。共演させていただいた声優の皆さんも本当に素晴らしい方ばかりでしたし、そういった方々とご一緒できたことは本当に貴重な経験でした。自分にとっては毎回のアフレコでいろんな刺激をいただきましたし、こういうセリフの言い方があるのか、こんなふうにマイクを使うのか、と細かいところでも学びがたくさんありました。

――KENNさんや寺島拓篤さん、江口拓也さんなどアーティストとして歌っている声優さんも多いですし、高橋英則さんや中島ヨシキさんにしてもキャラクターとしてアイドルを演じて歌っていらっしゃるなど、音楽に関わっていらっしゃる方が多いですよね。

阪本 本当にそうですね。特に寺島さんやKENNさんには助けられました。セリフをどういうふうに言えばいいか、わからないんですよね。セリフを言うための秒数が決まっている、というのは初めてでしたし、早すぎてもいけなければ遅くてもダメ。どうやってタイミングを合わせているのかを教えていただいたり、イントネーションについても地方によっても時期によっても違っていたりもするんです。それで小熊景太役の高橋さんにもイントネーションについての辞書を教えていただいたり。共演者の皆さんにたくさん手助けをしてもらっています。アフレコ現場も部活みたいな感じで。男性ばかりなんです。1話だけは理久と兄である朝宮怜皇の子供時代を演じられたのが女性だったんですけど、それ以外は男性ばかりで。それと2話の収録あたりからKENNさんが「ラグビーの話だし、みんなで筋トレしよう!」って言い出して、アフレコ現場に腹筋ローラーを持ち込んでいらっしゃって、それをみんなでやったりもしました(笑)。

――KENNさんも声優になられる前はバンドマンでしたしね。

阪本 お話はうかがいました。それで僕を見ていると「何年か前の自分を見ているような気持ちになる」っておっしゃっていましたし、本当に頼りになる存在でした。

――これをきっかけに声優のお仕事に対しての欲は出ましたか?

阪本 もっとやりたいと思いました。すごく楽しかったんです。小さい頃から役者をやらせていただいたんですが、あそこまで芝居の中でのテンション感の高さはなかったんです。そこについては最初は戸惑いもあって。こんなに大袈裟にお芝居をするのか、ということに抵抗もあったんですが、その世界に入っていって、そこで活躍されている皆さんと同じ空間でお芝居をやらせていただくと、魅力がわかるようになって。まさに自分の声がキャラクターとして生きているのを観たときに、この仕事の魅力を感じましたし、とりつかれたような感じになってしまいました。もっと声のお芝居をしたいと感じましたし、いずれは人間ではない役の作品などもやってみたいですね。

――夢の広がる出会いもあった『トライナイツ』ですね。

阪本 本当にそうです。自分の引き出しをたくさん作っていただいている感覚があります。

――そして主題歌の「無限のトライ」も、ぜひライブで聴きたいですね。

阪本 ライブで歌いたいです。エレキギターも響いて、すごくライブ感のある曲ですし、ライブを盛り上げられるような1曲として作っているので、いつかステージで存分に歌いたいです。

Interview & Text By えびさわなち


●リリース情報
3rd Single
「無限のトライ」
10月9日発売

【初回限定盤(CD+DVD)】

品番:AZZS-96
価格:¥4,800+税
※ 別冊40Pスペシャルブックレット
※ 三方背スリーブケース

【通常盤(CD only)】

品番:AZCS-2077
価格:¥1,200
※スペシャルフォトカード封入(全5種類のうち1種類がランダム封入)

<CD>
1. 無限のトライ < TVアニメ「トライナイツ」主題歌>
2. 永炎
3. 無限のトライ (Instrumental)
4. 永炎 (Instrumental)

<DVD>
・「無限のトライ」Music Video 収録
・『阪本奨悟 ワンマンツアー2019「X -cross- ~心のアンサンブル~」』
01. カラカラな心
02. 自分らしく生きていたい それだけなんだけど
03. bloom 〜心の花〜
04. Fly
05. スクランブルドリーミング
06. オセロ
07. ながれ
08. 鼻声
09. 恋と嘘 ~ぎゅっと君の手を~
10. 夏のビーナス
11. しょっぱい涙
12. パラレルな関係
13. 人生のピーク
EN1. I Never Worry ~虹の向こうへ~
EN2. Please me!!
WEN. 大事なこと

●作品情報
TVアニメ『トライナイツ』
放送中

日本テレビ:毎週火曜25:29~
読売テレビ:毎週水曜26:06~
中京テレビ:毎週土曜26:09~
札幌テレビ放送:毎週水曜25:34~
青森放送:放送日時は後日発表
テレビ岩手:毎週水曜25:24~
ミヤギテレビ:毎週日曜25:25~
福島中央テレビ:毎週土曜26:20~
テレビ新潟:毎週土曜25:30~
北日本放送:毎週火曜25:29~
静岡第一テレビ:毎週木曜26:04~
広島テレビ:毎週火曜25:59~
福岡放送:毎週木曜26:10~
テレビ大分:毎週水曜26:29~
熊本県民テレビ:毎週火曜25:29~
長崎国際テレビ:から毎週日曜25:25~
日テレプラス(CS放送):毎週日曜8:00~

Hulu、dアニメストア:毎週火曜26:05~先行配信開始
その他配信サイトでも順次配信予定

【STAFF】
原作:TRY KNIGHTS UNION
キャラクター原案:宝井理人
シナリオ原案:矢野俊策
監督:佐々木勅嘉
シリーズ構成:たかだ誠
キャラクターデザイン:そらもとかん
総作画監督:そらもとかん・皆川愛香利
プロップデザイン:清水美穂
色彩設計:近藤直登
美術監督:中原英統
撮影監督・編集:堀川和人
アニメーション制作:GONZO
アニメーション制作協力:アニメーションスタジオ・セブン
音響監督:納谷僚介
音響効果:野崎博樹
音響制作:スタジオマウス
音楽:R・O・N
監修:大畑大介
協力:公益財団法人 日本ラグビーフットボール協会

主題歌:阪本奨悟「無限のトライ」
EDテーマ:Ivy to Fraudulent Game「模様」

【CAST】
遥馬理久:阪本奨悟
狩矢 光:KENN
宝立友未:前田誠二
冬原灯利:寺島拓篤
翔谷・ピアーズ・ヴァレンタイン:森嶋秀太
蘭堂槍也:天崎滉平
小熊景太:高橋英則
灘 誠一郎:中島ヨシキ
有村凛斗:堀江瞬
天河将吾:石谷春貴
片城雪也:浦田わたる
駿河暁臣:福井巴也
朝宮怜皇:佐藤拓也

※天崎滉平の崎は「たつさき」が正式表記。

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