TVアニメ『コップクラフト』 異世界から来た凛々しきメインヒロイン・ティラナ役&EDテーマ担当 吉岡茉祐インタビュー

賀東招二による小説を原作にしたTVアニメ『コップクラフト』が7月から放送中だ。本作では、架空の島を舞台にベテラン刑事のケイ・マトバと異世界からやってきた騎士のティラナ・エクセディリカがバディを組んでさまざまな犯罪を解決へと導いていく。ティラナを演じる吉岡茉祐は、EDテーマ「Connected」も歌唱。その「Connected」を表題曲とするシングルCDが8月7日に発売されることを記念して、彼女に話を伺った。

――メインヒロイン、そしてEDテーマの担当と大抜擢ですね。

吉岡茉祐 オーディションでティラナ役に決まり、第1話のアフレコ後にEDテーマを歌うことを知らされました。だから喜ぶ機会が2回あってよかったです(笑)。

――第1話の放送時はTwitterで実況されていましたね。

吉岡 人生初でした!「いつかTwitterで自分が出ている作品を実況したい」と思っていましたけど、こんなに早く実現するとは……「コップクラフト」では他にも単独ヒロインや作品ラジオのパーソナリティなどもさせてもらえて、初めて尽くしです。

――特に新鮮だったことは?

吉岡 アフレコ現場に行くのが毎回新鮮でした。外画の吹き替えをされている方が多く、女性キャストも同世代のキャストも少なかったので、普段の現場と違って落ち着きが半端ない(笑)。厳かというか時間がゆったりしているというか。でもビズ・オニール役の高木渉さんがいらっしゃるときはとにかく面白く、アフレコ現場であんなに笑ったのは初めてというくらい笑いました。

――そういう現場では、求められる演技も違いました?

吉岡 「コップクラフト」では外画っぽい芝居を求められました。あまり声を作らず生っぽく、実際に会話しているように声をあてるのは初めてだったので勉強になりました。その演技の方向性のおかげで、ティラナの凛々しさや精神年齢の高さを自然に出せたかなと思います。

――吉岡さんはティラナをどういうキャラクターだと捉えていますか?

吉岡 かわいい見た目に反して、凛としたところがあるなと思いますり。それはティラナがレト・セマーニでは27歳で、しかも騎士だからこそ彼女の芯として存在するものなんでしょう。

――その一方でかわいらしい部分もありますよね。1話だとエレベーターやタクシーでいらないことをしちゃって……。

吉岡 好奇心が強いんでしょうね。新しい世界に来て初めて見るものばかりだから、どんどん知りたい。私もジャンルを問わずいろんなことに挑戦したいタイプなので共感を覚えます。あと料理が下手なのも一緒(笑)。

――ティラナは津田健次郎さん演じるケイマトバとバディを組みます。

吉岡 津田さんはとにかく本当に落ち着いていて優しい方です。ふたりで掛け合いすることが多いんですけど、お芝居が堂々としていて「かっこいいな、この背中に付いていきたいな」と自然に思いました。

――ケイ・マトバに似た印象でしょうか?

吉岡 まさにそうです。でも津田さんもかわいいところがあって、今回はアフレコブースがわりと新しかったので、第1話の収録時にみんなで「新しいですね」「きれいに使わないとね」みたいな話をしていた矢先に、津田さんが珈琲をこぼしちゃって(笑)。でもそんな失敗もむしろかわいいと受け取ってしまうような、素敵な人でした。

――そんなことがあったんですね(笑)。「コップクラフト」では本編でも楽曲でもファルバーニ語を使われています。素朴な疑問なのですが、これはどんな言語なんでしょうか?

吉岡 ティラナが元々いた異世界・セマーニにあるファルバーニ王国の言葉です。セマーニの人は“P”が発音できず濁音になるので「ポリスマン」が「ボリスマン」になるんですが、そういった法則性もきちんと設定されています。ただ正解は賀東先生にしかわからないんですけどね。個人的には文章の作りはわりと英語に近く、発音はドイツ語に近い印象です。私は大学でドイツ語を専攻していたので、それが少し役に立ったなと感じています。

――とは言え、架空の言語で語るのは難しいのでは?

吉岡 はい。賀東先生が吹き込んでくださったガイドの音源を聴いてから収録をしていたんですけど、当初は収録に来られていた先生に「ファルバーニ語が全然喋れてない」と言われていました(笑)。それでもアフレコも終盤になると「上手くなったね」と仰ってくれたのでうれしかったです。

――他のキャラクターもファルバーニ語を喋るんですか?

吉岡 ゼラーダ役の大塚さんや吸血鬼役の上坂さんはガッツリ喋られますね。特に上坂さんは、すごく上手でネイティブのようでした。ロシア語が堪能な方なので、違う言語で喋ることに対してなにかコツをお持ちなんでしょうね。吸血鬼が喋るファルバーニ語とティラナが喋るファルバーニ語は古文と現代文みたいな違いがあると個人的には思っているので、その違いがうまく表現できていたらいいですね。

――そのファルバーニ語も歌詞に含まれたEDテーマ「Connected」について伺います。Hawaiian6の安野勇太さんが手掛けた楽曲らしく、EDテーマらしからぬ激しさですね。

吉岡 最初に曲を聴いたときは「EDテーマでこんなかっこいい曲なんだ」と驚きました。ヒロインのティラナとして歌うので、かわいい曲かバラードかなと思っていたので。でも私自身は、バンド系のかっこいい曲が大好きなのでうれしかったです。これまでもソロで曲を歌うときはリクエストしていましたし。

――少し話が逸れますが、普段はどんなジャンルの曲を聴いているんですか?

吉岡 邦楽ロックですね。なので「Connected」は、「私が好きなジャンルが来てくれてありがとう!」と感じました。

――なるほど。ただキャラクターの声として歌うのは大変そうです。

吉岡 ティラナはあまり声を作っているキャラではないので、無理なく自分の気持ちいいところで歌えました。かわいい系の声のキャラクターのときは声質勝負なところもあるんですけどね。むしろ技術面、例えばついビブラートしがちな癖をなくすとか、そういった部分の微調整が大変でした。

――冒頭はファルバーニ語で歌われています。

吉岡 「ネーヴェ・シーヤ」は「おやすみ」とか「いい夢を」を意味する夜の挨拶で、「ダーシュ・ザンナ」は「ありがとう」という感謝の言葉です。どちらもアニメで何回も言ったし、仮歌でしっかり歌詞としてメロディにはめ込まれていたので違和感なく歌えました。

――ほかに、特に推したい聴きどころは?

吉岡 フルで聴ける落ちサビです。「つらい過去を 受け止め」の後ろに入っている「ダダッ」っていう音がすごく好きなんですよよ。私にとってはどストライクなので、これも「はい来た!」って……いつか生バンドで歌いたいです。

――期待しています。続いてシングルのカップリングに収録されている「Nonfiction」について伺います。どちらかと言うと、こちらのほうがEDテーマっぽく感じました。

吉岡 曲調的にはそうですよね。ティラナの凛々しさが強調されている「Connected」と比較して、こちらは彼女の女性っぽい部分が出ていて。絵が付いたときにアニメの1話が締まるのは「Connected」ですが、「Nonfiction」は12話まで観終わって改めて聴くとより深みが出る曲だと思います。作詞・作曲されたRIRIKOさんが作品を読み込んでくださって、歌詞に「コップクラフト」の世界観や「このシーンのことを指しているのかも」と感じられる部分がたくさんあります。

――ポエトリーリーディングが印象的です。

吉岡 歌いながら台詞を言うのは大変なので、そこだけ別で録りました。使っている喉は一緒なんですけど、不思議と別に聴こえるんですよ。でも台詞が入っているおかげでキャラクターらしさがより出るし、他の部分で歌として成立しているので曲としてもしっかり聴けるし。作品内で流れないのがもったいないくらいアニメにマッチしていて、いい曲です。

――どこかで流れてほしいですね。

吉岡 (小声で)そうなんですよ……しかも個人的に「ここで『Nonfiction』が流れてほしい!」というシーンがあるんですよ。誰に言えば流してもらえるんでしょう(笑)。

――吉岡さんの希望が通ったかも含めて、今後もアニメに注目させていただきます!

Interview & Text & Photography By はるのおと


●リリース情報
「Connected」ティラナ・エクセディリカ(CV:吉岡茉祐)
8月7日発売

品番:PCCG.01807
価格:¥1,300+税

<CD>
1.Connected
作詞・作曲・編曲:安野勇太
2.Nonfiction
作詞・作曲:RIRIKO
3.Connected -TV size-
4.Connected(instrumental)
5.Nonfiction(instrumental)
6.Connected -TV size-(instrumental)

●作品情報
TVアニメ『コップクラフト』

TOKYO MX 毎週(月) 24時00分より
KBS京都 毎週(月) 24時30分より
BS11 毎週(月) 24時00分より
AT-X 毎週(月)24時30分より(リピート放送:毎週水曜16時30分より/毎週土曜8時30分より/毎週日曜26時30分より)
WOWOW 毎週日(水) 24時30分より
※放送日時は都合により変更になる場合がございます。

【スタッフ】
原作:賀東招二『コップクラフト DRAGNET MIRAGE RELOADED(小学館「ガガガ文庫」刊)』キャラクター原案:村田蓮爾
監督:板垣伸
シリーズ構成:賀東招二
キャラクターデザイン:木村博美
美術監督:坂上裕文・加藤浩(ととにゃん)
色彩設計:山上愛子(T.D.I)
撮影監督:大見有正(天狗工房)
編集:平木大輔(アッセフィノーファブリック)
音楽:岩崎琢
音響監督:郷田ほづみ
アニメーション制作:ミルパンセ

【キャスト】
ケイ・マトバ:津田健次郎
ティラナ・エクセディリカ:吉岡茉祐

©賀東招二・小学館/STPD

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