シンデレラガールズの知力・腕力・時の運が試される! 「CINDERELLA REAL PARTY! 06 ~超!Excited!! ノリ遅れるな 輪になろう◎~」公録レポート

「アイドルマスター シンデレラガールズ」のラジオ番組「CINDERELLA PARTY!」の公開録音イベント「CINDERELLA REAL PARTY! 06 ~超!Excited!! ノリ遅れるな 輪になろう◎~」が2019年7月13日、めぐろパーシモンホールにて開催された。

イベント開始前に森久保乃々がゲストの番組内番組「李衣菜のSparkling Music!」が流され、会場がほっこり盛り上がったところで公録がスタートした。

番組主宰(パーソナリティ)の原紗友里、青木瑠璃子、来賓(ゲスト)の福原綾香、高橋花林、深川芹亜がステージに登場。5人は揃いの出麗覇(でれぱ)ジャージに、懐かしの大陸横断クイズ番組風の帽子姿だ。「デレパ」公録は頭文字をつなぐと単語になるのが恒例だが、今回は「ちえのわ」となる。

「祝辞!」のコーナーでは、会場からリアルタイムに手紙や質問を紹介。深川が妄想を交えた独特のワールドを展開すれば、福原が古のメール職人ネタ(番組初期、福原が伝説のメール職人・道玄坂登として「デレパ」に投稿したり、公録に映像出演するネタが昔あった)を披露したり。ふたりの暴走に挟まれた高橋が小動物のようにおびえていたのが微笑ましかった。

そして今回のメインプログラムが「アメリカ獲得デレトラクイズ」。知力体力時の運を競うクイズ大会が繰り広げられた。商品はニューヨーク?行きのチケットということで、会場には「ニューヨークへ行きたいか!」の声がこだました。

クイズは正解者が次の出題パネルを開けていくパネルクイズ形式で、どこかで見たことがあるようなクイズ問題が16個並ぶ。最初こそスタンダードななぞなぞで福原が素晴らしいひらめきを示したものの、中には遅刻の言い訳の出来映えを競う大喜利のような出題も。その問題ではイベント中のトークネタを巧みに拾った原と、創作次回予告をでっちあげて声優ならではの技を見せた高橋が激戦を繰り広げた。このプログラムはデレパ公録らしく身体を使う内容あり、横断クイズらしく問題が「はずれ」だったり、アイドル画数クイズがあったりと、多彩な内容で盛り上がっていた。ここで逆キーマンとなったのは予想通りのあのゲスト…? クイズ対決の行方は、放送を楽しみにしてほしい。

イベント後半はスペシャルライブパートだ。ライブ前には体操服姿の主宰コンビが映像で登場して、観客と一緒にラジオ体操を行なう謎のコーナーがあった。しっかり運動をして、客席のプロデューサーたちの準備は万端だ。

ライブトップバッターは番組主宰・原と青木の「でれぱ音頭」でスタート。身振り手振りを交えたコミカルな振付が印象的で、特に原の全身を使った表現はダイナミック! 土下座あり、号泣ありという普段のシンデレラライブとは一味も二味も違う表現を見せた。「念願の夏のでれぱ音頭です!(原)」。

続いては、ギターをぶらさげ、ヤバめのサングラスをかけた主宰コンビが新曲「デレぱにぱにック」をフルサイズで初披露した。アイドル作品に出演する人気声優たちによる貴重なコミックソング披露だ。振付がない分、原は“類人猿”の進化をステージで表現したり、動きで見せていく。ところがそんな原がパフォーマンス中、ギターをうっかり破壊?してしまい、本気でうろたえるというミラクルが起き、場の笑いをかっさらっていた。

楽しいステージでステージを盛り上げた主催たちは、「ここからはアイドルマスター シンデレラガールズのライブの時間です」と宣言。その言葉通り、ここからは短くはあったが想像以上に本格的なアイドルたちのライブの時間となった。

ここで登場したのは福原綾香。彼女と渋谷凛の原点である「Never say never」のイントロが久々に流れると、会場がざわめきと期待感に包まれた。前回の披露は昨年4月の台北ライブであり、国内での披露はかなり久しぶりだ。そんな待望の「Never say never」には、鋭く強いだけではない、柔らかく優しいニュアンスが感じられた。「たくさんの笑顔ありがとう」を歌う様子がとてもおだやかで、それは森久保たち、たくさんの後輩や仲間を得た、今の渋谷凛の表現なのかなと思った。終盤、徐々にしなやかな強さを備えた表現に変化していくメリハリが流石だった。

トークでは暴走してオチを担当することが多かった深川だが、ステージでは正調のアイドルとしてかわいくパッションあふれる表現を見せた。楽曲は「Orange Sapphire」! この曲を歌う深川は表情豊かで瞳がキラキラしていて、アイドルとしての輝きとエネルギーに満ちあふれていた。最後は最高の笑顔にピースをそえて、はにかむようにしめくくった。この曲を歌うことに緊張していた深川を、優しくフォローしてくれたのが原だったそうだ。

これまた意外性のある選曲が、高橋の「いとしーさー▽」だった。高橋はこの曲のオリジナルメンバーの一人だが、彼女自身はライブで初めて歌う。初披露がソロという珍しいパターンだ。森久保の声で歌う時の少し舌ったらずな感じや、ふにゃっとした感じが、この曲に不思議な魅力を添える。間奏、最初は森久保っぽく恥ずかしそうに手を振っていた彼女が、だんだんリズミナルな振付にノリノリになっていく様子が楽しい。高橋自身の天性の明るさと、森久保らしさが結びついたステージだった。

「Treasure☆」はデレパが波頭逆巻く海に出る冒険の曲だ。青木と原が苦難の旅を歌い、そこに「ふたりとも、助けに来たよ!」と入ってくるのはもちろん福原だ。この曲は福原が「デレラジ」のレギュラーパーソナリティだった頃、「デレパ」とのコラボ楽曲として制作した曲で、作詞にも福原が参加している。今回はドラマ部分に高橋と深川も参加。福原が「渋谷凛、歌います!」と宣言してソロパートを高らかに歌うスペシャルバージョンでの披露となった。

ラストのMCで、福原が久々にイヤモニ無しで歌う新鮮さについてふれていてハッとしたのだが、今やドーム、アリーナクラスでの公演が当たり前になったシンデレラたちのライブを、この距離で感じて、歓声やコールを直接演者の耳に届けることができるぜいたくさを改めて実感した。

全員曲ではまずは「EVERMORE」を披露。たまに挟まる高橋のソロパートがものすごく効果的に機能していて、これだけボーカルカラーの強い5人の中でその役割を果たせるのが素晴らしい。この曲では原は後列のセンターだったのだが、次の「お願い!シンデレラ」でも堂々たるセンターを担当。第8回シンデレラガール総選挙でついに本田未央がシンデレラガールになったことを考えると、その立ち位置がちょっと眩しく感じられた。

ラストの「お願い!シンデレラ」では、「チャンスもオーディションも」のくだりを高橋と一緒のマイクに入って歌う福原がすごく嬉しそうだ。この曲では青木の動きの鮮やかさにも目を惹かれた。長身なだけでなく、手元の小さな動きまでがとても絵になるのである。「お願い!シンデレラ」では曲中のフリームーブが印象的だが、自由に動かせたらとびっきり面白いのが深川。くるくるまわったり、妄想にふける日菜子を表現したり、忙しくしながらも、担当パートが回ってくると力強く歌うギャップが面白かった。

最後は原が音頭を取っての一本締めで公録を締めくくった。今回のイベントは福原という初期「デレパ」を大いに盛り上げたゲスト(来賓)がいたこともあり、新しい仲間を迎えつつもどこか懐かしい空気が漂うイベントになった。これから様々なライブでドームに立つアイドルたちの“あの頃”を感じられることができたのが、嬉しく懐かしかった。

Text By 中里キリ

「CINDERELLA REAL PARTY! 06 ~超!Excited!! ノリ遅れるな 輪になろう◎~」
2019年7月13日(土)めぐろパーシモンホール

セットリスト
M01:でれぱ音頭(原紗友里、青木瑠璃子)
M02:デレぱにぱにック(原紗友里、青木瑠璃子)
M03:Never say never(福原綾香)
M04:Orange Sapphire(深川芹亜)
M05:いとしーさー▽(高橋花林)
M06:Treasure☆(全員)
M07:EVERMORE(全員)
M08:お願い!シンデレラ(全員)

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