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INTERVIEW

2019.07.05

ユニット名を体現した “耳に心地よい”新作が誕生! イヤホンズ「チュラタ チュラハ」リリースインタビュー

ユニット名を体現した “耳に心地よい”新作が誕生! イヤホンズ「チュラタ チュラハ」リリースインタビュー

高野麻里佳、高橋李依、長久友紀による声優ユニット・イヤホンズが、7月3日にニューシングル「チュラタ チュラハ」をリリース。今回はフレンチポップ風のサウンドを、全編ウィスパーで歌われたボーカルが彩るオシャレなナンバーとなっており、これまでの彼女たちとはまた違った魅力が発揮されている。今回はそのニューシングルや、10月に開催される結成4周年ライブについての3人の想いをお届けする。

――表題曲「チュラタ チュラハ」の最初の印象と、お気に入りのポイントをお教えいただけますか?

長久友紀 アニメ『斗え!スペースアテンダントアオイ』のOPテーマということで、歌詞にその内容に沿ったワードが散りばめられていたりしている曲なんですけど、曲調自体もポップでキュートなかわいい印象でした。

高野麻里佳 鼓膜のドアをノックするような、くすぐったくてコロコロしたメロディーラインが、イヤホンズらしいなって感じました。

高橋李依 私は初めて聴いたとき、Bメロに驚きました! あれはラップと呼ぶのか、セリフなのか歌なのか……どう呼べばいいんでしょう? でもボーカルも、一緒に音楽を漂うような雰囲気のものになっているので、お気に入りです。

高野 私、歌詞とリズムのハマり方がお気に入りで。サビの「でもなんだかんだってすってんころりん」の部分は、歌っていて気持ちよくコロリンできるんです! なのでぜひみなさまにも、聴いてコロリン歌ってコロリンしてほしいです。

長久 私も2番のBメロの「ちょちょいのちょいでホップステップジャンプ」というフレーズが、聴いていて心地いいなぁと思って。その部分が、お気に入りですね。

――ここ最近はダークな曲やファンタジックな曲が多かった印象がありますが、それとは一線を画した楽曲になっていますね。

高野 そうですね。「ダサかわいい私たちが、ついにポピュラリティーな楽曲を!?」という驚きがありました。今まであえて王道を外した特化型の楽曲が多かったので、いろんな表情をお届けできてはいたとは思うんですけど、「ついに流行り物にまで手を出せるほど、カラーが明確になったのか!」と思って。そんなところから、ユニットの進化を感じています。

長久 私は逆に、驚きは正直ありませんでした。それは、いつもイヤホンズのプロデューサーさんがまったく新しいことに挑戦する楽曲ばかり作ってくださるからで。なので今回も、「今度はこういう音楽を作りたいんだな」ってスッと受け入れられました。

高橋 私も驚きよりも、『スペースアテンダントアオイ』のテーマにぴったりだという喜びと、「イヤホンズの得意分野が来た!」という楽しみのほうが大きかったです。

――ウィスパーで1曲歌いきるという部分で、普段のレコーディングとの違いはありましたか?

高野 息と音の成分の比率が難しかったです。普段の楽曲ではなんとなくニュアンスを掴んでからレコーディングに臨むんですけど、今回は感覚的な好みの問題が強いと感じていたので、歌詞やメロディーを合わせたときにどの程度音があったほうがもしくはないほうが心地いいのかを、実際に何度もトライしてイメージを擦り合わせていきました。

長久 それに、ウィスパーって意外とノドの負担が大きいんですよ。なので、レコーディング前の数日はいつも以上にノドのケアには気をつけました。あと当日もお水2本と、のど飴とのどスプレーを手元に置いて、レコーディングに臨みました。

高橋 でも、「ウィスパーを出さなきゃ!」という意識よりも「曲調に馴染む心地よい音で歌いたい」といった意識が強かったので、歌うときも伴奏や楽器をしっかり聴くことを大切にしましたね。

――その他にも、ラップやサビ前の三連符など、技術的に試される部分も多かったと思います。

高橋 そうですね。間奏の「チュチュチュチュチュ チュラタ」の部分では「キス音を散りばめたい」とのことだったのですが、それも「オシャレなキス音で」という指定があって。重くなくて爽やかで、イケてるけどくどくないというか……(笑)。なんとなくイメージは共有できたのですが、それを実際の音にするのが難しかったです。

長久 私、「ちゅっ」っていうキス音を何パターンもやったの、ちょっと恥ずかしかった……(笑)。キャラクターでやることはあるんですけど、イヤホンズだと“私自身で歌っているもの”じゃないですか? だから、なんだかすっごく照れましたね。

高野 私も、キス音を入れる楽曲が初めてだったからドキドキしましたし、声優としての技術も試されていた気がします。生々しい音が出ちゃうと曲のテイストと違うかもって思って恥ずかしいし、ミスしてもそれはそれで恥ずかしいし……。ひとり頭の中で大騒ぎしながらの、緊張感のあるレコーディングでした。

高橋 私がレコーディングする前にみんながたくさんの素材を録っていたので、音域や種類がかぶらないようにするのも、新鮮な経験でした。

長久 それに、一曲すべてウィスパーで歌うのも初めてだったので、「ここもっとウィスパーで」とか「マイクに音が乗らなすぎるから、ウィスパーだけどもうちょっと音に出してください」みたいに、いつもと違うディレクションがあったのも、とても新鮮でしたね。

――しかも今回は、楽曲以外に告知コメントでも囁き声がフィーチャーされていました。

高橋 そうなんです。ダミーヘッドマイクは、バラエティー企画のような形でわいわい言いながら触れることが多かったので、きちんと時間を取って収録していただけてうれしかったです! コメントの長さは2分ほどではありましたが、特殊なマイクの扱い方の勉強になったので、また機会があれば挑戦したいです。

長久 私もぜひまたやりたいです。というのも、もっとASMRっぽく囁き強めでコメントすればよかったと、完成を聴いたときに思ったんですよ。もっとコマクちゃん(※イヤホンズファンの総称)の鼓膜をこしょこしょしたかったなって……。なので機会があれば、ぜひリベンジしたいです!

高野 私自身は「囁き」を聴いたりやったりする機会がなかったので、完成が見えないもどかしさもあったんですよ。でも楽しみながら、普段使うことのないダミーヘッドマイクを使えるという貴重な経験をさせていただきました!

――表題曲では、MVも撮影されています。こちらをご覧になってのお気に入りのシーンや、撮影の思い出についてもお教えいただけますか?

長久 今回のMVは、6thシングルのジャケットと4周年記念LIVEの写真撮影のときの、いわばメイキング映像なんです! MV用に撮影したのは冒頭のフィルムの中で歌っているようなカットだけだったので、完成を観るまでは私もどう仕上がっているのかわからなかったんですけど、とってもオシャレに仕上がっていてびっくりしました!

高橋 本当に驚いたよね。私も、あのカメラがMV撮影用だったとは気がつかず……(笑)。ドキュメンタリーとか、特典映像用かなと思っていたら、あんなにオシャレなMVになるなんて。

高野 私自身もこのMVを観て、「イヤホンズってこんな表情でいつもお仕事してるんだぁ」って新鮮な気持ちになりました。

高橋 私、手を揃え直すところとかソロのパーツがアップになるカットが、オシャレで好きです。あと、ヒールが脱げちゃうところとか……。

長久 1番サビの「すってんころりん」のフレーズで、私の靴がカポッて外れるシーンかな?(笑)。そこは私もお気に入りなんですけど、これもたまたま外れちゃったところを撮られていたみたいなんです……(笑)。

――そしてカップリング曲「わがままなアレゴリー」は、昨年配信された楽曲らしくコーラスワーク等で2ndアルバムとの繋がりを感じました。

長久 たしかに、2ndアルバムでイヤホンズのコーラス力は上がった気がします! この曲は、曲調もクリスマスのパレードみたいで歌詞もかわいらしい印象だったので、コーラス部分も力強さよりは、柔らかい女の子のイメージで歌わせていただきました。

高橋 コーラスの多さもそうですし、歌い方も口語感を意識したので、そういった繋がりを感じていただけたのかもしれないですね。曲調自体は柔らかなんですけど、ゆるふわに、ただ子供っぽく歌うのではなく、子供の頃に好きだったものを今でも描き出せるような、キュートでわがままな主人公の心情を大切にしました。

高野 私自身は、レコーディングのときにはアルバムの繋がりを気にしたことはなかったんですが、そのかわりスケールの大きさを表現したくて。この曲はサンリオピューロランドのクリスマスイベントのイメージソングだったんですけど、ハローキティさんたちのパフォーマンスからインスピレーションをいただいて、聴いたほうが楽しい気持ちになったり勇気が湧いたりする、キラキラした夢の世界への導き手をイメージしてレコーディングに臨みました!

高橋 この曲は“アレゴリー”というタイトルに沿ってパレード感のある曲になっているんですけど、歌い方も「子役のミュージカルのイメージにしたい」とのことから生まれた素朴そうなものになっているんです。そういうアプローチは自分としても初めての引き出しを使ったので、Aメロからお気に入りなんですよね。

高野 それに、歌詞カードを見ていただくとよくわかるんですが、Bメロにカッコ書きでコーラスが明記されているんです。「壊れかけのカスタネット」とか「小さくなったハーモニカ」みたいなフレーズにかかるコーラスの言葉に、ジーンときちゃうんですよ! ぜひこれは、歌詞を見て確認していただきたいです。

長久 あと、この曲は振り付けもとにかくかわいいんですよ。ぜひライブで披露した際に、振り付けと一緒にこの曲を楽しんでいただきたいです!

――10月には4周年ライブの開催も決定しています。今回のシングルを踏まえて、どんなライブにしたいですか?

高野 少し気が早いかもしれないんですけど、5周年に向けて「よーいどん!」をみんなでしたいです。しかも、それはもう盛大に! でもそのためには、私たちイヤホンズもコマクちゃんたちも「位置について……」をしなくちゃいけないと思うんです。今回のライブは、そんな全力で楽しめるような位置にみんなでつく場所になると思うので、この場所から私たちの5年目を一緒にはじめましょう!

長久 「チュラタ チュラハ」はすべてウィスパーということで、実際どう披露するのかは私たちにもわからないんですが、4年分の感謝の気持ちを、みなさまにライブでたくさん伝えたいと思います。楽しい時間を一緒に過ごしましょう!

高橋 その「チュラタ チュラハ」のように世界観に浸ってもらえる曲もあれば、一緒に盛り上がれる曲もあるのがイヤホンズだと思うんですよ。なので、その振り幅をみなさんにお見せできるようなライブにしたいです!

Text By 須永兼次


●リリース情報
シングル
「チュラタ チュラハ」
7月3日発売

【LIVE新次元の未来泥棒盤(CD&Blu-ray)】

価格:¥7,000+税
※KING e-shopでの販売
購入はこちら

【Radio盤(CD only)】

価格:¥1,500+税

<CD>
M-1:チュラタ チュラハ
作詞・作曲・編曲:月蝕會議
M-2:わがままなアレゴリー
作詞・作曲・編曲:月蝕會議
【Radio「イヤホンズの三平方の定理」Special Series】
M-3:一件落着ゴ相談①
M-4:イヤホンズ&チョコレート①
M-5:ピタゴラスの定理①
M-6:一件落着ゴ相談②
M-7:イヤホンズ&チョコレート②
M-8:ピタゴラスの定理②

<Blu-ray>
3周年記念LIVE Some Dreams Tour 2018 -新次元の未来泥棒ども-@TOYOSU PIT
出演:イヤホンズ バンド:月蝕會議 ゲスト:串田アキラ・大槻ケンヂ・永井ルイ
※全編収録

封入特典
10月12日イヤホンズ4周年記念LIVE「CULTURE CLUB」@品川ステラボールLIVE先行抽選申し込みシリアルナンバー
※初回プレス分のみ封入(2形態)

●イベント情報
イヤホンズ4周年記念LIVE「CULTURE CLUB」
10月12日(土)品川ステラボール
その他詳細は後日発表

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