待望のソロデビューEP「Principal」が完成!逢田梨香子インタビュー

Aqoursでの活動でも知られる逢田梨香子が、1st EP「Principal」にていよいよソロとしてアーティスト・デビューを迎えた。リスアニ!では本誌Vol.37にて、EP制作中のなかでの最速インタビューを掲載したが、今回は全曲完成したうえで、改めて「Principal」の全容について、そしてアーティスト・デビューにかける想いを聞いた。そこには、スタートラインに立ったばかりの緊張と興奮を抱えながら、しかしたしかな未来を強く見つめるまなざしがあった。

――リスアニ!Vol.37では1st EP制作中のなか、いち早くインタビューをさせていただきましたが、この度「Principal」がついに完成したと聞いて改めてお話をお伺いに参りました。

逢田梨香子 ありがとうございます!ついにすべて完成しました。

――完成して、ソロアーティストとしてのデビューへの実感も増したのかなと。

逢田 前にお話させていただいたときは、まだちょっとフワフワしているところもありましたね。今は、楽曲も全部出来上がっていてMVも一部みなさんに観ていただいて、あとはリリース・イベントも実施するので、「いよいよだな」って実感が湧いてきています。前までは、みなさんにお届けするまで「どうなるのかな、どういう反応してくれるのかな」って様子を伺うところがあって少し不安もあったんですけど、今はもう出来上がったものを自信をもってみなさんに届けたいという気持ちが大きいです。本当に素敵な楽曲がばかりで、いい意味で期待を裏切れるような曲も入っていると思います。みなさんにもあっと驚いてもらえると思いますので、今から反応が楽しみですね。

――以前も楽曲に対する自信を語っていましたよね。

逢田 言っていましたね。デビュー作でこんなにいい曲ができちゃって、「この先どうする?」ってぐらいで(笑)。それぐらい今出せるものを惜しみなく全力で出した1枚になっていると思います。

――改めて、アーティストデビューが決まった直後のお話をお伺いしますが、最初にレーベルとアーティストの方向性についてはどんなお話をされたんですか?

逢田 いちばん最初にお話したときは、まずイメージ・方向性のお話をして、そこからどういうビジュアルで行くか、どういう衣装を着るか、どういうジャケット写真がいいのかとかを話しましたね。もちろんどういう曲が歌いたいのか、普段はどういう音楽を聴いているのかというのも含めて、自分からいくつか資料を集めて一度お見せしたら、レーベルの方が考えていたものとはそんなに遠からずという感じで、理解を深めながら制作して行きました。

――具体的になりすぎず、最初はニュアンスなどでレーベルと方向性をすり合わせるという感じですかね。

逢田 あまりはっきり「これ!」ってばかり言って、自分の好きな、自分のやりたいことばかりをやるのもよくないなと思っていたので、レーベルの皆様の意見を聞きつつ、いい塩梅でいけたらいいなと。そもそも自分にどういうジャンルが合っているのかというのもまだはっきりとわかっていなかったですし、むしろこれからいろいろ見つけていけたらいいなと思っていたので、今は視野をなるべく広く持っていなくてはいけないなと。もちろんまったくなんでもいいですというわけでもないので(笑)、しっかり自分の意見もお伝えしました。

――その話し合いのなかで、逢田さんはどんな意見を出されたんですか?

逢田 自分のなかの色についてイメージですね。すごくざっくりなんですけど、”薄い紫”というイメージの楽曲。すごく弾けて明るい黄色とかピンクではなく、少しくすんだような……というなんとなくのイメージがあって、どちらかというと落ち着いたイメージでした。私が柴咲コウさんの音楽が好きというのもあったんですけど、すごく弾けたイメージではないのかなと。

――そうした逢田さん自身のイメージに対して、制作サイドも逢田さんならこういうアプローチという提示の仕方をされたと。

逢田 そうですね。イメージとして、光と陰というか、そういう明るい曲もちょっと落ち着いた曲もできたらいいねって最初に提示していただきましたね。私的にもそこで自分に近いものだなって思ったので、よりイメージしやすくなりました。

――たしかに「Principal」の楽曲はそれぞれアプローチが異なる一方で、ひとつの楽曲のなかに異なる側面が見られるような気がします。

逢田 まさに。すべての曲においてそういう両方の感情が自然と出ていると思いました。

――そんな全5曲を完成した今のお気持ちはいかがでしたか?

逢田 とりあえずひと安心というか、ホッとしましたね。もちろんこれから続いていくものなんですけど、一枚目ということもあって、無事終えられたということでホッとしています。

――ではそんな「Principal」について、1曲ずつお話をお伺いします。まず1曲目、逢田さんの第一声となる「FUTURE LINE」ですが、逢田さんのよく知る畑 亜貴さん(作詞)、光増ハジメさん(作曲)、EFFYさん(編曲)による楽曲となりました。

逢田 この曲はすごく……ありがたみを感じながら歌いました。こんな方々が私だけのために書いてくれるなんて、涙が出るくらいうれしくって。もちろんどの曲もそうなんですけど、この曲は特にいい曲にしたいという強い想いがあって、「ここから前に進むぞ」という歌詞通りの想いを込めて歌いました。一生忘れられないですね、この曲は。

――またこの曲はMVを撮られました。以前お話したときは、ロケ初日は荒天で大変だったと言っていましたね。

逢田 映像だとめっちゃ晴れていましたね。日焼けすぐるぐらい極端な(笑)。

――別日では天候にも恵まれて。そんなMVですが、とてもキラキラしたキュートな逢田さんの姿が見られますね。

逢田 ありがとうございます!監督さんも女性の方で、色使いや装飾も含めて女性ならではの目線ですごく繊細に撮っていただきました。

――たしかに背景や小物の差し色もそこまでビビッドではなく、逢田さんの表情や動きが生きるような映像ですよね。

逢田 ちょっとした日常感というか、基本ナチュラルな、等身大の素顔を撮っていただきました。

――続きましてはTVアニメ『川柳少女』のEDテーマとしてもすでに聴かれています「ORDINARY LOVE」です。

逢田 これはいちばん最初にいただいた楽曲だったので、最初は「こういう感じで来たか」という感想もあったんですけど、すぐにしっくり来たというか。第一に作品に寄り添っているなという感じがしましたね。

――落ち着いた雰囲気のサウンドですが、実にメロディアスな楽曲ですよね。

逢田 静かなAメロBメロがあって、そのあとのサビの力強さもすごく活きるんですよね。ライブでもしっかり存在感を発揮できる曲だと思います。

――続いては、ピアノロックバンド・WEAVERの杉本雄治さん作曲による、歌謡曲テイストも感じられる「アズライトブルー」。

逢田 3曲目からいい意味でガラッと雰囲気が変わるというか。イントロから情熱的で、すごく感情を込めやすかったですね。歌詞も自分の中にあるものと似た雰囲気があって、すんなりと入っていきやすかったです。難しい曲ではあったんですけど、どう歌いたいというのは自分の中ではっきりありましたね。

――ほかの楽曲も含めて、自分で歌いたいイメージというものは作っているんですね。

逢田 もともと歌詞やタイトルが出来上がる前の、メロディをもらった時点で「この曲はこんな感じ」って想像するものがあって。例えば色だったら青、水っぽいテーマの曲だよねって思っていたので、そこは私の意見も取り入れていただきつつ、歌詞の内容も「私の主観を取り入れてもらいたいです」って相談させていただきました。”あなたと私”というよりかは、あまり人には見せない自分の中の葛藤や迷い、どこにぶつけていいかわからないやり場のない感情をこの曲では表現したかったんです。

――なるほど。

逢田 きっと、人には言えない感情というのは誰しも抱えているものだと思うので、それを吐き出すというか、そういうものを前面に押し出したかった、というのはなんとなくありました。

――続いて、はメロディアスでアッパーな「君がくれた光」。

逢田 今回の5曲の中では、わかりやすく前向きで明るいイメージだったんですよね。それもあって歌っているときには、今まで自分が夢を追いかけているときに応援してくれた身近な友達や、大切な家族を思い出してしまいました。それもあって伝えたい感情が込められるサビでは、ボーカルも力強く乗りましたね。

――サビの力強さもあって、ライブが観たくなる一曲ですね。

逢田 たしかに、これもすごくライブ映えしそうですね。

――そして本作最後となる「I will」は非常に感動的なバラードとなりました。

逢田 この曲は歌っていていちばんグッときてしまいました。最初に曲をいただいたときは、落ち着いた大人っぽいバラードで奥が深いというか、「私に歌えるのかな?」って不安があったんですけど、歌詞をいただいてひと通り読んでみると、この曲がすごく身近に感じられるようになったというか、自分に近づいてくれたんです。

――「FUTURE LINE」とはアプローチが違いますが、前に進んでいこうというポジティブなムードがありますよね。

逢田 そうですね。ただこの曲は今まで辿って来た道のりを思い出させるというか、つらかったことや苦しかったこと、悲しかったこととかも歌っている最中に思い出して、だけどそれも含めて今の自分なんだ、そういうものを全部抱えて一緒に歩いて行こうという曲なんだと思えて。なので、いろんなことを考えながら思い起こしながら、なるべく自分が歌詞に寄っていって歌わせていただきました。

――スタートラインに立ったんだけど、単なるゼロからのスタートではないというか。

逢田 たしかに、積み重ねてきたものを抱えてのゼロですね。自分のなかでは今までの経験が心強いというか、そういうものもあってよかったなと思いますね、今は。

――そうした、逢田さんの様々な想いが込められた1st EP「Principal」ですが、本作リリース後にはリリースイベントなどで、ファンの皆さんの前に立つ機会も増えますね。

逢田 皆んからの声や表情を直接いただいて、また自分も変わっていくと思うし、もっと前に進まないとってさせられるんじゃないかなと思います。ありがたいですね、いつも背中を押してもらって。

――また夏には”Animelo Summer Live 2019”という巨大なステージも待っています。

逢田 はい……(笑)。

――Aqoursでは立った経験もあるステージですが、やはりソロとなると違いますか?

逢田 9人でもめちゃめちゃ緊張するので……(笑)。でもこうやってたくさんステージに立たせていただいて、やってきたことは変わらず自分の中にあるので、それを自信に変えて、やってきたことを信じてソロでも頑張ろうという気持ちです。

――今まで9人に向けられていた声援やペンライトが、今度は独り占めできるわけですし。

逢田 でも私のことを知らない人のほうが多いと思うので、それがプレッシャーというか。まあでも逆に、そこで知っていただけたら!

――27,000人全員が知っていますよ!それにしても、初ステージがさいたまスーパーアリーナですか……。

逢田 言いますねえ!どんどんプレッシャーかけてきて(笑)。でも、本当にありがたいことです。

――では最後に、ソロアーティストデビューというスタートラインに立ったその先、どんなアーティストを目指していきたいですか?

逢田 まだ始まったばかりでいろいろ手探りな部分だったりや、ちょっとした迷いも少しはあるんですけど、これからはひとりのアーティストとして、しっかり自分のメッセージを、嘘偽りのないメッセージを発信していけるようなアーティストになりたいと思います。

Interview & Text By 澄川龍一


●リリース情報
1st EP
「Principal」
6月19日発売

【初回限定盤(CD+DVD)】

品番:AZZS-88
価格:¥3,500+税

【通常盤(CD only)】

品番:AZCS-1081
価格:¥1,800+税

<CD>
1: FUTURE LINE
作詞:畑亜貴  作曲:光増ハジメ  編曲:EFFY
2: ORDINARY LOVE
作詞:Satomi  作曲:青木康平  編曲:田中隼人
3: アズライトブルー
作詞:前田甘露  作曲:杉本雄治(WEAVER)  編曲:湯浅篤
4: 君がくれた光
作詞:前田甘露  作曲:豊田雄登  編曲:APAZZI
5: I will
作詞:Satomi  作曲・編曲:田中隼人

<DVD>
「FUTURE LINE」 Music Video、メイキング映像を収録
※別冊40Pフォトブック、三方背スリーブケース

封入特典:2019年8月8日(木) Zepp Tokyoにて開催「1st EP『Principal』発売記念Birthdayイベント」チケット先行抽選受付シリアルナンバー
受付締切:2019年6月25日(火)23:59
※初回・通常盤共通
※初回プレス分のみ封入

TVアニメ『川柳少女』EDテーマ
「ORDINARY LOVE」
各音楽配信サイトにて配信中
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