茂木伸太郎総監督と、ユニゾン田淵智也の作り手としての共通点とは? 「Tokyo 7th シスターズ」Le☆S☆Ca 3rdシングル「ミツバチ」発売記念対談

──茂木さんと田淵さんの作り手としての共通点と共感が見えてきたように思います。食事会での出会いがあり、その後どのように実際の楽曲提供に至ったのかを教えてください。

茂木 その場のやりとりで田淵さんが「ナナシス」の音楽を本当に愛してくれていることがわかったし、僕自身田淵さんという人間が好きになっていたので、その場で依頼して、担当してもらうユニットまで相談しました。

田淵 元々Le☆S☆Caの「YELLOW」や「ひまわりのストーリー」がドストレートに僕が好きな曲だったので、迷わず「Le☆S☆Caです!」って言いました(笑)。

茂木 だから今回は、田淵さんと「ナナシス」の仕事をしたいというのが一番にありました。それをどう肉付けして、カラーリングして、色彩をつけて仕上げて世に出すかを考えました。驚いたのは、田淵さんがまず最初に打ち合わせをしたいと言ってくれたことですね。僕も会って感覚を共有したい方なんですが、今の時代はメールで完結することが多いですよね。

田淵 僕は楽しい現場を作るために、まず相手に会いたいんですよ。Q-MHzでも、よほどのことがない限りクライアントに会いに行きます。その方が自分もいい曲が書けるんですよね。それで、正月に喫茶店で会ったんですよね。

茂木 そうそう、正月のルノアール(笑)。その場でいくつか提案してもらったものがすごくイメージ通りだったし、田淵さんにお願いする意味もあると感じたので、それでお願いしました。こんなにスムーズに楽曲制作が進んだのは初めてで、自分から2パターンラフを提示してくれたりしたのは驚きました。

田淵 直接会って、いいコミュニケーションが取れるとクリエイターとしてのモチベーションも自然に上がるんですよ。今回「ミツバチ」のアレンジはやしきんがやってくれてるんですが、「今までの田淵さんのデモのレベルをはるかに超える完成度で、こんな熱の入ったデモは田淵さん史上初めてです」と言われました(笑)。

──楽曲とユニットのイメージとしては、「ひまわりのストーリー」の延長にあるものとして作った感じですか?

田淵 そうですね。

茂木 「ひまわりのストーリー」はLe☆S☆Caの音楽のある意味最高傑作だと思っています。その次に何を作るかと思っていて、名曲をバンバン出して人生の真理を歌うようなユニットにするのか?と考えた時に、一度ちょっとはじまりの季節に戻したいなと思ったんです。打ち合わせの時点からその方向で、新しい何かをやりたいと。

田淵 その上で電波系やメタルはそもそもLe☆S☆Caじゃないとか、今回はこれまでと違うなというジャンルがいい、みたいなのを聞いた上で作った感じですね。

──では音楽の方向性は田淵さんから提示した。

田淵 そうですね、ポップでさわやかなものでありたいとは思っていました。これまでLe☆S☆Caが積み上げてきたものがあるし、「ひまわりのストーリー」という名曲のあとを受けてなので、プレッシャーはありました。そういう時、前の歌を超えようとは思わないんですが、その水準に届いていなくてファンががっかりするのは嫌じゃないですか。「ひまわりのストーリー」の焼き直しにならないもので、自分の中のパズルをくみあげていきました。

茂木 実は最初は4月発売の予定だったので、その季節感や吹く風の強さは最初の打ち合わせで共有しました。上がって来たものを聴いて、これしかないと思いました。実は今回、普段とはちょっとやりとりの仕方が違うんです。選択肢がある時にどちらでもいいですとは普段絶対言わないんですが、今回は田淵さんがどちらがいいと感じるかを大事にしたくて、あいまいな指定がいくつかあったと思います。

──楽曲を聴いてどう感じましたか?

茂木 この楽曲展開を詰めこんで、ここまで自然に聴かせるんだと驚きました。自分には絶対作れないコード進行ですね。あれは、理論で作るんですか?

田淵 ある程度の型はあると思います。自分の中でいいメロディがかけるコード進行ってそんなにパターンがあるわけじゃないので、解析はできるんじゃないかと思います。MONACAの田中秀和君のような、変幻自在なタイプではないですね。

茂木 楽器選択の仕方とかを見ていてもきっちりわかった上で選択していて、感覚よりは理論の人なのかと思いました。

田淵 ベースラインに関しては肌感覚でやっている部分もあります。今回は制作に関しては突飛なことをやるよりは、自分が絶対の信頼を置いているやしきんと一緒にやることを選びました。彼は僕の癖とか、僕のデモで足りてないところを見抜いてくれるので。自分はアレンジャーとかバンドメンバーにすごく助けられているスタイルだと思います。僕が尊敬できる友達を呼んで、こんなに自由にやらせてもらえる現場はそうはないです。アコギは清水さんに弾いてもらいたい、ピアノは今井さん、ドラムは鈴木浩之さん。ある意味僕の夢のメンバーでやらせてもらいました。

茂木 田淵さんが目指すところを見たかったので、田淵さんが選んだ人にやってもらいたかった。だからこそ、歌詞と譜割、ミックスで「ナナシス」の音楽として仕上げる部分はこちらでしっかりやらせてもらいました。

田淵 しっかり時間を頂いたのだから、その評価に応えられるいい曲を作らないとと思いました。

──「ミツバチ」を作詞するうえでのイメージはどんなでしたか?

茂木 目の前に広がる海と菜の花畑、都会にいる子と海の見える丘にいる子たちのストーリーが曲を聴いた瞬間に浮かびました。MVがほぼそのまま、自分の中に浮かんだイメージです。

田淵 4月発売と聞いていたので、完成してメールした時に桜吹雪が似合いそうですって書いた覚えがあります。

茂木 イントロで桜を映していたカメラが下りてくるイメージ、ありますね。

──「ミツバチ」のレコーディングについて聞かせてください。上杉・ウエバス・キョーコ役の井上ほの花さんと荒木レナ役の飯塚麻結さんは新キャストとして初のレコーディングだっと思います。

茂木 おふたりとも音程がしっかり取れる方だったので、どう歌の世界の感情を作るか、というコミュニケーションから始められました。「ミツバチ」に関してはテクニカルな曲なので、みんなすごく練習してきてくれたし、気持ちよく歌ってくれたと思います。ふたりは「ナナシス」ではじめての収録ですから、歌割りはせず通しで歌ってもらったんですが、どこを使うか選ぶのに困るぐらい一人ひとりの音源が良かったですね。

──3人の個性が際立つというよりは、同じ方向を向いた3人のボーカルが合わさってLe☆S☆Caになるイメージでした。

茂木 そこに関してはエンジニアさんがそういう味付けにしてくれた部分も大きいですね。

田淵 ボーカルが乗ったものを聴いて、ちゃんとLe☆S☆Caの音として仕上がっているなと思いました。トラックダウンの段階で、茂木さんが一つひとつの音や声が抜け出すぎないように、揃えるように意識しているようには感じました。

茂木 そうだったかな、深夜過ぎてあまり覚えてない(笑)。

田淵 左右のボーカルバランスとか、細かいところまで繊細に気にされているんだなと思いました。ボーカルのバランスに限らず、「ナナシス」の音楽を守る姿勢を感じましたね。

茂木 12人でわちゃわちゃする時は、あえて細かいところを気にしなかったりはします。でも、音楽を守るって表現いいですね。曲のメロディと込められた感情を守ろうとしているとは思います。

田淵 この人は信用できるな、尊敬できるクリエイターだと思いました。

──最後にメッセージをお願いします。

茂木 田淵さんというもう誰にも説明はいらないくらいすごいクリエイターとお仕事できて光栄だし、一緒に作ったものを届けられることが何より嬉しいです。「ナナシス」ファンに向けてのコメントは僕はいつもしているので、今日は田淵さんに任せます(笑)。

田淵 僕が今回鼻息荒くやったのも、このコンテンツの音楽のすごさをもっと知ってもらいたかったからです。だから皆さんも、「ナナシス」の音はいいんだ、すごいんだともっと言ってほしいです。もっと普遍的に楽曲派の人に刺さるべきコンテンツだと思うので。自分の楽曲提供人生の中でも大好きな楽曲が作れたと思っていて、こういう楽曲を作れる現場があったことを誇りに思うし、感謝しています。

Interview & Text By 中里キリ
Photography by 小賀康子
Hair & Make By 中井正人(Deuce)


●リリース情報
「ミツバチ」
アーティスト:Le☆S☆Ca
6月19日発売

【初回限定盤(CD+缶バッジ)】
品番:VIZL-1601
価格:¥1,800+税

【通常盤(CD)】
品番:VICL-37479
価格:¥1,200+税
初回限定盤封入特典:オリジナル缶バッジ

<CD>
1. ミツバチ
2. ひよこのうた
3. ミツバチ -OFF VOCAL-
4. ひよこのうた -OFF VOCAL-

6月19日(水)よりiTunes Store、レコチョク 他各配信サイトにて一斉に配信開始

●ライブ情報
Tokyo 7th シスターズ 5th Anniversary Live -SEASON OF LOVE- in Makuhari Messe
7月13日(土)、7月14日(日)
開場16:00/開演17:00※両日とも
会場:幕張メッセ 国際展示場9-11ホール

チケット料金:全席指定 ¥9,800(税別)

出演者
<7月13日(土)>
篠田みなみ/高田憂希/加隈亜衣/中島唯/井澤詩織/清水彩香/道井悠/今井麻夏/
中村桜/高井舞香/桑原由気
井上ほの花/飯塚麻結/植田ひかる
野村麻衣子/広瀬ゆうき/山本彩乃/巽悠衣子
山崎エリイ/田中美海
長縄まりあ/吉岡茉祐/山下まみ
秋奈
宝木久美/ルゥティン/高野麻里佳/稲川英里/藤井アユ美/桜木アミサ/森千早都

<7月14日(日)>
篠田みなみ/高田憂希/加隈亜衣/中島唯/井澤詩織/清水彩香/道井悠/今井麻夏/
中村桜/高井舞香/桑原由気
井上ほの花/飯塚麻結/植田ひかる
野村麻衣子/広瀬ゆうき/山本彩乃/巽悠衣子
山崎エリイ/田中美海
長縄まりあ/吉岡茉祐/山下まみ
秋奈
末柄里恵/優木かな/大地葉/齋藤綾
宝木久美/ルゥティン/高野麻里佳/稲川英里/藤井アユ美/桜木アミサ/森千早都

主催・企画
Donuts/ビクターエンタテインメント

運営
バンダイナムコライブクリエイティブ

制作
FIREWORKS

協賛
ぴあ株式会社

お問い合わせ
・チケットに関するお問い合わせ
チケットぴあヘルプページ:http://t.pia.jp/help/index.html
・公演に関するお問い合わせ
インフォメーションダイヤル:03-5793-8878(平日:13:00〜18:00)

© 2014 Donuts Co. Ltd. All Rights Reserved.

関連リンク

この記事に関するキーワード

この記事を書いた人