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2019.06.14

中村繪里子と下田麻美の新ラジオ番組「こういうの好きでしょ??」初の公開イベントレポート!

中村繪里子と下田麻美の新ラジオ番組「こういうの好きでしょ??」初の公開イベントレポート!

2019年4月5日よりスタートした声優の中村繪里子と下田麻美のラジオ番組「こういうの好きでしょ??」。その初の公開イベントが4月20日に東京・YMCAホールにて行われた。パーソナリティとリスナーが直接顔を合わせて対話するというイベントの雰囲気は、中村が昨年まで行っていた番組のまま。そこに下田が加わることで、さらに面白さが増幅したイベントとなった。

中村繪里子と下田麻美の「こういうの好きでしょ??」(略称「こいすき」)は“SMART USEN”にて配信が開始された新番組。“SMART USEN”のスマートフォン専用のアプリをダウンロードすれば無料で聴くことができる(※詳しい聴取方法はこちらを参照。“SMART USEN”は有料サービスだが、この番組は無料)。毎月第1金曜日・第3金曜日の正午に配信されている30分番組が24時間ループするという形式になっている。そのためどの時間から聴き始めても放送されている。

2018年12月まで放送されていた「中村繪里子 キラとき☆」と共通のスタッフによる番組で、「こいすき」では中村と共に下田麻美をパーソナリティに迎えた。4月から始まった番組なのに4月に早くも公開イベントを行ったのも、定期的にイベントを行っていた「キラとき☆」の流れを受け継いでいるといえるだろう。同じ事務所であり、同じコンテンツで長年共演している中村・下田のコンビは言うまでもなく呼吸がぴったりだ。

「こういうの好きでしょ??」「大好きー!」というお客さんのコールで中村、下田が登場した。ステージに姿を見せるなり、下田が「どうしても突っ込みたいことがある」と言うと、「中村さん、いま飴なめてるでしょ?」と指摘。飴をなめ終わらないうちに開演時間になってしまったらしい。中村は「(テーブルに置いてあった)ティッシュにこの飴をペロッと出して(お客さんに)あげるべきだったってこと? ……すごくない? 一応、ファンというテイで来てるのに、『いらない』っていうポーズするの」と、“いらない”というリアクションを見せた最前列のお客さんをいじり始める。いや、いくら熱心なファンでも口から出した飴はちょっと……という顔をするリスナーたち。すると、「でも橋本環奈だったらみんな土下座してもらうでしょ!?」と追い打ちをかける。そりゃ、橋本環奈がなめた飴だったら……って何を言わせるんだ。

今回のイベント、最初のコーナーは“こいすきニュース”。こちらは会場でのお客さんへのアンケートで募集した「あなたの身近で起きた平成最大のニュース」「あなたの身近で間もなく起きる令和最初のニュース」を紹介するコーナーだ。なお、この番組ではアンケートが採用された人は挙手をして、中村・下田の二人にその内容についてあれこれ聞かれるという他の番組ではあまり見られないリスナー参加システムが採用されているので油断できない。どんなニュースが紹介されたのかというと……。

・いとこに20年ぶりに会った。
・親指がめっちゃ反るという記録でギネスに載った(※聞いてみるとネタだということが判明し、二人をがっかりさせた)。
・花粉症になった。と思ったら、辛いスパイスの粉を吸ったのが原因だった。
・ラジオに送ったメールが初めて読まれた(別の番組で)。
・(平成最後のニュース)前髪を切る用のハサミで親父が鼻毛を切っていた。
・(令和最初に起こるであろうニュース)バチが当たって親父の鼻毛がボーボーになる。
・東京に出てきたが、チョコレートがおいしすぎてもう九州に帰れない。
・マンションを買うことを3日で決めた。

さすが熱心なリスナーが集まるイベントだけあって、面白ニュースが湯水のように出てくる。二人とリスナーのトークも当意即妙。「今、何を考えてるの?」という中村の唐突な質問に、リスナーが「これから令和になるにあたって、日本がどうなるのか、どんな世界になるのか常に考えてます」と満点の回答をアドリブで出してきたりする。そんなトークの合間にも、遅れて来場したお客さんを「いまお客さんがいらっしゃいました~」といじったりもする。この雰囲気、レポートではなかなか伝わらないと思うのでぜひ体験してほしいと思う。

次のコーナーは“こいすきミッション!”。二人がミッションに対しての回答をするのだが、その中にボックスから引いた3つのキーワードを盛り込まなければいけないというものだ。要するに二人が打ち合わせなしの即興で行う“三題噺”である。そのミッションの一つはこんな内容だった。

ミッション:「銀行に人質を盾に立てこもった犯人を説得せよ」
キーワード:“剣道”“圧力鍋”“もちの悪いモバイルバッテリー”
配役:中村繪里子→犯人役、下田麻美→説得役

あらすじ:剣道を始めたばかりの犯人の母親(下田)は、剣道の素振りをしながら銀行に現れた。銀行に立てこもる犯人(中村)に圧力鍋で作った料理を差し入れすると、「携帯の充電が切れていて連絡が取れなかった」と言って、もちの悪いモバイルバッテリーを差し出す。どんな連絡があったのかと犯人がスマホ(※中村の私物)を取り出してみると、連絡は上坂すみれの公式LINEからしか来ていなかった。しかも来てたのはニューシングル「ボン▽キュッ▽ボンは彼のモノ」(※▽はハートマーク)のオフショット。めっちゃエロいやつ。……ここで母親は衝撃の告白をする。そう、母親の本名は“上坂すみれ”だったのだ! 母親が上坂すみれだったらなんかハッピーだし、銀行に立てこもってる場合じゃないなと思った犯人は、人質を解放したのだった。終わり。

“犯人が人質を解放する”という終着点に向けて芝居をしつつ、キーワードを自然にストーリーに盛り込めるように協力し合うというのがこの“こいすきミッション!”のポイントなのだが、キーワードを出すための絶妙な前振りをあえてスルーしたりして一筋縄ではいかない展開になるのが二人の熟練の技。下田としては“「お前のことを愛しているよ」というLINEで犯人を改心させる”というプランだったのだが、中村が“上坂すみれの公式LINEの通知がたまたま来ていた”という偶然を利用して、むちゃくちゃな展開になったのだった。もちろんお客さんは大爆笑の連続だ。

その後はゲストコーナー。番組初のゲストは、しもつかれ王子だった。ふるさと納税を取り上げて各地のおいしいものを紹介していく“王子の一推しの逸品”というコーナーで、このしもつかれ王子がフィーチャーされており、このイベントにゲストとして呼ばれたというわけだ。しもつかれ王子は栃木県の伝統的な郷土料理“しもつかれ”を紹介していくという使命を持っており、ヨガが好きらしいが、現時点では謎が多い。「この会場の中にお姫様候補はいますか?」と聞かれたしもつかれ王子は、下田に熱い視線を送った(ように見えた)。すると下田に「ごめん私、結婚してるんだ」と返され、落胆していた。ちなみに、しもつかれ王子は“無性別”らしい。

最後のコーナーは“こいすきメッセージ”。会場アンケートで募集した二人やスタッフへの意見・疑問・質問・不満を紹介する質疑応答コーナーだ。「最近、仕事で残業が多くてつらいので癒してください(下田さん)」というメッセージに対して、下田は「癒すのは得意じゃないんですよね。いやらしいのは得意なんですけど(笑)。〇〇くんのえっち☆」と得意分野で返した。この他にもいくつものメッセージが紹介され、ここでもリスナーと直接やり取りしながらメッセージを掘り下げていったのだった。

イベント終了予定時間を15分ほど過ぎ、イベントはエンディングへ。「ちょっとミッションでドキドキしましたけど、私は繪里子さんとのこういう関係性が好きだな、“こういうの大好き”と実感した約2時間でした」と下田は初の番組イベントを振り返った。一方、中村は「悪意なくみんなのことを罵れる(笑)」と独特の表現でリスナーの心の広さに感謝したのだった。そして、ここで「こいすき」の第2回イベントが7月に開催されることを発表。日付など詳細は公式サイトやTwitterで発表される予定なのでチェックしておこう。

最後に、唐突に中村と下田が「もうすぐ3時ですけど、3時といえばおやつの時間ですよね」と言うと、今回のイベントでも進行役を務めたスタッフの“助六さん”の誕生日ということでバースデーケーキが運ばれてきた。会場のお客さんも「ハッピーバースデー」を合唱。思いがけないサプライズに“助六さん”も感激した様子だった。二人でしゃべり倒した2時間のイベントは、最後に温かい雰囲気で締めくくられた。新番組になっても、パーソナリティとスタッフとリスナーの距離が近い……いや、中村が常々言っていたように「距離がゼロ」というところは変わらない。リスナーに「こういうの好きでしょ??」というものをしっかり見せてくれた第1回のイベントだった。

Text by 金子光晴


●番組情報
中村繪里子と下田麻美の「こういうの好きでしょ??」
「SMART USEN」にて
第1金曜、第3金曜配信中

番組の視聴方法はこちら

●イベント情報
第2回公開録音
2019年7月21日(日)
昼の部 開場12:00/開演13:00
夜の部 開場16:00/開演17:00

会場:東京流通センター センタービル2F 第6会議室

チケット料金(指定席)※未就学児童入場不可
・昼の部・夜の部 各3,500円(税込)
・昼・夜の部 共通券 8,000円(税込) ※お土産付き

【最速先行受付】
受付期間:6月11日(火)12:00〜6月18日(火)23:59
受付はこちら

公演に関するお問合せ:インフォメーションダイヤル 03-5793-8878(平日13:00~18:00)

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