「原曲が至高」でも……天の邪鬼なMia REGINA、こだわりと情熱のアニソンカバーアルバム『RE! RE!! RE!!!』インタビュー

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アニメ「アイカツ!」シリーズの歌唱担当ユニット・STAR☆ANISとして活動していた霧島若歌、上花楓裏、ささかまリス子の女性3人によるボーカルユニット・Mia REGINA。『ももくり』を皮切りに、『装神少女まとい』『閃乱カグラ SHINOVI MASTER -東京妖魔篇-』など数々のアニメの主題歌を担当してきた彼女たちが、5月29日にアニソンカバーアルバム『RE! RE!! RE!!!』をリリース。本作には「原曲が至高」(リス子)と恐縮しつつも、大胆にリメイクされた10曲が収録されている。アニメとゲームをこよなく愛する3人が語る、各楽曲への熱すぎる思いを感じてほしい。

――さすがの選曲で唸りました。まずカバーアルバムをリリースすることになった経緯を教えてください。

ささかまリス子 いつかカバーアルバムを出そうという話は以前からあったんです。

霧島若歌 それとは別に『アイカツ!』で私達が歌っていた曲を、Mia REGINAとして歌ってみようかという話もあったんです。そんな中、今年の春にアルバムを出すことになったので、これをカバーアルバムにしようとスタッフから言われて「いいですね」と。ちょうど私達が『アイカツ!』を卒業してから1年経って落ち着いてきた頃だったので、いよいよカバーさせてもらうというタイミングでもありました。

上花楓裏 みんなが知っている曲をカバーすることで、私達のことを広く知ってもらういい機会にもなりそうでしたし。

――アニメやゲームが好きな皆さんは原曲へのリスペクトが強いかと思いますが、カバーすることへの葛藤みたいなものはありませんでしたか?

楓裏 もちろん原曲を台無しにしないよう大事にしながら、でも私達らしく歌うことを心がけました。

リス子 原曲が至高だとは思っています。でもカバーアルバムを聴いていただいた方に「適当に選んで歌っているだけじゃん」と思われないよう選曲にこだわったし、作品のファンだからこそ歌に乗せられるものもあると思うんです。私達には「このキャラクターはこう歌っていたな」とか「このエンディング曲が流れたあの話が忘れられない」とかそういった思い入れがあるので。

若歌 私達が歌いこなせるか、原曲のファンに受け入れてもらえるかという不安はもちろんありました。でもカラオケでいつも歌っている楽曲やこれまで慣れ親しんでいる楽曲を、自分たちのアレンジで聴いてもらえるのが楽しみでもありました。

リス子 そもそも私達はディアステージでアニソンをずっと歌ってきて、それに関してはもうプロみたいなところもあるので(笑)。私はこの中だといちばん後輩で8、9年くらいですけど。

楓裏 私は若歌様と同じく10年くらいです。

若歌 私はディアステができて1カ月後くらいに入ったので約11年。その間にありえないくらいの量のアニソンをカバーしてきました。「アニメやゲームの世界にこんないい曲があるんだよ」「定番曲以外にもこんないい曲あるんだよ」なんてずっと思っていましたね。

――カバーのプロだとという自負があるんですね。先ほどリス子さんの「原曲が至高」という言葉がありましたが、それぞれかなりアレンジされていますよね。

リス子 Mia REGINAの「ピンヒール・ムーン」(前作「純正エロティック」に収録されているカップリング曲)がビッグバンド風だったんです。それをライブで披露したところ、プロデューサーが手応えを感じたらしく今回のアルバムはそういった方向でまとめることになりました。

若歌 ショービズっぽいというか。「STARDOM!」とか特にそういう雰囲気になりました。

リス子 「Non stop road」や「マイペース大王」も。その一方で「VICTORY」はオタクが大好きそうなアレンジになっていて、最初に聴いたときは思わず笑っちゃいました。

若歌 「フラメンコが始まりそう」ってね(笑)。

リス子 若歌様が言ったように“原曲が至高”だから不安も少しありましたけど、アレンジされたオケのデータをいただいたら「この曲を私たちなりに彩ればいいんだ」と思ってそんな心配も吹っ飛びました。

――全体的な選曲はどのように進めたのでしょうか?

若歌 2月後半くらいから何時間にもわたる熱い選曲会議が何回か行われました。プロデューサーの言いなりになるのは嫌だったので、毎回白熱して(笑)

リス子 プロデューサー独断で選んだ曲、みたいなやつはないですね。

若歌 まず『アイカツ!』シリーズから1曲と、私たち全員が好きなJAM Projectの曲は入れたいというのがありました。あと『アイカツ!』からの作品繋がりで、私たちもずっとカバーさせてもらっていた「Non stop road」。この辺りはすんなり決まって、残りがすごく悩みました。もう悪ふざけがどんどん進んで……。

リス子 「ヴァイスクロイツ」の曲もやりたかった~。

――「ヴァイス」曲をカバーするならあとひとり必要でしたね(笑)。それではここからは各楽曲についてこだわりを伺います。まず3人が揃って好きだというJAM Projectから「VICTORY」(ゲーム「スーパーロボット大戦MX」主題歌)を選んだ理由は?

若歌 私達、ちょっと天の邪鬼なので他の人がカバーしている曲はやりたくなかったんです。

リス子 だから「SKILL」や「GONG」ではなく、「VICTRORY」か「レスキューファイアー」のどちらかを選ぼうと。「爆鎮完了!」って叫びたかったけど、「VICTRORY」のライブ映像に魅了されて。サビでステップしているのがすごく楽しそうだからあれをやりたいなと。

若歌 「V・I・C・T・O・R・Y」のコールとかもね。3人で歌ったら楽しそうだし。

――歌唱に苦労されたのでは?

楓裏 私は普段あまりこういう曲を歌わないので、どうパワーを出すか、あるいはパワーを出しているか聴こえるか考えて歌いました。

リス子 3曲目くらいのレコーディングでしたが、それまでビッグバンド風のものが続いていたのでフラットに歌っていたんです。でも「VICTRORY」はアレンジに寄せようと思って、リス子らしく全開で歌っちゃいました。

若歌 私も熱く楽しく歌いました。それこそディレクターから「愛が強すぎてダメ出してできない」と言われるくらい(笑)。でもハモリやコーラスが無限にあって、どれだけ歌っても終わらず大変で。しかもメインとハモリが綺麗に重なりすぎていて、どこがメインでハモリかわからなくなっていました。

楓裏 今回のアルバムでいちばんレコーディングに時間がかかったよね。

――JAM Projectとはランティス祭り3日目で共演されますよね、コラボを期待しております。続いて数多い「アイカツ!」曲から「STARDOM!」(TVアニメ『アイカツスターズ!』OPテーマ)を選んだ理由は?

若歌 「『ダイヤモンドハッピー』とか(メンバーが歌っていた)『アイカツ!』の曲を歌ってもいいよ」と言われたんですけど、私はそれが嫌で。だって、それは今後も『アイカツ!』関連の何かで歌えるかもしれない(笑)。だから『アイカツスターズ!』か『アイカツフレンズ!』の曲から選びたいなと思ったんです。

リス子 それに「ダイヤモンドハッピー」だと若歌様と楓裏さんは元々歌っていて私だけが歌っていない状態だから、3人でMia REGINAとしてカバーしても、ね。

若歌 ファンの皆さんが求めてるのはそうじゃないんじゃないかなと。

――『アイカツスターズ!』『アイカツフレンズ!』の2シリーズに限っても、いい曲が多いので迷ったのでは?

リス子 『アイカツ!』シリーズの曲は全部いいですもんね。

楓裏 でもここはやはり「STARDOM!」かなと。

若歌 「episode Solo」とかかっこいい系も候補にあったし、個人的には『アイカツフレンズ!』の「プライド」もいいなと思ったんですけどね。でも「STARDOM!」の“憧れは次の 憧れを生む わたしはここだよ”という歌詞が、『アイカツ』シリーズ内の私たちとしても、Mia REGINAとしての私たちにも当てはまるんです。Mia REGINAが、ディアステージで働いている子にとって次の憧れになっていればいいなという期待も込めて選曲しました。

――今回カバーすると発表されたときの反響は大きかったですね。

リス子 はい。「Mia REGINAの『STARDOM!』はカバーなのか」なんて言われていましたけど(笑)

若歌 アレンジはonetrapさん(『アイカツ!』シリーズの楽曲を制作し続けるチーム)がしてくれたので、そういったところでも『アイカツ!』らしさを感じられるかもしれません。ただ歌に関してはいちごたちに寄らず、Mia REGINAらしく歌ったので新鮮さも感じてもらえるはずです。

――「Non stop road」(TVアニメ『夏色キセキ』OPテーマ)は『アイカツ!』との作品繋がりということでしたが……。

リス子 『アイカツ!』の木村隆一監督は『夏色キセキ』で副監督をされていて、「『夏色キセキ』があったから『アイカツ!』があった」とも言われているんです。あと個人的な思い入れもあって……ディアステージではずっとソロで曲を歌っていたんですけど、ユニットとして歌うことになり歌詞の一部を割り当てられたのが「Non stop road」でした。そこで歌詞を大事にして歌う大切さを学んだので、ぜひこの曲を歌いたかったんです。

――カバー版ではテンポを落として曲調も変わっていますが、変わらぬ名曲ぶりに驚きました。

若歌 先日、スフィアの寿 美菜子さんにお会いしたので、「今回『Non stop road』をカバーさせていただくんです」と報告しながらこれを聴いてもらったんですよ。すると「スフィアが歌っている曲は青のイメージだったけど、このバージョンは楽しげで、違う色を感じて素敵」と言ってくださって。全然違っていても面白くていいんだと改めて感じました。

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