約1年半ぶりのミニアルバム『Strawberry candle』をリリース!田村ゆかりインタビュー

前作『Princess♡Limited』よりおよそ1年半ぶりとなるミニアルバム『Strawberry candle』をリリースした田村ゆかり。リリース直後にスタートする全国ツアー*Twilight ♡ Chandelier*を意識して作られたという、まさにライブ仕様な全8曲となった本作についてたっぷりと語ってもらった。

──5月26日からスタートするツアーの直前にリリースされる『Strawberry candle』ですが……。

田村ゆかり はい、滑り込みセーフです(笑)。

──滑り込みでしたか(笑)。前作『Princess♡Limited』と同じくミニアルバムという形態ですが、フルアルバムに比べて作り方や感覚の違いはありますか?

田村 そこはあまり考えていないというか、意識していないかもしれないですね。

──その先のライブを見据えてという作り方だと曲数以外の差はあまりない?

田村 そうですね。ライブで演る曲を増やさないと、という意味でのマックスの曲数が8曲なのかなと。

──ライブでやる新曲の数として、またアルバムの緩急としての楽曲数としてもいいですよね。

田村 ん~、でも8曲だとアルバム作りは難しいですね。言ってしまえば、ライブのことを考えているので確実にライブでやる8曲となると、どうしてもかわいい感じの曲ばかりになるんですよ。で、最後のほうにまずいと思ってちょっと暗めの曲を3曲足したんです。やっぱり、8曲だとバランスが難しいですね。

──なるほど、8枚あるカードのなかですでにアッパーなものから切ってしまうと、残りの選択肢が少なくなってしまう。

田村 そうなんですよ。なかなか難しいなって。そういう意味でも、本当に盛り上がりを意識したアルバムになっちゃって。

──ライブを想定して突き詰めると、各曲が濃密にはなりますが、コアに行きすぎてもいけないし……。

田村 そうですそうです。ちょっと暗めの楽曲をもう少し入れたいと思ったんですけど、ただ、まず先に盛り上がる曲がないとなって考えると……難しい(笑)。

──田村さんほどのキャリアを持つ人でもいまだに”難しい”と感じることはあるんですね。ただ直後のライブが確実に盛り上がるというのは明らかですよね。

田村 ……これで盛り上がってくれなかったらどうしよう(笑)。

──わははは、そのつもりで作ったのに(笑)。

田村 「うそでしょ?」って。これだけわかりやすくハンバーグとカレーと唐揚げを出してるのに(笑)。

──そんなよくばりプレートを出されたら食いつきますよ。さてそんな『Strawberry candle』は、タイトルですぐに清 竜人さんの曲とわかる“聴こえないように♡”から始まります。田村さんと清さんのタッグでのひとつの定番の形となりましたメルヘンでキュートな楽曲です。ちなみに送られてきた歌詞にも♡はいっぱいついているんですよね。

田村 ついてます。あと清さんの歌詞って文字が多いので、歌詞カードを見るとほかの曲とのバランスが変になるんですよ(笑)。

──たしかに(笑)。ただその作り込まれた歌詞世界も含めて、清さんの田村さんに対する愛の深さですよね。

田村 そうですね。でも、私がこういう曲をお願いしているだけで、清さんはいろんな曲を書かれるじゃないですか。

──そうですね。それこそ清さんにほかのアプローチをお願いしようと思ったことはありますか?

田村 ないんですよ。私、清さんのバラードも大好きなんですけど、私に書いてもらうとどうなるのかがわからなくて。

──それもいずれ聴いてみたいですね。さて、この曲ではMVを収録されましたが、ロケーションを含めて、非常にポップなカラーリングの映像となりましたね。

田村 ああいう場所があるんですよ。不思議な場所でしたね。

──ここでもハートマークがキーワードになっています。

田村 監督さんから、「歌詞カードにハートがいっぱいあるのでハートにしました」と言われました(笑)。

──歌詞からインスパイアされてのあの映像だと(笑)。

田村 監督さんは初・清だと思うので、歌詞見てびっくりしたんでしょうね(笑)。で、「ハートをいっぱい集めて、最後ハートになります」っていわれて。最初ちょっと何言ってるかわからなかったんですけど(笑)。

──続いて「Darling Darling」「セルフィッシュ」とキュートな楽曲が続きます。ちなみに「Darling Darling」の作詞と「セルフィッシュ」を手がけられたRAM RIDERさんとは「はじめまして」になるんですよね。

田村 いや、以前スイミィスイミィで……あっ、お初です(笑)。

──そうですよね(笑)。

田村 RAMさんは去年の秋の“ゆかりっくフェス”のときに観に来てくださって。フェスに出ていただいたユニットの方に曲を書かれていたみたいで。その流れで。

──RAMさんもTwitterで「田村ゆかりさんに顔と声がそっくりな人のプロデュースをやりました」と書いていましたし。

田村 なので、フェスで「はじめまして」となって(笑)。そのとき「私にも書いてくれませんか」とお願いしたんです。

──まず「Darling Darling」ですが、こちらはまさにライブ向けな1曲ですね。

田村 そうですね。アルバム制作の後半になって「アッパーが足りないかも、どうしよう!」と思って集めました。で、最後には「アッパーばっかになっちゃった、どうしよう!」ってなるんですけど(笑)。私のなかではみんなが「All right!」って言ってくれるはずなんですけど、そのあとの「このままきっと」のほうを歌い出したらどうしよう(笑)。

──掛け合いのはずがぶつかってしまう(笑)。

田村 「そこ私のところ!」って(笑)。でもライブではぜひ掛け合いをやりたいですね。そのために発売前にラジオでフルコーラスかけましたから。

──続いてはキュートな「セルフィッシュ」。

田村 RAMさんには「とにかくかわいらしいのでお願いします」と発注しました。そんなノリづらい曲ではないですからね、ライブで盛り上がってほしいですね。

──そうした序盤を経て、中盤はシリアスな楽曲が続きます。まずはストリングスも印象的な4つ打ちの「花チル夜道」。

田村 これは最後の最後に決めた曲なんですけど、随分前から候補に入れてました。

──ここでの田村さんの低音がまた素敵で。次の「Libido zone」もそうですが、こういう曲での松井五郎さんの歌詞がまた素晴らしいですね。

田村 そうなんですよねえ……。

──90年代R&B風味のサウンドと田村さんの妖艶さが見事にマッチした素晴らしい1曲ですね。

田村 唯一この曲残念なのは、私の下手すぎる英語でスタートするところですね(笑)。

──またアシッドジャズ風味の「シレーヌの心音」もオシャレでかっこいいですね。こうした中盤の大人っぽい楽曲が、アルバムにしっかりといい背骨を作っているなと。ちなみに今回はバラードが入っていないのが意外で。

田村 そうなんです。今回バラードは入れる気はなくて、集めもしていなかったんですよ。ただそれだとアッパーばかりになるので、4曲目から6曲目みたいな私のいちばん好きなところを入れてみたんです。

──そうした中盤のあとは「未来の果てにEscort」「逢うたびキミを好きになる」と、まさにライブのクライマックスのようにまたアッパーな楽曲が続きます。

田村 「逢うたびキミを好きになる」は、板垣さんに直接「キャッチー王、キャッチーなの書いてよ」ってお願いしたんです(笑)。

──キャッチー王!(笑)。

田村 「未来の果てに」のTDのときに話をして、「こういう感じ」って伝えたら「OK!」って書いてくれて。もちろんコンペだったんですけど。

──なるほど。

田村 私、コンペのときは作家さんの名前を見ずに聴くんですね。で、ずーっと聴いていて、アルバムにフィットするキャッチーなのが来ないから、「あれ?もしかしてキャッチー王、キャッチーな曲書いてこなかった?」と心配したんですけど、最後のほうで「逢うたびキミを好きになる」のデモが流れて「あっ、これ絶対キャッチー王だ!」ってなって。で、クレジット確認したら板垣祐介って書いてあって、思わず「はい、ありがとキャッチー!」と言っちゃいました(笑)。

──わははは、ありがとキャッチー(笑)。

田村 で、その次に聴いたデモが三好(啓太)さんの「Darling Darling」だったので、その2曲に助けられたというのはありましたね。

──田村さんがこのアルバムあるいはライブに欲しいキャッチーさが、まさに狙い通りに来たわけですね。

田村 そうなんですよ。もちろんほかの方の曲がキャッチーではないというわけではなくて、私のライブやこのアルバムに入れたいという想定にハマるというものだったというのが重要なんですよね。

──まさにキャッチーなラスト2曲があってこのアルバムを締めくくるわけですね。

田村 ライブでみんな盛り上がってくれるかなって不安は前回もありましたけど、前作はCDのリリース自体が空いていたので、みんなのなかでも待望感はあったと思うんですよね。そういう意味では前回より心配なんですよ。ライブを意識して、新しい盛り上がる曲をと思って作っているので、そこは盛り上がるといいなと。

──やっぱり新曲がいちばんいいところで盛り上がってほしいですからね。

田村 今回はツアーなので、みんなで育てていけるといいなと思います。

──そのツアーが5月末からスタートして、追加公演も決まって8月まで続きます。そして6月8日の福岡公演は、田村さんのライブ100公演目となります。

田村 そうなんですよ。あんまりよくわからないんですけど……。

──あまり実感はないですか?

田村 よく聞かれるんですけど、そんなに実感はないですよね。ただ回数よりも、それだけ長く続けられたというのは、もちろん私ひとりの力じゃないし、スタッフさんやいろんな人がいて達成できたのはすごいと思うんですけどね。でも100って数字はキリがいいけどそんなに大きい数字でもないし……。

──例えばJリーグで通算100ゴールって偉業だったりするじゃないですか。

田村 う~ん……(笑)。

──あまりいい例えじゃなかったですか(笑)。ただ地元でというのも感慨深いですよね。

田村 地元でやるのも久しぶりだし、そもそもツアーもアルバムが出てのライブも久しぶりなので、初めての人も予習がしやすいのかなって思います。

──夏まで本作と共に駆け抜けるわけですね。では最後に……令和になっての意気込みなどいただけますか?

田村 ええ~っ!(笑)。じゃあ……平成はジャンプしたけど、令和は♡ジャンプ♡したくないです♡。清さんみたいにハートいっぱいつけておいてくださいね♡

Interview & Text By 澄川龍一


●リリース情報
田村ゆかり ミニアルバム
『Strawberry candle』
5月22日発売

【CD+DVD】
品番:CNRA-0006
価格:¥2,700+税
発売元:Cana aria
販売元:MAGES.

<CD>
1 聴こえないように♡
2 Darling Darling
3 セルフィッシュ
4 花チル夜道
5 Libido zone
6 シレーヌの心音
7 未来の果てにEscort
8 逢うたびキミを好きになる

<DVD>
聴こえないように♡ Music Video
Music Video Making

●ライブ情報
「田村ゆかり LOVE ♡ LIVE 2019 *Twilight ♡ Chandelier*
5月26日(日) 大阪・グランキューブ大阪
5月31日(金) 京都・ロームシアター京都
6月2日(日) 広島・上野学園ホール
6月8日(土) 福岡・福岡サンパレス
6月9日(日) 熊本・熊本県立劇場 演劇ホール
6月15日(土) 愛知・日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
6月22日(土) 長野・ホクト文化ホール
6月29日(土) 兵庫・神戸国際会館
6月30日(日) 兵庫・神戸国際会館
7月6日(土) 岩手・岩手県民会館
7月14日(日) 神奈川・神奈川県民ホール
7月17日(水) 東京・中野サンプラザ
7月18日(木) 東京・中野サンプラザ

追加公演 決定!
2019年8月12日(月・祝) 神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホール

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