19年の活動を2日間106曲で総括し「過去最大のツアー&会場」控える20周年へ!“JAM Project Special Live 2019 A-ROCK” Day2レポート

2000年の結成以降、19年にわたって数多くのアニソンをリリースしてきたユニット・JAM Project。20周年を目前に控える彼らの歴史を辿る記念碑的なライブ“JAM Project Special Live 2019 A-ROCK”が、1月に大阪・Zepp Osaka Baysideと東京・豊洲PITで行われた。両会場共に、初日はデビューから2010年までの楽曲[Early numbers]、2日目は2011年から現在までの楽曲[Later numbers]が中心というスペシャルなセットが用意された本公演。ここでは1月26日に行われた東京公演2日目の模様をレポートする。

暗転後、スクリーンに映し出されたのは「SINCE 2000」というロゴから始まり、過去のミュージックビデオや影山ヒロノブ、遠藤正明、きただにひろし、奥井雅美、福山芳樹というメンバーの紹介など前日と同様の映像。しかしラストのジャケット写真をフラッシュバックさせる順だけ逆となり、過去作から現在まで辿るという粋な演出に。そして最新シングル「鋼のWarriors」の冒頭“目覚めよ奇跡のパワー”の力強いボーカルから、活動後半9年を巡る公演が始まった。

この日の前半は、前日にメドレーが行われた『スーパーロボット大戦』シリーズと並び、JAM Projectと長い付き合いの『牙狼』シリーズがフィーチャーされた。最初のブロックで最新の特撮ドラマ『神ノ牙-JINGA-』のオープニング曲「慟哭の彼方」が荒々しく披露されると、続くブロックでは特撮ドラマとアニメで展開されてきた『牙狼』の楽曲がメドレーで次々に披露されていく。このスペシャルなセットにファンはときに聴き入り、ときに熱狂しとバラエティ豊かな楽曲をエンジョイ。
さらに今回は『ワンパンマン』キャラクターのイメージソングも一挙に披露された。サイタマをイメージした『豪腕パンチ』、ジェノスをイメージした『Burning Blue~蒼炎のソルジャー~』、音速のソニックをイメージした『残像のリベンジャー』に加え、ヒーロー全体に捧げる『ENTER THE HEROES』までメドレーで畳みかけると、ハードナンバーの連続にメンバーも苦笑い。しかし影山は「今日やばい」と漏らしながらも、「『ワンパンマン』で今作っている曲が全部やばい。特に遠藤が作ってるのとかな」とさらなる“やばい”曲の登場への期待を煽る。

続くMCでは、4月24日に同時リリースされるCDに収録される新曲の紹介が始まる。タイトルだけ発表されたアニメ『ワンパンマン』第2期オープニング主題歌「静寂のアポストル」は、影山が「夏頃、遠藤くん死んでるかも」と茶化すほどキーが高いそう。また「虎の尾を踏む」を意味する『スーパーロボット大戦T』オープニングテーマ「Tread on the Tiger’s Tail」の曲は、影山とJAM Projectのライブに不定期に参加するヒカルド・クルーズの共作。「ヒカルドのアニメや特撮に対する愛情の深さは、感動以外の何物でもない」という影山の言葉通り、今回の公演で歌われた「Tread on the Tiger’s Tail」では「Super Robot Wars」「ズガンズガンズガン」といったキャッチーなコーラスが連発。さらに緩急の激しい楽曲にゲーム本編を想起させるような歌詞が展開し、新たなスタンダードナンバーの誕生を期待させた。

また、前日に続いてこの日もライブ中にDJKGによる2度のDJタイムが設けられた。銀のジャケットを羽織り、ミラーボールからの光に照らされたおなじみの声の男は、「LIMIT BREAK」「鋼のレジスタンス」「Believe in my existence」といった人気曲、そして「Maverick ~覚醒されし獣~」や「Victory Soul」といったレアな楽曲を惜しみなく投下していく。その間にはDJらしく印象的なフレーズをループさせたり、サンプリングネタを投げ込んだりと小技も連発。さらに流した楽曲にコーラスで参加する“中の人”だからこその反則技も。最後にプレイした「THE EXCEEDER」ではメンバーも登場し、きただにが間奏前のシャウトをフロアに要求。ファンがキーを上げつつの「Fire!」5連発を見事にこなすと「うまい!」とストレートに称賛した。

「Final turn」というフレーズが含まれた懐かしの「Vanguard」から始まったラストスパートは、バンドメンバー紹介を交えた「ヒカリへのカウントダウン」、タオル曲「GOING」を経て後半の活動を代表する1曲「THE HERO!!~怒れる拳に火をつけろ~」で終えるという構成だった。特筆したいのはセンターに移動した遠藤の「世界中の頑張っているみんなに送ります!」という叫びから始まった「GOING」。この曲は、2011年に東北大震災後にリリースされた8thアルバムのために作られたアップテンポな応援歌。宮城県出身の遠藤も期するものがあったのか、いつにも増してパワフルなボイスを響かせ、間奏前のタオルを上空に投げる場面では誰よりも高く放り投げる。その後も奥井のソロにメンバー全員で駆け寄って笑い合い、会場全体でアウトロの“世界中が 僕たちが”と合唱してと感動的な場面が続いた。

アンコール後に始まったMCで、メンバーはそれぞれに今年の抱負を述べる。遠藤が「今回はスペシャルライブということで、昔の曲も歌ったけどまだやれていない、歌いたい曲がある。次回はそういう……DJKGだけのライブもいいかな」と語って笑うと、きただには「僕は今年はデビュー25周年、素敵な1年になりそうな予感がする」、奥井は「(影山のように)デビュー42周年を迎えてもまだ伸びしろがある。その好奇心は学ばなきゃいけないと思った」とコメント。しかし福山のターンになると一転してフリーダムな展開に。メンバーが髭を蓄えたことで福山がフレディ・マーキュリーに似てきたことをイジり、モノマネを促す。福山もそれに乗ってコールアンドレスポンスを延々と続け、ファンと心を通わせた。トリを務めた影山は、前日に続いて2019年と2020年をセットで考えていることを告げつつ、20周年記念アルバムをじっくり制作し、合わせて「今まででいちばんデカいツアー」そして「今まででいちばんデカいライブ」をやることを宣言。「『東京ドームでやりたい』とスタッフに言ったら笑われたけど、夢じゃない。『ラブライブ!』だってやってるんだから。女の子にできることがおじさんにできないわけない!」と強く意気込んだ。

メンバーは最新アルバムの表題曲「A-ROCK ~電脳Wars~」を歌い上げると、ラストナンバーの「SKILL」へと突入する。この日の「SKILL」、は[Later numbers]ということで前日のオリジナル版よりハードにアレンジされたもの。しかしメンバーもファンも“光の矢”“天を切り裂く巨大な剣”といった歌詞に対応し長年のライブで定着化してきた振りを楽しみ、「Motto! Motto!」と声をあげて完全燃焼。アウトロ後、15周年記念アレンジ版の「HERO」が流れる中、メンバーとバンドメンバーの計10人で手を繋いでファンに感謝を捧げると、影山は「これからも長い道のり、一緒に歩いていこうぜ!」と力強いメッセージを送った。

Text By はるのおと

JAM Project Special Live 2019 A-ROCK
1月26日 東京・豊洲PIT

<セットリスト>(曲名/年代/タイアップ)
M1.鋼のWarriors/2018年(ゲーム『スーパーロボット大戦X』OP)
M2.The Brave/2016年(ドラマ『勇者ヨシヒコと導かれし七人』OP)
M3.慟哭の彼方/2018年(特撮ドラマ『神ノ牙-JINGA-』OP)

『牙狼』メドレー
M4.神ノ牙~The Fang of Apocalypse~/2017年(劇場用特撮ドラマ『牙狼 神ノ牙-KAMINOKIBA-』OP)
M5.一触即発~Trigger of Crisis~/2013年(特撮ドラマ『牙狼〈GARO〉~闇を照らす者~』OP)
M6.雷牙~Tusk of thunder~/2014年(特撮ドラマ『牙狼〈GARO〉-魔戒ノ花-』新OP)
M7.風~旅立ちの詩~/2014年(劇場用特撮ドラマ『牙狼〈GARO〉~蒼哭ノ魔竜~』主題歌)
M8.EMERGE~漆黒の翼~/2015年(特撮ドラマ『牙狼〈GARO〉 -GOLD STORM- 翔』OP)
M9.炎の刻印-DIVINE FLAME-/2014年(アニメ『牙狼〈GARO〉-炎の刻印-』OP)
M10.B.B./2015年(アニメ『牙狼〈GARO〉-炎の刻印-』OP)
M11.紅蓮の月~隠されし闇物語~/2015年(アニメ『牙狼 -紅蓮ノ月-』OP)
M12.DRAGONFLAME/2017年(特撮ドラマ『絶狼〈ZERO〉-DRAGON BLOOD-』OP)
M13.EMG/2017年(アニメ『牙狼〈GARO〉-VANISHING LINE-』OP)
M14.我が名は牙狼/2012年(特撮ドラマ『牙狼〈GARO〉~MAKAISENKI~』OP)

DJKGタイム
M15.Spinning Out of Control/2017年
M16.NAWABARI ~背徳のシナリオ~/2016年
M17.TOKYO DIVE/2017年
M18.THUMB RISE AGAIN/2013年
M19.勝利の未来-とき-/2017年(劇場用特撮ドラマ『HE-LOW』テーマソング)
M20.AREA Z~Song for J-Riders~/2016年
M21.LIMIT BREAK/2012年(アニメ『カードファイト!! ヴァンガード アジアサーキット編』OP)
M22.PREDESTINATION/2012年(特撮ドラマ『牙狼<GARO>~MAKAISENKI~』ED)
M23.Growing up/2016年
M24.Breakthrough/2014年(アニメ『ノブナガ・ザ・フール』OP)
M25.鋼のレジスタンス/2012年(ゲーム『第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇』OP)

M26.Shining Storm~烈火の如く~/2016年(ゲーム『スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ』OP)

『ワンパンマン』イメージソングメドレー
M27.豪腕パンチ/2017年(アニメ『ワンパンマン』サイタマイメージソング)
M28.Burning Blue~蒼炎のソルジャー~/2017年(アニメ『ワンパンマン』ジェノスイメージソング)
M29.残像のリベンジャー/2018年(アニメ『ワンパンマン』音速のソニックイメージソング)
M30.ENTER THE HEROES/2018年(アニメ『ワンパンマン』ヒーローイメージソング)

M31.Tread on the Tiger’s Tail/2019年(ゲーム『スーパーロボット大戦T』OP)
M32.NEW BLUE/2017年(ゲーム『スーパーロボット大戦V』ED)

DJKGタイム
M33.Glorious Days~10th anniversary of Ragnarok~/2012年(ゲーム『ラグナロクオンライン』10周年記念ソング)
M34.Believe in my existence/2011年(アニメ『カードファイト!! ヴァンガード』OP)
M35.PROMISE~Without you~/2012年(特撮ドラマ『牙狼<GARO>~MAKAISENKI~』ED)
M36.Rescue mission/2015年(パチンコ『海猿』テーマソング)
M37.Maverick ~覚醒されし獣~/2014年(アニメ『ノブナガ・ザ・フール』挿入歌)
M38.J-RIOT/2016年
M39.WE ARE ONE/2016年
M40.I KILL ーイキルー/2017年
M41.サイボーグ009 ~Nine Cyborg Soldiers~/2015年(アニメ『サイボーグ009VSデビルマン』OP)
M42.灼熱の咆哮 ~Legend of GAMERA~/2015年/パチンコ『CRガメラ』
M43.Victory Soul/2013年(Vジャンプ創刊20周年ソング)
M44.THE EXCEEDER/2017年(ゲーム『スーパーロボット大戦V』OP)

M45.Vanguard/2011年(アニメ『カードファイト!! ヴァンガード』OP)
M46.ヒカリへのカウントダウン/2011年(グッドスマイルカンパニー10周年記念ソング)
M47.GOING/2011年
M48.THE HERO!!~怒れる拳に火をつけろ~/2015年(アニメ『ワンパンマン』OP)
EN1.A-ROCK ~電脳Wars~/2018年
EN2.SKILL/2003年(ゲーム『第2次スーパーロボット大戦α』OP)

関連リンク

この記事に関するキーワード

この記事を書いた人