序盤に史上最濃スパロボメドレー放ち、DJKGは妙技連発!56曲で活動前半を振り返ったJAM Project Special Live 2019 A-ROCK Day1レポート

2000年に結成され、数々のアニソンを世に放ち世界各地のライブ会場を熱狂させてきたユニット・JAM Project。その19年の活動を振り返るライブ「JAM Project Special Live 2019 A-ROCK」が、1月に大阪・Zepp Osaka Baysideと東京・豊洲PITで開催された。どちらの会場も2Days開催で、初日はデビューから2010年までの楽曲[Early numbers]、2日目は2011年から現在までの楽曲[Later numbers]を中心に構成されるという、彼らの歩みの長さと濃さを存分に楽しめる内容だ。ここでは1月25日に行われた東京公演初日の模様をレポートする。

「SINCE 2000」のテキストから始まり、過去のミュージックビデオや影山ヒロノブ、遠藤正明、きただにひろし、奥井雅美、福山芳樹というメンバーの紹介、そして最新作から過去作へと遡るようにジャケット写真を映し出すオープニング映像ののち、ステージに姿を現した5人。奥井の「傷ついた 日々の向こうに 何が待つのか」という独唱に、会場内は初期の人気曲「SOULTAKER」の始まりを瞬時に察知し大歓声と熱気に包まれる。その勢いのままメンバーは初期楽曲の「CRUSH GEAR FIGHT!!」で一気にアクセルを踏み込むと、続いて2009年のミドルナンバー「冒険王 ~Across the Legendary kingdom~」へ。この日の選曲の幅広さを予感させつつ、最初のブロックを終える。

挨拶も早々に、影山による「強力なメドレーをお見舞いするぜ!」という呼びかけから始まったのは『スーパーロボット大戦』シリーズのオープニングナンバーのメドレー。同シリーズは2001年に発売されたゲーム『スーパーロボット大戦α外伝』以来、JAM Projectが毎年のようにオープニングとエンディングを制作してきた“お得意様”とも言えるタイアップ先で、いずれの楽曲も熱量の高いものばかり。しかもこの日はすべての楽曲が美味しいとこ取りとなっており、疾走感のある「Break Out」から始まって「Rocks」では「スーパーロボット!」というド直球なコール、「Crest of “Z’s”」では開幕を告げるきただにのシャウトにサビの振り付けをフィーチャーする。さらに「迷宮のプリズナー」や「MAXON」、「Fight to the end~聖戦~」「RISING FORCE」といったアニメ版の楽曲を経由し、最後は「VICTORY」から「GONG」でシンガロングを発生させ、10曲のメドレーをフィニッシュ。過去にも自身のライブやAnimelo Summer Liveで『スパロボ』セットを組むことはあったが、この日のメドレーはそのいずれも超えるほど長く、濃いものとなった。

ステージからメンバーとバンドメンバーが退場すると、ダンサブルなBGMが鳴る中、スペシャルゲストのDJKGが現れる。DJブース前に陣取った彼は「ここからは懐かしい曲をいっぱいぶちかましていくぞ!」と聞き慣れた熱い声でファンに語りかけると、軽快な「Space Roller Coaster GO GO!」でプレイを開始。その後も「DRAGON」「未来への咆哮」「魔神見参!!」「SHURAKI」などの人気ナンバーとレアナンバーを次々にドロップ。さらに大阪公演でデビューしたばかりながら、印象的なフレーズをリピートさせつつピッチを上げる、サンプリングした「爆裂的に沈下せよ!」を何度も投げ込むなど小技を聞かせたプレイで合唱を誘う。ラストは「ハローダーウィン! ~好奇心オンデマンド~」で楽しげな空気を作り出したところで、カバー曲「JAMがもってった!セーラーふく」という反則気味の展開で一気に会場を沸かせ、「大阪から2cmくらい進化したかな」という言葉でプレイを締めた。

レアな楽曲はDJプレイ以外でも披露された。『牙狼』シリーズの初期楽曲後に熱っぽいボーカルの掛け合いが印象的な「Name~君の名は~」が久々に歌われると、『スーパーロボット大戦』エンディングメドレーへ。メンバーで話し合って「特に好き」という「Portal」「Cosmic Dance」「FOREVER & EVER」のバラード3曲が届けられ、JAM Projectファン、そして『スパロボ』プレイヤーの心を揺さぶる。

DJKGによる後半のプレイは、23rdシングルのカップリング「Battle Communication!!」や「FREEDOM」「SEVENTH EXPLOSION」などのアルバム表題曲、「REAL BLACK HOLE ~Break through~」などのオリジナルアルバム用楽曲といったノンタイアップ曲が多め。それでも即座に反応し合唱し始めるのがガーディアンズ(JAM Projectファンの総称)の面目躍如といったところ。ふたたびステージに表れた影山が「DJコーナーも終わり、お遊びはここまでだぜ!」と笑わせると、会場中でタオルが舞う「ハリケーンLOVE」からラストスパートに突入。「限界バトル」はかつてないほどのハードに仕上がりを見せ、「鋼の救世主」のラストサビ直前から始まる遠藤の「Stop the WAR!!」の雄叫び、通称“スーパー遠藤タイム”は21.15秒と抜群の伸びでファンを魅了する。続く「レスキューファイアー」でも遠藤は熱唱の末に「爆鎮完了!」の投げ込みを5連発し、ライブ本編を盛大に完了させた。

「Motto! Motto!」という恒例のアンコールに応え、ライブTシャツに着替えて現れた5人は最後のMCを始める。遠藤は懐かしい楽曲ばかり歌った公演を振り返り、「あの頃の気持ちを……タイムストリップ?」「この歌を歌っていたころ辛かったなとか、この歌を歌っていたときは……辛かったなとか」と小ボケを連発。奥井も「福ちゃんとダニーと後から入った後釜トリオと言っていたけど、もうここまできたら同じようなもん」「ここに来てやっと結成からいるような感覚に(なった)」と現在の心境を語る。きただにが「今年で50歳になるけど、もっと伸びしろあるんやないかなと。体を鍛え始めて3年ですがまだまだ絞れる。今年もゴリッゴリでいきたい」と抱負を述べると、福山もライブ中、スクリーンに映される自身の写真に触れ「昔の自分は痩せていたんだな。(元メンバーの)さかもとえいぞうさんが2人いるように見えた」「(20周年の最後まで)あと2年あるので、最後はさかもとえいぞうさんくらいになりたい!」とさらに具体的な目標を掲げる。リーダーの影山は「今日はいろんな時代にタイムストリーキングして……」と遠藤のボケを回収しつつ、「俺達は2019年と2020年をセットで考えている。このまま今年1年をグッと盛り上げて、2020年には記念のアニバーサリーコンサートをでかいところでやります。みんな頼りにしているから頼んだぞ!」と頼れるファンにさらなる応援を求める。

5人はアンコールで2018年に発売されたアルバムの表題曲「A-ROCK ~電脳Wars~」でJAM Projectの最新モードを見せつけると、ラストナンバーとしておなじみの「SKILL」を届ける。ただし[Early numbers]中心の公演ということで、この日は近年披露されているアレンジ版ではなく2003年に発売されたバージョンの「SKILL」。そのため間奏では「久しぶりに懐かしい人に会いたくないかい?」という影山の呼びかけから、久々にきただに扮する“部長”が登場しファンとコールアンドレスポンスを交わす。しかしこの日の部長は自宅で作ってきたという小旗を手に「ツッタカター」となぜか大阪寄りのネタに走ったり、「魚市場」や「ららぽーと」といったご当地ネタを披露しながらも「大阪に比べてネタがない!」と嘆いたりとやりたい放題。演奏に戻って完全燃焼しても、アウトロ前のブレイクできただにが「(旗を見せつけながら)手作りやから、これ」とおどけ、熱さと笑いが入り交じるアットホームな雰囲気の中で「HERO」が流れ始め、初日公演は幕を下ろした。

Text By はるのおと

JAM Project Special Live 2019 A-ROCK
1月25日 東京・豊洲PIT

<セットリスト>(曲名/年代/タイアップ)
M1.SOULTAKER/2001年(アニメ『The Soul Taker ~魂狩~』OP)
M2.CRUSH GEAR FIGHT!!/2001年(アニメ『激闘!クラッシュギアTURBO』OP)
M3.冒険王 ~Across the Legendary kingdom~/2009年(ゲーム『ラグナロクオンライン』RWC2009イメージソング)

『スーパーロボット大戦』OPメドレー
M4.Break Out/2006年(アニメ『スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ』OP)
M5.Rocks/2007年(ゲーム『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS』 OP)
M6.Crest of “Z’s”/2008年(ゲーム『スーパーロボット大戦Z』OP)
M7.GO!!/2002年(ゲーム『スーパーロボット大戦IMPACT』OP)
M8.迷宮のプリズナー/2005年(アニメ『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』OP)
M9.MAXON/2010年(アニメ『スーパーロボット大戦OG -ジ・インスペクター-』OP)
M10.Fight to the end~聖戦~/2007年(アニメ『スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ』イメージソング)
M11.RISING FORCE/2007年(アニメ『スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ』OP)
M12.VICTORY/2004年(ゲーム『スーパーロボット大戦MX』OP)
M13.GONG/2005年(ゲーム『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』OP)

DJKGタイム
M14.Space Roller Coaster GO GO!/2009年(劇場用アニメ『ケロ0 出発だよ!全員集合!!』主題歌)
M15.Legend of the Heroes/2008年(カードゲーム『少年サンデーVS少年マガジン』テーマソング)
M16.DRAGON/2004年(アニメ『新ゲッターロボ』OP)
M17.GET UP CRUSH FIGHTER!/2002年(劇場用アニメ『激闘!クラッシュギアTURBO カイザバーンの挑戦』挿入歌)
M18.TRANSFORMERS EVO./2010年(アニメ『トランスフォーマー アニメイテッド』OP)
M19.未来への咆哮/2006年(ゲーム『マブラヴ オルタネイティヴ』主題歌)
M20.魔神見参!!/2004年(アニメ『マジンカイザー ~死闘!暗黒大将軍~』挿入歌)
M21.SHURAKI/2008年(フィギュア『シュラキ』テーマソング)
M22.Three souls/2009年(特撮『トミカヒーロー レスキューファイアー』挿入歌)
M23.爆鎮完了!レスキューファイアー/2009年(特撮『トミカヒーロー レスキューファイアー』OP)
M24.HERO/2008年
M25.Only One/2009年
M26.BEAUTIFUL PEOPLE/2008年
M27.紅ノ牙/2004年(アニメ『超重神グラヴィオンツヴァイ』OP)
M28.守護神-The guardian/2009年(アニメ『真マジンガー 衝撃!Z編』OP)
M29.ハローダーウィン! ~好奇心オンデマンド~/2008年(アニメ『ケロロ軍曹』OP)
M30.JAMがもってった!セーラーふく/2007年(アニメ『らき☆すた』OP)

M31.牙狼~SAVIOR IN THE DARK~/2006年(特撮ドラマ『牙狼〈GARO〉』OP)
M32.Fencer of GOLD/2006年(特撮ドラマ『牙狼〈GARO〉』挿入歌)
M33.Name~君の名は~/2007年(ゲーム『マブラヴ オルタネイティヴ』OP)

『スーパーロボット大戦』EDメドレー
M34.Portal/2007年(ゲーム『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS』 ED)
M35.Cosmic Dance/2008年(ゲーム『スーパーロボット大戦Z』ED)
M36.FOREVER & EVER/2003年(ゲーム『第2次スーパーロボット大戦α』ED)

M37.KI・ZU・NA~10th Anniv. Ver.~/2010年

DJKGタイム
M38.Battle Communication!!/2004年
M39.GO! GO! レスキュー/2003年(アニメ『出撃!マシンロボレスキュー』OP)
M40.LONGING/2010年
M41.VOYAGER/2004年(アニメ『パンダーゼット THE ROBONIMATION』OP)
M42.弾劾の剣/2011年(パチスロ『超重神グラヴィオン』テーマソング)
M43.嘆きのロザリオ/2002年(アニメ『超重神グラヴィオン』OP)
M44.FREEDOM/2003年
M45.STROMBRINGER/2007年(アニメ『鋼鉄神ジーグ』OP)
M46.SEVENTH EXPLOSION/2009年
M47.晴レルヤ!!/2008年(アニメ『ケロロ軍曹』ED)
M48.REAL BLACK HOLE ~Break through~/2010年
M49.Elements/2010年
M50.流星Lovers/2011年(アニメ『スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター』OP)

M51.ハリケーンLOVE/2008年
M52.限界バトル/2004年(アニメ『遊戯王デュエルモンスターズGX』ED)
M53.鋼の救世主/2001年(ゲーム『スーパーロボット大戦α外伝』OP)
M54.レスキューファイアー/2009年(特撮『トミカヒーロー レスキューファイアー』OP)
EN1.A-ROCK ~電脳Wars~/2018年
EN2.SKILL/2003年(ゲーム『第2次スーパーロボット大戦α』OP)

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