澄んだ歌声とオーケストレーションとが織りなす、美しくも優しい世界。TVアニメ『ピアノの森』第2シリーズEDテーマ「はじまりの場所」村川梨衣インタビュー

村川梨衣の6thシングル「はじまりの場所」は、初めて表題曲をバラード曲が飾る1枚。TVアニメ『ピアノの森』第2シリーズのEDテーマに起用されたこの曲は、美しいオーケストレーションと村川の澄んだ歌声が抜群の相性を発揮するナンバーとなっている。今回はこの表題曲をはじめ、カップリング曲や4月に控えたオーケストラコンサートへの想いを語ってもらった。

――RiEMUSiC(※村川が音楽活動で作り上げる楽曲たちの総称)って、『ピアノの森』とすごく相性がいい作品のように思ったのですが、村川さんは最初に『ピアノの森』のエンデイングと聞いたとき、率直にどう思われましたか?

村川梨衣 最初は「やったー!」という気持ちもあったんですけど、「いいのか?」とも思ったんですよ、恐縮というところですが。というのも、音楽を扱っている作品なので、ED曲もしっかりしたものでなければ……みたいに思っていたんです。でもだからこそ、採用していただけたことは本当に光栄ですし、ありがたいなと思っています。

――では続いて、「はじまりの場所」という楽曲自体の印象をお聞かせください。

村川 今回はタイアップ曲なので、ディレクターさんからは「作品に寄せてクラシカルな感じの曲になると思うよ」と聞いていました。でもその言葉のイメージだけだと、自分の中ではもっとしっとりした曲なのかなと想像していたんですけど、実際聴いてみたら、思っていたよりも結構ポップだったというか……。

――想像よりも、ポップだった。

村川 はい。それは“思っていたよりも”という意味合いでなんですけど、リズムも結構刻んであったので「意外とポップなんだなぁ」と思ったんです。でもそこには、意図があって。『ピアノの森』という作品自体が、この第2シリーズで原作の最後まで描ききるという形になっているので、物語も佳境に差し掛かっていくなかでエンデイングでももっと作品を盛り上げられたら……みたいな意味合いから、そういうテンポの曲になったということなんです。それを受けたうえで聴くと「たしかに!」と思うし、「ピッタリだなぁ」とも思いましたね。

――まさに、アニメに寄り添った楽曲になっている。

村川 そうです。今回は作品サイドの方から監修もしていただいたので、紛れもなく『ピアノの森』のエンデイングとして胸を張れるな、と。もちろん、今までも自信を持ってお届けしてはいましたけれど(笑)。

――そんなこの曲の中で、村川さんのお気に入りの部分はどんなところですか?

村川 サビの“カギカッコの中 いれそびれた「ありがとう」”のあたりですね。そこは歌詞としても結構特徴的ですし、サビの中でもいちばんの盛り上がりにあたる部分なので、そこは聴いていても皆さんの耳に残るんじゃないかな?と思います。あと、ちょっと話がズレちゃうんですけど、MVを撮影するときにピアノの伴奏で高尾(奏之介)さんというピアノ奏者の方に入っていただいて、実際弾いていただきながら撮影したんですけど……そのときの2サビ終わりの間奏の迫力がすごかったのを覚えています。

――撮影を通じて、その生音をきっかけにより気になったりも?

村川 私自身、そのときまだ完成した音源を聴いていなかったというのももしかしたらあったのかもしれないですけど、やっぱりその圧巻の演奏技術という部分もあって……とにかく、迫力がすごかったんです。できれば高尾さんのピアノを聴いていただきたいですけど……。難しいとは思いますけど、できれば、生音で聴いてほしいですね。

――4月にはオーケストラコンサートもありますからね。

村川 そうですね。でもだからといってMVと同じようにやるのかというと、それはまたちょっとわからないんですけど(笑)。でもいちばん近い環境にあるのは、その4月のコンサートだと思うので……質問からかなりズレてはしまうんですけど、ぜひ足を運んでいただきたいですね。

――以前、歌うときは考えすぎずにスルッと歌うというスタンスだとお聞きしましたが、それは今回も同じでしたか?

村川 はい。いつもどおりという感じでした。別に「そう臨むべき」と思っていたわけではないんですけど、変に気負わずに、緊張もせずに臨めたと思います。

――歌っているときには、どんなイメージが浮かびながらだったんでしょうか?

村川 歌っているときとは違いますが、曲を聴いたときには森のようなイメージは浮かびましたね。穏やかなイントロがそういう風景をイメージさせてくれました。ただ、MVでは私がいるところは森じゃなくて、全部屋内なんですけど(笑)。

――では、完成した音源を聴いて気づいたことなどはありましたか?

村川 楽器の音の違いですかね?というのも実は、私がレコーディングしたときはまだ、音がデータの打ち込みのものだったんですよ。その段階でも全然美しい音ではあったんですけど、CD音源ではそれが生音で録っていただいたものになっていて、私もそのバージョンを聴いたときには「おぉっ」って思いました。音自体もですし、弾いてくださっているプロの方々の魂も加わって素敵なサウンドが生まれているので、ぜひインストでも聴いてほしいですね。

――しかも先ほどおっしゃったように、ただ静かなだけの曲ではないですからね。

村川 そうなんです。別に荒ぶるわけではないんですけど(笑)、いい意味での感情の揺さぶりもあって、その加減が絶妙で。それでいて心も安らぐので、やっぱり素敵な曲だなぁと思いますね。

――一方、カップリング曲「NoSTALGiA」はどんな曲になっているのでしょう?

村川 こちらの曲は「はじまりの場所」とはうって変わってというか、180度違うアプローチになっています。

――となると、少しダークな感じに?

村川 うーん……「はじまりの場所」と比べたら、ダークかなぁ?というぐらいで。とはいえそんなにダークすぎるわけでもなくて、どちらかというと哀愁漂うというか、情緒的な感じになっています。

――ということは、そこまで激しすぎるような曲調でもない。

村川 そうなんです。かといって、静かすぎるわけでもなく……みたいな感じで(笑)。

――以前にリリースされた楽曲の中に、テイストの似ているものってありますか?

村川 世界観で言うと「Night terror」とか「硝子の扉」かな?とは思うんですけど、でもやっぱり別物なんですよね。

――その2曲も、あくまでも“あえて挙げるなら”レベルというか。

村川 そうなんです。もちろん世界観が完全に共通しているわけでもないし、サウンド的にもなにか繋がりがあるわけでもなくて。なので、その2曲を完全に思い浮かべてしまうと、皆さん的にも混乱してしまうと思いますし、我々としても意図しない伝わり方をしてしまうような気がしていて。なのでどんな曲か気になっている場合にのみ、本当に、うっすらぼんやりと思い浮かべておいていただければな……ぐらいのレベルですね。でもこの曲も“RiEMUSiC”であることには間違いないので、こちらも皆さんに聴いていただけるのを楽しみにしています。

――そして先ほど少しお話も出ましたが、4月には“村川梨衣 オーケストラコンサート~梨の季節~”を開催されます。そもそも今回オーケストラコンサートを開催することになったのは、どんな経緯からだったんでしょう?

村川 オーケストラコンサートの主宰をされている方が1st・2ndと私のライブを観てくださっていて、そこからずっと「オーケストラライブ、どうですか?」とお声がけしていただいていたみたいなんですよ。それで、今回『ピアノの森』というタイアップをいただいたので、制作チーム的にも「ちょうどクラシカルな作品だからいい機会かも」ということで、今回「実現しませんか?」というお話をいただきました。

――村川さんご自身は、オーケストラをバックに歌うということについてはどう思われていますか?

村川 まさかオーケストラの方々とご一緒できる機会があるとは夢にも思ってなかったので、今のところは何も想像できないというか、未知数だなぁという感じです。その規模感も現状ではまだわからないんですが、お話を聞く限りだと本当にフルオーケストラの規模の方々とご一緒できそうだということなので……私自身もすごく貴重な機会をいただけたなと思いますし、とても素晴らしい空間になるのは間違いないので、ぜひ皆様にもこの素敵な機会を楽しみにしていていただきたいですね。

――「はじまりの場所」の初回限定盤にも“週刊RiEMUSiC”が収録されるとのことですが、それとは別にコンサート編も撮影されたんですよね。

村川 そうなんです。ただ、時期がだいぶ前だったので、あまり多くの情報をお伝えできてはいないんですが……あ、でもグッズの情報はお伝えできました。

――グッズの製作は、だいぶ進行してきているんですね。

村川 はい。まだ案だけなんですけど、「こんな感じのものはどうかな?」って模索しているような状況です。

――村川さんのライブといえば、毎回ラインナップされる武器や防具も特徴のひとつですが、今回もなにか新たな武装はあるんでしょうか?

村川 実は……武器、ございます!なのでそれで武装して……クラシックなので“武装して”っていうのもちょっと違うと思うんですけど(笑)。でも武器を手に持って、参加していただけたらなとは思います。

――では最後に、読者の皆さんへのメッセージをいただけますか?

村川 はい。『ピアノの森』という作品が佳境に差し掛かるところでのEDテーマという、大事な役割を担わせていただけたことをうれしく思っていますし、感謝しておりますし、とても光栄に思っています。第1シーズンから御覧いただいていた方にも第2シーズンから御覧いただいている方々にも、本編のよさを「はじまりの場所」という曲をもって伝えられたらと思いますし、物語の一助となれればと思っております。またカップリング曲の「NoSTALGiA」も、「はじまりの場所」とは少しテイストの違う曲にはなりますけれども、ぜひ聴いて楽しんでいただけれうれしいです。

Intervie & Text By 須永兼次


●リリース情報
「はじまりの場所」
2月20日発売

【初回限定盤】

品番:COZC-1516~7
価格:¥1800+税

【通常盤】

品番:COCC-17555
価格:¥1200+税

●イベント情報
村川梨衣 オーケストラコンサート~梨の季節~
2019年4月20日(土)舞浜アンフィシアター
昼の部13:15開場/14:00
開演 夜の部17:15開場/18:00開演
出演:村川梨衣/東京ニューシティ管弦楽団

チケット
<昼の部>
VIP席[SUPER SPECIAL VIP SEAT] ¥12,000-(税込)※最前列3列だけの特別席(光属性)
SS席[SUPER SPECIAL SEAT] ¥9,000-(税込)※呪符ステッカー・ピンクVer付き(花属性)
S席[SPECIAL SEAT] ¥8,000-(税込)※呪符ステッカー・エメラルドグリーンVer付き(木属性)
A席[AMAZING SEAT] ¥7,000-(税込)※呪符ステッカー・パープルVer付き(闇属性)

<夜の部>
VIP席[SUPER SPECIAL VIP SEAT] ¥12,000-(税込)※最前列3列だけの特別席(光属性)
SS席[SUPER SPECIAL SEAT]¥9,000-(税込)※呪符ステッカー・ブルーVer付き(水属性)
S席[SPECIAL SEAT]¥8,000-(税込)※呪符ステッカー・イエローVer付き(雷属性)
A席[AMAZING SEAT]¥7,000-(税込)※呪符ステッカー・レッドVer付き(火属性)

※VIP席以外のチケットには券種ごとにカラーが異なる呪符ステッカー付き。
入場時に窓口にてお渡し予定です。

シングル「はじまりの場所」封入先行申し込み期間
2019年2月20日(水) 18:00~3月6日(水) 23:59

プレイガイド先行
3月3日(日)~実施予定

チケット一般発売日
3月30日(土)10:00-

© 一色まこと・講談社/ピアノの森アニメパートナーズ

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