INTERVIEW
2019.02.06
──そして両A面シングルのもう1曲は、皆さんがキャストとしても出演して、これまでもテーマ曲を担当してきた『キラッとプリ☆チャン』の第4クールの主題歌「never-ending!!」ですね。この曲を最初に聴いた感想というと?
林 「never-ending!!」はすごくエモい曲だと思いました。今まで担当させていただいた曲の中でも、いちばん『キラッとプリ☆チャン』に登場する言葉が歌詞に入っていると思うんです。“キラッと光る扉を今開いて”という部分も変身シーンのことだし、“やってみなくちゃわからないんだ”も(萌黄)えもと(桃山)みらいがいつも言っているセリフだし。これまでの『キラッとプリ☆チャン』が全部詰まっているような雰囲気があると思うんです。それもあって、この曲は私自身というよりは、みらいとして歌った方が歌詞が響くんじゃないかと思ったので、みらいとして歌うことを心がけていました。
森嶋 私たちは、キャストであると同時にいち視聴者でもあるので、この曲をいただいて自分たちが歌うと考えたときに、すごくグッとくるものがありました。歌詞にここまでの『プリ☆チャン』が詰まっているので、すごく心に沁みるんじゃないかな、と思います。
──『キラッとプリ☆チャン』が続いてきたからこそですよね。
厚木 私は『プリティーシリーズ』の中でも『プリパラ』が好きで、OPテーマを歌われていたi☆Risさんも好きなんですけど、『プリパラ』でも第1期の締めくくりにあたる4クールの曲って、いつもの元気さもありつつ、今までの総まとめになっていると思っていたので、今回の曲をいただいたときにすごく感動しました。『キラッとプリ☆チャン』は第2期も続きますし、タイトルも「Never Ending!!」なので、そこにもすごくエモさを感じました。
──この曲は、レコーディングではどんなことを考えていったんでしょう?
林 私は、「もしここに画がついたら、みらいがどういうふうに笑って、どういうふうに動くんだろうな」ということを考えて歌いました。私の声で歌ってはいるんですけど、どこかみらいが俯瞰して見ているような雰囲気を想像していました。Dメロも、普段の私の歌い上げるような歌い方とは違って、みんなに語りかけるように歌っていきました。
森嶋 この曲はハモリもすごく少ないんです。主旋律が1本だったので、そこに歌詞の純粋な気持ちをぶつけたいな、と思って歌いました。
厚木 私は、これまでの『キラッとプリ☆チャン』を思い出しながら歌っていました。“隣にいる誰かのこと/見えなくなる日もある”という2番の歌詞は、『プリ☆チャン』の山に登る回(第20話「ヤッホー!山のぼってみた!」)のときに、Miracle Kirattsがぶつかってしまうシーンがあって。私の中のイメージでは、(青葉)りんかちゃんは普段はしっかり者のマネージャータイプで、キラッツのことを支える側でもありますけど、意外といちばん下の妹でもあって、「自分がこうしたい」というこだわりが強い子だとも思っているんです。その雰囲気がすごく出ている回だったので、そのシーンを思い浮かべながら歌いました。
──なるほど、実際にこれまでのいろいろなシーンを思い出しながら。『キラッとプリ☆チャン』は皆さんにとって、とても大切なシリーズになっていそうですね。
林 本当に大切だし、貴重な経験を毎回たくさんさせていただいていて。i☆Ris先輩もそうですし、音響監督はじめたくさんのスタッフの方もそうですし、いろいろな刺激をいただいていて。みらいというキャラクターを作りあげると同時に、林 鼓子という人間も作ってもらっている気がするんです。
──ああ……!
林 私はみらい役を担当するようになってから、「みらいちゃんに似てきたね」と言われることが多いんですけど、元々私とは性格が正反対なんですよ。みらいはとにかく明るくて、人のために何でもできる優しい子ですけど、私はネガティブなところもあるし、みらいのように「みんなで一緒に!」というよりも、自分の世界に入り込んでしまうタイプでもあるので。そう考えると、『キラッとプリ☆チャン』は、私を成長させてくれているんだな、というふうに感じますし、これからもっと成長してきたいな、と思います。
森嶋 私も、『キラッとプリ☆チャン』は、私を輝かせてくれる存在だな、と思っているんです。それを感じたのは、私が『プリパラ&キラッとプリ☆チャン AUTUMN LIVE TOUR み~んなでアイドルやってみた!』で(紫藤)めるとして初めてステージに立ったときでした。もちろん、私の役割は演者としてみんなとメルとを繋げることではあるんですけど、めるに出会えたからこそ、あのキラキラの衣装も着ることができて、先輩の芹澤さんと若井さんが演じるあんあん(赤城あんな)とさらら(緑川さら)と一緒にステージに立つこともできて……。普通に生きていたらそんな経験はできなかったと思いますし、めるとの出会いって私にとってかけがえのないものだったな、と思います。めるが私を輝かせてくれるからこそ、私もめるを輝かせてあげたいと思うので、これからもっと高みを目指して頑張っていきたいな、と思いますね。
厚木 私は、オーディションのときから、りんかちゃんをずっと演じたいと思っていて。アニメ内でりんかちゃんのターニング・ポイントがあるごとに、私自身の考え方も変わっていきました。『プリ☆チャン』をはじめてからは、台本のチェックの仕方も変わってきていたりもするので、これからももっともっと作品と一緒に成長していきたい、と思っています。
──では、皆さんが「never-ending!!」で特に好きな歌詞も教えてください!
林 私は“ねえ もう立ち止まっていいの?/限界は自分で決めるものじゃない”という部分が、さっきのあっちゃんの話と同じで、作品と重なる部分だな、と思います。「ウインタースペシャル大会」のときに、みらいたちが「トッププリ☆チャンアイドルって何だと思う?」って問いかけられるんです。普通に考えると、トップなので「そこで終わり」とも思うじゃないですか。でも、そうじゃなくて、「トッププリちゃんアイドルにはなってみないと分からないから、私たちはなってみたい」というふうに答えるシーンがあって。そのシーンが、この歌詞とすごくリンクしているのかな、と思いました。立ち止まるんじゃなくて、もっともっと上に行くためには、限界って自分で決めることもじゃないな、って。
森嶋 私は“可能性は無限大だから…!”という歌詞に“めるみ”を感じました。めるめるって、衣装のベルトに無限のマークがついているんですよね。性格を考えてみても、めるめるは「可能性は無限大だ」と思える子だと感じますし、この歌詞の後にラストのサビがはじまるところなので、ここにも注目してほしいです。
厚木 どこもすごくいい歌詞なんですよね。でも、私はやっぱりサビが好きです。ラストのサビもRGRの気持ちが入っている気がしてすごく好きですけど、特に好きなのは“どんなに雨が降ってもまた晴れるさ 夢のつぼみを咲かせよう (take a chance)”という2番のサビですね。『プリ☆チャン』って、雨が降る回って衝撃的な回が多いと思うんですよ。アローズの回(第34話「俺たち解散してみた!」)も雨が降っていましたし、さらちゃんが「今までのMeltic StArの概念を変えたいんだ」と言っていたときもめちゃくちゃ雨が降っていましたし。そういうことを思い出しますね。あと、「夢のつぼみを咲かせたい」という歌詞は、私たちが最初に『プリ☆チャン』の楽曲を担当させていただいた「キラッとスタート」の「夢を咲かせられるプリチャン」という歌詞を回収してきているな、と思うんです。私、そういうのがすごく好きなオタクなので(笑)。
森嶋 いいね(笑)。
厚木 “キラッと光る扉を今開いて”という歌詞も、きっと『プリ☆チャン』の見どころのひとつでもあるライブパートの変身バンクのところで、「ああ、そこじゃん……!」と思ったりして。シーズン2も決まった今、「この物語を進めよう」という歌詞もエモエモのエモだと思っています(笑)。
──さっき厚木さんも少し言ってくれていましたが、この曲には「走る」というワードが出てきたりもしていて、RGRさん自身の歌にもなっているような雰囲気も魅力的ですね。
厚木 そうなんです……!
森嶋 うれしい。
──だからこそ、この歌詞をRGRさん自身に置き換えたときに、グッとくる部分もあるんじゃないかな、と思うんですが。
森嶋 最後のサビの“とまっちゃいられない”のところもまさにそうですよね! 昨年末のファーストライブツアーの名前が“Run Girls, Run! 1st LIVE TOUR 止まってなんかいられない”だったので。
林&厚木 そうそう!
森嶋 なおさら気持ちが入ります。
林 私たちもまだ走りはじめたばかりなので、そういう意味でも重なるところが多いと思いましたし、“ひとりじゃない”“隣にいる誰か”というのも、やっぱり私たちは3人なので。重なる部分があって面白いな、と思いました。
厚木 2番のAメロの部分の歌詞も、すごくいいと思うんです。“だけど信じて/どんな時でも/繋がってるハートなんだよ”というところは、メンバーもそうですし、ファンの人たちにも言えることなんじゃないかなって思うので。『プリ☆チャン』って、グッドボタンというか、いいねをファンの人が送ってくれるじゃないですか。私たちの普段の生活でもSNSでのいいねって「♡」だったりすると思うので、“繋がってるハートなんだよ”という部分は「そういうことじゃん!」と思いますし。自分たち自身としても、すごく刺さるものになっていて。本当に素敵ですよね。
──ファーストライブツアーの話にも繋がる部分だと思うのですが、2018年は皆さんの活動がいろいろと広がった年だったんじゃないかと思います。中でも印象に残っている出来事はどんなことでしたか?
森嶋 それはもう本当にたくさんあって……。
林 全部が印象的なので、選べないですよね……!
森嶋 本当に。でも、まずは『キラッとプリ☆チャン』のお披露目がありましたよね。あのときの衣装はあれ以来着られていないので、もう一回着たい!
林 「Never Ending」でもいろいろお話させてもらいましたけど、『キラッとプリ☆チャン』に出会って、「こんなに作品を愛せることってあるんだな」と今日改めて気づきました。1年前はこんな気持ちになれるなんて想像もしていなくて、とにかく「演じなきゃ」「先輩たちと上手く話せるかな」ということしか考えていなくて、とにかく必死だったので。
森嶋 しかも、『プリティーシリーズ』は大きなコンテンツなので、それを引き継ぐという経験って、なかなかできることではないと思うんです。これもすごくありがたいことでした。
厚木 私も昔から『プリティーシリーズ』が大好きだったので、実際にかかわれることが本当にうれしくて。OPテーマまでみんなで担当できているのがうれしくて、自分の中でも本当に大きな経験でした。
林 あとはライブ!2018年はライブが本当に多かったんです。
森嶋 特に夏は多かったよね。週2ぐらいでどこかに出てたんじゃないかな、って(笑)。
林 でも、それがあったからこそ、今はいい緊張感でライブに臨めるようになってきていると思います。他のアイドルさんやアーティストさんと一緒に出ることも多かったので、そこで刺激を受けて、「こんなふうにパフォーマンスすればいいんだ」とか「こんなふうにお客さんに投げかければいいんだ」とか、いろんなことを学びました。そこでも成長できた気がします。
──ファンの方たちの目の前でパフォーマンスを披露することが増えた、ということでもありますよね。
林 最初は「私たちまだ持ち曲が少ないんです!」と言ったりしていて、ただただ必死だったんです。でも、ライブを重ねるうちに、お客さんの顔も見られるようになってきて、「こうやってお客さんに盛り上がってもらいたいな」と思うようにもなっていって。「この曲をちゃんと歌って踊る」ということだけで精一杯だったものが、「この曲のこの部分でみんなと一緒に声を出したいな」とか、「こうやってノッてほしいな」というのも、ずうずうしいですけど、思うようになってきたんです。
厚木 それをもっと突き詰められたのが、ファーストライブツアーだったような気がします。やっぱり最初のツアーなので、どういうふうに進めたらいいのか分からなくて。ある程度の基盤はスタッフさんが作ってくれたんですけど、それをもとに、「ここはこんなふうにしたい」とか、「ここでこんなことを喋りたい/ここにMCを加えたい」とか、いろんなことをメンバー同士で話し合えたのがすごく貴重な時間でした。
林 本来はMCがない予定だったところに、「ここでどうしても喋りたいんです」とスタッフさんにお願いすることもあって。そうやって、私たち自身も、ちょっとずつ意見を言えるようになってきました。
厚木 そうやってステージを作る段階から私たちも携わらせていただくということができるようになったのは、ツアーがきっかけだったような気がします。
林 きっと、それもいろんな人たちに会って、学んだことなんだと思います。i☆Risさんを見ていても、パフォーマンスもトークも本当にすごくて。そういういろいろな先輩の姿を見ていて、私たちももっと頑張らないといけないんじゃないか、と思えたんです。
──メンバーそれぞれの変化も感じていますか?
林 それぞれにキャラが立つようになった!
厚木 それまでは、「みんな似てるよね」と言われることも多かったんですよ。でも今は、お互いに自然にいれば、それが個性になるような関係性になれたんじゃないかな、って。
森嶋 そんなふうに、この1年で伸びたこともたくさんあったので、これからも成長していけるということを感じられた期間だったと思います。もちろん、まだまだですけど、今年は未来に向かって頑張っていきたいです。ツアーで3人の絆が深まった部分もあったしね!
林 うん。「この3人ならもっと頑張れるだろう!」って思えたんです。
厚木 私はもともと緊張しいで、ライブのときもすごくドキドキするんですけど、ツアーのときも「この3人なら大丈夫」と思えたので、信頼感も、安定感も増した気がします。
林 私はずっと、あっちゃん(厚木)って悩みを言わないタイプだと思っていたんです。でも最近はなんでも素直に話してくれるので、それがすごくよかったなって思います。
森嶋 やっぱり、きれいごとだけじゃなくて、「もっと何でも話してよ!」って思いますから。
厚木 ありがとう(笑)。
──今、Run Girls, Run!はどんなグループになってきていると思いますか?
森嶋 なんて言えばいいかは分からないんですけど……例えば三角形のように、3人でいいバランスでいられたらいいな、と思います。黄金バランス!
厚木 そうだね!
森嶋 それが理想です(笑)。
林 Run Girls, Run!という名前のグループですし、初心を忘れずに、ずっとフレッシュな気持ちで、いつでも勢いを持ってるグループになっていけたらうれしいです。
──これからやってみたいことは??
林 3人の冠番組がほしい!
厚木 私も思った!自分たちの番組をやってみたいです。
森嶋 あと、3人で雑誌に載ったことが意外とないので、3人で声優雑誌に載ったりもしたいです。そしていちばんは、もっとたくさんの方々に知ってもらいたいということですね。ちょっとずつでも活動範囲を広げて、いろんな人たちに私たちを知ってもらいたいです。
林 あとはライブ!武道館のような、もっともっと大きなところでライブができるようになりたいです。
厚木 私、ポップアップ(ステージ下から舞台に飛び出すような演出)をやりたいんです。
森嶋 やりたい!空も飛びたい!
林 じゃあさいたまスーパーアリーナ?!
厚木 そこはドームでしょう!
林 ドームツアー!!
──話しているうちにどんどん規模が広がってますよ(笑)。
3人 あははは!
森嶋 でも、「夢は大きく」ということで!
Interview & Text By 杉山 仁
Photography By 小島マサヒロ
●リリース情報
「Break the Blue!!」
2月6日発売

【CD+Blu-ray】
品番:EYCA-12225/B
価格:¥2,268(税込)
【CD】
品番:EYCA-12226
価格:¥1,296(税込)
<CD>
1.Break the Blue!!
作詞:RINA 作曲 / 編曲:高瀬一矢
2.never-ending!!
作詞・作曲:宮崎まゆ (SUPA LOVE) / 編曲:賀佐泰洋 (SUPA LOVE)
3.Break the Blue!! instrumental
4.never-ending!! instrumental
<Blu-ray>
「Break the Blue!!」Music Video
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