思いを込めたカバー曲「GLAMOROUS SKY」を初披露!綾野ましろが描く新しい世界“綾野ましろ One-man Live 2018「YOUR WORLD」”レポート

アーティスト・綾野ましろのワンマンライブ“綾野ましろ One-man Live 2018「YOUR WORLD」”が、2018年11月3日に東京・マイナビBLITZ赤坂で行われた。自身の思い入れが強いカバー曲「GLAMOROUS SKY」をライブ初披露するなど、アンコールを含めて全22曲を歌唱。全力のパフォーマンスでファンを魅了した。

綾野ましろは7月から9月にかけて東京、名古屋、そして彼女の地元である北海道で“綾野ましろ One-man Live Circuit 2018「PARAISO」”を行っており、今回のライブはそれに引き続いて開催された。会場のマイナビBLITZ赤坂はちょうど1年前にもライブを行った場所だ。

真っ白の衣装で登場した彼女は、まず5月に発売された7thシングル曲「衝動」(TVアニメ『グランクレスト戦記』後期EDテーマ)を披露。1曲目から煽りまくりで激しいスタートを切った。続いて歌ったのが、2014年に雑誌「リスアニ! Vol.18」付録CDに収録されたプレデビュー第2作「刹那クロニクル」。彼女が綾野ましろ名義で初めて歌った曲で、最新の曲から一気に原点へとさかのぼった。ジャンプしまくったり「ハンドクラップ行くよ!」と呼びかけたりと早くも熱い盛り上がりを見せる。さらに「starry」、「tiny wings」と畳みかけるように続き、序盤からこんなハイペースなのかと驚かされる展開だった。

曲が終わり、「ましろーん!」と観客から声がかかると「もっと呼んで!」と煽り、さらに大きな「ましろん」コールが会場にこだました。最初のMCでは、「なんで今回“YOUR WORLD”っていうタイトルにしたかというと、いつもわたし、羽根がなかったのよ。“Wingless Diver”(※プレデビュー曲のタイトル)、ちょっと大きくなって“tiny wings”になったり。でも“YOUR WORLD”という世界で、大きな翼を《想像》して、世界を《創造》する。そしてそこから創り出すわたしたちの世界、絶対いい居場所になると思うので、みんなよろしくね!」と今回のライブのタイトルの由来を解説した。

「3・2・1・GO!」と勢いよく歌い始めた「NEWLOOK」はステージを動き回りながらの熱唱で、さらに観客を乗せていく。「Dolly Girl」は歌詞に合わせてスカートをつまんだり、お立ち台に座ったりといったパフォーマンスを見せた楽しい曲。「ANGEL HORIZON」ではクラップを煽って盛り上げていた。ここからは心を落ち着かせるゾーンということで、サイリウムの消灯を呼び掛けた。そして歌った「幻燈」は静淑な曲調ながらパワーのある歌声に圧倒される。「shinkiro」、「Lotus Pain」と続いて一旦ステージから姿を消す。

ロックな衣装にチェンジして再登場した彼女は、10月26日から配信がスタートした配信限定曲「GLAMOROUS SKY」をライブ初披露。中島美嘉が“NANA starring MIKA NAKASHIMA”名義で歌った映画『NANA』主題歌のカバーだ。この曲には並々ならぬ思い入れがあるようで、歌い終わるとこの曲をカバーした経緯を話し出した。「この曲は心がザクザクザクザクと荒れていて、誰かに理解してほしい、誰かのことをもっと理解したいんだよともがいた時期に出会った曲。この曲をリリースするにあたって、わたしがいつもみんなのそばの居場所を作って、その場を守っていくことが使命なんだと、そうありたいと思わせてくれるきっかけとなりました。みなさん、わたしの世界観の『GLAMOROUS SKY』もたくさん聴いてください!」と、強い思いを噛みしめるように言葉を紡いでいった。心がすさんでいた時期に『NANA』とこの曲に出会い、自分の“居場所”を見つけた彼女。今はアーティスト・綾野ましろとしてライブという自分の“居場所”を創り出す立場になった。これからはライブでこの曲を歌い続けて、同じような思いを抱える人たちへメッセージを送り続けることになるのだろう。

そんな感動的なMCの後には着替えたばかりの衣装の話になり、客席からはそのセクシーさを絶賛する言葉がかけられた。ここからは衣装に合わせて「わたしが大好きなドSゾーンに行きます(笑)」と宣言。「自分が決めた限界を超えていった先に達成感があってまだ頑張ろうって思えるの、それをみんなでもっと感じたいんです!」と限界を超えた盛り上がりを求めた。後半戦のスタートを切った「infinity beyond」は前半を上回るパワーでさらに会場を燃え上がらせる。「MATROSKA」はトランス状態に入ったかのようなテンションで、「スパイラルガーデン」では髪を振り乱しながらのパフォーマンスだった。

ライブの終盤は「ideal white」、「vanilla sky」と初期の代表曲が続く。最後は「ラスト、この曲なんだけどもっと飛べますか? 心をひとつにして行きましょう!」と大ジャンプから始まった「RAY OF LIGHT」。ギターやベースもステージの前に出てきてみんなで歌って締めくくった。「本当に本当に“YOUR WORLD”、楽しかったですね! みなさんが思い描くワールド、作ることができましたか?」と問いかけると大きな歓声が返ってきた。だがファンはまだ物足りなかったようで、彼女がステージを去るとすかさずアンコールを求める“ましろん”コールが巻き起こる。

その声に応えて再び姿を見せた彼女は、「ここからはゆるく行きまーす」と言うとバンドメンバーを呼び込んだ。メンバーはひとりずつライブグッズを持って登場。高輝度になったライト“超☆ましろカリバー!!!改”など工夫をこらしたグッズが紹介された。そんな感じでゆるいトークが展開される中、髪を切ったという話題に。ロングとボブの中間ということで“ロブ”と呼ばれる髪型だそうで、ロブにしたましろ、すなわち“ましろぶ”が誕生したのだった。さらにメンバーや観客と記念撮影も行われた。

そしてさまざまな災害などがあったこの1年を振り返り、「わたしも改めて大切な故郷や大切なみんなに感謝することが増えましたね。そんなこと、昔はなかなか思えなかったんだけどな。やさぐれてたから(笑)」と語った。そんなやさしい気持ちを込めてアンコールの1曲目として「春想の街」を歌ったのだった。さらに、「アンコール、まだまだ盛り上がっていきますよ!」と言うと「Believe」を披露。こちらは玉置成実が歌う名曲(TVアニメ『機動戦士ガンダムSEED』3rdOPテーマ)をカバーした配信限定の曲だ。

最後は「LAST FUTRUE」をみんなと歌ってフィナーレ。彼女の座右の銘である「駑馬十駕」(※どばじゅうが/歩みの遅い馬でも十日走れば一日走った速い馬に追いつけるということから、才能がなくても努力をすれば才能のある人に並ぶことができるということをたとえた言葉)をファンと共に叫んで締めくくった。デビュー以来、「駑馬十駕」という言葉が示すように一歩一歩キャリアを積み重ねてきた綾野ましろ。そんな彼女がこの日創造した“新しい世界”は、きっとこれからもファンの“居場所”であり続けることだろう。

Text By 金子光晴

“綾野ましろ One-man Live 2018「YOUR WORLD」”
11月3日 東京・マイナビBLITZ赤坂

<セットリスト>
1.「衝動」
2.「刹那クロニクル」
3.「starry」
4.「tiny wings」
5.「NEWLOOK」
6.「pixy breath」
7.「Dolly Girl」
8.「ANGEL HORIZON」
9.「幻燈」
10.「shinkiro」
11.「Lotus Pain」
12.「GLAMOROUS SKY」
13.「infinity beyond」
14.「憧憬」
15.「MATROSKA」
16.「スパイラルガーデン」
17.「ideal white」
18.「vanilla sky」
19.「RAY OF LIGHT」

en1.「春想の街」
en2.「Believe」
en3.「LAST FUTURE」

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