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2019.01.03

「ワン!」と犬の鳴き声が響きまくった“TVアニメ『魔法少女サイト』Magical festa. ~私たちは不幸じゃない~”イベントレポート

「ワン!」と犬の鳴き声が響きまくった“TVアニメ『魔法少女サイト』Magical festa. ~私たちは不幸じゃない~”イベントレポート

魔法少女となった不幸な少女たちの戦いが描かれるTVアニメ『魔法少女サイト』。6月に放送を終了した本作のイベント「TVアニメ『魔法少女サイト』Magical festa. ~私たちは不幸じゃない~」が、11月25日、なかのZERO大ホールで開催された。イベントには奴村露乃役の茜屋日海夏、穴沢虹海役の芹澤優、雫芽さりな役の山崎はるか、雨谷小雨役の原由実、燐賀紗雪役のM・A・O、泉ヶ峰みかり役の本渡楓、水蓮寺清春役の松井恵理子、滝口あさひ役のLynn、直戸圭介役の安里勇哉というキャスト陣に加え、主題歌アーティストのi☆Risも出演。昼夜二部開催された内、昼の部では「Road To Tempest」と題したゲームとライブで『魔法少女サイト』ファンを楽しませた。

会場が暗転すると、キャスト陣が演じるキャラクターに沿った挨拶をしながら次々に登場。茜屋が、休業のためイベント出演が叶わなかった主人公・朝霧彩役の大野柚布子の分まで楽しもうと客席に呼びかけると、芹澤はかわいらしいポーズを取りながら「こんにちワン」と一言。それが伝染し、その後に登場した声優陣もそれぞれのキャラクターらしい「こんにちワン」を披露し、会場を湧かせた。

最初のコーナー「Road To Tempest」は、キャストがルーレットを回して出た数字の分だけコマを進め、止まったマスの指示に従いながらゴールを目指すというすごろく風のゲーム。さらに0になるとゲームオーバーとなるライフポイントや、対決を通じて各自が持つステッキを奪い合うという『魔法少女サイト』らしい要素も。事前にそれぞれがゲームに挑戦した様子が動画として公開されており、この日はゲームがある程度進んだ状態で始まった。

多くのマスでは、描かれたステッキに合わせた対決が繰り広げられた。ハンマー型ステッキのマスで行われたのはポカポンゲーム対決。大きなステージとは不釣り合いの小さなおもちゃによるゲームだが、最初に戦うことになった茜屋と山崎の2人は真剣そのもの。引き分けを重ねたあとに勝利した山崎は、同じマスに止まった松井も返り討ちにしてみせた。カッター型ステッキのマスでは、茜屋と鈴木がスライサーを使って制限時間内にどれだけキャベツを切れるかに挑戦。茜屋が6倍ほどの量を千切りにし、圧勝する。その一方でM・A・Oと本渡、Lynnは箸を使った豆の移し替えや、箒を手のひらでどれだけ長く立てられるかといったやや地味めの対決をすることに。そのほかにもヨーヨー掬いや風船を付けた拳銃でのロシアンルーレット、時間を止める能力にかけただるまさんが転んだなどの対決が行われ、シリアスな展開が続く本編とは裏腹に会場の笑いを誘う展開が連続する。

また対決以外のコマもゲームのアクセントに。ライフポイントが減ったり、ほかのコマと位置が入れ替わったりはまだ序の口。原作者の佐藤健太郎が設定したという「?」のマスでは、鈴木が「サイト管理人の漆に殺され」て一発でゲームオーバーとなり、ほかの参加者からは「不幸だねー」の言葉が飛ぶ。

特に白熱したのがパンツ型ステッキのマス。マスに止まった人とパンツ型ステッキ所持者が犬のモノマネをし、観客による鳴き声の大きさで勝者を決めるという対決内容だったが、ステッキ所持者の安里はあまりの強さから3回も犬のモノマネするはめに。最初に挑んできた芹澤を堂々とした遠吠えで一蹴すると、松井との対決でもファンの支持を集める。決して望んではいない犬のモノマネながら、安里は両者のライフポイントをゼロにして死亡させる。そして自身がパンツ型ステッキのコマに止まった際は、やけくそ気味に司会の鷲崎健を対戦相手に指名しここでも勝利。最終的には“安ドッグ”と呼ばれるほどの名演を見せた。

当初はキャスト全員が3回ルーレットを回す予定だったが、各対決が想定外に盛り上がったこともあって2周した時点で終了に。ライフポイントの差でLynnの優勝が発表されると、バタバタとした展開だったため全然ピンときていない様子ながら「やった!」と喜びのコメント。優勝賞品として魔法のクッキーをゲットした。

場つなぎのために行われた旗揚げ対決ののち、ライブコーナーへと突入。その口火を切ったのは、第3話の実写エンディングでも披露された肌色多めのアイドル衣装に身を包んだ芹澤。ヘヴィなメタルサウンドが鳴り響く中、芹澤は「いぬあそび。チワワ担当“にじみん”こと穴沢虹海でぇす!!いっくよ~!!」のセリフから「…私だけ見てて♡」を歌唱。客席に「みなさん、楽しんでますか?」と呼びかけ、「ワン」コールを要求する様子は劇中のアイドル・穴沢虹海そのもの。続く「お・ぼ・え・テ・て」でも切れ味鋭い「ワン」をファンに送ると、ラストも犬の鳴き声で〆。トップバッターながら一気に会場のテンションを引き上げる。

続いて登場したのは茜屋。MVと同じ赤いセーラー服を着用していた彼女はダンサブルな「believe again」で時折笑顔を見せながらパワフルなダンスを見せると、一転してシリアスな表情でバラードの「あたしがいなくても」を歌い上げる。対象的な2曲で自身が演じた奴村露乃を表現した茜屋に、ファンから暖かな拍手が送られた。

パンツルックに着替えてステージに現れた山崎が歌ったのはエンディングテーマ「ゼンゼントモダチ」。イベント冒頭で「足を捻ったから動きが変なところがあるかも」と“不幸”を明かしながら断っていた彼女だが、赤いライトの中で拳を突き上げ、エネルギッシュなパフォーマンスによって会場の熱気をさらに高めていく。

ライブコーナーの最後を飾ったのはi☆Risによるオープニングテーマ「Changing point」。黒を基調としたゴシックな衣装をまとった6人は、銃のポーズなど作品へのオマージュたっぷりのダンスと共にクールな表情で楽曲を届ける。それでもライブが終わると、一転して賑やかになるのがi☆Risらしいところ。イベント内で犬の話が続いたことを受けてか、“わんわんおーこくのお姫様”である久保田未夢は「ワンワン!」と威勢よく鳴きマネを披露する。

最後の挨拶は、i☆Risのリーダー・山北早紀が「今日は一曲入魂だったけど……次はぜひ(サイト管理人 漆役の)中尾隆聖さんと一緒に『Changing point』を歌いたい」と第10話オープニングを思わせるコメントでスタート。ゲームコーナーの主役とも言える活躍を見せた安里が「今日は、自分がどれだけ犬かわかりました」「ありがとうだワン」と語ると、犬派だという本渡は「今日のイベントでは犬をたくさん見られてよかった」とほのぼのとした言葉で場を和ませる。茜屋は大野と共にやってきたラジオやお渡し会などのイベントを振り返りつつ、この日、奴村露乃として披露した楽曲について「彩にも届いているかなと思いながら歌わせてもらいました」と語る。彼女は大きな拍手を浴びながら引き続きの応援を求めると、最後はイベントで大野が毎回やっていたという「私達は」「不幸じゃない」のコール&レスポンスを呼びかけ、イベントの幕を盛大に降ろした。

なおこのイベントの模様を収めたBlu-rayが、2019年2月22日に発売される。これには昼夜2公演の様子がダイジェストや声優陣、アーティストのコメントが収録されるほか、初回特典として夜公演で行われた朗読劇の台本が付属する。

Text By はるのおと

TVアニメ「魔法少女サイト」Magical festa. ~私たちは不幸じゃない~
2018年11月25日(日)なかのZERO大ホール
昼の部 開場13:15 開演14:00
夜の部 開場17:15 開演18:00

出演:茜屋日海夏、鈴木愛奈、芹澤優、山崎はるか、原由実、M・A・O、本渡楓、松井恵理子、Lynn、安里勇哉、i☆Ris


●リリース情報
Blu-ray
『魔法少女サイト』Magical festa. ~私たちは不幸じゃない~
2月22日発売

品番:EYXA-12043~4
価格:¥7,560(税込)

© 佐藤健太郎(秋田書店)/「魔法少女サイト」製作委員会

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