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INTERVIEW

2018.12.31

「リスアニ!CIRCUIT Vol.08」開催記念 出演アーティストスペシャル対談 Part.1 スピラ・スピカ×和島あみ

「リスアニ!CIRCUIT Vol.08」開催記念 出演アーティストスペシャル対談 Part.1 スピラ・スピカ×和島あみ

2019年2月16日、新宿ReNYにて開催される“リスアニ!CIRCUIT Vol.08”。フレッシュな新人アニソンアーティストが揃い踏み、“ライブハウスでの近距離戦”を繰り広げる本イベントの開催に先駆けて、出演アーティストたちの対談をお届けする。 第1弾となる今回は、TVアニメ『あかねさす少女』EDテーマ「壊れかけのRadio」が記憶に新しい和島あみと、TVアニメ『ガンダムビルドダイバーズ』EDテーマ「スタートダッシュ」で初タイアップを飾ったスピラ・スピカに、お互いに対する印象やステージへの意気込みについて語ってもらった。

――お互いの楽曲を聴いてみて、印象はいかがですか?

寺西裕二 僕、『クロムクロ』が好きで観ていたんです。曲を聴いて「あっ」と思って、頭の中に「永遠ループ」がスッと流れてきました。作品への好きも相まって、同じイベントに出れるのがうれしいです(笑)。

和島あみ アーティストの方にそう言っていただけることは初めてなので、すごくうれしいです!

幹葉 和島さんのプロフィールを読ませていただいたら、「声がコンプレックスだった」と書かれていて。でも、それをまったく感じさせない力強い歌声で。上から目線みたいになっちゃいますが、コンプレックスを強みにして歌えているんだな、という印象をすごく受けました。

ますだ 僕はアルバムから初めて聴かせていただきました。楽曲自体はゴリゴリなロックテイストで結構ラウドな感じですが、その上から負けじとパワフルなボーカルが突き刺さってきて、衝撃を受けましたね。

幹葉 ステージで歌う姿もかっこよかったです。歌声と動きがリンクしていて、すごくロックでかっこいいなと思いました。

――逆に和島さんから見たスピラ・スピカさんはいかがですか。

和島 音楽の方面からいろいろお褒めいただいたあとに、音楽と直接関係のない話で本当に申し訳ないんですけど(笑)。スピラ・スピカの以前のバンド名が、私の故郷を歌った楽曲「スノーマン」という曲の名前と同じということで、私は北海道出身なので、勝手に親近感を覚えていました。

――音楽性についてはいかがでしょうか。

和島 まだライブは生で拝見したことはありませんが、MVを観るだけでもめちゃくちゃハッピーになれますよね。特にアニソンって、前向きな要素がすごく大事だと思うんですよ。落ち込んでいるときに聴きたいと思いました。

幹葉 和島さんの曲はライブパフォーマンスを含めて、「一歩踏み出したい」という人を広い世界に引っ張っていってくれそうな気がしました。

寺西 パワフルな歌声に加えて、例えば「永遠ループ」だと「光を求めて」といった歌詞のモチーフが印象的で。「必死にもがいて何かを掴み取ろう」という強いキーワードと、歌とのシンクロ度がすごいなと思います。

和島 アーティスト写真を拝見すると、幹葉さんは華がめっちゃある。でも曲を聴いたらしっかりかっこいいし、ハッピーな歌詞の中にもハスキーな歌声もあり、曲によってすごく歌い分けていらっしゃる。曲ごとにボーカルの振り幅があってかっこいいなと思いました。

――フェスとワンマンでは心持ちが違うところもあるのでは?

寺西 対バンイベントは、アーティスト同士のバトンの渡し合いみたいなものがあるのが楽しいですよね。前のアーティストがこれだけ上げてくれたから、僕らは自分の色に寄せつつもこれを引き継いで上げていこうと。そういう事を僕は意識しちゃいますね。

和島 曲選びの段階から私も意識しますね。他のアーティストさんもそうだと思いますが、初見の方が大多数だと思うので、フェス用のセットリストは分かりやすく誘導しようという心持ちになりますね。まずは和島あみベーシックみたいなものを観てもらう。あんまり挑戦せずに、コールしてほしいところや乗ってほしいところは分かりやすく、ていねいにしようかなと。ワンマンが雑というわけではもちろんありませんが、よりていねいにすることをフェスでは心がけていますね。

――様々なステージでの経験を経てそうなっていったんでしょうか。

和島 どちらかといえば、ライブをお客さん側から観ていて、対バンライブでお目当てじゃない方の出番を観ているときに、私がステージに立つときはわかりやすくやろうかなと、思ったことを実践していっている感じですね。

――そうしたお客さんの観点を取り入れる部分がある。

寺西 曲順は、自己紹介的なニュアンスを入れたりして考えたりします。

幹葉 スピラ・スピカの曲は初めての方でも絶対に楽しんでいただけるだろう曲があって、それはいつものライブでも鉄板曲で。来てくれるみんなが楽しめるライブを心がけています。どんなときでも自分たちらしさを大事にしていますね。

和島 バンドの方と対バンで出させていただく機会って、アニソンシンガーとして活動していると少ないので、そういった意味でもすごく楽しみですね。

幹葉 私たちはアニソンのイベントに出た事はまだ少ない方なので、同じ気持ちですね。

――ソロとバンドの違いなどで気になる部分はありますか?

寺西 作詞や作曲をする際に、個人的に気をつけていることがあって。自分で自分の曲を作るときは、100%自分のエゴや世界観を詰め込むのが普通だと思いますが、バンドなので、メンバーそれぞれの色や価値観も盛り込もうとしています。3人で作ったぞ、という部分にバンドの強みがあると思っています。

和島 バンドはやったことがないので、聞いていてめっちゃ楽しそうだなと思いました。もちろん私もバンドさんに付いていただくことはありますが、あくまで「和島あみとバンド」になってしまう部分があるので、本当に羨ましいと思って。そういう体験を一度してみたいと思いました。

――リスアニ!CIRCUITではhalcaさん・亜咲花さんも参加され、合計4組の対バンライブとなりますが、おふた方の楽曲は聴かれましたか?

和島 亜咲花ちゃんとは普通にプライベートでご飯に行ったりするんです。仲良しの亜咲花ちゃんとリスアニでもご一緒できるのはうれしいですね。halcaさんとは初めてお会いしますが、『ヲタ恋』を観ていたので、ずっと会いたいと思っていました。とてもかわいいと思って。

幹葉 halcaちゃんは私たちとレーベルメイトで、ライブも一緒になったりしているんですが、、歌声通りにhalcaちゃん自身も癒やしのキャラクターで、それこそマイナスイオンが出ているような感じですね。亜咲花さんとは一度ラジオにコメント出演させていただいたことがあるだけで、直接会ったことはないので、早くお会いしたいです。

――曲や歌声でお好きなポイントはありますか。

和島 halcaさんはアニソンなんですけど良い意味でJ-POP感があって。すごくポップだし、中学生のときに聴いたらドハマリしていただろうなと。ふんわりした優しい雰囲気のなかにも、ちゃんと刺さるものがあるんですよね。

寺西 歌声にキャラクターがにじみ出ているというか。透き通ってるんですよね。

ますだ 透明感がすごいあるよね。

――亜咲花さんの印象はいかがですか。

和島 亜咲花ちゃんは同世代というか、同年代デビューなんですよね、私が2016年春のアニメで、亜咲花ちゃんが2016年秋のアニメ。同世代のアニソンシンガーの方の中でもすごく尊敬していて、ライブにも行かせていただきました。パワフルだし、アニソンや音楽に対する愛情がすごくまっすぐというかひたむきな感じで、歌声だけでなく人柄も皆さんに愛される理由のひとつなんだろうなと思って。歌がうまいだけじゃダメなんだろうな、と亜咲花ちゃんのライブを観てすごく思いましたね。

――最近はアニソンファンと関わる機会が増えたと思いますが、どんな印象を持たれていますか?

ますだ 愛があるというか、好きなものに対してはとことん好きになるというか、愛情が大きいですよね。僕もアニオタなので同じようなところがあります。

寺西 アニメを通して自分たちの楽曲を聴いてもらう立場になったのですが、結局のところ僕たちもやっぱりアニソンファンなんですよね。ライブをしているときでも、気持ちの部分ではすごく一緒だよ、という仲間意識を持っていたいなと思います。

幹葉 熱い人が多いというか、それぞれに目当てのアーティストの方がいてライブにいらっしゃるのだと思いますが、目当てじゃない人のステージでも一緒になってすごく楽しんでくれるイメージがあります。

和島 本命じゃない人の出番でもめちゃめちゃ声出してくれますよね。フェスや対バンに出るとき、私を観に来ているわけではない人でも湧いてくれたりして、アニソンファンってそういうところが素敵だなと思います。

幹葉 一緒になってひとつのイベントを楽しんで作り上げていこうって気持ちが伝わってきますよね。

――アニメの主題歌を歌う時に意識されることはありますか?

和島 私の場合はアニソンシンガーになりたくて、アニソンシンガーオーディションをきっかけにデビューさせていただいたこともあり、ほとんどの曲をアニメのために作っているのは間違いありませんが、なぜか運命的に楽曲がそのときの自分の状況と重なっていることがいっぱいあって、全部の曲が実話、みたいな感じがあります。自分の実話でもあるしアニメで流れることを考えて作ったものでもある。自分がアニメの中に飛び込んじゃったような感覚になれるのが幸せですね。

幹葉 私たちはまだ「スタートダッシュ」という楽曲だけで。

寺西 すごい精一杯気持ちを込めました。アニメのED楽曲ってその話数ごとに曲の印象も変わると思うんですよ。楽しい回のあとの「スタートダッシュ」と、悲しい終わり方のあとの「スタートダッシュ」とでは、頭の入り方も全然違うと思っていて。それも意識してシミュレーションしながら作りましたね。

和島 まさにそうだなと私も思っていて。アニソンって、アニメを知らないで聴いてもかっこいい曲もたくさんありますが、アニメを知ったうえで聴いたら二倍楽しめる、そのお得感が本当に魅力なんですよね。聴き手によっていろんな解釈があるのも面白いし、観た人、観てない人でもまた別の解釈が生まれていくのが楽しいなと思います。

――あらためて、リスアニ!CIRCUIT出演への意気込みをひと言お願いします。

和島 とにかく「激しく熱くアニソンらしく」なライブであると同時に、「和島あみらしく」なライブがしたいなと思います。近距離戦ということで、なるべくみんなの目を見ながら、分かりやすいライブができればいいなと思っています。

幹葉 きっと初めて私たちのライブを観る方も多いと思いますが、自信を持ってスピラ・スピカのライブは楽しいと言えるので、みんなで一緒に全力で楽しみたいです!。

寺西 アニメソングを通してみんなで輪になって楽しめるイベントだと思います。「スピラ・スピカとはなんたるや」という、生でなければ感じられないものを一緒に感じてもらいたいなと思っています。

ますだ 4組の中でバンドは僕たちだけなので、バンドだからこその空間や雰囲気をお客さんに味わってもらって、熱い空間にできたらと思います。

Interview By 須永兼次 Text By 寺田龍太
Photography By 小賀康子


●イベント情報
リスアニ!CIRCUIT Vol.08
2019年2月16日(土)新宿ReNY
開場:16:00/開演:17:00
出演者:亜咲花/スピラ・スピカ/halca/和島あみ

チケット:オールスタンディング ¥5,000(税抜)/ ¥5,400(税込)
※ドリンク代別途 600円必要

チケット3次先行受付
受付期間:2018年12月28日(金)10:00~2019年1月6日(日)23:59まで

詳細はこちら

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