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2018.12.23

巴山萌菜×DJ和スペシャル対談 巴山萌菜とDJ和との出会いとなった『アイカツ!』時代から、DJ和 監修による巴山萌菜のJ-POPカバーシリーズまで、2人が互いの歩みを語り尽くす!!

巴山萌菜×DJ和スペシャル対談 巴山萌菜とDJ和との出会いとなった『アイカツ!』時代から、DJ和 監修による巴山萌菜のJ-POPカバーシリーズまで、2人が互いの歩みを語り尽くす!!

「アイカツ!」歌唱担当を卒業後、ソロシンガーとして活動を始めて約2年。1月9日に待望の1stアルバム『Beginning』を発売する巴山萌菜。中には、漫画やイラストとコラボレーションして動画化された楽曲たち、そしてRe:versed名義でドラマ「賭ケグルイ」のテーマ曲にも起用され、シングル発売された『一か八か』などを収録している。

今回は、「アイカツ!」時代からの繋がりを持ち、これから巴山萌菜が行うJ-POPカバー企画のスーパーバイザーとして取り組みを始めるというDJ和を迎え対談を実施。2人の会話を通し、巴山萌菜の近況をお伝えしたい。

応援したい気持ちにさせてくれる萌菜さんには、今でもずっと感謝をしています(DJ和)

DJ和 僕が萌菜さんのことを知ったのは、『アイカツ!』で歌唱担当をしていた頃。と言っても、その時期の僕は、ひとりの『アイカツ!』ファンとして、ライブを通して萌菜さんの姿を一方的に観ているだけでしたけどね(笑)。

巴山萌菜 DJ和さんは、わたしの歌っている姿を長く見続けてくださっている方なので、お会いするたびにいろんなアドバイスをいただけるから、とても参考になっています。しかもDJ和さんは、プロの視点とファン目線の両方でわたしの姿を捉え、そのうえでいろんなことを教えてくださるから、お話をしていて楽しいんですよね。

DJ和 『アイカツ!』時代にも、僕がDJとして参加していたイベントでお会いするなど接点はありましたけど、萌菜さんといろいろ話をするようになったのは、『アイカツ!』を卒業して、ライブハウスを中心にソロ活動を始めてから。僕もライブハウスやCLUBでプレイすることが多いので、「今は同じ土俵の上にいるんだな」と思えたことで、より萌菜さんに身近さを覚えたのかなと思います。

巴山 DJ和さんって、すごく相談をしやすい方なんです。今、同じ土俵の上と言ってくださいましたけど、だからこそわかる気持ちもあるのだと思います。私がお聞きしたいことや、ライブに於ける悩みなどにもいつもピッタリの答えをいただけます。しかも、ファンの皆さんからとても近い存在でもあって、そういった視点でもアドバイスをくださるから、わたしにとっては本当に心強い存在です。

DJ和 ソロ・シンガーとして活動をされ始めた頃から、自分のスタイルを軌道へ乗せるまでの流れの中で、ファンの皆さんたちからリクエストを募って、アニソンのカバー曲を選曲してカバーをはじめましたよね。あのときの選曲も「わかるわかる」と納得だったし、何より、萌菜さんの当時の立ち位置やキャラクター面でも、最初にアニソンを届けるスタイルを取ったことは、萌菜さんの歌声の魅力を届けるうえでいちばんの近道だなという印象を持っていました。

巴山 私、『アイカツ!』で歌唱担当をするまでは、アニメやアニソンとほとんど接点がなかったので、ファンの皆さんからアニソンの魅力を教えてもらいたいという思いではじめました。

DJ和 僕らファンとしては、そうやって成長していく姿を見守り続けたい気持ちが応援を続ける原動力にもなっているし、そういう気持ちにさせてくれる萌菜さんには、今でもずっと感謝をしています。むしろ、その出会いに感謝しているからこそ、僕らの力で出来ることはやってあげたいという意識にもなっている。もう、そんな感じですからね。

巴山 その言葉、とてもうれしいです。何よりわたし自身が、和さんも含めて(笑)ファンの皆さんに支えられているからこそ、ここまで進んできたのは間違いのないことです。その心の支えがなかったら、どうなっていたかわかりません(笑)。

「cu letters」には、『アイカツ!』時代から応援してくださっている方々へ向けて伝えたい想いも書き記しました(巴山)

DJ和 これまでもライブを通して萌菜さんのオリジナル曲は聴いていましたけど、こうやってアルバムとしてまとめて聴けるのがうれしいですね。萌菜さんの持っている世界観をとてもわかりやすく表現した作品だなと、聴きながら感じていました。1曲目に収録した「A.」は新曲ですよね。

巴山 そうです。

DJ和 最初に触れていきなり、萌菜さんの世界観を感じることができる素敵な作品だと思います。これがオリジナル曲を収録したアルバムとしては初になりますよね。

巴山 初めてになります。DJ和さんは、わたしの曲をずっとライブで聴き続けてくださっていますもんね。

DJ和 そう。僕らのようなファンは、ライブで聴きながらその曲を覚えるので、楽曲の成長も見続けることができます。そうして、こうやってCD盤を通して聴くことで「あっ、あの楽曲がこうなったんだ」といううれしい発見ができるから、そこを楽しんでいます。ライブと音源って、耳への響き方も違うじゃないですか。もちろん、それぞれの良さがあって、それぞれが惹かれあうからこそ良いわけです。やはり今の時代的に、まして萌菜さんのようなアーティストの場合、ライブはとても重要なものだと思っていて、僕もそうだけど、お客さんたちも、よりライブで楽しみたいから音源も聞き込みたいという意識が強くあると僕は思っています。僕らは先にライブで親しんできているとはいえ、この「Beginning」を聴くと、「萌菜さんの頭の中にはこんなライブの風景が広がっているのかな?」という想像が膨らみますからね。だからこそ、この作品を手に取った方は、ぜひライブにも足を運んで欲しいなという気持ちです。

巴山 そうであって欲しいし、そうなれるように私も頑張ります。とくに最近は、ライブの演出に映像を組み込んで、「漫画コラボ動画」の世界観をお客さんの目の前で、生の歌声で表現をしていたりもしています。巴山萌菜が描いている世界がより深く伝わればいいなぁと思い、いろんなことを心がけて演出を考えるようにしています。和さんは、私のソロ・ライブを最初から観てくださっている方じゃないですか。私が初めてソロで歌ったオリジナル曲の「cu letters」を、ソロ・シンガーとして歌い始めたばかりの頃に聴いたとき、どんなふうに思ったのか知りたいなぁと思っていて。ぜひ、教えてほしいです。

DJ和 では、先に質問しちゃうけど、やはり「cu letters」は萌菜さんのオリジナル楽曲の中心としてあるものなのですか?

巴山 「cu letters」は、『アイカツ!』歌唱担当の私から、シンガー巴山萌菜へと繋げてくれた架け橋のような存在の歌だと思っています。只野菜摘さんにもそういう思いを伝えて作詞をしていただきました。ファンの皆さんをはじめ、『アイカツ!』時代から応援してくださっている皆さんへ向けて、伝えたい想いを書き記した形になったと思います。最近になって「cu letters」を聴いた方や、これから関わりあう皆さんとは異なる、もしかしたら、『アイカツ!』時代から私のことを応援してくれている人たちにしかわからない気持ちも、この歌に感じてもらえたらと思って。

DJ和 言われたように、それまでの活動の流れを知ったうえで「cu letters」に触れたときは、「ここへ至るまでにこんな想いを感じていたのかな」「この言葉は誰々に向けたものなのかも」「これは、あれのことかな」と、いろいろ想像を巡らせては感情の昂りを覚えていました。しかも、あらたな始まりの時期に触れたからこそ、なおさらいろんな想いを重ねあわせ受け止めていたところもありました。

巴山 当時の私は『アイカツ!』を卒業したばかりで、応援してくれている皆さんへの気持ちをお手紙のように歌に込めて歌っていました。そんなこともあるのか、こうやって2年間歌ってきて最近では「cu letters」を歌うたびに、過去の自分が今の自分へ送った手紙のようにも感じています。

DJ和 きっとそれが、心の成長ということなんでしょうね。さっきの話の続きになるけど、『アイカツ!』を卒業してから最初のソロライブのときに、「これから萌菜さんがどんな気持ちで、どういう楽曲を歌っていくのか」など、ファンの皆さんそれぞれ受け止め方に違いはあったわけです。でもやっぱり、応援し続けている皆さんには、「萌菜さんの想いを全部受け止めたい」気持ちがあると思うんですよね。初ライブのときは、とにかく「どんな気持ちでソロ活動を始めるのかな?」などと想像を巡らせていました。それを「cu letters」を通して示してくれたんです。その想いを聞けただけで、あの頃の僕等はすごくうれしくて、まして、ここから新たな自分として進んでゆくという心意気も感じたからこそ、僕らも「これからも彼女を支えなきゃ」「むしろ、これからが俺たちの本当の出番だ」という気持ちを持っていましたからね。

巴山 その気持ち、あの頃からすっごく伝わっていました!!

「一か八か」も、今は強気な姿勢で歌っています(笑)(巴山)

DJ和 アルバム『Beginning』の中にも入っている「スターゲイザー・ダイアリー」や「Home again」は、ソロ活動を始めてから1年後くらいから歌い始めた楽曲でしたよね。今、萌菜さんとはJ-POPナンバーをカバーして、それを動画にして公開する企画を進めていますが、まず僕が、萌菜さんから受けている印象は「スターゲイザー・ダイアリー」の歌のような雰囲気なんです。

巴山 うれしいんですけど、なんでですか?

DJ和 萌菜さんには昼間の雰囲気も似合うのですが、もうひとつ、静かな夜もイメージとして似合うなと思っていて。夜と言っても、けっして都会のネオンがきらめくではなく、郊外のもうちょっと自然にあふれた夜の風景。時間帯も23時や24時など真夜中ではなく、19時や20時など、日は暮れているけど、ちょっとゆったりとした温かみを覚える時間。その時間帯を感じさせる楽曲を歌うと似合うなというふうに思っているんです。

巴山 え~うれしいです!逆に、Re:versedとして歌った「一か八か」の印象ってどうでした?

DJ和 あれは、びっくりしました。というか、「まじかー!!」と思った(笑)。ライブを観ていると、素はおっとりしていてMCでも天然な感じなのですが、歌うとスイッチが切り替わるという姿は、それこそ『アイカツ!』時代から目の当たりにしてきた光景なんです。それがさらに振り切って、切り替えのスイッチがポチッではなく、巨大なスイッチをドカッと入れたような。つまみを一気にガーッと回しきったくらい極端に変わるじゃないですか。それを目の当たりにしたとき、「萌菜さん、ここまで表現できるんだ」とうれしい驚きがあって、「まだまだいろいろ出来そうだな」という可能性を感じたんです。

巴山 そう言ってもらえて良かったです。別名義のRe:versedとしてとはいえ、「一か八か」を皆さんの前で披露するときは不安もありました。でも、ファンの皆さんがとても良い方向に受け止めてくださって、今は超強気で歌っています(笑)。

DJ和 ライブでも、会場の雰囲気がガラッと変わって盛り上がりますよね。

巴山 皆さん、すっごい盛り上がってくれます!!

また新しい挑戦をしたいなと思っていた中で打ち出したのが、J-POPのカバーというスタイルでした(巴山)

巴山 私、ソロ活動を始めてからオリジナル曲を歌っていくのと同時に、アニソンのカバーもいろいろ歌ってきたじゃないですか。そんな中で、J-POPの曲ももっと積極的にカバーしたいなという気持ちもありました。今回、「Beginning」というアルバムをリリースすることで、ここまでの歩みの中で作りあげたオリジナル曲たちをまとめあげることが出来たから、また新しい挑戦をしたいなと思っていたんです。そこで打ち出そうと思ったのが、J-POPのカバーというスタイルなんです。ただし、自分で選曲をすると、どうしても偏りが出てしまう。そこでアドバイスが欲しいと思ったとき、真っ先に浮かんだのがDJ和さんなんです。和さんは、『アイカツ!』時代からわたしのことをずっと見てくださっているので、絶対に自分では気づかない、私の可能性を引き出してくださると思い、今回、J-POPカバーシリーズのスーパーバイザーをお願いさせていただきました。和さんは、最初の打ち合わせ段階ですでに、私では絶対に思い浮かばない曲たちをいろいろ提案してくださいましたよね。どんな基準で選んだのかもすごく興味があります。

DJ和 もちろん、今の萌菜さんの表情に似合う曲もあるけど。全体的な選曲のポイントは、うれしい意外性かな。「萌菜さんの歌声を通すことで、楽曲の良さも、萌菜さんの歌声の良さもと両方を出せる」、その両方を出せる楽曲。加えて、「意外性を持った楽曲」。そこを重要視していました。

巴山 年内には映像にして第一弾公開を予定しているのが、TEEさんの「ベイビー・アイラブユー」。公開は来年になりますけど、第二弾でORIGINAL LOVEさんの「月の裏で会いましょう」を予定しています。実際に今、レコーディングを進めているのですが、その2曲は、なぜ選んだのか教えてください。

DJ和 TEEさんの「ベイビー・アイラブユー」はど真ん中を突いた楽曲。この歌は、男性でも女性でも歌える、とても伝わりやすいラブソング。しかも、サビの言葉を何回も繰り返すじゃないですか。「あのフレーズを萌菜さんに歌ってもらいたい」と思ったんですね。実際に萌菜さんが歌うことで、より「優しく温かい感じ」が出たなと思いました。

巴山 ちょっとラップのような感じも入っているじゃないですか。あそこは、私の中でもあらたな挑戦でした。ギターは他の「ベイビー・アイラブユー」のカバーの演奏も手がけられている、竹田和矢さんに弾いていただきました。

DJ和 ORIGINAL LOVEさんの「月の裏で会いましょう」は、先ほども話した、僕が萌菜さんに抱いていた夜の印象と言いますか、月や星空を見上げながら歌う感じの楽曲をと考えたときに出てきた、僕自身も大好きな曲です。この曲は、オリジナルよりもテンポをだいぶ落としたアコースティックな感じにアレンジされていて、ホント優しい気持ちになれました。

巴山 ピアノと歌だけで、しかもちょっとジャジーな感じにアレンジされていますからね。ピアノはイエロー・シアン・マゼンタのナカノサキさん!とても素敵な方です。わたし、このオリジナル曲は今回、初めて聞かせてもらったんです!こんな素敵な曲を教えていただけて、すごくうれしかったです。

DJ和 今はまだアイデアベースですけど、萌菜さんを少しでも知っているものとして納得のいく曲や、意外性を持った表情が見せられるような曲など、いろんなカバー曲を提案していきますので、2019年はこのシリーズを続けていけたらうれしいなと思っています。

巴山 私もやり続けたいです。すでに、私の中の新しい扉を開いていただけているので、このシリーズも、オリジナル曲やアニソンカバー・シリーズと同じように、取り組んでいきたいなと思っています。あと、これはわたしが勝手に思っていることですけど、いいですか?

DJ和 なんですか?

巴山 できることなら、DJ和さんがDJをしている横で歌いたいなぁというのがひとつ。それと、DJ和さんに巴山萌菜のDJ MIXを作って欲しい!(笑)。ファンの皆さんからのアニソン・リクエストをもとにカバーした『#もなリク』シリーズの楽曲も溜まってきましたし、今回、オリジナルアルバムの『Beginning』も出すし、これからはJ-POPのカバーシリーズも増えていきますし!作品化できるほどの楽曲が溜まったときには、ぜひDJ和さんにMIX CDを作っていただきたいなぁと思って。

DJ和 僕で良ければぜひやらせていただきます!

巴山 えっ、ホントですか!? また、素敵な夢が広がりました!!

Interview & Text By 長澤智典


●リリース情報
『Beginning』巴山萌菜
1月9日発売
品番:JGM-1016
価格:¥2,500(税込)

<CD>
1. A.
2. cu letters
3. スターゲイザー・ダイアリー
4. Home again
5. Brand New Days
6. 一か八か - Bonus track –
7. A. Karaoke
8. cu letters Karaoke
9. スターゲイザー・ダイアリー Karaoke
10. Home again Karaoke
11. Brand New Days Karaoke

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