リスアニ!WEB – アニメ・アニメ音楽のポータルサイト

INTERVIEW

2018.12.20

石田燿子デビュー25周年&「ワールドウィッチーズ」10周年記念盤『ソラノウタ』リリース記念!石田燿子×ゲルトルート・バルクホルン役・園崎未恵スペシャル対談!

石田燿子デビュー25周年&「ワールドウィッチーズ」10周年記念盤『ソラノウタ』リリース記念!石田燿子×ゲルトルート・バルクホルン役・園崎未恵スペシャル対談!

TVアニメ『ストライクウィッチーズ』の放送開始から10周年を迎えた『ワールドウィッチーズ』シリーズと、デビュー25周年を迎えたアニソンアーティスト・石田燿子。Wのアニバーサリーイヤーである2018年のラストに『石田燿子デビュー25周年&「ワールドウィッチーズシリーズ」10周年記念盤「ソラノウタ」』がリリースされる。これを記念して、石田燿子×園崎未恵(ゲルトルート・バルクホルン役)のスペシャル対談が実現!10年来……いや、もっと以前からの親交があるというふたりが『ワールドウィッチーズ』シリーズへの想いを語る!

――『ワールドウィッチーズ』シリーズ10周年であり、石田燿子さんのデビュー25周年でもある2018年。この記念すべき一年を振り返ってのお気持ちをお聞かせください。

石田燿子 私は10月に25周年のアニバーサリーライブをやらせていただいたこともあって、今年一年はそのライブに向けて突っ走っていた感じがします。そのライブが終わった後に、今回のアルバムのレコーディングが一気に入ってきたので、10月~11月は本当に濃かったですね。それまでは、そんなに忙しくもなかったのに(笑)。しかも、ボーカル新録も結構あったので。

――アルバム『ソラノウタ』には石田さんが歌ってこられた歴代の主題歌に加えて、キャラクターソングのカバーが収録されていますね。

石田 もともと私も馴染みのある歌ばかりなので、あらたに覚えなきゃいけないということはそんなになかったんですけど、何しろ歌っている方々が個性的なので……。

園崎未恵 クセの強い面々ばかりが歌っているからね(笑)。

石田 何度も聴いて、覚えているから、どうしても寄せてしまう自分がいて、それを1回抜く作業が大変でした。

園崎 私は『ウィッチーズ』シリーズ10周年ということで、久しぶりにイベントに出させていただきましたね。そのイベントで今後の展開が発表されたときは、私たち演者も感慨深い気持ちになっていました。オーディションから考えると『ウィッチーズ』と出会ってからもう15年くらい経っているんですけど、オンエアからは10年。その間、勢いが衰えることなく、むしろますます勢いに乗って10周年を迎えているという。その渦中に自分がいるというのは、どこか不思議な気持ちがします。

石田 私もこうやって関わらせていただいた作品が10年も続くって、本当に初めてのことなので、代表作といわれるような作品に出会えたことに心から感謝しています。10年前に「STRIKE WITCHES ~わたしにできること~」を初めて聴いたときは、この作品が10年続くとか、そんな想像力はまったくなかったけど(笑)。『ストライクウィッチーズ』で王道アニソンを楽しく歌わせていただいていた私が『ブレイブウィッチーズ』という新しいシリーズでも歌を任せてもらえるようになって、徐々に責任感も出てきましたし、今後ますます頑張らないとダメだなって、自分も応援されている気持ちになれるような作品だなと思います。でも、『ブレイブ』になってキャストさんが一新されたときには、イベントに出るときに人見知りオーラが全開になってしまったんですよね。「園崎さんとか、いないんだ。すごく頼りにしてたのに……」って(笑)。

園崎 年代もグッと下がったからね。

石田 (『ストライクウィッチーズ』の)501部隊のみんなとは一緒に歩んで、培ってきた絆があって、また新しいメンバーとも一から紡いでいけばいいんだけど、最初はどうしても緊張してしまって。そうしたら、園崎さんが『ブレイブ』のみんなに「あのね。燿子ちゃんのこと、よろしくね」と紹介してくれて、馴染ませてくれるという(笑)。

園崎 そんなこともありました(笑)。でもね、W石田で……。

石田 同じ「石田」の石田嘉代さん(ヴァルトルート・クルピンスキー役)がいらっしゃって。またこの人も男前で、面白い人だったので、すぐに仲良くなれました。

――同じ作品に関わっているとはいえ、キャストとアーティストがこんなに仲がいいというケースも珍しいのかなと思います。

石田 実は、もともと仕事で出会っていないので。

園崎 最初に出会ったのはお仕事関係の集まりでしたね。そこに一緒に参加していたのがきっかけで、お互いのことを知って、年齢も同じだったものですから、ちょこちょこ会うようになって。それからだいぶ経っているんですけど、初めて一緒にお仕事したのは『ストライク』だったんですよ。「オープニングテーマ:石田燿子」と書いてあるのを見て「燿子ちゃんとやっと仕事できる!」と思って。

石田 「一緒にステージに立てるね!」って(笑)。

――最初にイベントに参加されたときは、園崎さんの存在が心強かった?

石田 『みんでき』(『みんながいるからできること!』)は昼の部・夜の部とあるイベントで、一日がかりになるので、入り時間もみんな早くて、一緒にいる時間が長いから、いつまでも人見知りをしていられなくて。その中で未恵さんがいるとすごく安心だし、すぐ近寄っていって「ねえねえ」って話しかけていました(笑)。

園崎 でも、501のメンバーはなんだかんだと仲よしだし、和気あいあいとやっていく雰囲気にあふれているチームだから、燿子ちゃんが来てもみんなウェルカムなんですよね。それに「この一日をどうお客さんに楽しんでもらうかな?」という気概にあふれたメンバーばかりなので、イベントは本当にやっていて楽しいです。

石田 キャストの皆さんはアフレコがあると毎週会うから、仲よくなるのは自然だけど、なかなか歌の人は会わないから、今まで関わった作品でもこんなふうに仲間に入れてもらえたりすることはあまりなかったですね。それも年に何回かある『みんでき』で、みんなに会えたおかげかなと思っています。

――アルバム『ソラノウタ』で新録されたカバー曲の中で、石田さんが個人的に思い入れのある楽曲を挙げるとしたら?

石田 どれが一番というのはなくて、思い入れがある曲を選んで入れていると言ったほうがいいのかもしれません。もちろん収録できる曲数は決まっているので、数あるキャラソンの中から厳選して歌わせていただきました。

――キャラクターのクセを抜く作業が大変、というお話もありましたが……。

園崎 「Sweet Duet」とかね(笑)。

石田 「Sweet Duet」よりも「もっと強く、もっと速く」なんだよね!

――「Sweet Duet」は「サーニャ・V・リトヴャク(門脇舞以)&エイラ・イルマタル・ユーティライネン(大橋歩夕)」、「もっと強く、もっと速く」は「エーリカ・ハルトマン(野川さくら)&ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ(田中理恵)&ゲルトルート・バルクホルン(園崎未恵)」による楽曲ですね。

石田 「もっと強く、もっと速く」は3人のキャラクターが素晴らしいバランスで、それぞれのよさがすごく出ている曲で、園崎さんに直接「これを歌わせてもらうね」というメッセージを送ってからレコーディングに臨んだんですけど、特に園崎さんのパートはバルクホルンっぽくなってしまいがちなんですよね。そうならないように、私らしさを出すのが大変でした。

園崎 バルクホルンさんが歌うと、どうしても力技になるから(笑)。

石田 やっぱりキャラソンって、ふたりとか3人で歌う用に作っているから、ひとりで歌うとまず忙しい(笑)。それぞれの個性が素晴らしいぶん、ひとりで歌っても聴いている人を飽きさせないように、いかに表現して作っていくかというのは考えましたね。

園崎 うちらカールスラント3人の曲は全体的に難しいんですよ。レンジが広かったりとか、極端に音程の上下があったりとかして。そうやって変化に富んだ曲をいっぱいやらせていただけるのは面白いし、楽しいんですけど、やっぱりキャラソンなのでバルクホルンさん感をどう出していくのか?みたいなところがあって。ただ、お客様からは「園崎未恵の歌がバルクホルンすぎる」という感想をよくいただいているんですけど……。

石田 なかなか難しいことを言うね(笑)。

園崎 そういうふうに受け止めていただけたのだったら、私を含めた制作側の人間からすると“してやったり”という感じなのですが。

石田 でも、私もカールスラントさんたちの曲が好きで、つい選びがちなんですよ。「Fly Away」もそうだし、どうしてもあの3人が歌っている曲に好きな曲が偏ってしまうところがあって。「Fly Away」の1Bなんて、まさにバルクホルンすぎるし!

園崎 アハハ(笑)。

石田 レコーディングのときに、何度モノマネして歌ったか!

園崎 私は逆に「これをキャラクターじゃない自分が歌ってみたら、どんな感じかな?」というのをちょっと思ったりして、レコーディングのときに通しで2回くらい素の自分で歌ってみたりするんですよ。ただやっぱり、この10年、自分の歌よりもバルクホルンさんの歌のほうを多く歌っているから、園崎未恵オリジナルがだんだんバルクホルンさんに近づいているんじゃないかって、すごく思っています。もともとキャラクター自体も共感する部分が大きくて、キャスティングをした人たちはすごいなと思うんですけど(笑)、歌詞の中にも自分が思っていることを反映できるものが多かったりしますね。

――新曲「Fly up so high」は石田さんのアルバムと、園崎さんも参加されている『ワールドウィッチーズシリーズ10周年記念 秘め歌コレクション特別版』に、共通して収録されています。

石田 なので、いずれイベントで、みんなで歌うんじゃないかな?

園崎 この歌の面白いところは、最初に「Fly up so high!」という掛け声から始まるんですけど、みんなそれぞれシチュエーションが違って聴こえるんですよ。『秘め歌コレクション特別版』Vol.2で1曲目に入っている私のやつは、バルクホルンさんだからチームのみんなに向けて「さあ、飛べ!」だし。

石田 すごい力強かった!

園崎 同じVol.2で最後に入っている(野川)さくらちゃんのやつは自分が飛んでいて「楽しい~!飛ぶよ~!」だし、燿子ちゃんの「Fly up so high!」はライブで「さあ、みんな! 飛ぶよ!」みたいな。この聴き比べ、絶対に面白いと思うので、全員分を聴いてほしいし、私もみんなの分が聴きたいです。今日、Vol.1の完パケをいただいたので、後で聴くのがちょっと楽しみです(笑)。

――また今回、原作者の島田フミカネ氏により“石田大尉”がイラスト化されました。

石田 ありがとうございます!皆さんのおかげで、ついにこうなりました!!

園崎 燿子ちゃんのライブの日に発表だったんだよね?

石田 何年か越しの夢が叶いましたね、このアニバーサリーイヤーに(笑)。

園崎 いざ描き下ろしてもらえるとなったときに「どうしよう? “使い魔、何がいい?”って言われたんだけど」って相談されて(笑)。

石田 どうしたらいいのかな?と思ったので。

園崎 「石田大尉で、扶桑の人だから、日本にゆかりのある動物がいいんじゃないか」と。

石田 その後いっぱい調べて、「じゃあ、トラ猫で」みたいな。

園崎 だから、使い魔を自分で選んだ初のキャラなんですよね(笑)。

石田 今後の活躍に期待したいところですね(笑)。

園崎 どんな固有魔法を持っているのか、追々発表になるのではないのでしょうか?

石田 まだ全然わかりませんけど。

園崎 私の予想では、今後いつか本編に切り込むにあたって、そのときに使える便利な固有魔法が付加されるのでは?というふうに思っています。

石田 そもそも、本編に切り込むのかな?

園崎 ぜひ切り込んでほしいですね!(笑)

――最後に『ワールドウィッチーズ』シリーズに関わってこられた10年分の想い、そしてこれから先の展開へ向けての意気込みをお聞かせください。

石田 もうTVアニメが3年先まで決まっていますし、これからの10年もまたウィッチたちが活躍してくれることをすごく楽しみにしています。今回のアルバムにも収録されている「ソラノイロ」という曲は『みんでき』でのステージ上のキャストのみんなと来てくれるお客さまたちとの距離感だったり、絆の深さだったり、そして感謝の気持ちを込めて私が作詞させていただいた曲なので、このアルバムを通して、皆さんにそういう気持ちも伝わればいいなと思っています。一ファンとしても楽しみにしている作品なので、今後も皆さんと一緒に歩んでいきたいと思います。

園崎 イベントに出たり、こういう取材を受けたりするときに、毎回言っている話なんですけど、こうやって長く続けているというのは応援してくださるファンの方がいるから続けられるのであって、勝手に10年歩んできたわけでは決してないわけですよ。中には卒業した人もいると思いますけど、新しいファンの方も増えて、いつもイベントとかで見ていて思うのは、本当に『ウィッチーズ』のファンの皆さんは大変礼儀正しいし、みんなで楽しもうという気持ちが伝わってくる人たちなんですよね。次の10年もまた、みんなで応援していける空気をずっと持ち続けていられる作品であってほしいなと。欲を言えば、20年目の節目にもこうやって立ち会えたら楽しいんじゃないかな、なんて思っています。

Interview & Text By 仲上佳克


●リリース情報
『石田燿子デビュー25周年&「ワールドウィッチーズ」10周年記念盤「ソラノウタ」』
12月19日発売

品番:COCX-40602
価格:¥2,500+税

<CD>
1 STRIKE WITCHES ~わたしにできること~
2 Sweet Duet(ヴォーカル新録)
3 ブックマーク ア・ヘッド
4 private wing
5 STRIKE WITCHES 2 ~笑顔の魔法~
6 Over Sky
7 約束の空へ ~私のいた場所~
8 Connect Link
9 Fly Away(ヴォーカル新録)
10 もっと強く、もっと速く(ヴォーカル新録)
11 アシタノツバサ
12 LITTLE WING ~Spirit of LINDBERG~(ヴォーカル新録)
13 ピースメーカー(ヴォーカル新録)
14 Moonlight Trip(ヴォーカル新録)
15 Fly up so high(新曲)
16 ソラノイロ

特典情報
・アニメイト:イラストカード
・ゲーマーズ:缶バッチ
・とらのあな:A4クリアファイル
・コロムビアミュージックショップ:ステッカー

ワールドウィッチーズシリーズ10周年記念 秘め歌コレクション特別版
Vol.1 ロマーニャ篇
発売中


品番:COCX-40508
価格:¥2,500+税

ワールドウィッチーズシリーズ10周年記念 秘め歌コレクション特別版
Vol.2 カールスラント篇
発売中


品番:COCX-40509
価格:¥2,500+税

ワールドウィッチーズシリーズ10周年記念 秘め歌コレクション特別版
Vol.3 西ヨーロッパ篇
1月9日発売

品番:COCX-40579
価格:¥2,500+税

ワールドウィッチーズシリーズ10周年記念 秘め歌コレクション特別版
Vol.4 扶桑皇国海軍篇
1月9日発売

品番:COCX-40580
価格:¥2,500+税

©2020 島田フミカネ・KADOKAWA/第501統合戦闘航空団

関連リンク

SHARE

RANKING
ランキング

もっと見る

PAGE TOP