Aqoursがついに東京ドームに!“ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 4th LoveLive! ~Sailing to the Sunshine~”ライブレポート

2015年のプロジェクト発足以降、アニメやCD、ライブで大活躍を見せる『ラブライブ!サンシャイン!!』の劇中ユニット=Aqours。今年の大晦日には「NHK紅白歌合戦」出場も決定してノリにノっている9人のメンバーが、アーティスト・ライブの最高峰ともいえる東京ドーム公演で見せたパフォーマンスとは?ここでは2日目の模様を徹底レポートする!

2017年2月の1stライブから2年経たずして訪れた、Aqoursの東京ドーム公演“ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 4th LoveLive! ~Sailing to the Sunshine~”。会場入りすると、どんなパフォーマンスが見られるのかワクワクした観客たちの期待と緊張があふれた独特の雰囲気が全体を包んでいた。また同時にやはりその広さ、そしてステージの巨大さに圧倒される。野球でいうところの外野バックスクリーン近辺にはメインステージがあり、そこからバックネット裏あたりまで長い花道がまっすぐ伸びている。花道の真ん中にはセンターステージがひとつ、バックネット裏付近にもうひとつサブステージがあり、上から見れば「王」のような形をしている。そしてバックネット付近のサブステージの下に目をやりまた驚かされた。なんとそこにはオーケストラの一団がすでにスタンバイをしていたのだ。今までのAqoursのライブとは、そしてアニソンのライブで類を見ないパフォーマンスを目撃する、そんなゾクゾクするような期待感のなか、ついにセットがスタート。まずはステージ下のオーケストラ=浦の星交響楽団が音を鳴らし始める。タクトを振るうのはTVアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』の劇伴を担当した加藤達也だ。オーケストラによる軽快な「Main theme of LoveLive!Sunshine!!」とともにメインステージのスクリーンではAqoursのメンバーが紹介され、それが終わったとき、センターステージにいつの間にか覆われていた布が落ちて、スモークの中からAqoursの9人が現れた。Aqoursの東京ドーム公演、その幕開けはデビュー曲「君のこころは輝いてるかい?」だった。Aqoursの始まりを告げた名曲に、ステージを囲むように観客が歓声を送る。開演前に想像したレベルをゆうに超える大ボリュームだ。そのなかで、最初は円陣を組むように向き合っていた9人のメンバーは軽やかにステップを踏み、フォーメーションを形成する。その“大きな”振り付けは実にドームに合っている。またスクリーンに大映しにされた彼女たちの表情も晴れやかで、そこには大舞台へのプレッシャーなど微塵も感じさせない堂々としたものだ。とにかくAqoursのスケール感は“ドーム向け”なのである。

続く「Step! ZERO to ONE」でもセンターステージからメインのステージに移動しながらの大きな会場を自在に魅せるパフォーマンスを展開。そして客席のペンライトがエメラルドグリーンに染まった「HAPPY PARTY TRAIN」では、松浦果南役の諏訪ななかがセンターに立つ。アニメーションPVを背後に背負ってそれとシンクロするようなパフォーマンスはAqours、ひいてはラブライブ!シリーズのお家芸であるが、東京ドームではそれがまたよく映える。特に諏訪の手と、巨大スクリーンの果南の手の振りがまったく同じ角度で上げられたときは改めて「ここまでやるか!」と思ったほど。巨大なスケールでのAqoursのライブというのを序盤3曲で印象づけた。

恒例の自己紹介を含むMCのあとはしっとりとポップな「少女以上の恋がしたい」。横に長大なステージをいっぱい使って横一列に並んで会場を大きく使ったあとはステージ上部に上がり、正面巨大スクリーンの前に並んだメンバーたち。続いて披露されたのはTVアニメ1期OPテーマ「青空Jumping Heart」だ。アニメのオープニング映像を、これぞまさしく背後に背負うという距離感で見せたダンスは格別で、ベタな形容で恐縮だが、スクリーンからAqoursが飛び出してきたような臨場感がそこにはあった。

ここからはTVアニメ1期を振り返るように、TVアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』の劇伴が、スクリーンのアニメ名場面とともに演奏される。そのあと登場したのは高海千歌役の伊波杏樹、桜内梨子役の逢田梨香子、渡辺 曜役の斉藤朱夏の2年生トリオ。そしてアニメでも観たあの衣装で「ダイスキだったらダイジョウブ!」が披露される。それまでオーケストラとともにTVアニメの映像を振り返っていただけに、彼女たちのパフォーマンスから受けるパッションが増大しているようにも感じる。

続く津島善子役の小林愛香、国木田花丸役の高槻かなこ、黒澤ルビィ役の降幡 愛の1年生組が「Waku-Waku-Week!」をキュート&コミカルに会場を一体化する。そして諏訪、黒澤ダイヤ役の小宮有紗、小原鞠莉役の鈴木愛奈の3年生組による「G線上のシンデレラ」では途中から1年生トリオが再登場し、3年生とペアを組んでダンスを見せる演出も見られた。こうした学年別の楽曲をシームレスに見せながらこのブロックのクライマックスが訪れる。ステージ上にいなかった2年生トリオがメインステージ上部に登場、センターの逢田はピアノの前に座り、遠く両サイドには伊波と斉藤が立つ。そして静寂が東京ドームを包む緊張感のなか、逢田が伊波と斉藤とアイコンタクトを交わし、始まったのは「想いよひとつになれ」。逢田のピアノ演奏と8人のAqoursによるパフォーマンスは1stライブでも見られたが、ここで逢田が椅子から立ち、他メンバーのフォーメーションに加わる、TVアニメでも見られなかった、9人による「想いよひとつになれ」がここに完成したのだ。その瞬間、客席からは歓声もどよめきも感嘆も混ざった感情がステージに向けられた。ここにいる人たちも、ライブビューイングを目撃している世界中の人たちも、この瞬間を待っていたのだ。のちのMCでも逢田が「9人で披露できる夢がかないました」と声を詰まらせたが、まこと感動的なシーンとともに前半のセットを終えた。

その後はメンバーカラーのランタンを持ったパフォーマンスを見せる「聖なる日の祈り」、トロッコに乗っての賑やかな「ジングルベルがとまらない」とこの季節にぴったりなクリスマス・ソングを披露し、再び浦の星交響楽団による劇伴演奏を挟んでからの、「MY舞☆TONIGHT」へ。和装に着替えて艶やかに、パワフルなユニゾンを聴かせたあとはそのまま「待ってて愛のうた」へ、そして「未熟DREAMER」ではアニメの演出と同じく花火の滝も見られる感動的な光景が見られた。

そしてメンバーが舞台からはけ、浦の星交響楽団による演奏が披露されるなか、メインステージ後方からせり出してきたのは巨大な帆船。バックネット裏にある記者席から見ると、ステージ奥からこちらに向かってくるというとてつもない臨場感があったが、そこにAqoursのメンバーが乗り込んでのパフォーマンスが始まったのだから、6万人の観客も盛り上がらないはずがない。マイクリレーを聴かせる「WATER BLUE NEW WORLD」ではセンター=船首にメンバーが次々と立つ超カッコ良いステージングを見せる。そして続く「キセキヒカル」では、ついにAqoursと浦の星交響楽団が共演。オーケストラをバックに素晴らしいパフォーマンスを見せる。Aqoursと劇伴、ふたつの『ラブライブ!サンシャイン!!』の音楽をこれまで堪能できたのが、それがついに邂逅を果たした、非常にグッとくる演出だった。

多くのハイライトに彩られたこの日だったが、まだまだライブは終わらない。MCでスペシャル・ゲストの存在が告げられてざわざわする会場のなか、ステージに登場したのは降幡と、Saint Snow・鹿角理亞役の佐藤日向。披露されたのはもちろんSaint Aqours Snow「Awaken the power」で、そのあとはAqoursのメンバーとSaint Snow・鹿角聖良役の田野アサミも合流し豪華なコラボが展開された。そのあとはトロッコに乗り込んでAqours10人目のメンバー=ファンの元へ向かう「No.10」、最後には「勇気はどこに?君の胸に!」を聴かせて本編を終えた。

大きな大きなAqoursコールに導かれるようにスタートしたアンコールは白を基調にメンバーカラーの入った衣装で「未来の僕らは知ってるよ」からスタート。すでにライブがスタートして3時間以上経過したにも関わらず高いジャンプを見せるなどキレのあるダンスはまだ健在。一方で「WONDERFUL STORIES」では肩の力が抜けたダンスも見せ、かと思えば曲中で伊波が披露したセリフがまたアニメーションPVと完璧なシンクロを見せ、この段階で改めて彼女たちのずば抜けたポテンシャルを感じさせた。そんなライブの最後に持ってきた楽曲は「Thank you, FRIENDS!!」。実に感動的な歌をエンディングに、極上の東京ドーム公演を終えた。

「Thank you, FRIENDS!!」直前のMCでメンバーが揃って口にしていたのは、「東京ドームで終わりではない」ということ。ここ通過点であり、また再び戻ってくる場所であるということ。この日のパフォーマンスの手応えが自信に満ちた発言を生み出したのだろう、そう思えるほどこの日の9人は素晴らしかったし、その先がまた見たいと思わせる内容だった。

今回のセットリストは1stシングルから最新シングルをほぼ時系列で並べたヒストリカルな集大成的な側面もあったが、2019年の5thライブ開催の発表や紅白歌合戦出場などの告知で聞かれた6万人の大歓声が、『ラブライブ!サンシャイン!!』そしてAqoursの“その先”を待望していることを裏づけている。1stライブからわずか2年弱で到達した最高峰の先に見えるものは何か、それが今から楽しみでならない。

Text By 澄川龍一

“ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 4th LoveLive! ~Sailing to the Sunshine~”
2018年11月18日(日)東京ドーム

<SETLIST>

01. 君のこころは輝いてるかい? / 歌:Aqours(1stシングル「君のこころは輝いてるかい?」 表題曲 / TVアニメ2期 第3話挿入歌)
02. Step! ZERO to ONE / 歌:Aqours(1stシングル「君のこころは輝いてるかい?」CW)
03. HAPPY PARTY TRAIN / 歌:Aqours(3rdシングル「HAPPY PARTY TRAIN」 表題曲)
04. 少女以上の恋がしたい / 歌:Aqours(3rdシングル「HAPPY PARTY TRAIN」CW)
05. 青空Jumping Heart / 歌:Aqours(TVアニメ1期 OP主題歌)
06. ダイスキだったらダイジョウブ! / 歌:高海千歌(CV.伊波杏樹) , 桜内梨子(CV.逢田梨香子), 渡辺 曜(CV.斉藤朱夏)(TVアニメ1期 第3話挿入歌)
07.Waku-Waku-Week! / 歌:津島善子(CV.小林愛香)、国木田花丸(CV.高槻かなこ)、黒澤ルビィ(CV.降幡 愛)(TVアニメ1期 Blu-ray第3巻特装限定版 特典曲)
08.G線上のシンデレラ / 歌:松浦果南(CV.諏訪ななか)、黒澤ダイヤ(CV.小宮有紗)、小原鞠莉(CV. 鈴木愛奈)(TVアニメ1期 Blu-ray第5巻特装限定版 特典曲)
09. 想いよひとつになれ / 歌:Aqours(TVアニメ1期 第11話挿入歌)
10. 聖なる日の祈り / 歌:Aqours(スクフェスコラボシングル「ジングルベルがとまらない」CW)
11. ジングルベルがとまらない / 歌:Aqours(スクフェスコラボシングル「ジングルベルがとまらない」表題曲)
12. MY舞☆TONIGHT / 歌:Aqours(TVアニメ2期 第3話挿入歌)
13.待ってて愛のうた / 歌:Aqours(2ndシングル「恋になりたいAQUARIUM」CW)
14. 未熟DREAMER / 歌:Aqours(TVアニメ1期 第9話挿入歌)
15. WATER BLUE NEW WORLD / 歌:Aqours(TVアニメ2期 第12話挿入歌)
16. キセキヒカル / 歌:Aqours(TVアニメ2期 Blu-ray第7巻特装限定版 特典曲)
17. Awaken the power / 歌:Saint Aqours Snow(TVアニメ2期 第9話挿入歌)
18. No.10 / 歌:Aqours(4th LIVEテーマソングCD「Thank you, FRIENDS!!」CW)
19. 勇気はどこに?君の胸に! / 歌:Aqours(TVアニメ2期 ED主題歌)
EN01. 未来の僕らは知ってるよ / 歌:Aqours(TVアニメ2期 OP主題歌)
EN02. WONDERFUL STORIES / 歌:Aqours(TVアニメ2期 第13話挿入歌)
EN03. Thank you, FRIENDS!! / 歌:Aqours(4th LIVEテーマソングCD「Thank you, FRIENDS!!」表題曲)

※オーケストラ演奏:浦の星交響楽団/コンダクター:加藤達也

(C) 2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!

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