24歳は、かっこいい女性を目指します!大橋彩香“はっしーバースデー2018”レポート

9月24日、メルパルクホール東京にて声優・大橋彩香のバースデーイベント“はっしーバースデー2018”が開催。回数も6回目を数えもはや恒例行事となった感のあるバースデーイベントだが、今回も大橋に寄るチャレンジにカバー曲のライブにと盛りだくさんの内容で、ファンも大橋自身も笑顔で楽しい時間を過ごしていた。

まずは昨年に引き続き司会を担当する、大橋と同じ事務所の後輩にあたるフリーアナウンサー・栗林さみが登壇。彼女の音頭で会場中のファンが「はっしー!」と呼ぶと、笑顔で手を振りながら本日の主役が登場する。今回はバースデーイベント初となるホールでの開催とあって「ゆったり楽しんでほしい」と語ると、早速ステージ上のゆったりとした“部屋”のセットにふたりも腰掛ける。

そんなゆったりムードのなか、最初に行われたのは“大橋彩香 23歳振り返りトーク”。こちらも毎年恒例となった1年間の振り返りでは、最初にこの1年の主な活動がメインスクリーンにゆっくりスクロールで流れる形で紹介。それをざっと眺めたところで、その中から数点をピックアップして写真とともに振り返っていく。
そのなかでもこの1年の大橋を語るうえで外せないのが、5月開催の“大橋彩香 Special Live 2018 ~ PROGRESS ~”だろう。初のホール開催となったこのライブについて、「今まででいちばん緊張しましたし、プレッシャーもすごくて。でもまわりのスタッフさんが支えてくださって、無事に楽しくやりとげられた、本当にPROGRESSできたライブになりました!」と、ドラムソロからの幕開けで伝説を作ったライブを振り返っていた。そしてファンクラブ“BIG BRIDGE FAMILY”が開設されたのもこの夏。挙手で確認をとったところ家族(=FC会員)の参加も多いことがわかり、「大体の方はご家族なので、今日は授業参観的な……」とうまくまとめていた。
その他、国内外のフェスや作品イベントの思い出を次々振り返っていくと、話題はこの夏も出場した“Animelo Summer Live 2018 “OK!””へ。「今年の“OK!”っていうテーマが自分にとって合ってるテーマなので、自分自身もソロでパフォーマンスしやすかった」と述懐したところで、アニサマ側からの厚意でステージ映像が初出し公開!「NOISY LOVE POWER☆」のイントロとともに高く高くジャンプアップして飛び出したシーンで、会場も改めて沸く。そのジャンプアップについては「飛ぶタイミングが難しくて、最初はちょっとしか飛べなくてめちゃめちゃダサかったんですけど、当日朝練もやらせていただいて。スタッフの皆さんの御協力で飛べました」と裏側を明かし、「これからも懲りずに飛んでいこうと思います。今度は着地もポーズをかっこよくできるようになりたい!」とさらなる向上を誓い、「なんなら高いところから飛び降りたり、アクロバティックなこともしてみたい」と表現者としての欲もあらわにしていた。
こうして改めて1年を振り返ったところで、大橋は「いろいろ成長できたというか、物事の考え方も変わったような気がします。いいものづくりがしたくて昔よりも意見を言えるようになったと思っていて。だから30歳になったときどれぐらい自分が大人になってるか、気になります」と自ら感じた成長を言葉にする。そして24歳の意気込みとして、「素敵な女性になりたいです。元気・明るい・かわいいはできるようになった気がするので、女子からも男子からもかっこいいって言われたい」と語り、「オスみを出せるようになりたい」とも続けた。これはきっと、「凛とした女性になりたい」という意味合いなのだろう。

さて、ここからは“はっしーチャレンジ2018”がスタート。まずは“今年もはっしーの特技を探そう!”で、昨年同様大橋の特技をあらたに探すことに。まずは現状特技欄に掲載されている“ポスターを巻くこと”の披露から始まる。サイン入りの『PROGRESS』ポスターをプレゼント用に巻く表情は真剣そのもので、一旦きれいに巻き終えてからもさらに細くし、最後にはそれを入れたビニールの端も内側に折り込んだりと完璧な仕上がり!「(特技は)これで、いいのでは?」と栗林に問いかけていた。
しかし、もちろん挑戦は敢行。「今回は自分で『やりたい』って言ったわけじゃないから、何が来るのか……」と若干不安そうな大橋にまず用意されたのは、マジック。割と本意気のグッズ揃いのなか、どれもいきなりにしてはなかなかの出来をみせる。そして最後には、自身の大好きなペペロンチーノをマジックで作ると宣言。ハート型の鷹の爪を模した色紙をフライパンにまぶし、着火し蓋。「ペペペペ、ロンロンロンチーノチーノ……」と呪文を唱えてからそれを開けると、そこには大橋のバースデーケーキが!「やられたー!」とこぼす大橋を前に、会場中から「HAPPY BIRTHDAY」の大合唱が起こる。開演の10分ほど前に、メインスクリーンに「公演中にはっしーのお誕生日を一緒にお祝いしましょう!お馴染みの曲がどこかのタイミングで流れるので、一緒に歌ってくださいね!」とのメッセージで呼びかけられたサプライズは、見事大成功に終わったのだった。

続いてのチャレンジは“はっしーの簡単クッキング”。今度はマジックではなく、ダンサーふたりを助手に実際にお雑煮を作っていく。スタートと同時にふたりに「なると切ってください。大根切ってください」と即指示を出し、大橋自身は餅焼きとつゆ作りを担当する。しかしだしを多めに入れすぎて「ああっ」と声が漏れたり、餅をフライパンに置いてからサラダ油を投入したりと、そこには若干の不安が。そして餅の片面を焼いている最中に、具材を切り終えた助手へ「本当に毎日料理してるんですか?」などとインタビューをする大橋。が、インタビューに没頭しすぎて餅の片面を焦がしてしまう。まだこの段階では「私はバラエティを演じたんですよ」と強がってはいたが、その裏でもう片面も焦がしてしまっていた。その一方で、煮込んだ具材にはしっかり火が通っていることを確認。若干つゆが薄いと感じたのか、“追い醤油”も行う。盛り付けの際に「なんかいつもと匂いがちがーう」と危険な兆候を察知しながらも、とりあえずは完成。しかし味見した助手ふたりからは「濃い」との言葉があり、シェフ・大橋自らも口にするも「焦げの味が勝ちすぎてて、他の風味が全部相殺されてる」問題が発生。「リハではもっとうまくできたのに!」と悔しさを口にする。しかし追って食した栗林の口からは「焦げさえなければお餅はイケる」との言葉も。最後大橋が口にした「やっぱかっこいい女になるためには、料理もできないと!」の言葉どおり、来年三度目の正直を果たす姿に期待したい。

続いては“客席にボールを投げてみよう!”。これは大橋本人の希望によって行われるコーナーで、用意されたサインボールのうち5個は普通に客席に投げ入れ、そのほかはテニスラケット・バットを用いて5個ずつ客席へと飛ばすことに。ラケットを用いた際には客席14列目といった遠くのファンへもボールが届き、「これがいちばん危ない!」と手にし語ったバットで、こちらもほぼ空振りなしに客席のあらゆる方向へボールを飛ばすことに成功。最後に改めて「遠くの方にボールを飛ばせて嬉しかった」とまとめていた。

そしてこちらも恒例“はっしークエスチョン2018”へ。大橋と親交の深い方からお祝いコメントと称賛のコメントをもらい、どんな理由で褒められているのかを当てるコーナー。3人中2人正解すれば、ご褒美ゲットとなる。
今年は自身の楽曲を手がける作家陣3人からのメッセージが到着。まずひとり目は、「ワガママMIRROR HEART」などの歌詞を手がける真崎エリカから。「たくさんある中で考えまして……」とのコメントに続く正解について、栗林から「普段私がはっしーに思ってること」とのヒントを得て、「いつも変わらないところ」と答えるがこれは不正解。正解は「ギャップがあるところ。普段のかわいらしくてちょっとぽややんとしてる大好きな彩香ちゃんとアーティスト・大橋彩香さんは、地続きはずなのに違ったベクトルが出て。その両極端な個性もひっくるめて魅力」と真逆のもの。一旦「ONとOFFの切り替えが……?」まで出ていただけに、実に惜しい結果となった。
続く2問目は、アルバム『PROGRESS』で「Sentimen-Truth」の作編曲を手掛けたfhánaの佐藤純一。「ドラムを叩いてるときとか、今日のチャレンジ企画でも見られた」というヒントを受けて、「いろんなことをやっても大橋彩香色が出せてすごい」と回答したが、これも残念ながら不正解。正解は「ライブやレコーディングは基本笑顔で楽しそうだけど、マジな表情になる瞬間があって、そこにエモーショナルさがある」とのことで、ここまでふたりのコメントのボキャブラリーや深さに感服しきりの大橋だった。
そして最後は、その『PROGRESS』のリード曲「シンガロン進化論」を手掛けた大石昌良。「アルバム制作のときに直接言ってるかも?」とのヒントに、「意外と闇が深い」と回答するがこれも不正解。正解は「すべてがプロフェッショナルなところ」で、「そんな、自分のことをプロフェッショナルだなんて出てこないですよ!」とこれにはさすがにお手上げ状態。結果クイズでのご褒美はゲットならずだったが、救済措置の課題「全力で甘えん坊モードのふーたそ(愛猫)のものまねをカメラに向かって」に対して、ソファを使って全力でじゃれてくるふーたそを再現。「甘えるとごろごろ言って膝をずっとふみふみするんです。お母さん猫にすることらしいので、ふーたそは私に母性を感じているんです」と語り、見事ご褒美・某ロボット型掃除機をゲット!「ふーたそ乗ってくれるかな?」と、最後まで愛猫の話題で締めくくっていた。

ここでライブコーナーの準備に大橋が一旦降壇すると、今年5月のSpecial LiveのBlu-rayが来年1月9日に発売されることが発表。早速その一部の映像が流れ、さらに栗林が見どころを紹介。ライブ冒頭のドラムプレイで伝説を作るまでの裏側もオフショットで観られるとのことなので、期待していてほしい。さらにこぼれ話として、ダンスレッスンで初めて悔しさで涙してしまったとのエピソードも披露。それを乗り越えた“伝説”のライブ映像、ぜひ手元に置いておきたいものだ。

さて、準備が整った大橋は、再度「はっしー!」のコールで呼び込まれ、“はっしーカバーリクエスト2018”をスタート。「リクエストはすごい量だったんですけど、上位は結構固まってたので、わりと直感で選びました」と語り、3曲を披露していく。
まずはボーカロイド曲「シャルル」から。澄んでまっすぐな中音域の良さと、ここ最近より色濃くなった力強さが生きる楽曲で、サビの部分の極端な高低差ではファルセットも交えつつ、しっかり歌いきっていく。だがその“マジな表情”といいコントラストになるようにな間奏でのぞく笑顔からは、彼女自身も楽しんで歌っている様子がしっかりと伝わってきた。続く2曲目は、米津玄師の「Lemon」。オトナへの助走を、ここでも魅せる。みずみずしさと情念の深さを両方見せてくれる歌声で、そこに切なさも垣間見えつつもそれでいて悲壮感はなく、後半の感情の高ぶりもあいまって非常に聴きごたえのある1曲となっていた。ここ最近の持ち歌にも通じる要素を多く持つこういった曲は、やはり今の大橋にはよく似合う。
歌唱後には、「元々好きで、歌いたいなと思っていたら結構上位に来ていて。大人っぽい曲なので難しくはあったけど、頑張らせていただきました」と振り返ると、先ほど助手として登場したふたりが本分のダンサーとして再登場。大橋もヘッドセットを着用し、歌い始めたのはオーイシマサヨシの「オトモダチフィルム」!シリアスめな曲の続いたライブパートだが、最後は昨年の候補曲の中にも数多く上げられていたオーイシのナンバーで、完コピダンスとともに会場をハッピーな空気に。歌声はキュートでありながら、2サビ後のフェイクも実に気持ちよさそう。ステップも軽やかで、振付のメリハリやキレも言うことなく、最後も3人で笑顔でポーズを決めてライブパートを締めくくった。ちなみにこの曲、この日披露の曲の中でもっとも票が多かったとのことで、自身も「キャッチーなダンスで、踊っててすごく楽しかったです」と振り返ったところで、イベントを締めくくる挨拶。
「誕生日って1日しかないはずなのに、毎年2日間誕生日を過ごしてる感じがして、今日も素敵な誕生日でした!FCもできて、24歳は皆さんとより身近な関係になれるんじゃないかな、と思っています。なので、これからもご家族として成長を見守っていただけたら……皆様とこれからもいただいてはお返しして、いろんなものを共有できるような関係になりたいです」とメッセージを送り、改めて会場中へ手を振りながら挨拶。その最中のBGMが「明日の風よ」のインストなのも、ファンにはたまらないポイントだったのではないだろうか。そして最後に「よければまた来年も!」との言葉で、24歳のバースデーイベントは幕を下ろしたのだった。

24歳の目標として「男女問わずかっこいいと言われたい」と語っていた大橋だが、ここ最近発表した曲の中には、オトナ感や切なさを感じさせるナンバーが少しずつ増えてきている。それも自らの表現力の深まりも手伝って、変な背伸び感なく歌えているもの。既に少しずつ達成しつつある24歳の目標が、1年後のバースデーにどれほど達成されているのか。この1年も大橋彩香が歌で、そして芝居でみせる成長を、見逃してはならない。

Text By 須永兼次

●イベント概要
“はっしーバースデー2018”
2018年9月24日(月・祝)メルパルクホール東京

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