INTERVIEW
2018.11.02
──さて、今回のMVは前作以上にストーリーを感じるものになっていますね。
林 今回は私たち3人が演じる女の子たちが、アイドルを目指してグループを組んで頑張るというストーリーになっていて。チーム名とかをもっちー(=森嶋)が考えたり、私が衣装を考えたりあっちゃん(=厚木)がダンスを考えたりしているんです。
──なるほど。序盤に森嶋さんが図書室で何かを書いているのは、グループ名を考えてるんですね。
森嶋 そうなんです!あれは本当に、いろいろ書いてるんですよ。
厚木 何書いてたの?そのとき私いなかったから、めっちゃ気になる!
森嶋 いろいろ……何書いたっけ?
林 「Walking Girls!」とか?
森嶋 そう、「Walking Girls!」!そういうふうに「実際にほかのグループ名の案を出して、書いてみて」みたいに言われて。それではやまる(=林)と一緒に考えたりもして……MVの中盤にはその決定版ということで、大きく「Run Girls, Run!」って黒板に書いてるんですよ。
──そのMVでも部分的に見ることのできるダンスですが、皆さんの中でポイントにされていることや、お気に入りのところはありますか?
森嶋 私は、落ちサビの「みんなと手をつなぎ」のあとに、本当に3人で集まって手をつないで「いえーい!」みたいにする部分ですね。お渡し会でも「そこがめっちゃかわいいから観て!」って言ったので、いろんな人に広めたいです。
林 私はサビの振付も好きです。その最初のほうで、階段を登っていくような振付の部分で指をさすんですけど、そこが自分が輝けるステージというか、自分の居場所を探しているみたいな振付なのかな?と思っていて。それがすごくエモいなとも思ったし、だからこそ目線とかもすごく意識しなきゃいけないな、と思っているんです。きっと観てくださる人ごとにいろんな解釈ができると思うんですけど、その振付ひとつにもこだわってやっていきたいなって思ったポイントでした。
厚木 私はBメロですね。MVでは私が振付指導してるみたいなシーンのところなんですけど、ここって木琴みたいな弾むような音のするすごいかわいらしい部分なのに振付は結構バキバキで。でも、そういうかわいらしい音に合わせて思いっきり踊るところって個人的にはすごくランガっぽいなと思うので、ここは私はなるべくかっこいいに全振りをしていこうと思っています。
林 あそこは足も細かいよね。ほぼほぼ全部の音取ってるから。
──軸足と反対の、動いてる方の足が。
厚木 そうなんです!振付自体はそんなに大変じゃないんですけど、どうしてもみんな刻み方が違ったりするので、3人合わせるのがすごく難しい場所なんです。あと、イベントで初披露したときから反響が大きかったのが、サビの最後にギターが「テーレーレーレーレ」って鳴るところの手のフリで……。
林 そこは私たちもすごく頑張って揃えたところなので、うれしかったです。
──ちなみにそこは、何をイメージした部分なんですか?
林 あれは、階段を登っていて……。
森嶋 歌詞が「どこまでも登っていこう」だからね。でも改めて見ると、だいぶ道のりが険しいんです(笑)。
厚木 だいぶ急だもんね(笑)。
──そしてカップリング曲「秋いろツイード」は、前々作のカップリング「サクラジェラート」と同じく、作詞・只野菜摘さん、作編曲・石濱 翔さんによる楽曲です。
森嶋 そうなんです。また今回も新ジャンルだよね!
林 なんか新境地っていうよりも、“ジャンル”っていう感じがする。
厚木 「サクラジェラート」のときにも結構新境地って言ってたけど……。
林 またさらに「え!?」みたいな感じで。
──イントロの二胡がとても印象的ですし、それでいてちょっとクラブっぽい感じもしますよね。
厚木 たしかに。ディスコミュージックっぽい。
森嶋 そういうノリもありますよね。私、レコーディングするときに、ラップみたいなリズム感を大事にしてってディレクションで言われました。
厚木 そうだね、言葉を紡ぐような感じはあるよね。私は新境地すぎて、初めてこの曲をいただいて聴いたときに、「どうやって歌えばいいんだろう?」ってすごく思って。
林 私も、やっぱり歌い上げるほうが全然得意なので「ど、どうしよう!?」みたいに思って(笑)。だから、本当にこの歌の主人公の気持ちに、どれだけ寄り添えるかがカギになるなと思ったんです。それで歌詞を見たら結構等身大だったので、それに助けられたといいますか。高校生の自分にすごくリンクするなと思って、すごく気持ちが乗りやすかったです。
森嶋 私はこういうゆったりした曲というか、特徴的な曲もすごく好きなので、歌っていてこれはこれで気持ちが乗せられた感じはあります。
厚木 私はすごくDメロが気に入っていて。ずっと今まで自分を表に出せなかったのに、そこで突然「おしゃれしたい かわりたい でもわからない」って気持ちが爆発してる感じから、「この子の本質がここに出てるんだなぁ」って感じて、すごく好きで。きっとこの主人公の女の子は実家暮らしで、親の言いつけをきちんと守るすごいいい子で、でもなんとなく反抗心とか変わりたい自分との葛藤があって。でも彼女が想いを寄せている人はそれとは真逆の、ひとり暮らしをしてるようなオシャレなお姉さんみたいな人が好きなんだろうなぁ……とかすごくいろんなことを想像しながら、歌いました。
──このシングルのリリースを挟んで、いよいよもうすぐ初のツアーが開催されます。(※取材時点は開催前)
厚木 やー、どうしよー!あっという間だよー!
森嶋 大丈夫かなぁ……?
厚木 ツアーに向けていろいろ考えたりもしてますし、私たちも「ツアー来てください!」って声を大にして言ってるんですけど、全然実感がわかなくて。ツアーに向けてすごく楽しみな気持ちが先行しすぎて、「絶対いいものになるぞ!」っていう謎の自信だけはあるんですけど……。
林 私はもう、楽しみっていう気持ちしかないです。ツアーに来てもっとランガのことを好きになってくれる人もいるだろうし、そういう人たちが「ランガちゃんいいよ!」みたいに言ってくれて、その輪がどんどん広がっていけばいいなって思っていて。それと、一人ひとりの個性ももっともっとみんなに伝わってほしいですね。たとえばもっちーだったら……自分で思ってると思うけど「かわいい」とか(笑)。
森嶋 あはは(笑)。そんなに言われたら恥ずかしいわぁ(笑)。
林 そういうアイドル性もありつつ、声優としての気持ちがすごく強いところあるし。あっちゃんはお嬢様らしくて透明感があって、でもダンスがキレッキレだし。そういうそれぞれのいいところを、皆さんにもっとわかってもらえるツアーになったらなって思います。
──では最後に、ツアーに向けての意気込み、リーダーからひと言いただけますか?
森嶋 私から!?
林 頑張れ!でも私今まとめちゃったからなぁ……。
森嶋 ホントだよ!(笑)。
厚木 超えてこ、超えてこ(笑)。
森嶋 超えていかなきゃいけないの!?
林 でも全然、もっちーの素直な気持ちを言えばいいんだよ!
──意気込みですから。
森嶋 そうですね……ツアーって、もしかしたらこれからもやらせていただけるかもしれないですけど、初めてのツアーっていうのは本当に今回限りで。だからそれをなんとか生かしたいですし、当たって砕けたらダメだけど(笑)、それぐらいの勢いを見せたい。Run Girls, Run!っていうユニット名にふさわしいスピード感をもって皆さんと一緒に楽しい時間を過ごすなかで、さっきはやまるが言ってた新しい自分たちのパーソナルな部分とかも見つけてもらえたらいいなぁって思ってます。私たちも本番当日まで精一杯取り組んでいきますので、皆さんツアーを楽しみにしていてください!
林・厚木 おー!(拍手)
林 まとまってた!
森嶋 まとまったか……(安堵)。
Interview&Text By 須永兼次
Photography By 山本哲也
●リリース情報
「Go! Up! スターダム!」
10月31日発売
【CD+DVD】
品番:EYCA-12056/B
価格:¥1,944(税込)
【CD】
品番:EYCA-12057
価格:¥1,296(税込)
<CD>
①Go! Up! スターダム!
作詞:藤林聖子 作曲:瀬尾祥太郎(MONACA) 編曲:広川恵一(MONACA)、瀬尾祥太郎(MONACA)
②秋いろツイード
作詞:只野菜摘 作曲・編曲:石濱 翔(MONACA)
③Go! Up! スターダム! instrumental
④秋いろツイード instrumental
<DVD>
「Go! Up! スターダム!」Music Video
●ライブ情報
「Run Girls, Run! 1st LIVE TOUR 止まってなんかいられない」
2018年10月28日(日) 大阪・ESAKA MUSE
Vol.1 15:00開場/15:30開演
Vol.2 18:00開場/18:30開演
(問)サウンドクリエーター:06-6357-4400(平日12:00~18:00)
2018年11月4日(日) 宮城・SENDAI GIGS
Vol.1 13:30開場/14:30開演
Vol.2 17:30開場/18:30開演
(問)GIP:022-222-9999(平日11:00~18:00)
2018年11月10日(土) 東京・品川ステラボール
Vol.1 13:30開場/14:30開演
Vol.2 17:30開場/18:30開演
(問)キョードー東京:0570-550-799(平日11:00~18:00/土日祝10:00~18:00)
チケット料金:全自由:¥7,344-(税込)
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