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2018.10.19

「これからも気力と熱さを持っていろんなキャラクターをやっていきたい!」保志総一朗25周年アニバーサリーライブ“Voice and Harmony”レポート!

「これからも気力と熱さを持っていろんなキャラクターをやっていきたい!」保志総一朗25周年アニバーサリーライブ“Voice and Harmony”レポート!

保志総一朗の声優デビュー25周年を記念したアルバム『Voice and Harmony』を引っ提げたライブが、8月19日に豊洲PITで開催された。

ライブは「Harmony ~夢のチカラ~」からスタート!“はじまりの呼吸のハーモニー”の第一声が会場に響き、ステージの紗幕が落ちて保志がファンの前に姿を現すと、会場からは大きな歓声が上がった。「Harmony ~夢のチカラ~」で保志とファンとの想いのハーモニーを確かめ合ったオープニングに続き、熱いロック「Crystal Blaze」で歌声を観客へぶつける。お約束の「ぱっぴー!」の挨拶で始まったMCでは、「今、完全燃焼しちゃいまして(笑)」というほど、保志は最初の2曲を全力で歌い切ったことを告白。さらに、今回のライブは最後まで歌いきるために「休む!」ことをテーマにやることも宣言したのだった。

続いては、保志が初めてレコーディングしたアニメ『ロスト・ユニバース』のケインのキャラクターソング「again」を披露。ドラマチックな演奏に保志のあたたかい歌声が印象的だった。続けてギアをトップに上げて「LUNATIC CRAVE Refrain」、「ストレインジャー【eternal remix】」をシャウト。「この3曲だけで歴史を感じちゃった」と語る保志。25年間たくさんのキャラクターを演じ続けてきた保志は、「皆さんに愛されたキャラクターたちは、僕の中でも生きています。良い距離感でね」と自身とキャラクターとの関係性を語るシーンもあった。

ピアノとヴァイオリンの旋律が切なさをかきたてる「恋花の涙」は保志の優しい歌声とがあいまって物語を聴いているような1曲に。保志のオリジナル楽曲の中でも代表曲のひとつである「綺羅星」を歌い上げると、「なんだろ、思ったより休憩がいるかもしれない(笑)」と苦笑しながらのMCへ。でも「今回のライブテーマは”休む”だけど、それより”楽しむ!”がないとね」と話している笑顔を見ると、すでに全力で楽しんでいる様子がうかがえた。

「なんと次は作り立てホヤホヤの新曲です」と、保志が作曲し、夏コミで先行販売されたドラマCD『白銀のデザイア』を披露。クールで熱くカッコイイロック曲で、サビのファルセットも聴きどころ。会場から「カッコイイ」の歓声があがると、保志は照れながら「カッコイイと言われることは日常生活ではまずありえません! なので、こういうところで味わいます」と語った。そして、「ゆったり聴く曲も皆さんお好きですよね?」と、林原めぐみ作詞の「いつのまにか大人になった僕ら」で等身大の歌声で会場をニコニコ笑顔にさせた。

そこから「残酷デ哀シイ彼女」は和風の調べに切なくしっとりとした歌声、「しあわせのあるところ」は柔らかく優しい歌声、と様々な歌声をじっくり聴かせてくれた。

ライブ後半戦は、『シャイニング・ブレイド』の挿入歌「ヒカリ」からスタート。しかも、「ヒカリ」の楽曲を手掛けた酒井ミキオがシークレットゲストで登場!ふたりでハイタッチで挨拶を交わす。2人の出会いは2001年のアニメ『スクライド』。それから『コードギアス 反逆のルルーシュR2』で、保志が演じたジノと緑川 光が演じた黎星刻のデュエット曲「Reason」を手掛けた酒井が「(「Reason」の)裏テーマは『スクライド』」と、その裏話も話してくれた。その後、「Reason」を自身でカバーした際は『スクライド』の名セリフ「そう思うだろ?あんたも」を入れてしまったこと、「悲壮の恋歌」を手掛けた酒井の裏話も飛び出し会場を沸かせると、さらに2人でもう1曲披露することに。劇場用アニメ『スクライド オルタレイション』のED主題歌「SPIRITS」をみんなでこぶしを上げて熱いステージを繰り広げた。

酒井を見送り、「なんだか寂しくなっちゃったな」とステージにひとりになった保志は、「この先も熱くいきますよ!」と、「白翼のデュアレクス dur.」、「Brave Heart ~輝きの彼方へ~」の2曲を披露。すっかり完全燃焼をしたという保志は、「歌詞のまんま、頑張ってたなって」と、作詞作曲を手掛けた2曲をかみしめていた。

静かなピアノの旋律が流れると、「いい雰囲気」と言いながらも、「いやちょっと待って、まだ早い!」とMCを続行。アルバム『Voice and Harmony』のことを話し終えたところで、ふたたびピアノの旋律が。「どーしようかな~、まだちょっと早い!」とふたたび演奏をストップさせると、「よーし!(最後の曲をやる前に)1回元気になろうか!」とみんなで「ぱっぴー」コールをし、ここでようやくピアノの演奏が始まる。「この曲は僕の中でとても大切な曲。自分と向き合い、皆さんへの感謝も、大切なものがたくさん詰まった曲です」と、奏でたのは「VOICE OF BIRTH」だった。

アンコールは「again」の演奏をBGMに、保志が演じたキャラクターたちの声が聞こえ、「ありがとー!」の言葉と共に保志がステージに姿を現した。キャラソンメドレーと題し、「Catch your heart!〜止まらない、オレの想い〜」(『ボーイフレンド(仮)きらめき☆ノート』廣瀬櫂)、「光射す先へ」(『花咲くまにまに』藤重辰義)、「今、この瞬間がすべて」(『機動戦士ガンダムSEED』キラ・ヤマト)と3曲をメドレーで披露。「こうして歌うことになったのは、『遙か』(遙かなる時空の中で)のおかげ。歌う機会も多く、良い楽曲も多く、共演者からも刺激をたくさん受けました。最近なんて、この年でアイドルなんてやらせてもらっちゃって」とニヤリ。「この場で皆さんとお会いでき、本当にありがとうございます。この幸せを実感してます」としみじみ言うと、「皆さんも一緒に実感しましょう。胸に手を当てて……3、2、1、実感!」とまさかの実感コールに。それから「あともう1曲、今日はひとりなんだけど歌っちゃっていいかな?」と、『アイドリッシュセブン』の「Dis one.」でアイドルソングも披露したのだった。

ライブTシャツを着てステージに再登場した保志は、バンドメンバーを紹介後、「楽しい歌を皆さんと一緒に歌いたいと思います」と、「ファイティング!!」と「希望の花 ~Acoustic Ver.~」を披露し、会場全体が温かい雰囲気に包まれた。

最後のMCでは、「年をとっても若い声出すよ!リアルな若さに対抗できるように、気力と熱さを持ってこれからも一生懸命頑張っていきたいです!」と宣言。ラストは「Shining Tears」を披露し、演奏が終わるまで何度も「ありがとう」と感謝の気持ちを伝え続けていた。

Text By 磯貝綾子

保志総一朗 25周年アニバーサリーライブ「Voice and Harmony」
2018年8月19日(日)豊洲PIT
<セットリスト>
1.Harmony~夢のチカラ~
2.Crystal Blaze
3.again
4.LUNATIC CRAVE Refrain
5.ストレインジャー【eternal remix】
6.恋花の涙
7.綺羅星
8.DESIRE
9.いつのまにか大人になった僕ら
10.残酷デ哀シイ彼女
11.しあわせのあるところ
12.ヒカリ
13.SPIRITS
14.白翼のデュアレクス dur.
15.Brave Heart ~輝きの彼方へ~
16.VOICE OF BIRTH

En1.キャラソンメドレー
Catch your heart! ~止まらない、オレの想い~/光射す先へ/今 この瞬間がすべて
En2.Dis one

W.EN1.ファイティング!!
W.En2.希望の花 ~Acoustic Ver.~
W.En3.Shining Tears

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