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2018.10.14

亜美と真美の共演は思い出のティアラと共に。「THE IDOLM@STER MR ST@GE!! MUSIC♪GLOOVE☆2nd SEASON」双海亜美・真美主演公演レポート

亜美と真美の共演は思い出のティアラと共に。「THE IDOLM@STER MR ST@GE!! MUSIC♪GLOOVE☆2nd SEASON」双海亜美・真美主演公演レポート

「アイドルマスター」のイベント「THE IDOLM@STER MR ST@GE!! MUSIC♪GLOOVE☆2nd SEASON」が2018年9月15日〜10月8日、横浜・DMM VR THEATERで開催された。今回は10月7日の双海亜美・真美主演回(3回目)をレポートする。

「MR ST@GE!!」はDMM VR THEATERの3DCGライブホログラフィック技術を用いてステージ上にアイドル、スモークや炎などの舞台効果を立体的に投影し、そこに現実の照明、ダンサーなどを組み合わせることで、「アイドルマスター」765プロのアイドルたちが現実のステージで歌っているように体感させるイベントだ。各公演には日替わり主演アイドルが設定されており、MCタイムやソロ楽曲の披露を担当する。この日の主演アイドルは双海亜美・真美、双子によるW主演という初めてのパターンだ。

「MR ST@GE!!」が、「現実にアイドルがいるような感覚」を与えるための工夫は劇場の中だけではない。この日で言えば、会場外の椅子に亜美真美がいたずらで仕掛けたブーブークッションが置いてあったり、トイレの看板に亜美と真美による落書きがしてあったり。会場外に置いてあるアイテムは主演アイドルによってかわるというこだわりようだ。

10月7日に開催された亜美真美回には、多くの取材・関係者が訪れていた。通常取材は開幕日前後に集中しがちなことを考えると、亜美・真美回に対する注目度の高さが伺える。双海亜美・真美主演回がなぜ特別なのかという点に関しては、幾つかのレイヤーが存在する。まず、「現実の声優キャストによるアイマスライブ」という観点から見ると、双海亜美・真美役は下田麻美が一人で担当している。亜美真美のデュエット曲であっても、現実のライブステージ上では下田一人で歌うことになる。つまり、現実のライブ会場という空間で双海亜美・真美が一緒に歌う、という視覚体験は誰も経験したことがないものなのである。

ゲーム「アイドルマスター」の原点であるアーケード版「アイドルマスター」では、ステージに立つのは「双海亜美」だった。真美は双子のビジュアルを生かして、時々亜美と入れ替わってステージに立つ設定で、2人は髪留めの向きを入れ替えると見分けがつかないほどそっくりだった。家庭用ゲームの「アイドルマスター2」では2人が成長し、真美は髪型がサイドテールになって少し大人びた感じに。亜美はユニット・竜宮小町として活動しはじめるなど、それぞれの個性化が始まった。それぞれの時代を知る人にとって亜美と真美が一緒にステージに立つ姿は、それだけで特別な想いがあるはずだ。一方、アニメ「アイドルマスター」や、最近のゲーム「アイドルマスター」の世界内で、亜美と真美が一緒にステージに立つのは「当たり前」の光景だ。だからステージの亜美真美はいつも通りの掛け合いやコンビネーションを見せているのだが、客席の一部はその「当たり前」に感動するという少し不思議な構図がある。

「MUSIC♪GLOOVE☆2nd SEASON」のセットリストは765プロのゲーム・アニメを通した歴史のすべてを抱きしめるような構成で、この曲をライブで久しぶりに聴きかった! という楽曲を拾い上げている印象が強い。9月の開演日に見た時はアーケードゲーム時代の懐かしい楽曲が混ざっていたのだが、千秋楽前日の本公演では最新アレンジのイメージが強い「THE IDOLM@STER 初星-mix」でライブがスタートしたりと、比較的最新の765プロ楽曲が多く含まれていて、フォーカスする時代の違いを感じた。「自分REST@RT」の、5人のバックショットから始まる鮮烈でスタイリッシュな幕開けは「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」のステージを思い出した(「ステラステージ」ではカメラワークの味付けがかなり違うので。蛇足)。

中盤のMCタイムには、もちろん亜美と真美が一緒に登場。2人がステージ上でふざけあい、口喧嘩をしている様子を見ているだけで幸せな気持ちになる。特技のモノマネ披露では、亜美と真美がじゃんけんをしてどちらがやるかを決定。全身を作った「グー」と「パー」でじゃんけんを表現していたのが面白い。「MUSIC♪GLOOVE」の初演では会場がわいわい騒ぐ中からステージのアイドルが声を拾い上げていたのだが、「2nd SEASON」からはスクリーンのルーレットで座席番号を指定して、その席の人とコミュニケーションをする形式に。よりわかりやすくなったが、指名した人がプロデューサーさんとしてちゃんと対応してくれるという信頼があればこその形式でもある。誰のモノマネが見たいか聞かれた客席のプロデューサーは、まずは三浦あずさをリクエスト。「やっと得意なのがきたよ!」という言葉があったが、同日の別公演では苦手なお題が来たのだろうか。その言葉通り、亜美によるあずささんのモノマネは完璧! 続くリクエストの天海春香の真似にはちょっと困り顔の亜美だったが、こちらも素晴らしいクオリティだったので、これはもう亜美と中の人の下田の妙技を褒めるしかないだろう(真美は誰の真似かを当てるクイズで「たこ焼き屋の吉田さん」の真似をしてプロデューサーたちを困惑させていた)。

MCコーナー中には客席の反応でラスト曲の衣装を決める「選択肢」が出るのだが、今回の公演では選択肢にない「両方!」の大歓声が。亜美と真美がそれぞれの選択肢の衣装を着るという第三のチョイスが通ってしまうのがこのイベントならではのライブ感かもしれない。

主演アイドルによるライブコーナーでは、ゲーム「アイドルマスター ワンフォーオール」より「放課後ジャンプ」と「トリプルAngel」を披露。それぞれのソロ曲を2人で一緒に歌うという、亜美真美ならではの構成だった。ラストの楽曲で2人は約束通り両方の衣装を着て登場したのだが、2人が身につけていたヘッドアクセサリーを見てぐっと来てしまった。ゲーム「アイドルマスター」シリーズでは、デビュー前のアイドルにもファンが1人だけいて、それはプロデューサーであり、ゲームを楽しんでいるあなた自身でもある…という伝統がある。アーケード版の昔から、その最初のファンによって贈られる初めてのプレゼントが「お姫さまティアラ」だった。今回のステージのラストは、2人がティアラをつけて登場した。

亜美と真美に、ひとつずつ。
一緒に歌う2人の額に輝く、お姫さまのティアラ。

「このステージに立っていられるのは、自由な真美たちを理解してくれて、いつも背中を押してくれる、そんなみーんなのおかげでーす!」
「これからもみんなと一緒に、この日本、いや世界中をめーっちゃ盛り上げるから、また、亜美たちに会いに来てくれるよね?」

無数の「もちろん!」「絶対!」の声に包まれて、「MR ST@GE!!」双海亜美・真美初主演公演は幕を下ろした。

Text & Photo by 中里キリ


●公演情報
「THE IDOLM@STER MR ST@GE!! MUSIC♪GLOOVE☆2nd SEASON」
2018年9月15日〜10月8日【横浜】DMM VR THEATER

©窪岡俊之 ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

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