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INTERVIEW

2018.09.26

『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』主題歌「remember」担当 Uruインタビュー

『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』主題歌「remember」担当 Uruインタビュー

アニメ『夏目友人帳』がシリーズ初のオリジナルエピソードで長編映画に。原作者である緑川ゆきの監修で、完全新作の映画が完成。そんな大きなスクリーンでの、夏目の物語を彩るのはUruの「remember」。この楽曲に込めた想い、そして渾身のシングルについて話を聞いた。

――ニューシングル「remember」は『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』の主題歌です。まずは『夏目友人帳』の印象を教えてください。

Uru すごく自然豊かな情景で、ゆったりとした時間が流れているなかで出会いや別れがあって。一つひとつの物語の中で私たちが経験しているような、日常にあるような出来事がぎゅっと凝縮された物語だな、と感じて。観ていると胸が温かくなります。素敵な世界観の作品だな、と感じました。

――今回、Uruさんの声と『夏目友人帳』のマッチングはとても素敵だな、と感じます。

Uru ありがとうございます。

――楽曲を作るにあたって作品と向き合われたと思いますが、どういったところと繋がっていくように感じられたんでしょうか。

Uru 主人公・夏目貴志の、孤独だったり、自分から離れて行こうとするところに共感をしたんです。私も自分から積極的に話しかけたりできるタイプではないので、彼の気持ちがよくわかるな、と感じて。子供の頃はわかってもらおうとしていたんだけど、結局わかってもらえなくて、自分から発信することをやめてしまった閉鎖的なところも、昔の自分と重なったんです。昔は私もそういう時期があったので、想像しやすいな、というのはありました。

――そんな『夏目友人帳』へ向けて。「remember」はどのように作っていかれたのでしょうか?

Uru この作品は物語の中で出会いと別れの連続で。そこはやっぱりテーマだろうなと思っていて。ただ単純に、別れてさようなら、という形だけではなくて、本当は形のうえではさよならだとわかっているんだけど、一緒にいた時間というのはたしかにあって、そのときに感じた感情はこの先もずっとあるんだろうなっていう、そういう温かさも一緒に描きたいと思ったんです。切なさはもちろんあるんだけど、それも一緒に表現できたらいいなと思って。そこに焦点を当てつつ、作り始めました。

――ヒントにされた言葉や、映画制作陣からのキーワードなどはありましたか?

Uru メロディに対しては印象的な譜割りとメロディを、というオーダーはありました。でも歌詞は自由に、お任せしてもらえたので、原作を全部読んで、作者の緑川(ゆき)先生のあとがきも全部読ませていただいて、どんなふうにこの物語を届けたいのか、どう伝えたいのか、どう物語を書かれているのかと受け取って、そこからインスパイアされたものを描いていきました。

――映画自体はオリジナルのストーリーですが、コンテや脚本などは読まれたんですか?

Uru 脚本を読ませていただきました。素晴らしいんです。原作も、一話一話すごく心に沁みるんですが、この映画も劇場で観たら絶対に泣くだろう、と確信できる作品です。出会いと別れは相変わらずテーマとしてあるし、人の暖かさや優しい気持ちが伝わってくるお話です。

――モチーフがあって楽曲を作られるのと、普段のご自身が考えていることや感情が投影される曲作りとでは、作り方に違いはありますか?

Uru 違いますね。どちらも歌詞は大事なんですが、今回はずっと長年に渡ってたくさんの方に愛されている物語なので、その方たちの想いを壊さないように、というものもありましたし、聴いていると自然に『夏目友人帳』が浮かんでくるような、世界に寄り添った歌を作りたいという想いがあって。自分だけで作る曲はいろんなジャンルのものに挑戦したりもするんですけど、やっぱり求められている曲調を探る、世界を探すことは難しさもありますね。

――歌唱に関してはいかがですか?

Uru こうした作品へ向けての楽曲は、歌うときにその作品がイメージできたり、描かれる登場人物の想いも想像ができます。今回は物語や絵が先にあって、夏目や妖怪たちを思い浮かべながら歌ったので、そこは普段の歌唱とはまた少し違うかもしれないですね。夏目が妖(あやかし)に伝えたいことと、妖(あやかし)が夏目に伝えたいことは、たぶん一緒で。その同じ気持ちを歌えたらいいな、と思いながら歌いました。

――劇場で聴けるのが楽しみになります。そんな「remeber」が表題を飾る今回のシングルはとても豪華な一枚。カップリングの「ごめんね。」も珠玉のナンバーですが、さらに山崎まさよしさんの「One more time, One more chance」をカバー。この曲は映画『秒速5センチメートル』の主題歌でもありました。男性曲をカバーするのはいかがでしたか?

Uru 名曲ですし、今でもいろんな方が歌われている曲でもあるんですが、いつか歌えたらいいなと思っていた一曲なので、今回歌うことができて本当にうれしいです。山崎さん独特の歌い回しだったりを、どうやって私流に歌おうかな、というのがあって。最後のサビが3回続くところもただ淡々とサビを歌うかどうするか。途中で節を抜いてみたりもしましたが、やっぱり曲の良さは損なわないように、という想いを込めて歌いました。男性曲を歌うことで、男性目線の歌詞について改めて考えたりもしましたね。

――さらにアニメ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』のエンディング曲だった「フリージア」のセルフカバーも収録。今、改めてこの曲を、今のUruさんで歌おうと思われたのはどうしてだったんですか?

Uru この曲はとても難しいんです。自分でも歌うのは。自分の曲を自分でカバーする、というのもさらに難しくて。ピアノバージョンに合うような歌をまずはどうするか考えて、歌い直したのが今回収録したバージョンです。

――「フリージア」を出されたことでUruさんの名前はさらに広く知られることになったと思うんですが、反響はいかがでしたか?この曲は『オルフェンズ』のファンの間ではオルガのキャラソンくらいの扱いになっていますよね。

Uru この曲でたくさんの方に知ってもらったという実感があります。あとは聴いてくださった方が歌詞をとても紐解いてくださっているんですね。コメントをいただいたり、SNSで反応をいただいたりもして感じることができました。実はこの曲はビスケットが倒れてしまったあのシーンがすごく強烈で、そこでインスパイアされた想いが曲になったんですが、皆さんに今も大切にしていただいているのがとてもうれしいです。

――そんなUruさんの、忘れられないアニメソングを教えてください。

Uru 『美少女戦士セーラームーン』の「ムーンライト伝説」です。“ごめんね素直じゃなくて”って歌い出しがもう、かわいいなって思いました。

――ど直球な一曲ですし、かわいいですよね。では最後に、リスアニ!Web読者へメッセージをお願いします。

Uru 今回の「remember」ですが、主題歌をやらせてもらった『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』も素晴らしい作品なので、一緒に楽しんでいただきたいです。そしてこの曲にご自身のイメージも投影させて聴いていただきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

Interview & Text By えびさわなち


●リリース情報
Uru New Single
『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』主題歌
「remember」
9月26日発売

【期間限定生産盤(アニメ盤)(CD+Blu-ray)】

品番:AICL-3560~1
価格:¥1,800(税込)

※描き下ろしトリプルニャンコ先生イラストジャケットEPサイズ仕様

【通常盤(CD)】

品番:AICL-3562
価格:¥1,200(税込)

※初回プレス特典 カラートレイ仕様

<CD>
1. remember 作詞・作曲:Uru 編曲:トオミヨウ
2. ごめんね。 作詞:Uru 作曲:西尾知矢 編曲:川口大輔
3. One more time, One more chance 作詞・作曲:山崎将義 編曲:Uru / Hidenori
4. フリージア Self-cover ver. 作詞:Uru 作曲:岩見直明 編曲:Uru / Hidenori
5. remember -instrumental-
6. ごめんね。 -instrumental-

<Blu-ray>※期間生産限定盤のみ
Uru「remember」×「劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~」コラボレーションMV

●作品情報
『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』
2018年9月29日(土)全国ロードショー

<イントロダクション>
「夏目友人帳」シリーズ初の長編オリジナルエピソードがスクリーンに登場
緑川ゆきの代表作「夏目友人帳」(白泉社 月刊LaLa連載)は、優しさと切なさの溢れる描写が話題となり、漫画ファンを中心に圧倒的な支持を得てきました。
TVアニメ第一期は2008年に放送を開始、その後2017年の第六期まで継続され、2018年秋、集大成ともなる劇場版がスクリーンに登場。
本作では、シリーズ初の長編映画として、原作者監修による完全新作のオリジナルエピソードが描かれます。確かな実力と多くの経験を積んだスタッフの手によって、待望の劇場アニメーションが誕生します。

<プロローグ>
小さい頃から、他の人には見えない妖(あやかし)を目に映すことができた夏目貴志。
亡き祖母レイコが勝負をしかけ、負かした妖に名前を書かせた契約書の束「友人帳」を継いで以来、自称用心棒・ニャンコ先生とともに、妖たちに名を返す日々――

【スタッフ】
原作:緑川ゆき/月刊LaLa(白泉社)連載
総監督:大森貴弘
監督:伊藤秀樹
脚本:村井さだゆき
妖怪デザイン・アクション作監:山田起生
サブキャラクターデザイン:萩原弘光
美術:渋谷幸弘
色彩設定:宮脇裕美
編集:関 一彦
撮影:田村 仁・川田哲矢
音楽:吉森 信
アニメーション制作:朱夏
製作:夏目友人帳プロジェクト
配給:アニプレックス

【キャスト】
夏目貴志:神谷浩史
ニャンコ先生・斑:井上和彦
夏目レイコ:小林沙苗
夏目貴志(少年時代):藤村 歩
結城大輔:村瀬 歩
藤原塔子:伊藤美紀
藤原 滋:伊藤栄次
田沼 要:堀江一眞
多軌 透:佐藤利奈
西村 悟:木村良平
北本篤史:菅沼久義
笹田 純:沢城みゆき
名取周一:石田 彰
柊:ゆきのさつき
笹後:川澄綾子
瓜姫:樋口あかり
ヒノエ:岡村明美
三篠:黒田崇矢
ちょびひげ:チョー
一つ目の中級妖怪:松山鷹志
牛顔の中級妖怪:下崎紘史
河童:知桐京子
もんもんぼう:小峠英二(バイきんぐ)
六本腕の妖怪:西村瑞樹(バイきんぐ)
津村容莉枝:島本須美 津村椋雄:高良健吾

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