溢れんばかりの“笑顔”と“愛”を全国へ!チコハニ初のホールワンマンツアー“LAWSON presents CHiCO with HoneyWorks first hall tour 2018「smile i round」”中野サンプラザ公演をレポート

思い返せば、CHiCO with HoneyWorksにとって中野サンプラザはずっと、特別な会場だった。チコハニが本格的なライブ活動をスタートした2016年。東京のライブハウスでの3公演を経て、6月4日、初めてホールのワンマン“中野は i に満ちている -one-”に挑み、大成功を収めた場所がここだった。同じ年、夏の初ライブハウス・ツアー“HELLO”を経て12月にも“中野は i に満ちている -two-”を開催。1年に2度、同じホールでワンマンを成功させた思い出は、チコハニファンにとっても特別な記憶となって刻まれたに違いない。

そして2018年8月18日。チコハニとって初の全国ホールツアー“LAWSON presents CHiCO with HoneyWorks first hall tour 2018「smile i round」”の中盤に訪れた、2年ぶり、3度目の中野サンプラザワンマン。だが、明らかに以前と違うことがひとつある。2年前、このステージに初めて立ったCHiCOはMCで、感動に打ち震えながら「もっと大きいところでライブができるよう、みんなが観に来てくれるよう頑張ります!」と宣言した。そして今の彼女は、日比谷野外大音楽堂、さらには日本武道館という“もっと大きいところ”を経験し、より大きなアーティストへと成長してここに戻ってきた。その事実をファンは、この日のライブのあちこちで実感することになった。

開演時間の17時半になると、オープニングアクトを務める白いミニドレスを着たhalcaが登場した。客席から彼女の名前が飛ぶ。halcaは、CHiCOのデビューのきっかけにもなった“第1回「ウタカツ!オーディション」”で、準グランプリを獲得していた期待の新人。チコハニファンにも、もうおなじみのアーティストだ。「一生懸命歌わせていただきます!」と謙虚な言葉を残し、今年5月にリリースしたデビューシングル「キミの隣」と、今回初お披露目となった、秋から始まるTVアニメ『逆転裁判 ~その「真実」、異議あり!~』のEDテーマに決定している10月リリースの2ndシングル「スターティングブルー」をキュート&フレッシュに届けてくれた。

ハートフルなhalcaのステージを終えると、いよいよCHiCO with HoneyWorksの出番だ。舞台下手から、勢いよくバンドメンバーが飛び込んでくる。AtsuyuK!(ds)、Hiroki169(b)、中西(g)、cake(Key)バンマスのOji(g)と、チコハニを支えるおなじみの面々が元気よく演奏をスタート。ステージ中段にCHiCOが現れると、“歓声”は“大歓声”へと形を変え、痛快な「ウルフ」からチャーミングな「私、アイドル宣言」を立て続けに歌い上げるCHiCO。上がりきったテンションを緩めることなく、ハードな「identity」をノンストップで突きつける。

爽やかなポップロックとかわいいアイドルポップ、力強いロックナンバーと、休むことなく声と歌唱スタイルを変えながら、異なる世界観を軽々と浮き上がらせていくCHiCO。このオープニングブロックの選曲だけでも、デビューからの4年間で鍛え上げてきた豊かな表現力と瞬発力、シンガーとしての進化がありありと感じられた。

「中野―! ただいまー!」というCHiCOの挨拶に、オーディエンスが一斉に「おかえりー!」と返し、今回のホールツアーのタイトル“smile i round”についてCHiCOが説明を始める。「スマイルは笑顔、アイは愛、ラウンドは回る・巡るという意味があります。皆さんと愛と笑顔を共有して全国を回る、がテーマなので、皆さんの笑顔をずーっと見せてください!」と話し、HoneyWorksの人気曲「ラズベリー*モンスター」と「可愛くなりたい」のカバーを届ける。緩急自在なセットリストで、熱量とハッピーを高めていく中野サンプラザ。CHiCOがタンバリンを叩き、Ojiがバンジョーを奏でるフォーキーな「ツインズ」では、みんなの軽やかな手拍子が彩った。

ワンマンライブではすっかりおなじみとなったバンドメンバーによるツアーグッズ紹介の間に、CHiCOは夏らしいブルーを基調としたフォークロアテイストの服にコスチュームチェンジ。 “チコバラ”と名付けられている、ことらも恒例のバラードコーナーが始まった。ドラマチックなピアノとオーケストラの音にのせて、CHiCOの透き通ったファルセットが客席に流れ込んでくる。そのまま曲は、3月の日本武道館公演で児童合唱団のコーラスとともに壮大なドラマを紡いだ「贈り歌」へ。少女のようなチャーミングな歌声を聴かせるCHiCOは、ギュッと両手でマイクを握りしめ、歌い終わると深々とおじぎをする。豊かな音響を響かせるホールライブだからこその雄大な楽曲世界が広がる。MCでは、武道館での「贈り歌」の思い出も語られ、感動を深めた。

しっとりしたコーナーを過ぎ、「皆さんダンスは完璧かな? 真似してくれるとうれしいです」とオチャメな振り付けを披露したのは、このツアーで初お披露目となった爽やかな新曲「サイダー」だ。本ツアーに合わせ、CHiCO with HoneyWorksのオフィシャルTwitterアカウントで公開されていたバンドメンバーによる動画を予習してきたファンたちが、一斉にサビでリズムに合わせて手を振ると、CHiCOはニコニコ笑いながら左指でOKサインを作った。

ここでCHiCOが、オープニングアクトで華やかにステージを彩ってくれたhalcaを呼び込む。「新曲も歌って、すっごく緊張しました!」といまだ興奮さめやらないhalcaと、中野ブロードウェイ名物の大きなソフトクリームの話で盛り上がり、「夏だからね! セッションしよう!」と「東京サマーセッション」をコール。会場からの熱い歓声に応えて、ふたりはコミカルなマイムを交え微笑ましいカップルを演じ、かわいい歌声を重ねた。

CHiCOとhalcaが連れ立ってステージを出ていくと、バンドによるチコハニナンバーを散りばめたセッションタイムがスタート。この間に、夏らしい赤い開襟シャツとモダンな柄のスカートに着替えたCHiCOが、バンドに「カッコいい~!」と声を掛けながら再登場。あらためて、アットホームなトークでのメンバー紹介を終えると、CHiCOが唐突に、「東京ってライブをする回数が多いじゃないですか。だからみんな……飽きてきたのかなって。なんかこう……スッとしてる感じ?」と話し出す。「えーっ?? そんなことない!!」というように、ムキになるオーディエンスを、「いやいや、ここは映画館じゃないからね、大声出したもん勝ちですよー!」と煽るCHiCO。「ここから後半戦ですよ! 楽しんで行こうぜー!」の声に、「うぉーっ!!」と応える客席。そんな刺激的なMCを投げつけて、オーディエンスを自在にドライブできるようになったのも、CHiCOのライブパフォーマンスの成長の証だろう。

「歌え!!」と激しく煽りながら、赤とピンクのペンライトに染まった中野サンプラザでバンドが跳ね、“ラララ~”のコーラスを掛け合った「カヌレ」、みんなの拳がはげしく突き上げられた「ハートの主張」。そして「みんなサイコー! ニューシングルやります、声出して行くぞ、行けるか中野!」と、スピーディな手拍子と疾走する演奏に合わせてCHiCOが頭を振ってハイテンションで熱唱した「ヒカリ証明論」。どのナンバーも、ただポップなだけではない、CHiCOのパワーとワイルドなエモーションが、この場を支配する。

そしてここで、「新しいお知らせを発表します」と告知されたのは、11月18日(日)には兵庫県の神戸国際会館で、11月22日(木)と23日(金)の2デイズは東京・中野サンプラザホール行われる秋のホールワンマンの告知だった。大きなタイトルは“FALL × HALL”。それぞれに、“FALL × HALL -live at kobe-”、“FALL × HALL -live at nakano-〈Day One〉〈Day Two〉”と名付けられたこのワンマン。「秋(=FALL)とホールをかけてます。中野の〈Day Two〉はおかげさまで、ソールドアウトしました! 本当にうれしい。中野の2日は、ちょっとだけセットリストを変えちゃおうかな~、お楽しみに!」と意気込みが語られた。

うれしいニュースのあとは、再びパワフルなパフォーマンスで会場の熱も高まる。みんなでコール&レスポンスし、サビを合唱した「アイのシナリオ」、こちらもみんなでジャンプし、ホイッスルを鳴らした「ラブホイッスル」。熱狂的な一体感が、中野サンプラザをを駆け抜けていく。MCでは、今回のホールツアーを振り返り、「CHiCO with HoneyWorksは中野サンプラザにとてもご縁があって。初めて私が家族をライブに呼んだのも、初めてスフィアさんのライブを観たのも中野サンプラザ。私の初めては、だいたい中野サンプラザなんです」と思い出を語る。本編ラストの「プライド革命」では、ファンに感謝の気持ちを告げながら、ステージの端から端までを颯爽と走り回った。

ツアーTシャツに着替え、大きな声援を受けてCHiCO with HoneyWorksにとって最も大切なナンバーであるデビュー曲「世界は恋に落ちている」の全員の大合唱で始まったアンコール。気持ちを込めて歌われた“今君に伝えるよ 「ねえ、好きです」”のフレーズは、ここに集ったすべての人へ、CHiCOが心から伝えたかった言葉だったに違いない。ハッピーな「ホーリーフラッグ」では、客席の通路を歩いてCHiCOがみんなの元へ。フロア中央のお立ち台に乗って歌うCHiCOを、全員の笑顔が取り囲んだ。

「<ホーリーフラッグ>でみんなのところに行けるのも、ホールでしかできないこと。皆さん、私たちをホールや大きい会場に連れてきてくれて、ありがとうございます! いつか、もっと面白いことやりたいね!」。CHiCOとバンドの楽しそうな笑顔は、タオルを回しながらコールを刻んだ「今日もサクラ舞う暁に」でもっともっと大きくなる。

「東京のみんな、今日は遊びに来てくれてありがとうございました! これからもどんどん、CHiCO with HoneyWorksは駆け抜けていきます。8月6日でデビュー4周年を迎えて、5年目を駆け抜けます。皆さんの力を借りて、皆さんにステキな景色を見せられるように、頑張って行きます!」

曲間で感謝の言葉を語りながら、あちこちから応援の声をかけるオーディエンスに「そんなみんなが大好きだよー!」と叫んだCHiCO。正真正銘、ラストにみんなが一体になって決めたジャンプは、中野の街を揺るがすかのように弾けていた。

今回の満員の中野サンプラザ、翌週8月26日の東京・日比谷野外大音楽堂でのスペシャルなステージを駆け抜けて、7月より約2ヵ月間、北は札幌から南は福岡まで続いた “LAWSON presents CHiCO with HoneyWorks first hall tour 2018「smile i round」”は、先日、9月9日に愛知・日本特殊陶業市民会館公演でファイナルを迎えた。デビュー5年目、一回りも二回りも大きく成長したCHiCOが、この日発表していた秋のホールワンマン“FALL × HALL”で今度はどんなステージを見せてくれるか。いつか、「もっと面白いことやりたいね!」の言葉も、そこで叶うのかも知れない。とても楽しみだ。

TEXT BY 阿部美香

“LAWSON presents CHiCO with HoneyWorks first hall tour 2018「smile i round」”
2018年8月18日(土)中野サンプラザ
<セットリスト>
01. ウルフ
02. 私、アイドル宣言
03. Identity
04. ラズベリー*モンスター
05. 可愛くなりたい
06. ツインズ
07. ツノルキモチ
08. 贈り歌
09. サイダー
10. 東京サマーセッション feat. halca
11. カヌレ
12. ハートの主張
13. ヒカリ証明論
14. アイのシナリオ
15. ラブホイッスル
16. プライド革命
―ENCORE―
E1. 世界は恋に落ちている
E2. ホーリーフラッグ
E3. 今日もサクラ舞う暁に

●ライブ情報
LAWSON presents CHiCO with HoneyWorks 秋のホールワンマンライブ
“FALL × HALL -live at kobe-” “FALL × HALL -live at nakano-〈Day One〉〈Day Two〉”
“FALL × HALL -live at kobe-”
11月18日(日)兵庫・神戸国際会館 Thank You♡SOLD OUT
“FALL × HALL -live at nakano-〈Day One〉”
11月22日(木)東京・中野サンプラザホール
“FALL × HALL -live at nakano-〈Day Two〉”
11月23日(金・祝)東京・中野サンプラザホール Thank You♡SOLD OUT

●リリース情報
初の両A面コラボシングル発売決定!!
CHiCO with HoneyWorks 10thシングル
「タイトル未定」
2018年11月7日(水)発売
【チコハニ ×しょこたん盤】
品番:SMCL-572
価格:¥1,241+税
【チコハニ ×スカイピース盤】
品番:SMCL-573
価格:¥1,241+税

テレビ東京系アニメ『「銀魂」銀ノ魂篇』EDテーマ
「ヒカリ証明論」
8月8日発売
【CHiCO with HoneyWorks盤】

品番:SMCL-555
価格:¥1,241+税
HoneyWorksヤマコ描き下ろしポスタージャケット
超豪華!オリジナルマウスパッド封入(CHiCO)

【期間生産限定盤】

品番:SMCL-556
価格:¥1,241+税
TVアニメ「銀魂」描き下ろし縦型ジャケット
超豪華!オリジナルマウスパッド封入(ジャスタウェイ)
※2019年3月末までの期間生産限定

<CD>
1. ヒカリ証明論
2. サイダー
3. ヒカリ証明論 -instrumental-
4. サイダー -instrumental-

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