デビュー10周年を記念した19thシングル「TRY & JOY」をリリース!戸松 遥インタビュー

アーティスト・デビュー10周年イヤー真っ只中の声優・戸松 遥。そんな彼女に現在開催中のライブ・ツアーについて、そして19thシングル「TRY & JOY」について話を聞いた。10周年記念を掲げたシングルに、戸松 遥が込めた想いとは——?

――アルバム『COLORFUL GIFT』を引っ提げてのライブツアー“LAWSON presents 戸松遥 5th Live tour 2018 〜COLORFUL GIFT to YOU〜”も、残すところ中野サンプラザ公演を残すのみとなりました。ここまでツアーを回ってきての手応えはいかがですか?

戸松 遥 手ごたえは非常にあります!今回はライブの演出を新しい方にお願いしまして、歌い慣れた曲も全然見せ方が変わっているんですよ。新曲が新鮮なのはもちろん、既存曲たちも新しい表情を見せられるライブになっています。それをどういうふうに受け止めてもらえるかなっていうのはドキドキだったんですけど、始まってみるとたくさんの方から「すごく楽しかったし、こういう一面もあるんだって驚きました!」というありがたい意見をいただけて。この調子で最後まで駆け抜けていきたいです!

――アルバムのインタビューで「タオルを回す曲だったり、ライブを想定した曲を入れた」とおっしゃっていましたが、実際のライブは想定通りになりましたか?

戸松 想定通りというか、むしろ皆さんがそれ以上のものを返してくれました。曲に合わせてタオルが回るってところまでは想像していたんですけど、それにプラスしてツアーが進むごとにタオルを回しながらもコールを入れてくれるようになって。初日にはなかったんですけど、3公演目くらいから「いつ打ち合わせをしたんだろう」ってくらい変わってて。こんなふうに姿形を変えていくんだなって驚きました。あの感覚はやっぱり新曲を披露するときの楽しさですよね。一緒に踊ってもらいたい曲はみんなが踊ってくれるのがすごくうれしいし、掛け合いのコールやコーラスもみんなが歌ってくれたり。あと、過去の曲でも昔歌ってたときにはなかったコーラス部分をみんなが覚えてきてくれてたりするんですよ。

――新しい曲への順応性だけじゃなくて、過去の曲も進化するんですね。

戸松 今回のツアーですごく久しぶりに歌った曲もあるんですけど、そういう曲が意外と違う形になって返ってきたりして。みんな完璧に歌えていて、すごいなって感動しました。

――9月8日、9日のツアーファイナルへの意気込みはいかがでしょうか?

戸松 前回のライブから3週間くらい開いているので、気持ち的にはある意味別物としてやろうかなと思っているんです。ほかの公演はZeppでライブハウス仕様の演出だったんですけど、ファイナルは中野サンプラザなので、ホールの規模感にあった華やかなステージングにしたいな、とか。ファイナルに向けて個人的にも考えていることがあるので、楽しみにしていただけたらと思ってます!

――そんなツアーの真っ最中にリリースされる19thシングル「TRY & JOY」。こちらはどういった楽曲になりましたか?

戸松 「TRY & JOY」は、私のアーティスト・デビュー10周年記念シングルになります。タイトルの「TRY」と「JOY」の、どっちの要素も入った曲になりました。「JOY」は歌詞の内容で、すごくストレート。本当にまっすぐにポジティブな歌なんです。ポジティブでまっすぐなんですけど、変な言い方だけどバカっぽくないというか(笑)。意味がわからない前向きさじゃなくて、筋の通ったポジティブなんですよね。それが10周年記念のシングルにすごく相応しいと思うんです。戸松 遥の人間性って、私自身としても周りのイメージ的にも「ポジティブで明るい」だと思いますし、10周年を機に出すならそれを反映したまっすぐな歌が歌いたいなと。「TRY & JOY」はどの年代の人たちでも、みんなが共通で同じ気持ちを共有できる曲だと思います。そういう意味で、歌詞の部分が「JOY」の要素ですね。

――では「TRY」にあたる部分は?

戸松 サウンド的な部分で、今までにない曲だなと思うんです。最初に打ち合わせで曲を聴かせてもらったときに「どう思った?」と聞かれて、「聴いたことないジャンルですね」っていうのが率直な意見だったんですよ。ただ、全然嫌じゃなかったんですよね。聴いたことがなくて挑戦したことがないから、それを私が歌ったらどんなふうになるのかなっていうのを自分でも見てみたいと思ったんです。周りの人としては、今までリリースしてきたどのジャンルにも属さない、ロックでもなくパーッと明るい曲でもバラードでもない曲を、本人がどう感じるかが知りたかったみたいで。底抜けに明るい感じではない、ちょっとかっこよさや懐かしい雰囲気が入った、私にとって新しいタイプの曲。そこにポジティブでまっすぐな歌詞というのは、本当に10周年のリリースに相応しいと思っています。やっぱり挑戦はずっと続けていきたいし、新しい自分を見せますという意味での「TRY」が含まれているんです。

――レコーディングはいかがでしたか?

戸松 すごくスケジュールがタイトで、その日後ろに別の仕事が入っていたんですよ。なので「絶対にこの時間までに終わらなければいけないんですー!」みたいな究極の状態でした(笑)。

――普段はもっと余裕を持ったスケジュールなんですか?

戸松 いつもはレコーディングのあとに仕事はなるべく入れないようにしてもらってます。ディレクターさんもマイペースな方なので、スタジオに来たらまず「甘いもの食べよっかー」みたいな。そこから40分くらい始まらなくて「もうそろそろやりませんー?」みたいな感じです(笑)。そんなふうにゆっくりエンジンをかけていく感じなんですよ、いつもは。でも今回は時間も午前中だし、後ろもあるしっていう状況だったので、いつものように「朝ごはん食べたー?」って言うディレクターさんに「はいはい、もうやりますよ!」ってパンパン手を叩きながら。「時間余ったらゆっくりやりましょ」って(笑)。でも、そのおかげで今までのレコーディングの中でいちばん早く終わりました。

――時間に限りがあるからこその集中力が発揮されたんですね。

戸松 決して適当に録っているとかじゃなくって、いいものが録れてるときって時間をかける必要がないんですよね。無駄に時間をかけてもむしろ集中力が切れちゃうし。最初から私もやる気まんまんだったので、短期集中でいいテイクだけバババッと短時間で録って。結果、すっごい時間余っちゃって(笑)。「すごい……終わるもんですね……」って感動するくらいでした。

――以前のインタビューでも、レコーディングでは徐々にエンジンをかけていくタイプだとおっしゃっていましたね。

戸松 今回はいつもゆっくり時間をかけてやっている「早歩きから助走に入って、最後にダッシュ」みたいな波の幅をギュッと縮めただけなのかもしれないです。家から気持ちを作って、助走はスタジオに着くまでにやっちゃえばいいじゃんみたいな。曲も勢いがあって、聴いていてどんどんテンションが上がってくる楽曲だったので、テンションが上げやすかったんですよ。いろんな奇跡や幸運が重なって短時間で録れたんじゃないかなって思います。

――お気に入りのポイントや、好きな歌詞などはありますか?

戸松 落ちサビの“新しい憧れは 好奇心の彼方へ”という部分ですね。自分もつねにそうありたいなって思わせてくれる歌詞です。仕事でもプライベートでもそうなんですけど、好奇心を失ったら終わりだなって思っているんです。自分の生き方の中で、つねに何かに興味を持とうと思っていて。何にも興味がなくなっちゃって、全部がどうでもいいってなっちゃったときに、たぶん自分は人として終わるなと思っていて。だからつねに楽しみを見つけて、何かにトライし続けたいんですよ。例えば「ダイビングが気になるからやってみよう」って最初は好奇心じゃないですか。で、挑戦してみたら楽しかった。じゃあ今度はインストラクターの資格取っちゃおうかなって、憧れに変わったり。憧れって好奇心がないと生まれないと思うし、この曲をきっかけに改めてそういう部分を忘れないようにしようって思いましたね。

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