大トリは4年振りの出演となるJAM Project!「Animelo Summer Live 2018 “OK!”」最終日詳細レポート!

8月24日から26日の3日間、さいたまスーパーアリーナで開催されたアニメ音楽の祭典ライブイベント「Animelo Summer Live 2018 “OK!”」。その締め括りとなる8月26日公演は、ベテランから若手まで豪華なラインナップが揃うなか、イベントの創設メンバーでもあるJAM Projectの4年振りの参加や、2010年の初出場からアニサマのステージを彩ってきたミルキィホームズの最後の出演といったトピックもあり、見どころ満載の1日となった。

この日のトップバッターを飾ったのは、2019年2月のラストライブをもって解散するミルキィホームズを軸とした豪華コラボレーション。スクリーンに「OK劇場」の文字が表示されたのに続き、メインステージにはミルキィの4人がリフトアップで登場。さらにステージ上段には、ミルキィの面々とお揃いの衣装に身を包んだi☆Risも姿を現し、「ミルキィ A GO GO」のスペシャルバージョンとなる「ANISAM A GO GO」をパフォーマンスする。i☆Risの衣装はそれぞれのイメージカラー仕様となっており、徳井青空と親交の深い久保田未夢は譲崎ネロの衣装でペアだったりと、細かなところまでこだわりが行き届いている。さらに楽曲が2番に差し掛かると、東山奈央と上坂すみれもオリジナルの探偵風衣装で登場し、12人が横一列に並んで歌うという壮観なステージに。「サイタマいちの名探偵、OKホームズです!」と自己紹介した彼女たちは、みんなでワイワイと騒ぎながら退場。オープニングを華々しく飾ってみせた。

賑やかな先輩たちが温めたステージを引き継いだのは、TVアニメ『干物妹!うまるちゃん』のメインキャスト4人からなる妹S。今回がアニサマ初出演となる彼女たちは、まずは準備体操とばかりにアニメ第2期のEDテーマ「うまるん体操」を、アニメのED映像に合わせて披露。途中からはキッズダンサーたちも加わって、お客さんたちの心をプ~ラプラ~とほぐしたり、ダンスで盛り上げていく。MCでそれぞれの演じるキャラクターに扮して、会場に集まったお兄ちゃんお姉ちゃんたちに挨拶した4人は、続いてアニメ第1期のOPテーマ「かくしん的☆めたまるふぉ~ぜっ!」をトロッコに搭乗してアリーナを回遊しながらパフォーマンス。2番の出だしで海老名菜々役の影山 灯が歌詞を飛ばしてしまい「忘れたーっ!」とお茶目にごまかすハプニングもありつつ、妹たちの晴れ舞台に客席は熱狂するばかりだった。

続いては、これまたアニサマ初登場のORESAMA。ボーカルのぽんとギターの小島英也に、ベーシストとDJをサポートに加えたいつものライブ編成でメインステージに現れた彼らは、まずTVアニメ『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』のEDテーマに起用されている最新シングル「ホトハシル」でライブをスタート。スクリーンにはMVが映し出され、客席に向けて緑色のレーザー光線が照射されるなか、ぽんの色鮮やかな歌声と低音のガッツリ効いたファンキーな演奏が、さいたまスーパーアリーナをディスコのダンスフロアに様変わりさせる。そのグルーヴはTVアニメ『魔法陣グルグル』第2クールのEDテーマ「流星ダンスフロア」でさらに高まり、小島のギターカッティングなど演奏面での見せ場も作りつつ、初のアニサマという大舞台を見事にやりきってみせた。

ここで「ハロー、エブリバデー!」と登場したのが、JAM Projectのメンバーと非常によく似た5人組バンドのTHE MONSTERS。奥井雅美によく似たMONSTER Jewel(ボーカル)、影山ヒロノブによく似たMONSTER Michael(ギター)、遠藤正明によく似たMONSTER Milky(ベース)、きただにひろしによく似たMONSTER Pretz(キーボード)、福山芳樹によく似たMONSTER Bomber(ドラムス)という、GS風のカラフルなミリタリールックに身を包んだ彼らは、なんとμ’sの「Snow halation」をカバー。最初は意外な選曲に戸惑っていた観客も、ペンライトの色をホワイトにスイッチしてコールを入れながら盛り上がる。ラスサビではスクリーンに映されたバンドのロゴが白からオレンジ色に変わるのと同時に、客席のペンライトもオレンジ一色に。オーディエンスと作り上げる光の演出と共に、THE MONSTERSが最高のサプライズを届けてくれた。

まさかのスノハレにどよめきが止まらない会場を一気に別の時空へと連れて行ったのが、TVアニメ『ポプテピピック』の世界からやってきた(?)ヘルシェイク矢野。スクリーンにAC部制作のアニメーションが流された瞬間から、客席は一気に期待で沸く(ちなみにこの日の会場にはヘルシェイク矢野Tシャツを着たお客さんが多数いた)。果たしてどんなライブが行われるのか、固唾を飲んでステージを見守る人々の前に現れたのは、AC部のふたり。そう、TVアニメの第7話で放送されて一躍話題となった高速紙芝居「感動ドキュメンタリー ヘルシェイク矢野」の生再演が行われたのだ。矢野の伝説の生まれた場所が東京・ビッグ武道館からさいたまスーパーフェニックスに変更されるなど、細かい違いはあったものの、基本はTVで放送された紙芝居をそのまま再現。BGMを含め音楽は一切流れなかったにも関わらず、数万人のお客さんが矢野の激しいギタープレイに熱狂し、ヘルシェイクコールを送るという不思議な光景が生み出された。

ヘルシェイク矢野およびAC部の熱演から間髪入れず、スクリーンに『ポプテピピック』のOPアニメが流れ始め、上坂すみれがふたりのダンサーを引き連れて登場。赤い照明に照らされながら同アニメのオープニングを彩ったダンスチューン「POP TEAM EPIC」を歌唱する。間奏で銃を取り出して、警備員風の格好をしたダンサー2人を撃ち、さらに自らのこめかみを撃ち抜いて倒れる上坂。スクリーンにはアニメで話題となった蒼井翔太の登場シーンなども流されてカオティックなムードが増すなか、いつの間にかスタンド席からステージを見守っていたポプ子とピピ美が彼女を応援するように手を振り始める。それに応えてか再び立ち上がった上坂は、そのままクールに立ち回って優雅にライブを締め括った。

怒涛の『ポプテピピック』コーナーに続いては、YURiKAが『宝石の国』のOPテーマ「鏡面の波」で幻想的な景色を描き出す。ステージにはスモークが立ち込め、バイオリン奏者の不可思議な雰囲気を強調するような演奏も相まって、どこか別世界に迷い込んでしまったかのごとき雰囲気に。YURiKA自身も神妙な面持ちで歌っていたが、歌い切ったあとには安堵の微笑みをもらしていたのが印象的だった。そこからTVアニメ『リトルウィッチアカデミア』の主人公・アッコがYURiKAにエールの言葉を贈り、胸元にリボンのついた衣装に着替えたYURiKAが、同アニメのOPテーマ「Shiny Ray」と「MIND CONDUCTOR」を立て続けに披露。後者では花道をダッシュしてセンターステージに待ち構えていた魔女風のダンサーふたりに白い帽子を被せてもらい、呪文を唱えると銀テープが客席に向けて放たれるというマジカルな演出も。アニサマ出演を夢のひとつに掲げていた彼女は、「みんなと一緒に夢をかなえることができました、ありがとー!」と元気いっぱいにステージを去っていった。

そしてスクリーンには映画『グレイテスト・ショーマン』を思わせるエンタメムードたっぷりの紹介ムービーが流され、アニソン界のグレイテスト・ショーマンの座を狙うオーイシマサヨシがメインステージに登場。TVアニメ『多田くんは恋をしない』のOPテーマ「オトモダチフィルム」を披露する。チェックのシャツに蝶ネクタイ姿でオシャレにキメたオーイシの隣には、同曲のMVにも出演していた女の子が付き添っており、ふたりで動きを合わせてダンスを踊る姿に、見ている側も思わず楽しくなってしまう。ふたりはDメロ部分でポジションチェンジをしたりと、ポップかつ和やかなパフォーマンスで客席を魅了した。

今度は『カードキャプターさくら クリアカード編』の映像がスクリーンに映し出され、客席のサイリウムは一斉にピンク色に。ステージにはピンクのロングドレスを身にまとった早見沙織が現れ、同アニメのEDテーマ「Jewelry」を歌う。伸びやかかつソウルフルなボーカルを会場中に届ける彼女。ラスサビではシャボン玉がピースフルな雰囲気を演出する。MCではいつものマイペースぶりを見せつつ、お客さんとのコール&レスポンスに紛れて、自身のニュー・アルバムのリリースと全国ツアーの開催をサラリと告知。そのまま『はいからさんが通る 後編 ~花の東京大ロマン~』の主題歌「新しい朝」を、フルバージョンとしては世界初公開で披露して、竹内まりやが書き下ろした懐かしくも端正なメロディーの新曲を情感豊かに歌い上げてみせた。

続いてはオープニングのコラボでも盛り上げた東山奈央の出番だ。純白のドレスに身を包んだ彼女は、まず『チェインクロニクル~ヘクセイタスの閃~』に起用された自身のデビュー曲「True Destiny」で、自身のポテンシャルを解放するようなステージを展開。こぶしを突き上げて観客を巧みに煽ったりと、昨年のアニサマ出演時と比べても、明らかにライブを盛り上げるスキルが上がっている。続く『かくりよの宿飯』のOPテーマ「灯火のまにまに」では、衣装の早着替えで赤と黒の和風ドレス姿になり、真っ赤に染まったサイリウムとひときわ大きくなった歓声に、艶やかかつ情熱的な歌声で応えた。

歌はもちろん人懐っこいキャラクターでも見る者の心を掴んだのが、続いてステージに現れた鈴木みのり。出てきて早々「ネギ振っていくぜー!」と右手にネギ型のバトンを持ち、『ラーメン大好き小泉さん』のOPテーマ「FEELING AROUND」をネギ色のTシャツを着たダンサーたちと共に披露する。鈴木の衣装は白地に赤のラインが入ったもので、心なしかラーメンのどんぶりやナルトのようにも見える。手に持ったネギをクルクル回したり、上に放り投げたかと思えば、キャッチしてエアギター風に扱うなど、その一挙手一投足が楽しさに溢れんばかり。この日は同じ鈴木姓の鈴木このみも出演することもあって、「ネギを持っているのが鈴木みのりと覚えてください!」とユニークなアピールをした彼女は、続けて『カードキャプターさくらクリアカード編』のEDテーマ「リワインド」でとびきりキュートな一面も見せた。

さらに鈴木が早見沙織をステージに呼び込んで、この日だけのスペシャルコラボを行うことに。両者とも『カードキャプターさくらクリアカード編』のテーマソングを歌っているということもあって、ここで歌われたのは初代『カードキャプターさくら』のOPテーマとして現在も愛されているグミ(meg rock)の名曲「Catch You Catch Me」。まさに作品へのリスペクトを感じさせる選曲だ。アニメの映像をバックに、ふたりで掛け合いをしたり、歌詞の“夢をユニゾンしたい”の部分では向き合いながら歌ったりと、笑顔と幸せいっぱいの共演を見せてくれた。

前半戦のラストを飾ったのは鈴木このみ。まずはPCゲーム『Summer Pockets』のテーマソング「アルカテイル」で、スクリーンに映し出された夏の青空や入道雲の景色にピッタリの爽やかな歌声を届ける。続けて声優デビュー作となる『LOST SONG』で自身が演じた主人公・リンの声音でモノローグ風のセリフをつぶやき、同アニメのOPテーマ「歌えばそこに君がいるから」へ。『LOST SONG』の登場人物たちの心情はもちろん、自身の歌にかける思いを畑 亜貴との共作で結晶化した歌詞が、渾身の歌声に乗って会場中に響き渡る。最後はライブの鉄板曲でもある『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い』のOPテーマ「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い」。黒のタイトスカート姿に衣装チェンジしつつ、FIRE HORNSの面々も交えて熱狂的な空間を作り上げた彼女は、階段からのジャンプでホット過ぎるステージを締め括った。

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