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INTERVIEW

2018.08.22

“夏男”を意識した2ndシングルが完成!畠中 祐「真夏BEAT」リリースインタビュー

“夏男”を意識した2ndシングルが完成!畠中 祐「真夏BEAT」リリースインタビュー

幼少の頃から音楽に触れ、歌唱力に定評のある畠中 祐。アーティストデビューを果たしてから一年を経て、2ndシングル「真夏BEAT」をリリースする。本人も夏生まれの夏男とあって、燦燦と降り注ぐ太陽の輝きのような1 枚に仕上がった本作について直撃した。

――ニューシングル「真夏BEAT」は夏をモチーフにしているだけに、夏の煌めきのある1 枚になりましたね。

畠中 祐 夏男を意識しました。今回は僕と一緒に過ごす一日ってどんな感じなんだろうっていうことで、「STAND UP」のときとはまた違った表情を見せたいっていうのと、自分としても違うスイッチを押したいということで、俺が思う「いちばん弾けた夏を君と共に過ごすならこれだよ」というものをシングルとして表現しよう、ということで作りました。

――それは2枚目のシングルを作る、となったときには決まっていたテーマなんですか?

畠中 自分の中では2ndシングルはどうなるんだろう、とドキドキしていたんですけど。ただ前作と違う表情としてどういうものを出していけばいいのかな、どんな表情があるのかな、ということについては模索していて。自分のことを全部わかっているかと問われてしまえば、まだまだ未知な部分や自分でも未発見の部分もあったりすると思うんです。若さみたいなものが自分にはあって。だからこそどういう表情を見せようかな、どんな顔を見つけ出せばいいのかな、と思っていたんですよね。そんなときにプロデューサーから「こういうテーマでいこうと思うんだけど、どうかな?」と持ってきてもらったのが、この、「弾ける夏の僕」だったんです。だから……自分の中でも予想だにしなかったんですけど、最初に「こういうイメージなんだ」と渡された楽曲を聴いていたら、「これも畠中 祐なんだ!」って思えたんです。すごく好きなメロディラインでしたし。ただ、好きなメロディラインだけど自分からはみ出しているほど弾けているわけでもなくて。歌ってみて気づいたんですけど、「STAND UP」よりももっと余裕を持って歌わなきゃいけなかったんです。

――余裕というと?

畠中 だって“君に恋してる”んですよ!(笑)。すごい恋をしている歌詞で、「君と浜辺で出会った一瞬で恋をしてしまった!」という歌なんです。だからそこには“君を誘うような余裕”もなければいけないんです。歌声にも。そういう意味でも「STAND UP」のときの、“ストレートに歌う”というのとは違って、ちゃんと“余裕のある男”という意識で歌わせてもらったからこそ、前作とは違う声の表現で歌を聴いてもらえるかなと思います。

――でも前作よりも、ご自身の中でも“畠中 祐として歌う”ということへの体制ができてきたんじゃないかとも感じますが。

畠中 “自分自身で歌う”という意識に関しては、前作よりも掴めてきた感じはありましたね。レコーディングに臨むときには「とにかくこの楽曲で畠中 祐はどう遊ぶか」ということを考えました。やっぱり“楽曲で遊びたい”という気持ちは強かったので。だから最後のサビの部分では、元々はちょっと違った雰囲気だったんですけど、遊んだ結果、高いところにいった音が一気に下がる、というフェイクを入れさせてもらって。それに合わせてバックのトラックのアレンジも変えていただいたんです。そういう意味でも、自分らしく、楽曲の中で遊ばせてもらえましたね。

――じゃあ最後のサビのフェイクのところは畠中さんアイディアだった?

畠中 そうです。何回もディスカッションを重ねていくなかでいろいろ試行錯誤して。自分の中でも探っていくなかで見つけた表現ではあるんですけど、

――楽曲をただ受け取るだけじゃなく、自分が歌うからこその色を加えられるのは畠中さんの強みですね。

畠中 それは個人的に楽しいですし、ある種、歌の中に遊びを入れていくことはどんどんやっていきたいです。特に「真夏BEAT」は楽しい歌ですし。もっと遊び心を入れていきたいっていう気持ちでしたね。

――最初にこの曲をもらったときにはどのような印象でした?

畠中 いちばん最初のイントロでのビート感を聴いたときに「すっごい攻め方してるな!」って思って正直びっくりしました。自分的にも今まであんまり聴いてこなかったようなタイプのサウンド感だったので。いわゆるエレクトロニック・ダンス・ミュージック(EDM)って聴いてこなかったんです。どちらかというとR&B寄りなダンスミュージックが多くて。だから最初に聴いたときはびっくりしたんですけど、Aメロを聴いた瞬間に「好き好き!」って思っていました。ファーストインパクトでアガったテンションの高まりからAメロに入っていけて、しかもそのAメロのメロディラインも曲調として大好きなタイプのラインだし、好きなリズムだし。「やっぱりこれは俺の曲だ。歌いたい!」って思いました。先にカップリングの「Summer Breeze」を録っていたんですけど、その曲が自分のなかでも、ある種の切なさある夏の一面を詰め込んだものなので、タイトル曲では表情に変化をつけたかったんですよね。個人的にはやっぱり、夏の朝や昼の、照り付ける太陽の下で弾けるような曲を歌いたかったので、「真夏BEAT」のテンションの持っていき方に「これはイケる」って思いました。「ブチあがれる!」って。

――歌詞はいかがですか?

畠中 キーワードを僕から挙げていたんです。ここですごく自分の中で「どうしよう!?」って思ったことがあったんです。実は正直な話をすると僕はこれまでに「真夏BEAT」のような夏を過ごしてこなかったんですよね。そこがいちばんの難点で。「これまでの僕は夏に弾けていたかな?」と(笑)。ずっと部活していたし、海とかに行ったのも何年前のことだろうって。だからすごく大変でした、キーワードを出すのは。それで夏の弾けた楽曲のMVを観たりとかして、イメージを膨らませて。自分の中の想像力をフル回転させて。“海へのハイウェイ飛ばして”みたいな、オープンカーを飛ばして海へ遊びに行ったら、ビーチにはかわいい女の子がいっぱいだ!たまらない!というのを頭の中で想像しながらキーワードを考えていきましたね。

――そんな「真夏BEAT」。先程はご自身のアイデアを入れ込んだ部分も、というお話をされていましたが、特に「ここはポイント!」という部分はありますか?

畠中 “長い髪が泳ぐように光反射して”の部分が好きですね。ここではそんな女性と出会うんですけど、「僕も出会いたい」と思いながら歌いました。ここは歌詞だけじゃなくて、グルーヴ感もすごく好きなんです。表現も具体的なので脳内再生がすぐにできる部分だとも思います。ちょっと、そんなキミに夢中になる曲なので、ここはまさにその想いが漲っているような気がしますし、個人的には歌っていていちばんドキドキする部分でもありますね。ロングヘアの女性もいいなと思うので、その長い髪が光を反射しているなんて、たまらないなと思っちゃいます。それとこの曲、実は言葉遊びする部分もふんだんにちりばめられているので、そこも聴きどころだと思っています。いい意味でノリで歌える、パーティー・チューンだな、と。強いて言うなら今お話したポイントが好きなんですが、流れるように一曲すべてが好きです。

――「真夏BEAT」はMVでも弾けて飛んで、楽し気な畠中さんが見られます。

畠中 本物のDJもいて、プールサイドでセッションしているのは、すごくテンションがアガりました。しかもプールに入って歌うシーンもあって、弾ける夏そのものですよね。実は最初は、ただプールの水に浸かって歌っていたんですけど、「もうちょっと弾けて欲しい」というリクエストがあったんです。水で遊んだりしながら、さらにセクシーさも欲しいと言われて、髪の毛をかきあげたりしたんですけど、どこか入浴みたいになっちゃって(笑)。なかなかああいうパフォーマンスは難しいな、と感じた経験でした。

――とはいえ、ライブでも盛り上がる一曲になりました。

畠中 MVでは全編を通してダンスパフォーマンスをお見せできてはいないので、ぜひライブでダンスを全編で観てもらえたらうれしいですね。

――カップリングでは夏の切なさを感じる「Summer Breeze」、そしてディープな夏の夜を感じる「CRUSING」と、「畠中 祐と過ごす夏」で聴かせる今回のシングル。新しい畠中 祐を感じる、アーティスティックな表現が聴けるな、という印象です。

畠中 実際に僕の中に新しい世界を拓いてくれた3曲です。真剣に考えて、向き合いましたし、アーティストとしてデビューする際に目標とした、ダンスパフォーマンスでも魅せられるアーティストに近づけたとも感じます。好きなことを追求させてもらえていますし、それだけでなく新しい面もプラスしてもらっているな、とも感じていて。自分の“好き”っていう範疇から出ていないようで、ちょっとずつ広げてもらっている、そんな冒険心がアーティストとして活動していて楽しいんです。「真夏BEAT」で特に強くそれを感じたので、ここから先、楽曲に出会うたびにそんなあらたな可能性や世界を僕自身も音楽によって見せてもらえるんじゃないかと思って、楽しみです。

――ライブなどで歌っていくと今回の3曲も、もっとご自身に近くなっていくと思うと、今後への野望や目標も見えて来るのではないでしょうか。

畠中 知らなかった世界が面白い、ということを思わせてもらえた1枚なので、もっとそういった未知の音楽、世界観に触れたい、という想いが強いですね。そういう出会いによって自分がどういうものを発信することができるのか。ファンの皆さんがどんな畠中 祐を求めてくださるのか。それが楽しみで仕方がないので、目標は新しい出会いや冒険をしたい、ということですね。ただ、ダンスミュージックという部分はブレずにいたいです。ずっと踊っていきたいと思っていますし、どんな曲でも踊って、楽曲を魅せたいと思っています。そこはこれからも続けていくので期待していてください。

Interview & Text By えびさわなち


●リリース情報
畠中 祐2ndシングル
「真夏BEAT」
8月22日発売

【初回限定盤(CD+DVD)】

品番:LACM-34802
価格:¥1,800+税

【通常盤(CD Only)】

品番:LACM-14802
価格:¥1,300+税

<CD>
01.真夏BEAT
作詞:松藤量平 作曲:佐藤純一 (fhána) 編曲:A-bee
02.Summer Breeze
作詞:坂井竜二 作曲・編曲:中土智博
03.CRUISING
作詞:松藤量平 作曲・編曲:渡辺未来
04.真夏BEAT (Instrumental)
05.Summer Breeze (Instrumental)
06.CRUISING (Instrumental)

<DVD>
01.真夏BEAT (Music Clip)
02.Making of 真夏BEAT

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