夏の盛りの限界突破!「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! MILLION THE@TER GENERATION 09&10」発売記念イベントレポート

「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! MILLION THE@TER GENERATION 09&10」発売記念イベントが2018年8月12日、都内某所で開催された。

同イベントには「MTG09」より桜守歌織役の香里有佐、豊川風花役の末柄里恵、北上麗花役の平山笑美、馬場このみ役の高橋未奈美、「MTG10」高山紗代子役の駒形友梨、高坂海美役の上田麗奈、佐竹美奈子役の大関英里、福田のり子役の浜崎奈々、横山奈緒役の渡部優衣が出演した。今回は夜の部をレポートする。

4人ユニットの4 Luxury、5人ユニットの閃光☆HANABI団が勢揃いしたことで、今回のイベントは9人参加の大所帯に。オープニングトークでもステージと会場の人数の多さでひとしきり盛り上がった。イベントの司会進行を担当するのは香里有佐と大関英里。香里は「昼の部で私がどんなに滑っても先輩たちが面白くしてくれることがわかった」と先輩たちのハードルを上げていくが、「昼の部で(香里に)追い越されたから大丈夫」と返す高橋も流石。初々しくも堂々と進行する香里を、回し上手の大関がサポートする感じだ。

CDに関するトークでは、香里が「MTG09」ドラマCDの収録で、ジュリア役の愛美と狭いブースで一緒に収録してドキドキしたエピソードを披露。「MTG10」のトークでは海美がピンク色の“女子力焼きそば”を食べさせたことについて、上田が浜崎に謝罪して会場を笑わせる場面もあった。大関は「みんなが(ドラマの中で)同い年なのが新鮮!」、駒形は「ダサいだけじゃない閃光☆HANABI団!」と語っていた。

「アウトオブシアターデイズ」は、「どこで」「何を」「誰が」のランダムお題に従って、アイドルらしい一言でキメる大喜利コーナー。今回は大人数なこともあり、夜の部では閃光☆HANABI団の5人がチャレンジした。

初っ端のお題「大阪道頓堀で・夕日に向かって叫びながら・高坂海美が」が提示された瞬間、食いだおれ人形役を演じ始める高橋、カニ道楽の看板を演じ始める渡部、「道頓堀やります!」と川の水面を演じ始める駒形と、モブの無機物にやる気があふれていたのが印象的だ。

上田が最後は「美奈子ちゃんの頑張れが聞きたいなー」とオチを渡したり、浜崎が「ツッコミの練習にはボケがいるよね!麗花さん!」と巻きこんだり。隙あらば他のメンバーを巻きこむ展開に、徐々にステージ上に緊張感が漂う。後ろを向いたり、立ち位置を変えたりしながら(指名すんなよ!)オーラを出す高橋にはダチョウ倶楽部の「押すなよ!」感があった。

海の家で美奈子が夏休みの宿題をするお題では、何人か勉強を教える役をたらい回しした結果、勉強を教える役に向いた(話が転がる)人材がいないという状況になったのだが、高橋演じるこのみが酔っ払って登場した時点で「それじゃ宿題より二日酔いに効く、ご飯を作ってきまーす!」とスパッと切り替えて終わらせた大関の瞬発力と仕切り力が光った。

役得?だったのが「ペットショップで・花火をしながら・高山紗代子が」を引き当てた駒形。普段から末柄が大好きだと公言している駒形は“これから新しい飼い主の風花お姉さんが迎えに来るのを待っている紗代子にゃんこ”という設定をひねり出した。飼い主(末柄)に抱擁されながら「私、幸せになりますにゃーん!」と叫んだ駒形は「「ミリオンライブ!」やってて良かった!」と満ち足りた表情だった。

リリイベの域を超えた灼熱のステージ

イベント後半のミニライブパート。まず登場したのは4 Luxuryの香里有佐、末柄里恵、平山笑美、高橋未奈美。歌唱中の高橋が振りまくゴージャスさや末柄のどこか優雅な動き、要所のキメで静止した一瞬の印象度が抜群の平山…と先輩組のパフォーマンスは5年間の蓄積を感じさせるものだったが、香里のキビキビして小気味の良い、キレを強調したダンスもまた目を惹かれずにはいられない。ボーカル面でも、4人がピンスポットを浴びながら放った超歌唱力ソロの四連打はまさに圧倒的の一言だ。

「花ざかりWeekend✿」の歌い出しのソロを笑顔で歌ってステージをリードする香里を見ていると、もう香里と(白石 紬役の)南という「シアターデイズ」デビュー組を新人として区分けすることは、ことライブパートに関しては必要ないだろうと改めて感じた。それぐらい、6月の“THE IDOLM@STER MILLION LIVE 5thLIVE BRAND NEW PERFORM@NCE!!!”というステージはチームにとって大きな経験だったのだと思う。

カップリングの「RED ZONE」は、この日が初披露。動きでも魅せるステージで、冒頭からセクシーな個別振り付けで客席を引きこみ、平山の超攻撃的なダンスがステージを牽引していく。ステージ奥を向いた末柄の後ろ姿のキメがなんだかものすごく目を惹き魅力的。ステージも会場も「RED ZONE」の名にふさわしい盛り上がりで、ラスサビにつなぐブリッジ部の香里のソロで頂点に達する。香里の叫ぶような「火をつけて」のフレーズでは歌声が臨界点を超えて、会場の空気が全部持っていかれるような、引き上げられるように感じて皮膚が粟立った。

「RED ZONE」の余韻とざわめきが残る中、ステージには駒形友梨、上田麗奈、大関英里、浜崎奈々、渡部優衣の閃光☆HANABI団が登場。リリースイベントならではの良さを感じたのは「咲くは浮世の君花火」の歌い出しで、5人が遠くに上がる花火を見上げるような仕草を見せたとき。その姿を比較的近距離から見上げていると、センターに立つ駒形の視線の先に本当に花火が上がっていくように錯覚した。この、同じ場所から見上げている感覚は、近い高さ、近い場所に目線の基点をおけるライブハウスならではだろう。

SSAでの「咲くは浮世の君花火」初披露時はユニットの存在すら誰も知らない完全サプライズで、正直驚きと衝撃が抜ける前にステージが終わってしまった。だから今回のイベントで初めて、この曲を歌う5人の楽しさと陽性の力強さをじっくりと感じることができた。2ヶ月の時間とCDのリリースを経たことでがらりと変わったのが客席のノリとコールの統一感で、「ファイヤーフラワー!」の大合唱がステージの盛り上がりにさらに火をつけているのを感じた。

隊列の妙を感じたのは後列に上田と渡部をおいた3-2のフォーメーション。楽曲もキャラクターにぴったりと合う、メインを張れる2人をあえて後列に。渡部のピーンとよく通るソロを上田の力強い歌声が追いかけてくると、メインに匹敵する存在感があって全体の厚みがぐっと増した。

そしてこの5人でセンターを張ったのが駒形だ。上田が「収録のときからこの落ちサビは紗代子だと思っていたから、(歌割が)そうなってうれしい」と語っていたが、落ちサビを歌う駒形のソロは前向きで元気で伸びやかで、紗代子の陽性の存在感をあふれさせた素晴らしいパフォーマンス。彼女の魅力の一面を楽曲とステージを通して見せてくれた。ラストは会場がひとつの生き物になったような「咲いた咲いた君花火」の大合唱が耳に残った。

「咲くは浮世の君花火」の盛り上がりと完成度が素晴らしかっただけに、カップリングの「BORN ON DREAM! ~HANABI NIGHT~」が、ある意味それを超えるほどの熱量を生み出したのには驚かされた。

盆踊りの動きをベースにしながら、武道家の構えのような動きや、歌舞伎で見栄を切るようなポーズが織り込まれ、振り付けを見ているだけでも飽きない。5人が輪になってくるくると回る動きも印象的だ。

高い音域とテンションの連続の中でキャラクターらしさをキープする5人の歌唱はさすがのひと言で、たとえば大関の歌唱的にハードなところ、ぐっと声を張ったときに美奈子らしさが溢れてくる感じはとてもオリジナル。浜崎の歌唱の端々からのり子のパワーがこぼれてくる感じがいい。センター駒形の個性が爆発したのがラストの「わっすーれーられなーい!」のフレーズで、本当に伸びやかで、楽しそうな歌唱だった。今日は間違いなく、高山紗代子がセンターの、主役の一日だったと思う。

今回のリリイベのミニライブは信じられないほど盛り上がった。その理由にはステージと客席の盛り上がりが互いにダイレクトに伝わる会場だったこと、4 Luxury、閃光☆HANABI団共に6月2日の“THE IDOLM@STER MILLION LIVE 5thLIVE BRAND NEW PERFORM@NCE!!!”でタイトルナンバーの披露を済ませていたために会場の予習が十分だったこと、夏の曲を真夏の真っ盛りに歌うぜいたくさ、楽曲の素晴らしさなど様々な要因があると思う。しかし、初披露のカップリング曲のどちらもがここまで盛り上がったことには、ステージと客席を含めた「ミリオンライブ!」という世界の成長と成熟を感じずにはいられなかった。

ラストのMCからも9人と会場のテンションの高まり、どんなにこの場が楽しかったかがよく伝わってきた。そして言葉以上にこのライブの盛り上がりを体現しているように見えたのが、ラストナンバーの「Brand New Theater!」で上手の端で踊る渡部優衣の姿。普段から全体曲での運動量では誰にも負けない渡部だが、この日の暴れっぷりと上体そらしの角度の深さは見たことがないほど激しく楽しく。彼女の内なる奈緒が、祭に昂ぶっている様子が伝わってくるようだった。

Text by 中里キリ

「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! MILLION THE@TER GENERATION 09&10」発売記念イベント
2018年8月12日(日)都内某所

<夜の部 セットリスト>
1.花ざかりWeekend/4 Luxury
2.RED ZONE/4 Luxury
3.咲くは浮世の君花火/閃光☆HANABI団
4.BORN ON DREAM! ~HANABI☆NIGHT~/閃光☆HANABI団
5.Brand New Theater!/全員

©窪岡俊之 ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc. ©BNEI/PROJECT iM@S

関連リンク

この記事を書いた人